※この作品はR-18です。

【R18】パンチラ症候群   作:きりぼー

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バカげたこと(パンチラ)を命がけで真剣にやりたいと思って作りました
生成AI画像の挿絵もあります。
舞台は未来、人類の体内にはナノマシンが働いていて、人為的な淘汰が行われています。

まぁややこしい設定は脇に置いといて、パンチラ見るだけならスクロールして下の方に挿絵が多数投稿しているあたりをどうぞ。

第一話しか完成していないので、続きはおいおい作ります。
ジャンルは青春エロラブコメディーになるんでしょうかね・・・

ご意見・リクエストあれば反映させていくかもしれません。


パンチラ症候群

 『スタンダードクラスC組 いつきくん。至急保健室までお越しください』

 

 授業中に放送で呼び出された。比較的静かな時間だったが、さらに静寂になった。タイミング的にこれが何の呼び出しかみんながわかっている.。視線が俺に集まった。一礼して教室を黙って出る。放課後にでもこっそり教えてくれればいいのに、校内放送で全員に知らしめるのは慣習なのだろう。

 

 木造校舎の軋む木製の階段を降りて保健室へと向かう。

 

 桜の散った校庭では体育の授業をしていて、ボールの跳ねる音と賑やかな声が聴こえてくる。天気のよく晴れた日だ。

 

「失礼します」と一声かけてから保健室のドアを開ける。中には白衣を着た保健の先生が待っていた。この学校で唯一の人間の先生だ。ほのか先生と呼ばれている。

 

 長い黒髪を1つ結びにして右肩から前に垂らしていて、黒い瞳が印象的な美人だ。大きなお世話かもしれないが、これだけの美人が独身でいるのは相当な事情があったのだろう。学園卒業時にほとんどの女子生徒が結婚してハレムに入って共同生活を開始するから、かなりレアケースだと思う。

 

「そこに座ってね」

 

 ほのか先生は静かにそう言った。とても穏やかな先生で男子生徒からも女子生徒からも人気がある。

 

 丸椅子に腰を掛ける。先生がレトロにも紙に印刷した結果を渡してきた。

 

 

『思春期病一類 パンチラ症候群』と書いてあった。

 

 

「毎年1人しか発病しないレアケースなのよ」

「・・・はぁ」

「致死率99%の難病だけど・・・いつき君ならきっと大丈夫よ」

「・・・はぁ」

 

 ということは100年に1度ぐらいしか生存者がでないということか。

 

 俺は気の無い返事をしてしまう。俺の名前は『斎』と書いて『いつき』と読む。読みやすいのか「サイちゃん」と呼ぶ人もいる。

 

 俺なら大丈夫というけど、プレッシャーは相当かかる。

 

「先生も協力できることはするから、がんばってね」

「って先生もパンチラみせてくれるんですか!?」

「あら、対象は生徒だけじゃなないのよ。先生のような一般人の場合もあるわ。必要なら協力するわよ。過去の資料なら多少は図書室にあるから調べてみて」

「・・・はい」

 

 否定されずに肯定されたので驚いてしまった。こちらは童貞だし、そもそもパンチラなぞ拝んだことはほとんどないし、こんなにあっさりと大人の余裕で認められてしまうとドキドキしてしまう。

 

「思春期病はどれも大変だけど必ず乗り越えられるわ。後はなによりも日頃の女子との関係が大事よ」

「はい」

 

 その後、プリントに書いてあることをなぞるように説明を受けた。

 

 ・ 発病から起算して365日の一年間が猶予期間だ。期日をすぎてミッションを達成できてなければ死ぬ。

 

 ・ 求められるパンチラの数は1~12人程度と幅ある。

 

 ・ ミッションは時間経過で内容が解放される場合もあるが、通常はアンノウンの状態である。

 

 ・ このパンチラミッションはパンチラを通して性的に成長することが期待されている

 

 

 などなどだ。どれも病気の深刻さや、精神的なケアなどには振れらていない。まるで風邪でも引いたような軽い扱いだ。

 

 俺は病名を告げられてモヤモヤと納得のいかない感情を抱きながらも、ほのか先生の明るい笑顔に励まされながら保健室を出る。さすがに今すぐパンチラをみせてくださいという勇気はない。それに無作為にパンチラを見たからといって解決するほど簡単な病気ではないだろう。

 

 致死率99%なら生存者は100人に1人ということになる。エキスパートクラスに進級するのが約半数の50%と考えると難易度の高さがわかる。運がないともいえるし、俺の『スキル』が考慮されているとも言えるだろう。

 

 階段を上がって教室の前に立つ。扉を開ける前に呼吸を整える。恥ずかしい気持ちが絶望よりも先立つのは俺が思春期だからだろうか。

 

 思春期病はその多くが性的な意味を持つ病気だから恥ずかしいことではない。もう少しまともなネーミングセンスはなかったのかと思わなくもないが、体裁を繕った名前にしたところでどうしようもないことは変わらない。

 

 教室に入るとアンドロイドの先生が見守る中で俳句の授業が行われていた。クラス単位で行われる授業は自由なものが多い。『数学』や『語学』のように人によって進捗具合が異なるものは個別授業になる。

 

 俳句の授業には正解がない。みんなで考え、みんなが発表する。図工や音楽の時間と同じ様に創作系は気楽な授業が多い。

 

「それでは、斎(いつき)君が戻ってきたので、みんな一度俳句作りを止めてください。斎君はそのまま教壇の前へ」

「・・・はぁ」

 

 気が乗らないが先生の言われた通りみんなの前に立った。みんながこちらをじっと見ている。現在のクラスメイトは男子13名、女子16名だ。1名ずつ欠けている。すぐに新入生が『補充』されて、男子14の女子18名に戻るだろう。

 

「皆さん。改めて思春期病の説明をします。再三説明を受けたと思いますが、理解と協力が不可欠なので聴いてください」

 

 そういうと教室が暗室になり、メインモニターに説明が表示される。こんな風に表示しなくても各自の脳内に直接送ることも可能だが、一体感が大事な時はモニターを使うことが多い。

 

「思春期病とは、君たちが学園に入学して1年が過ぎた時に発病する病気の総称です。この病気を克服すると進級資格が与えられます。男子は約50%、女子は約85%程が進級できます」

 

 先生は淡々と説明を続けるが、進級できない=死である。ただ死に苦痛は生じないし、死後の世界についてもわかっているので恐怖はない。

 

「斎君は『パンチラ症候群』を患いました。毎年1人が罹患して致死率99%の難病ミッションです」

 

 ざわざわと教室が騒がしくなった。平均すると50%なので、逆に軽い思春期病も存在する。

 

「パンチラ症候群は、いくつかのパンチラを目撃することでミッションが達成され、病気を克服することができます。その数やシチュエーションは公開されていません。女子の皆さんには是非、斎君にパンチラを見せて協力してあげてください」

 

「はーい」という返事がチラホラ聴こえた。「がんばれー」という声もある。笑いがないのは致死率の高さに驚いたからだろう。クラスの半数近くが思春期病を発症中か克服済みである。

 

「それでは斎君からも一言」

「あっ、はい・・・。というわけで『パンチラ症候群』を発症してしまいました。女子の皆様には協力お願いいたしますが、今はどのようなパンチラを集めればいいのか見当もつきませんので、状況が整理つき次第改めてお願いしたいと思います。ご協力よろしくお願いします」

 

 俺が頭を下げるとパチパチと拍手が鳴った。その反応は正しいのか?

