氷河期肉便器マンション ── 山本沙耶香の狂気調教と堕ちた女たち 作:black menthol
灰色の塵が永遠に凍りついた世界を覆い隠すタワーマンション。その一角、鈴木翔太の自室は、最上階のペントハウスのような豪華さはないものの、勇人からの基本配給に含まれる燃料のおかげで最低限の暖房が効いていた。
部屋の小さなテーブルの上には、旧時代でも滅多にお目にかかれないような高級和牛のすき焼きが、湯気を上げて静謐な香りを漂わせていた。甘辛いタレの匂いが、殺風景な部屋の緊迫感をかえって際立たせている。
席についているのは、元現代アーティストであり老舗企業社長の令嬢である藤原美羽、そして元大学生の少年・鈴木翔太の二人だ。
美羽は、長い黒髪が緩やかなウェーブを描き、大きな瞳と端正な鼻筋を持つ気高き美貌を誇る。しかし、前回のランキング大会以降、その引き締まったスレンダーな身体には過酷な調教と快楽の記憶が刻まれ、どこか影のある退廃的な色気を帯びていた。
対する翔太は、ナチュラルな黒髪のマッシュヘアに、すっきりとした目元と通った鼻筋を持つ誠実で爽やかな美少年だ。過酷なサバイバル生活の中でも他者への思いやりを失わない穏やかな気質が、その顔立ちに柔らかい雰囲気を与えていた。
「こんなに沢山のお肉を使うなんて……贅沢をして良いの? 特別配給は1週間限定なんだから、節約した方が良いよ」
美羽は目の前の高級和牛の霜降り肉を見つめながら、どこか怯えたような、しかし抗いがたい誘惑に満ちた複雑な眼差しを向けていた。
翔太は箸で肉を優しく返し、温かな微笑みを浮かべた。
「いいんだよ、美羽さん。基本配給のペーストだけじゃ、心も身体もすり減ってしまうからさ。せっかくの特権なんだから、美味しく食べないと」
「翔太君は……本当に優しいね。私の部屋も暖房は効いてるけど、こうして二人で温かいものを食べられる時間が、何よりの救いなんだ」
美羽が小さく微笑むと、翔太は少し嬉しそうに頷いた。
「僕の部屋も大して変わらないよ。でも、美羽さんとこうして過ごせるのが、今の僕の支えだからさ」
美羽は翔太の優しさに救われる思いがしつつも、自分の身体に刻まれた「他の男の記憶」と、この世界が孕む残酷な現実を思い出して胸が締め付けられた。
「翔太君は、次のイベントも参加するの?」
美羽の問いに、翔太は箸を止め、少し暗い表情で首を横に振った。
「正直、参加したくはないよ。でも、基本配給の味気ないペーストと水だけじゃ、人間らしい生活は送れない。美羽さんも分かってるでしょ?」
「何で私はあんな事しちゃったんだろ。お腹が空いていたのもあるけど……あの時は、正気じゃなかった。自分の尊厳を投げ出してまで生き残るなんて、以前の私なら絶対に許さなかったのに」
美羽は自身の両手を見つめ、震える声で呟いた。前回の大会で自ら服を脱ぎ、他の男に抱かれ、ランキングを競い合ったという事実が、今の彼女の精神を内側から蝕んでいる。
「でも、美羽さんは家族のために必死だったんだ。それに、前回のペアが僕だったから……って、自分で言うのも変だけど、美羽さんが頑張ってくれたから、二人とも生き残れたんだよ」
翔太が優しく励ますと、美羽は潤んだ瞳で彼を見つめ返した。
「ありがとう、翔太君。私、翔太君がいてくれなかったら、きっととうとうと心が折れていたわ」
すき焼きを食べ終えると、翔太は席を立ち、美羽の背中を優しく抱き寄せた。二人は互いの体温を確かめ合うように、そっと唇を重ね合わせた。冷え切った世界の中で、二人の間に残された唯一の純愛。それは甘く、切なく、そしてどこか儚い温もりだった。
「翔太君……私を抱いて……」