 

 俺が席に戻ると、何事もなかったかのように授業が再開された。パンチラで一句読む気には到底なれない。

 

 学校の授業は午前中で終了する。午後は部活やサークル活動、帰宅やバイトなど人それぞれ自由だ。

 

 ランチも学校で食べてもいいし、食べなくてもいい。この学園生活が最も自由な時間を過ごせる時期だと言われている。卒業して大人になればハレムを形成し、仕事をして社会のシステムの中で生きていくことになる。もっとも仕事に関していえば、在学中も兼業している生徒も多い。俺もその1人だ。

 

 下校中は多くの生徒に声をかけてもらった。すでに全校生徒が知っている。同じ学年が5クラスあり、他クラスの女子からも協力する旨が伝えられたのはありがたかった。

 

 今日は疲れたのでサークル活動をせずに帰宅することにする。俺が所属するのは『オカルト研究部』だ。俺に似たスキルの人が所属していて、情報が共有しやすいからだ。

 

 

※  ※  ※

 

 

 木造の校舎、妙に広い土のグラウンド、統一感のない制服を着た生徒達。最先端の学校とは思えないが、ここが教育の最先端だと校長が言っていた。子供の情操を育み、性的な成長を遂げるには最高の環境らいしのだ。俺にはまだよくわからない。

 

 思春期になる前のプレスクールはもっと近代的だった。コンクリートのビルで、各部屋にはエアコンも完備してあった。男子5名、女子5名が基本の小さなクラスで基礎的な勉強を教わった。

 

 成長して性的に成熟期(精通と生理)迎えると、心身共に異常が無ければこのヤマト学園に入学することになる。

 

 昔は生れてからの年月で数える年齢があったそうだが、今はなくなってしまった。成長は個人差が大きいからだ。

 

 スクールはスタンドード・エキスパート・マスターの3つのクラスに分かれている。それぞれが2年生で前期と後期で内容が変わる。俺は現在スタンダードクラスの後期に入ったところだ。そのタイミングで思春期病一類が発症する。無事にエキスパートクラスに進級できるのは男子なら50%前後、女子なら85%程度らしい。

 

 スタンダードクラスは1クラスあたり30名前後で推移して、それが5クラスある。

 

 スタンダードクラスではお互いの性器への接触や射精行為を伴うことは禁止されているが、大きな線引きがあるわけではないらしい。リスクを背負ってでも性的行為をエスカレートさせる場合もあるようだ。

 

 俺も思春期病を発症したからには綺麗事だけでは生きていけない。女子が発症した思春期病との取引なども大事になってくるだろう。

 

 何はともあれ、俺が最初に報告しないといけない相手はパートナーである『リリン』だ。

 

 

※  ※  ※

 

 

俺の家は学校から徒歩で30分ほどの場所で、橋のかかっていない小さい島へ手漕ぎボートを少し乗って渡る必要がある。

 

 その島に俺とリリンとマザーアンドロイドの3人で住みはじめて1年が過ぎた。俺が成熟期を迎えた段階でリリンもプレスクールを卒業した。半年ほど自宅で学習の続きを行い、リリンも成熟期を迎えたのでヤマト学園に入学した。だから俺よりも半年ほど後輩ということになる。

 

 リリンは小柄な金髪碧眼の女性である。非常にレアな希少種であり、ツインテールの髪型を許されている。約1万人程度が住むヤマト国においてただ1人だけだ。

 

 もう一人の同居人がマザーアンドロイドである。子供には親が必要ということで作られた制度であり、人工哺育器から誕生した後、俺とリリンは一緒に育ててもらった。優しい方だ。見ためでは我々人類とは見分けがつかない。やや茶色味のあるボブカットの髪型、中肉中背。マザーといっても見た目は若く20代にしか見えない、俺達も成長したのでお姉さんといった感じになってきた。

 

 戦闘能力もかなり高いらしいが発揮されているのを見たことはない。

 

 度重なるアップデートが成されているとはいえ、アンドロイドとしては原種に近い希少な機種だと言っていた。年齢換算すると1万年近く生きていて、育てた子供は数百人にのぼる。その1人1人を忘れることなく今も覚えているようだ。人間の時間間隔だと果てしなく長いようだが、そうでもないらしい。

 

 リリンよりも先に帰ってきた俺はマザーに思春期病を患ったことを報告する。もっともアンドロイドはすべて情報が中央コンピューターと繋がっていて当然承知していて、それどころか俺には見えないミッションの内容も把握しているはずだ。公私混同しないというか、役割の線引きがしっかりしているので、俺を優遇して教えてくれるというようなことはない。

 

「いつきちゃんならきっと成し遂げるわ」

 

 そう微笑んで応援してくれるだけである。

 

 リリンが戻ってきたのは部活が終わってからなので俺よりも2時間ほど遅かった。島の近くまで戻ってきたところで連絡があり、俺はボートを漕いで岸まで迎えに行く。別にリリンがボートに乗れないわけではないが、そうするの習慣になっている。

 

 リリンは大事なパートナーなので、優しくできるところは優しくしている。お互いに協力し合うのが思春期病を無事に克服する最良の方法になることが多いからだ。リリンも俺を大事にしているは伝わっている。

 

 ボートの上で俺が『パンチラ症候群』という病名を告げると、金髪ツインテールの美少女が引きつった顔をして固まった。それから時間が止まったような沈黙が流れた。

 

「なってしまったものはしょうがないわね。でも、あんたにそんな性癖があったなんてショックだわ」

 

とボートが島に着いてから言った。

 

「性癖は関係ないからね・・・?」と俺は自信なさげに無駄とはわかっても反論しておく。

 

「確か・・・あれって致死率高いわよね」

「99%らしい」

「絶望的ね・・・」

「まぁ・・・ハンディーみたいなものなんだろ」

「だといいけど」

「まぁそういうわけで、何かあったら協力頼む」

「そんな言い方しないで、『パンティー見せてください』って言いなさいよ」

「その時になったならな・・・」

「ふん」

 

 リリンは正確には名前ではなくて愛称なのだが、わけ合って正式名がやたら長い。俺の同居人で、幼馴染であり、妹のような存在でもあり、フィアンセでもある。産まれ付いた時に決められた運命の相手であり、一般的にはハレムに入るまでは『パートナー』と呼ばれている。

 

「それで詳細はわかったのかしら?」

「いや、俺の方ではミッション内容がアンノウンのままだ。ただ『パンチラ症候群』は1名から12名程度まで対象に幅があるらしい」

「ふ~ん。ずいぶん難易度が違うわね」

「そうなんだよな・・・せめて人数ぐらいわかればな」

 

 思春期病。体内のナノマシンによって引き起こされる人工的淘汰圧だ。世界中に箱庭都市が百ヵ所程度あり、それぞれの街で千~10万人に程度の規模で暮らしているらしい。各都市で独自の文化や淘汰圧があり人口が調整されている。

 

 この世界では人類がかつて作り出したAI。さらにそこから発展した技術がさらなる技術革新を産み、ついに人類から見て『神』と表現するものを作り出してしまったらしい。人類には理解できない価値観や倫理観を有していて、世界に平和と調和をもたらした。

 

 人類が100億人を超えた時代も昔はあったらしいが、今では全世界で500万人程度で推移しているようだ。

 

「悩んでもしょうがないし、神託を受けるしかないわね」

「そんな上等なもんでもないがな・・・」

「油揚げあったかしら?」

「冷凍のは切らしたことはないが、今回は作りたてのがいいだろうな」

「なら町までいきましょ」

 

 リリンはやっと学園から帰ってきてホッとしたところだろうが、確かに行動は早い方がいいだろう。俺はリリンと一緒に手漕ぎボートに再び乗って小さな浮島から町へと向かった。なんでこんなめんどくさいところに住んでいるかというと、ここが神社だからだ。

 

 俺は『占い』をすることができる。神託を授かり、それを解釈するのが仕事だ。

 

 それが先ほど話したハンディーキャップの原因であり、俺がこの致死率99%の病に対抗する希望である。

 

 浮島から浜辺まではボートで5分とかからない。そこから町までは徒歩で15分ほどだ。馬に乗れたら楽なのだが、あいにくと周りに馬はいなかった。この町に住む馬はかなり知能が高い。言語による会話はできないが、脳で直接的に感情のやり取りはできる。処女しか乗せないユニコーン種、空も飛べるペガスス種などが有名どころだ。

 

 町の中心には和風の御城が建っている。その大手道が商店街になっていて、さまざまな店が立ち並んで賑わっている。ここだけが綺麗な石畳のの道路で情緒がある。

 

 俺は豆腐屋へ行き油揚げを貰ってくる。今日の油揚げは「Sランク」アイテムで幸先がいい。通貨という概念が昔はあったようだが今はなくなっている。欲しければ貰えるし、必要以上に貰う人はいない。どの店にものは潤沢にあり、プライドと人生をかけて極めようとしている品が並んでいる。

 

 ついでにリリンの買物に付き合い、甘味処であんみつを食べてから家に戻った。

 

 家に戻った頃には日が沈み始めていた。湖に赤い日の光が揺らいでいる。

 

 リリンと2人で神社の本殿へと向かう。神棚に油揚げを捧げ、俺は所定の儀式を行って祈祷を行う。俺が召喚できるのは『銀狐』だ。稲荷神社に住まう神の神託を伝える御使いである。

 

「ふむ。良い油揚げじゃな」

「Sランクの一品があったのでお持ちしました。思春期病を患い道に迷っています。何卒、ご神託をいただきたく思います」

「よかろう・・・

 

『汝の歩む道に、甘く華やかなる兆しあり。

焦る心を静め、一見して愛らしきピンクの髪の奥底にこそ、本質は隠されているもの。

時に、物事の裏に潜む縞パンのような意外なる真実や、碧と白を分かつ境界線に直面することあらん。

伝統に宿る和菓子のように、丁寧なる時を重ねて福を待つべし。

目に見える華美さに惑わされることなかれ。

表裏一体の世の理を悟り、清き心で進めば、大いなる加護を得て願いは成就へと向かわん。』

 

「ありがとうございます」

「ふむ。まったく神は何を言っているのかわからん」

「あとはこちらで解釈いたします」

「くだらぬ病じゃ。欲望に正直なるのが良かろう」

 

 銀狐はそう最期に告げてから油揚げを咥えて消えた。

 

「まったくわけがわからないわね・・・」

 

 少し後ろに控えて座っていたリリンも同じことを言った。俺も同感である。

 

 神託は俺やリリンの脳内ナノチップに残り、一言も間違わずに再生することが可能だ。改めて読み返しても意味はよくわからない。これを解釈するのが俺の仕事なのだ。俺の占いスキルというのはつまるところ銀狐から神託を受ける権利みたいなものであり、それをどう活用するかは別問題ともいえる。

 

「縞パンってなんだ?」

「そりゃあ、縞々パンティーのことでしょうね。あんたの問題的に考えて」

「ああ・・・なるほど・・・ストライプ柄ってことだな?」

「たぶんね」

「じゃあ、ピンクのストライプか?」

「ピンクと白のストライプがポピュラーだと思うけど、碧と白の境界って言っているから、青白でしょ」

「そうか・・・ピンクは髪の色だな」

「そうね、そうなると話は少しややこしいわね」

「弥生先輩か」

「まぁそうでしょうね。最初から対象の難易度が高すぎじゃないかしら」

「うーん・・・」

 

 

 弥生 桃夜(やよい・ももよ)。今はエキスパートクラスに所属しているヤマト学園屈指の美少女である。十二宮家(じゅうにきゅうけ)の『弥生家』所属しているお嬢様だ。ピンク色の髪をした珍しい一族であり、歌がともて上手い。人類が遺伝子操作をしたころに作られた種族で髪色の原理はフラミンゴと一緒らしい。だから海老を食べないと色を失っていくというのが鉄板ネタである。

 

 小柄で癖のある毛がどこか小動物を思わせる可愛らしさがある。愛嬌もあり人気が非常に高い。『パートナー』をプレスクールの時点で失っているためことや、スタンダードクラスだった時は思春期病に協力的だったことも理由にあるだろう。

 

 『パートナー』がいる場合はほぼハレムに迎えいれることは難しいが、初期から独身なら攻略対象としてあがるのは当然だ。本人もその辺はわきまえている。

 

 十二宮家は血統書みたいなものだ。かつて人類が遺伝子操作で作り出した人種のいくつかが今も残っている。獣人や亜人などもいるようだが、この街にいるのは三家だけである。他の一般人と違うところはハラム成立後に子孫を残した場合、必ず特徴を引き継いでいくという点だ。弥生先輩の子ならピンク髪で歌が上手いことが確定する。

 

 リリンは弥生先輩の交流を懸念しているようだが、俺はそうは思わない。むしろ対象が明確で知り合いだったことを嬉しく思うぐらいだ。ハレムに迎えなければならないなら競争率が高くて大変だけど、思春期病だけならなんとかなると思う。

 

「いや、弥生先輩なら大丈夫だろう。あの人は思春期病に協力的だし、たぶんOPPで取引もできるはずだ」

「あっそう。あんた弥生桃夜とも関係があるのね」

「・・・普通だろ。だいたい人気の高い奴が対象になりやすいんだから、チェックぐらいしておくだろ」

「ふーん・・・」

「リリンだってOPP値は高いだろ」

「それはそうでしょうよ。あんたあたしを誰だと思っているのよ?」

「怒るなよ・・・」

「ふん!」

 

 OPPとは『onanism pet point(オナペットポイント)』の略だ。人気指標として優秀だ。男子は1日に3回ほど射精ができる。その時に対象を指定することで相手にOPPが加算されていく。この1年の間に俺は1000回以上のマスターベーションを行い、その内の1/3を毎日リリンに捧げた。残りは思春期病対策の戦略のため別の女子に配分している。

 

 女子との関係性が悪ければ思春期病を乗り切れないからだ。思春期病は男子側の方が難易度がはるかに高い。女子の場合は淘汰圧で亡くなるよりも、パートナーを失って失望してドロップアウトするケースの方が多い。リリンもきっとそんな1人だろうから、俺としてはなんとしてでもミッションを達成して生き延びたい。