二人は翔太の狭いベッドへと移動した。服を脱ぎ捨て、裸の肌と肌を合わせる。翔太の指が美羽の滑らかな背中を這い、敏感な乳首を優しく弄ぶ。美羽は甘い喘ぎ声を漏しながら、翔太の髪をかきむしった。
「あっ……んっ……やさしく……翔太君……」
激しい支配と調教に晒されてきた美羽にとって、翔太の優しさは唯一の救いであり、同時に罪悪感を呼び起こす劇薬だった。翔太は美羽の身体を慈しむように愛撫し、ゆっくりと結合した。
「あぁっ……! ふぅ……!」
互いの息遣いが重なり合い、部屋には甘美な肉のぶつかる音と嬌声が響き渡る。快楽の波が押し寄せる中、美羽の脳裏には常に、自分を支配する「もう一人の男」の影がちらついていた。その背徳感が、彼女の身体をより一層敏感にさせ、激しく淫らに反応させる。
愛し合い、熱を分かち合った後、二人は前回大会の優勝者に与えられた特権の一つ──最上階ペントハウスの宿泊者専用バスルームでの入浴を目指し、階を移動した。
広大な浴室に足を踏み入れると、そこには旧時代を思わせる贅沢な造りの巨大なジャグジーバスがあり、すでに湯気がもうもうと立ち込めていた。極上の温水がたっぷりと張られた湯船に、二人は一緒に身体を沈める。
湯の熱が、冷え切った世界で強張っていた筋肉を芯から解きほぐしていく。白濁した湯面から突き出た美羽の肩口から鎖骨にかけてのラインは驚くほど滑らかで、濡れた長い黒髪がしっとりと背中に張り付いていた。湯船の中で波打た繫がるたびに、引き締まったウエストから豊かに膨らむDカップの胸元がふわりと浮き上がり、湯けむりの向こうで艶めかしく揺れる。スレンダーでありながら女性らしい肉感的な起伏を描くその美しい素肌には、過酷な調教の痕跡と、翔太に愛された熱の赤みが混ざり合い、言い知れない退廃的な色気を醸し出していた。
「あったかいね……翔太君」
美羽がうっとりと目を細め、湯船の縁に腕を預けて身体を預けると、翔太はその濡れた肩を優しく抱き寄せた。
「そうだね……ずっとこうしていられたらいいのに」
二人だけの甘い時間は、しかし、最上階のモニタールームから冷徹な視線によって監視されていた。ペントハウスのリビングに通じるガラス越しのモニターには、湯船で肌を寄せ合う二人の姿が生々しく映し出されている。
ソファでワイングラスを傾けていた高宮勇人は、その映像に目を留め、片眉を上げた。
「アイツら、普通他人の家で男女一緒に自発的に入浴するか?」
その勇人の問いに、真紅のファーコートをまとった山本沙耶香は冷笑を浮かべ、グラスの縁を指でなぞりながら答えた。
「分かり易いバカップルですね。一緒に来た時から怪しかったし、イベント参加者が恋に落ちるのは吊り橋効果なんですかね」
「まあ、俺は特に気にはしない。恋愛関係になるのも一興だ」
勇人が鷹揚にワインを飲み干すと、沙耶香は不敵に唇を歪めた。
「イベントして、恋愛関係になるのは勘弁して欲しいですよ。どうせ、次のパートナーも籤引きで決めるのに。ご主人様、ちょっと意地悪を仕掛けますね」
そう言い残すと、沙耶香は妖艶な足取りで浴室へと繋がる廊下へ向かい、風呂上がりの二人をリビングへと招き入れた。
リビングルームに戻ってきた二人の前に、沙耶香が歩み寄ってきた。その首元では、純金のピアスが微かに揺れている。
「ごきげんよう、前回の優勝者カップルさん」
沙耶香は妖しく微笑み、二人の濡れた髪や、隠しきれない肌の紅潮をじっと観察した。すき焼きの匂いこそ気づいていないものの、その甘い空気感と、二人が纏う親密すぎる距離感から、沙耶香は一瞬で「この二人が肉体関係を持ち、愛し合っている恋人同士であること」を鋭く見抜いた。