 

 OPP値の高い女子は単純に権利が拡大していく。それは差別を生むほどではないが、ささやかな幸せには直結する。例えば今日、甘味処で食べたあんみつのグレードはOPPが関係していた。アイスクリームを乗せる事ができたのだ。

 

 リリンはまだスタンダードクラスに入って半年ほどしか経っていないが、すでにOPPがクラスで一番になっているし、学園全体を見渡しても上位層であり、将来的に一位になるのはほぼ確実だろう。

 

 リリンがここまで人気なのは彼女がオナネタとして優秀だからではない。その希少性に起因する。彼女は十二宮家よりもはるかに上位の存在で『純血種』なのだ。遺伝的な操作を行われていない証でもある。言い換えるなら彼女は人類の正統な末裔と言えるだろう。

 

 そのような純血種は世界にいくつかあり『エンペラー属』と呼ばれている。

 

 もっとも俺からすると昔から一緒に育っているので、ただのポンコツの女の子なのだが。

 

「あとは用意するのは和菓子ぐらいだよな」

「そうね、対策としては毎日和菓子を持ち歩いておくことかしらね」

「だろうな・・・もう今日は無理だから明日だな」

「あたしの分も買っておいてね」

「おう」

 

 俺とリリンは本殿を出て隣の自宅に戻った。夕食の支度はマザーがしてくれる。

 

 俺とリリンが学園を卒業するまでアンドロイド達が手伝ってくれる。卒業後は俺を中心としたハレムが作られて、みんなと共同生活することになるはずだ。その時は役割が変わってくるが、いなくなるわけではない。みんなのアンドロイドも集まるはずなので、この島も少しは賑やかになるだろう。

 

 

 生きていればだが。

 

 

※  ※  ※

 

 

 俺とリリンは別々の部屋を持っている。食事後はそれぞれの部屋で過ごす事が多い。

 

 俺はそこでノルマともいうべきマスターベーションをする。朝と夕食後と寝る前の1日3回だ。4回目はできない。おそらく精通後の男性はこのノルマをこなし続けて寿命の40歳を迎える。

 

 通貨のなくなった世界で射精回数は大事なファクターだ。ハレムで子作りができる証明になる。回数はすべて記録され、女子から選ばれる大事な基準の1つになる。俺はまだ3回が限界なのだが、成長やアイテムなどにより上限が増える事もあるらしい。

 

 今日は弥生先輩にしておこう。脳内で対象を設定する。弥生先輩がスタンダードクラスだった時は思春期病のミッションの1つが『10人にハグをしてもらう』という簡単なものだった。断る男子などまずいない。

 ただ本人なりにひどく悩んで10人を指定したようだ。選ばなければ、選ばれない可能性が高くなるからだろう。もっとも弥生先輩は引っ張りダコだろうから無駄な悩みのような気もする。

 

 その10人に俺は選ばれたので、軽くハグをしたことがある。くらくらするような甘い香りがした。その時を思い出して射精をした。

 

 このことはもちろん相手にも伝わるのだが、それは本人が意識してOPP数字を確認した時に変化している程度のものらしい。内訳まで確認するのは必要に応じてのようだ。

 

 

※  ※  ※

 

 

 すっきりした後はベッドで横になりながら神託について考える。未来予測と占いは違う。未来予測はデータに基づいて確率的に高いものを選ぶ。天気予報などがそうだ。一方で占いは心構えに近い。昔は下駄を投げて天気を占ったらしい。下駄と天気は関係ないが雨に対して準備をしたり、晴れを前提に物事を進めていたようだ。

 

 占いは当たる時もあるし当たらない時もある。俺としては最初に頼む女性が弥生先輩に決まっただけでもありがたい。それともう一つ大きな神託があった。それは神託の後の銀狐のつけ加えた『欲望に正直なるのが良かろう』という言葉だ。これは核心をついていて、うちの銀狐にしてはずいぶんとストレートに教えてくれた。あいつなりに心配してくれているのかもしれない。

 

 これからパンチラを集めるのである。女子に対する引け目もあるし、恥ずかしさだって当然ある。おそらくそのような気構えでは克服することができないのだろう。俺はこれから雄になっていく必要がある。

 

 リリンは青と白の縞パンと言ったが、俺はそうは思わない。青と白の境界といえば空に浮かぶ雲を思い浮かべる。晴れた日がいいのだろうか。もちろん正解はわからないから青白の縞パンも念頭にはいれておく必要があるだろう。答えのないことを悶々と考える。

 

 あらかじめこちらから縞パンを指定するか、あるいは縞パンをはいている子を探すか。まずは弥生先輩とコンタクトをとって、それから次の問題を考えたい。流石に女子生徒に『今日、縞パンをはいている子いる?』と聞いて回るのは敷居が高い。それこそ時間的になりふり構まっていられない状況になったら話は別だ。

 

 3番目の和菓子に関してはもうあらかじめ準備しておくしかないだろう。生菓子をできるだけ持ち歩きたいがが、日持ちする羊羹ぐらいは鞄の中に常備すればいいだろうか。

 

 欲望と言われても難しい。こっちは命がけでパンチラに挑むのだから、楽しむ余裕なんてぜんぜんない。

 

 

※  ※  ※

 

 

 翌日、リリンと一緒に通学する。周りから視線を感じるのはリリンが人気者であることと、俺がパンチラ症候群を発症したことが広まったからだろう。何しろ致死率99%だ。

 

 クラスの仲の良い女子からは協力する旨を伝えられている。だからといって無作為にパンチラを見せてもらうわけにはいかない。そのような下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦は最期に切羽詰まったときの切り札だ。借りができれば返さなければならず、OPPを請求されたら後々の交渉にも影響する。

 

「今日は弥生先輩に協力してもらえるか頼んでみるよ」

「うん。弥生桃夜はたしか独身よね。なら、あたしの出番はないわね」

「出番?」

「もしパートナーがいるなら、あたしも交渉材料に使っていいわよ」

「・・・そういうケースも出てくるか」

「そりゃあ・・・ね。でもちゃんとあたしに相談しなさいよ」

「わかった」

 

 リリンは人気がある。思春期病はランダムではない。内在的な意識が発病内容と関係するなら、対象がリリンになるケースは大いに考えられる。

 

 俺がピンク髪の相手を対象にしたように、金髪碧眼のリリンを対象にするケースが存在するのだ。しかし、リリンはことごとくを断っている。リリンとのミッションがクリアできず死んだ奴が何人もいる。残ったパートナーからは逆恨みを受けているケースもある。

 

 けれど、クラスが進むにつれて要求内容はエスカレートしていく。マスタークラスまで進めば要求内容は性交渉になるのは自明だ。しかし、女子の場合はパートナーが存命しているならパートナーとの性交渉だけで完結する場合が多いらしい。だから、リリンはその相手の要求を断るか、ボランティアでビッチになるしかなくなる。また貞操を守ることがミッションに加われば断らざるを得ない。だからスタンダードクラスの時点で断っても同じことだとリリンは考えている。

 

 ついた二つ名が『無慈悲な天使』だが、あまり気にしていないようだ。俺も情けをかけた方がいいとは思わない。俺達がどう選択しても、最終的な進級者は一定範囲で収まるように調整されるのだから。

 

 

※  ※  ※

 

 

 弥生先輩のいるエキスパートクラスA組に向った。校舎の1つ上の階で間取りは同じだ。人数は少なくなっているので、教室の机や椅子の数は少ない。みんなが俺の方を注目している。約半分はスタンダードクラスで同じ期間を過ごした計算になる。同じC組だった人かいた。

 

 弥生先輩とは目があったので手招きで呼び出した。上級生の教室はなんとなく入りにくいものだ。弥生先輩はうなずいてから教室から出てきてくれた。廊下のつきあたりまで移動して人と距離をとる。

 

「サイちゃん、大変だったね」と声をかけてくれた。弥生先輩は後輩の俺をそう呼ぶ。『斎』という字がそう読めるからだ。

 

 弥生先輩との関係は実はリリンが思っているよりも親しかった。弥生先輩が人当たりがよくみんなに優しいだけというのももちろんあるが、俺は愚痴や相談を聞くのが得意で職業柄というやつだ。

 

「はい。すでに噂は聞いているかと思いますが・・・『パンチラ症候群』を発症してしまいまして」

「うん」

「それで弥生先輩にお願いしたいことがありまして・・・」

「うん。それはいいんだけど」

 

 あっさりとOKしてくれた。まだ何も言ってないがパンチラを見せてもらいたいというのは言わなくてもわかるだろう。

 

「それは占いだよね?」

「・・・はい」

「だよね。なんかドキっとしちゃった・・・」

「何かありました?」

「ううん。パンチラ症候群にかかる人はエリートだから、ああサイちゃんなんだって」

「エリートなんですかね・・・」

「エリートだよぉ。『スキル』のない一般人は罹患しないもの」

「そうなんですか・・・」

 

 だからといって嬉しいとは思わない。簡単なミッションに越したことはないのだから。

 

「それで、私はどうしたらいいのかな?」

「えっと・・・」

「って、パンチラが見たいんだよね?」

「はい」

「・・・今日は心の準備ができてないから、来週でもいい?」

「はい。弥生先輩の都合のいい日で」

「なら、来週に『遊戯室』を予約しておくね」

「お願いします」

「他に何か要望はある?」

「えっと・・・じゃあ1つだけお願いします。青と白の縞パンを用意してもらえると嬉しいです」

「ふーん・・・それも占い?」

「はい」

「サイちゃんの趣味じゃなくて?」

「俺はそんな・・・指定するほど性癖こじれてないです」

「そうじゃなくて、好きなのあればいってくれたらいいのに」

「・・・それなら、弥生先輩のパンティーならなんでも好きですよ・・・って何言ってるですかね!?俺」

「・・・男の子だもんね」

 

 理解を示しながらも弥生先輩は「ふぅ・・・」と深い溜息をついた。物思いに沈んでいる様子だ。また何かトラブルがあったのかもしれない。

 

「スタンダードクラスぐらいの要望なら答えられるんだけどねぇ」

「エキスパートクラスは厳しいですか?」

「うん。心がくじけそう。だって・・・ううん。いいの。その話はまた別な時に相談させてもらう」

「はい。もし必要なら行ってください。占いの都合をつけますから」

「うん」

「あと、報酬は・・・何かいりますか」

「その言い方は嫌だな」

「えっと・・・何か条件とか」

「ううん。いいよ。もしよかったらOPPで使ってね」

「はい」

 

 ということは、自分がオナペットとして利用されるのはOKらしい。まぁそれはそうかもしれないが・・・今までの妄想とは違い、今度は視覚的にもはっきりと性的な対象になる。女子は女子で大変だ。

 

 OPPの回数を指定されると思ったが、そういう駆け引きはしないらしい。そこはありがたい。

 

 そういうわけで弥生先輩の予約が無事にとれた。それからの一週間、俺はソワソワして過ごした。OPPは計画通り配分したが、心の中は弥生先輩との秘め事のことでいっぱいである。

 

 そしてその様子がうまく隠せなかった俺は、機嫌の悪くなったリリンに頭があがらない。病気のせいなのだけど、そこは感情的になってしょうがない。平謝りをしてその場をしのぐ。

 

 当日。いつものように朝の射精は回避して、性欲満タンで弥生先輩との秘め事に挑むことになった。

 

 

※  ※  ※

 

 

 食堂でランチを弥生先輩と一緒に食べる。周りから注目される視線を感じるが気にしない。実害が及ぶことはないからだ。

 

 ハレム形成のために女子を取り合う構造になっているが、男子同士でいがみ合ったり、喧嘩に発展することはない。それらはすべて管理されている。嫉妬を持つ事があっても、行動におこせばペナルティーが与えられる。

 

 それはプレスクールの頃も同じで、社会適応が難しい場合はペナルティーが累積して淘汰圧がかかるようになっている。高い社会秩序の上に自由が謳歌されるのだ。

 

 食事の後は歯を磨き、それから第二校舎へと向かう。ここではさまざまな部活が行われているが、校舎3階には『遊戯室』と呼ばれる教室がいくつか存在している。個室ベッド付きの部屋もある。何が行われるかはそれぞれのカテゴリーによるだろう。

 

 弥生先輩はエキスパートクラスなので性的な接触が可能だが、俺がまだスタンダードクラスなのでそこまではエスカレートできない。俺ができるのは服の上からの軽いハグや、直接接触しない性的な行為ぐらいだ。パンチラはかなりギリギリな方だろう。布地をずらして局部を見せたり、見たりしたらペナルティー対象になるはずだ。最大でも同意の元でのキスぐらいまでと考えるとわかりやすいかもしれない。

 

 弥生先輩がアクセスして遊戯室の扉を開ける。見た目は木造の旧校舎というレトロなのだが、管理は最先端テクノロジーで運営されている。俺の脳内に注意事項が直接流れ込んでくる。それはもう重々承知していることだ。

 

 遊戯室は教室と同じ作りになっているが、机や椅子の数は少ない。黒板とチョークが置いてあるのが珍しい。なぜこんなに古い環境になっているのかわからないが、その方が落ち着くからだろうか。

 

「えっと・・・ちょっと座って待っててくれる」

「はい」

 

 弥生先輩は机の上にバッグを置いた。今はブレザーを着ている。今日は暖かいので上着のジャケットが少し暑そうに見える。

 

 学校の制服は各自自由ではあるが私服は原則として禁止されている。女子はブレザーやセーラー服が多い。奇妙なことに体操着やスクール水着でも可能らしい。学校に関連する服なら問題がないようで、部活によっては浴衣や袴なども見かけることもある。

 

 男はだいたいブレザーか学ランが多い。さまざまなデザインが選べるがこだわっている人は少ないと思う。

 

「私ね。思春期病関連の時はセーラー服にすることにしているの」

「へぇ・・・」

「ほら、気持ちの切り替えって大事だから・・・」

「すみません・・・」

「ううん。謝らなくてもいいよ。サイちゃんのことは嫌いじゃないし、前からちゃんと協力しようって思ってたから」

 

 弥生先輩がバッグのチャックを開けて、中からセーラー服を取り出した。それから青と白のパンティーも手にとっている。

 

「何がパンチラ症候群に反応するかはわからないみたいだから、そこで着替えも観てていいよ」

「ほんとですか!?」

「・・・うん」

 

 恥ずかしそうに下を向いてうなずいていた。

 

 部屋は完全にロックされていて、廊下側から中をの様子を知ることはできない。それに窓から校庭の部活の様子がわかるが、外からは中を見る事はできない。音が漏れるようなこともない。学校内に合法的にこのような場所が設けられているは思春期病への対応のためである。

 

「ごくり・・・」と唾を飲み込んで、じっと弥生先輩の方を見た。

 

 弥生先輩は俺の方はみないで後ろを向いている。それからまず靴を脱いで揃えて置いた。

 

 スカートの中に下から手をいれてスルスルとパンティーを脱ぎ始めた。手には小さくまとまったピンク色の布地が収められている。それを鞄の中へとつっこむと、先ほど取り出した青白の縞パンを広げて、右足からはきはじめた。

 

 

 その作業はゆっくりと丁寧だった。

 

 

 パンティーをはきおわるとまた靴を履いた。こちらに振り向いた。顔は真っ赤に染まっている。

 

「どう?反応はあった?」

「えっ・・・あっ・・・はい」

「よかったぁ~、これでミッションが1つクリアだね!」

「あっえっとちがい・・・ミッションはアンノウンのままです・・・反応したのは・・・」

「ごめん」

「いえ、こちらこそ早とちりしてしまって」

 

 勃起してしまった。リリン意外の着替えなど見たのは初めてだった。思った以上に興奮をしてしまいチンポジを素早く訂正したが、どうにもズボンの中では窮屈になった。

 

「椅子だと目線が高いだろうから、床に座って体育座りでもいいよ」

 

 提案に素直にしたがって床に座った。なぜ体育座り限定なのかはわからないが。

 

 俺が座ったのを確認すると、今度はブレザー上着を脱いで軽くたたんで机の上に置いた。ブラウスをチェック柄のプリーツスカートから出した。

 

 背中からはピンク色のブラ紐が透けて見える。

 

 それから黒いセーラー服のスカートをスカートを履いたまま中にはき、それからプリーツスカートを脱いだ。見事な着替えである。その間はパンティーは見えなかった。

 

 続いてブラウスのボタンを丁寧に上からはずして脱いだ。女性らしいしなやかなラインが美しかった。ピンクのブラは先ほど脱いだパンティーとお揃いだろう。

 

「ねぇ、ブラは揃えなくてもいいよね?」

 

 首だけ曲げて振り返った。俺はブラ紐と肩甲骨に魅入ってしまって返事がすぐにできなかった。

 

「あっ、はい」

 

と気の抜けたような返事をする。

 

 弥生先輩はセーラー服を手に取って頭からかぶった。それから横のチャックを閉める。赤いスカーフを襟の下を通して巻きつけて完成だ。

 

 クルリと軽やかに廻った。スカートが風でふわりと舞い上がる。けれど布地がしっかりしているで中のパンティーはみえなかった。もしかしたらそうやって見えるパンティーがミッションの正解なのかもしれなかったが、改めてお願いする気はおきない。弥生先輩もけっこういっぱいいっぱいで頑張ってくれていることが伝わっているからだ。

 

 何人ぐらいが弥生先輩にエッチなお願いをして叶えてもらったのかはわからない。それのおかげでスタンドードクラスを無事に抜けることができた人も多いはずだ。

 

 だからといってエッチの手練れになっているわけではないのだ。エキスパートクラスでは苦戦していて、かつての広い心で対応してきたことも無理になっていると話していた。それはそうだろう。同じ思春期の少女なのだから。

 

「じゃあ、始めるね。私の知ってることを話すから今後の治療にも役立ててもらえるように、私なりに説明も加えるから」

「はい」

 

 弥生先輩は俺の前にしゃがんだ。そのせいでスカートの中が丸見えになる。顔は困ったような表情で頬が赤くそまって恥ずかしそうだ。

 

「これが基本の『しゃがみパンチラ』らしいけど・・・」

 

 

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 俺は初めて見る生パンティーに心を奪われて、恥ずかし気もなく凝視してしまった。ぷっくりと膨くらんだような陰部が妙に柔らかそう見える。

 

 小柄だけど意外とむっちりとした太ももやお尻のラインもエッチだ。

 

 今すぐにでもチンコを出してオナニーしてしまいたいのを我慢する。エキスパートクラスになればそんな関係に発展するのかもしれない。

 

「ねぇ・・・苦しそうだけどだいじょうぶ?」

「はい・・・」

「我慢するの大変そうだけど、スタンダードクラスだもんね。このまま続けるよ」

 

 弥生先輩は近くのイスを持ってきて座った。しゃがみパンチラが見れなくなったのは残念だけど網膜カメラにしっかりと記録されている。あとでゆっくりと再視聴しよう。今は目の前に起きている非日常的な関係に集中する。

 

「イスに座っているパンチラが見える時があるんだって、こんな風に短いスカートだとそうかもしれないけど・・・」

 

 そう言いながらスカートの裾をすこし捲し上げた。綺麗なストライプ模様が見える。さっきほど性器の形が見えず、綺麗なおわん型のパンティーだ。これぐらいだとラッキーパンチラだと言えるかもしれない。

 

 

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「なんかね・・・いろいろ変なプレイもあるみたいで、男の子が机の下にもぐって隠れながら見るんだって」

「なんですかそれは・・・」

「そういうシチュエーションが指定されている思春期病もあるみたい」

「なるほど・・・指定してくれたらわかりやすくていいですね」

「そうだけど・・・やっぱり変態的な行為は抵抗もあるよぉ」

「ですよねぇ・・・すみません。ありがとうございます」

「でも、サイちゃんも何かわかったら教えてね。できるだけ協力するから」

「はい」

 

 優しい。

 

 とりあえずイスからのパンチラもミッションとは関係ないようで反応がない。

 

 弥生先輩は少し上を向いて考えてから立ち上がった。1年半も先輩なのでいろいろ経験があるのだろう。俺にいろいろと伝えてくれるのはありがたいかぎりだ。

 

「次がね・・・何人かいたんだけど・・・」

 

 スカートの裾を両手でもった。迷っているような表情で耳まで赤い。こんなに破廉恥な行為をする人では本来ないのだろう。元の性格はもっと純愛路線の人の気がする。あるいはそういう演技なのだろうか。

 

「あのね・・・男の子はこういうのが好きなんだって・・・」

 

 そう言いながらスカートをたくし上げた。これはなかなか来るものがある。煽情的なポーズだ。シチュエーションによってはもっと俺を蔑むような眼で観るのかもしれない。今は恥ずかしさが前面に出ている。

 

 

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 パンチラというよりはパンモロになっているのだが、この形がもっとも鼠径部の丸みを堪能できる気がする。エロすぎる。どうして女子の股間はこうもスベスベして魅力的なのか。触ってみたくなる・・・

 

 バサッとスカートを戻した。

 

「もう・・・見すぎ」

「あまりにも魅力的で・・・」

「・・・あんまり私の事ばかり考えて、リリンちゃんのこと怒らせないようにね」

「どうしてそれを!?」

「だってあの子はサイちゃんに一途だって有名だもん。サイちゃんだってあの子のことをすごく大切にしているのわかるし・・・」

「確かにそうかもしれないですけど・・・今は弥生先輩のことだけ考えたいです」

「もう・・・」

 

 弥生先輩が目が泳いで動揺している。俺は素直な今の気持を伝えただけだ。

 

 それからしばらくぼんやりと立ったままだった。どうしていいか忘れてしまったのだろう。もってきたカバンからメモを取り出して目を通している。

 

「うん。次!」

「はい」

「そのままもっと目線落としてくれる?」

「こうですか?」

「うーん。もっと。下から覗きんで」

「いいんですか・・・」

「ダメって言った方がいい?」

「いえ、では失礼!」

 

 俺はもう床にはいつくばって頬をつけて一番下の目線から見上げた。流石に弥生先輩も少し呆れた顔をしている気がする。

 

 

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 パンティーが完全に丸見えになった。今まで見えなかったサイドは白い透けるような布地だったのもグッドだ。何よりもこの格好だとパンティーの布地に余裕があるのか少しだけたわみがあって、性器の縦筋が浮き出ているように見えた。気のせいかもしれないが、すごくエッチだ。

 

「ハァハァ・・・なんか・・・すごくエッチです」

「だよね・・・」

 

 もう今すぐにでも全裸になりたいところだ。俺は興奮しているが、弥生先輩はそういう性的興奮は覚えないのだろうか。もちろんそんなことは聞けないが。

 

「ねぇ、反応は何かあった?」

「・・・ないです」

 

 脳内で確認できるミッションは今もアンノウンのままだ。何かしらヒントが出てくれたらいいのだが。このままではオナネタだけが増えてしまう。どのポーズでも一度はヌきたい。いや、なんどもなんどもオカズにしてしまうことだろう。

 

「じゃあ次に進むね。えっと、イスに座ってくれる?」

「はい」

 

 俺は言われたことに素直に従う。目線がさっきより高くなってしまった。

 

 弥生先輩は短いスカートをさらに折り曲げて上にずらした。スレスレなので横からでも見えてしまいそうだ。

 

「こんな感じかな・・・」

 

 机にもたれかかって、お尻をこちらに少し突き出した。後ろからのパンチラはヒップの美しいラインが際立った。小さく見えるその下の性器を覆い隠してるところも魅力だ。最初のしゃがみパンチラのようにぷっくらと丸みをおびている。布がひっぱられているのか縦皺はみえないが・・・この辺が入口なのだとわかる。

 

 

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 亀頭が痛みを覚えるぐらい勃起している。正直しんどい。かろうじて理性を保っているが今すぐにでも射精してしまわないと頭がおかしくなりそうだ。やっぱり朝一で一発ヌいておくべきだったかもしれない。

 

「・・・どう・・・?」

「えっと・・・最高です!」

「そうじゃなくって・・・反応は?」

「・・・ないです」

「これもダメかぁ」

 

 そうだ。これはただのエロ行為ではなく治療目的なのだ。本題を忘れていた。

 

「私は基本だけをやっているだけだから、さらに別な要素が必要なのかも」

「そうかもしれませんね。でもノーヒントだとなかなかわからないです」

「じゃあ、最期ね」

 

 弥生先輩は少し後ろに下がって床に四つん這いになった。お尻を突き出し後背位をねだるような格好だ。

 

 

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 スカートを手でめくれ上がらせてパンティーが丸見えになっている。さっきよりもさらにお尻が強調されていて、セックスをイメージさせるポージングになった。

 

「ハァハァ・・・す・・・すごくいいです」

「・・・もうそうじゃなくって」

「なんか俺・・・もう我慢の限界が近づいてきてます」

「えっ!?ダメだよ襲ったら」

「襲わないけど、なんか暴発しそうで・・・」

「触ってもないのに?」

「はい・・・」

 

 慌てた弥生先輩は立ち上がった。ああ、余計なことを言わずにもっと後ろ姿を楽しみたかった。しかし刺激を加えていないのに射精感がこみ上げてきている。これはやばい。

 

「落ち着いてね」

 

 弥生先輩は立ち上がってスカートについた埃を払う振りをした。

 

 俺は座ったまま深呼吸をする。股間はもっこりと勃起していてズボンはテントを張った状態だ。それを弥生先輩は見て見ぬふりをしてくれている。

 

「エキスパートクラスだったら、楽にしてあげられるんだけど・・・」

 

 気持だけはありがたく受け取っておく。弥生先輩から性的な刺激で射精した男子もすでにいるのだろうか。

 

 俺は下を向いて呼吸に集中する。射精感が勝るか、理性が勝つかの瀬戸際だ。

 

「ハァハァ」

「なんか・・・ごめんね。もう少し間をあければ良かったかな」

「いえ・・・」

「はやく治療した方がいいと思って」

「はい・・・気持ちはとてもありがたいです」

 

 話をしていたら少し気がそれたのかだんだんと収まってきた。暴発して汚さないですんでよかった。

 

「落ち着いてきました」

「そう・・・よかった」

 

 呼吸を整える。それからイスから起き上がって床に座りなおした。

 

「どうしたの?」

「あの・・・弥生先輩・・・さっきので最期っていってましたよね?」

「うん・・・私の知っているのはあれぐらいだけど・・・」

「1つリクエストさせてください」

「ええっ・・・まだあるの?それにだいじょうぶ?」

「大丈夫だと思うし、最悪暴発しても確認したいし」

「たぶん、すごくペナルティーがついちゃうけど」

「あっ、もしかして俺だけじゃなくて弥生先輩にも付いちゃいます?」

「私はどうかなぁ。ルールの範囲内でやっているから大丈夫だと思うけど・・・触らないのに暴発されたことないからよくわからない。でもスタンダードクラスの男の子は女の子の前で射精したらペナルティーがあるみたいだよ」

「でも・・・」

「サイちゃんがいいなら、いいけど」

 

 そういって、俺の前でしゃがんだ。頬杖をついて困った子だなと言った表情を浮かべている。最初よりも目線がちかく、くっきりとパンティーが見える。足をやや閉じている分だけ陰部の膨らみが強調されている。

 

 

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 これでまた興奮してしまったが、今はこれ以上のものを拝まなければならない。

 

「・・・M字開脚お願いします!」

「えむじ・・・?何のこと?」

「あっ・・・えっとですね。まずお尻を床につけて座ってください」

 

 弥生先輩はパンティーを見せたままペタンと座った。頬杖をついて不思議そうにこちらを見つめている。

 

 

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「そう、それで足をこう・・・M字に開いてもらって・・・」

「うわぁ・・・いやらしい・・・これじゃ丸見えだよぉ」

「もうずっと丸見えだったんで・・・」

「そうだけど・・・」

 

 口では抵抗しつつも俺のリクエストを受け入れてくれた。M字開脚になり、ヴァギナは布一枚で隠されている。あまりにも広げているので陰部は丸みを帯びず、布はまっすぐに広がっている。

 

 

 

「最高です!」

「あの・・・反応は・・・」

「なかったです・・・」

「じゃあ、私じゃダメだったのかなぁ」

「それはわからないですけど・・・」

「占いはピンクの髪の毛なんだよね?」

「はい・・・確かにそうでした」

 

 俺は神託の内容を共有にして、弥生先輩にも確認してもらった。

 

「うん・・・これだと私みたいな感じがするね」

「何か他の条件を見落としているのかも」

「和菓子?」

「食べますか?」

「せっかくだから貰おうかな」

 

 俺は会話をしながらじっくりとパンティーを観ていた。あとでこれと同等に再視聴できるにしても、やはり生の魅力は別なのだ。脳全部が興奮しているのがわかる。

 

 弥生先輩は俺が血走った眼で凝視しているのに呆れたのか、「おしまい」といって立ち上がった。

 

 俺もぎこちなく立ち上がって、カバンから買っておいた和菓子を一つ差し出した。

 

「あっ桜餅」

「なんか道明寺と呼ばれるものらしいです。道明寺がなんなのかよくわかりせんが」

「うんうん、私はこれ好きなんだぁ」

 

 そういって受け取った。それから「いただきます」といってむしゃむしゃと食べ始めた。それはさっきまでのエッチで大人びたお姉さんではなく、同年代の無邪気な少女のような顔になった。

 

 

※  ※  ※

 

 

 弥生先輩との秘め事が終わって遊戯室を出る。廊下には誰もいなかった。まずはトイレにいって一発ヌかないと収まらない。学校でこんなに興奮するとは想像以上だった。

 

「あっ、サイちゃん。知ってると思うけど・・・」

 

 弥生先輩が扉から顔だけを出して声をかけてきた。

 

「スタンダードクラスの子は学校内で射精行為は禁止だよ・・・念のため」

「・・・そうだったんですか・・・」

「・・・またね」

「はい・・・」

 

 なんと・・・この状況下で禁欲が強制されるとは思わなかった。こうなったら急いで家に帰るしかないか。

 

 第二校舎の階段を一階まで降りた。なんだか賑やかな声がするのは部活を行っているからだろう。文化部がいくつかある。

 

 立て看板があって「本日お茶会。お気軽に参加ください 茶道部」と書いてあった。廊下を覗き込むと和装の女子生徒がチラホラといる。浴衣や着物などまちまちだが、いつも違う華やかさがある。

 

 お茶を一服するのもいいなぁと思った。手持ちには和菓子もある。そこで何か忘れている気がした。この謎の和菓子と茶道部はあまりにも相性がいい。占いで何か見落としているかもしれないと思い、改めて確認する。

 

『伝統に宿る和菓子のように、丁寧なる時を重ねて福を待つべし。

目に見える華美さに惑わされることなかれ。

表裏一体の世の理を悟り、清き心で進めば、大いなる加護を得て願いは成就へと向かわん』

 

 前半は弥生先輩とのことだろう。和菓子が関係するのはこの後半部分かもしれない。こうなったら都合よく無理やり解釈するしかない。福を待つをオナ禁と置き換えてみる。

 

 目に見える華やかなのは和服の女の子たち。惑わされるなとあるから参加しない方がいいのだろう。表裏一体はわからない。清き心でということは、いったんはパンチラのことを忘れたほうがいいのか?

 

 だめだ。占いぜんぜんわからん。

 

 とにかく参加するのも近寄るのも避けた方がいいと予想する。俺はメインの広い廊下を通らずに裏口を目指して細い通路の方へ向かった。

 

「あっ!!」

 

 ドタッ!と廊下の曲がり角で誰かがぶつかってきた。俺は倒れなかったが、ぶつかってきた女の子が倒れてしまった。

 

 黄色の浴衣を着ていた。倒れた拍子にはだけてしまってパンティーが丸見えになった。おまけに浴衣とは不釣り合いな苺柄パンティーだった。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

((おめでとーございまーす!!ミッションクリアです!!))

 

 

 背景にデジタルくす玉が開き、花吹雪が舞い上がった。

 

 

 ミッション01『女の子と廊下の角でぶつかって苺パンチラを目撃する』を達成しました。

 

 

 脳内に報告がなされる。俺は突然のことにポカンとしてしまう。

 

 女の子も恥ずかしそうに裾を戻してパンティーを隠した。それから「ごめんなさい」と謝ってきた。

 

「こっちもごめん。大丈夫?」

「あいたた・・・えっと・・・」

「大丈夫ではなさそうだな。ほんとごめん」

「えっと、体は大丈夫です・・・」

 

 周囲には女の子の持っていた和菓子がおぼんからこぼれ落ちて散らばっていた。

 

「もしかして茶道部のイベント用?」

「・・・うん。ここはあまり人がこないから、ぶつかってちゃった」

「こっちも大した用事もなかったのにバックヤードに入ってきてごめん」

「何で来たの?」

「たぶん、君に会うために来たんだと思う」

「はい?」

 

 まったくそうとしか言いようがない。これで占いは成就されたのだから結果オーライなのだろう。

 

 俺は手を差し伸べて起き上がるのと手伝う。

 

「あと、もしよかったらこの和菓子で代用できる?道明寺なんだけど」

「えっ・・・いいの!?なんで和菓子なんて持ってるの?」

「・・・話すと長くなるから・・・今度また説明するよ。早くもっていってあげて、ここは片付けておくから」

「うん・・・ありがとう!」

 

 素直に受け取ってくれた。

 

「あと名前だけ教えて?たしか同じスタンダードクラスだよね。俺はいつき。」

「わたしは七瀬。いつきくんことは知ってるよ。有名だもん」

「俺というよりはパートナーがな・・・」

「どっちも有名だよ。わたしだってチャンスがあれば占ってもらいたいかな」

「なるほど」

 

 年頃の子は占い好きが多い。俺に占ってもらうにはそれなりの条件が必要なので、普通はなかなかチャンスがない。

 

「じゃまたね」

 

 そういって七瀬は立ち去ろうとした。

 

「改めてお礼はさせて。占いも含めて」

「うん、是非!」

 

 明るくていい子だった。

 

 学校のオープンデータバンクにアクセスして確認する。

 

【七瀬(ななせ)。モブ属。茶道部。スタンダードクラスA組所属。12ヵ月目。処女。パートナー死亡。OPP560】

 

 ふむ・・・。モブ属ということは仕事は特にしていないようだ。ごく普通の学園生といえる。12ヵ月目なので俺の一ヵ月あとに入学してきた子だ。プレスクールの時に会った記憶がないので地域は別のところの出身だろう。スタンダードクラスなので当然まだ処女だ。パートナーがすでに死亡しているということはプレスクールで脱落したか、一年以上年が離れていたことになる。

 

 占いではこの子と直接関係のある言葉はなかったと思う。和菓子だってお礼に渡しただけだし、和菓子によってパンチラを拝んだわけではない。

 

 すべては銀狐の成せる技ということだろうか。世界の因果律は深淵で人知では測り切れない。

 

 それでも俺はベストを尽くしたし、その結果としての成功なのだろう。

 

 まずはホッとする。家に帰ってシコって寝たい。

 

 

(第一話 了)

 

 




というわけでお約束スタートオチの第一話でした。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

SF設定がややこしいですが、ポストアポカリプスでもあります。
人類がそれなりの文化を維持しつつ、自然と調和する理想郷。高知能の人類は生存本能が薄れるため、人為的な思春期病がナノマシンによって起きる。みたいな感じです。

疲れた現在、多少ニヤリと笑えるものを作りたいです。
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