(あら……。このお坊ちゃんと、あの気高かったお姉様、すっかり出来ちゃっているのね。愛し合う者同士が、この地獄のような世界でどうやって壊れていくのかしら……最高にそそるわね)
沙耶香の唇に、サディスティックな笑みが浮かぶ。しかし、翔太は沙耶香に対して何の警戒心も抱いておらず、ただの「最上階のメイド」程度に捉えていた。
「あ、あの、山本さん……何かご用ですか?」翔太は人懐っこく尋ねた。
「ふふ、可愛いこと。……ねえ、次のイベントの事なんだけど……」沙耶香は優雅に微笑みながら、驚くべき提案を口にした。「あなた達、次のイベントの参加を辞退なさらない?」
その言葉に、美羽だけでなく、ソファに座る勇人までが意外そうな顔を上げた。
「お前……何を考えている」勇人が低い声で尋ねる。
「ご主人様、イベントはあくまでも自由意思で喜んで参加するべきです。前回の優勝者がこんな体たらくではつまらないですわ」
「お前の変態イベントに喜んで参加する奴があるか。子持ちの人妻の殆どが我が子の為だろうよ。皆、仕方なく参加しているんだ」
「あの覚悟決まった美羽さんを、私はもう一度見たいんです。ご主人様もイベントはお嫌いじゃあないでしょ? お嫌いならば、全力で私をお止めになる筈ですから」
沙耶香の挑発的な物言いに、美羽はまっすぐに顔を上げた。
「私達は次のイベントにも参加します。覚悟は変わりません」
「ほう……?」沙耶香の目が妖しく細められた。「では、その覚悟を示せますか? ご主人様の寵愛を受けるつもりはありますの?」
「沙耶香、いい加減にしろ」勇人がソファから立ち上がり、鋭い声音で叱責した。「俺が誰を抱くかは俺自身が決める事だ。肉便器の分際で出しゃばるなよ」
「では、こうしましょう」沙耶香は怯むことなく、勇人に振り返った。「ご主人様、少女タイプのセクサロイドを創造できますか?」
勇人はその言葉の意図を瞬時に見抜き、わずかに眉をひそめた。
(なるほど……。この小僧と藤原さんが愛し合っている関係を利用して、目の前で少女性クサロイドに寝取らせるというわけか。沙耶香らしい、悪趣味で絶妙な余興だ)
勇人は沙耶香の企みを敏感に察し、不敵な笑みを浮かべた。
「お前……鈴木君を、藤原さんの目の前で寝取らせるつもりか」
「その通りです、ご主人様。美羽さんの覚悟は分かりましたから、今度は翔太さんの覚悟を示して頂きたいのですわ。本当に彼女を愛しているなら、誘惑に負けるはずがありませんものね?」
リビングの空気が一瞬で凍りついた。翔太の顔から血の気が引き、美羽は息を呑んで絶句した。
「面白い余興だ」勇人は冷徹な笑みを浮かべ、グラスをテーブルに置いた。「では鈴木君、君が私の創造したセクサロイドの愛撫を耐えて射精しなければ良い。藤原さんへの真の情愛を示せばいい」
「ご主人様も、私と同類ではありませんか」沙耶香がクスクスと笑う。
「僕達に参加する意味がありません。お断りします!」翔太は強い口調で拒絶した。
「タダとは言わないさ」勇人は冷ややかに見下ろした。「君達には優勝賞品と変わらない特別配給を1ヶ月保証しよう。参加は自由意思だ。しかし、達成できなければ、当然ペナルティーを設ける。ペナルティーは……藤原さんを沙耶香に預ける。想像を絶する調教を受けて貰うとしようか」
「私は構いません……!」美羽は震える声で叫び、翔太の腕を掴んだ。「お願いします……翔太君を信じますから……!」
「美羽さん、駄目だよ! リスクが高すぎる!」翔太は頭を抱えた。
「まあ、翔太さんの仰る通りでしょうね。貴方の雑魚ちんぽなんて、直ぐに負けてしまいますわ」沙耶香が追い打ちをかけるようにあざ笑う。
「また、面白い余興だ。早速始めようとしよう」
勇人は両手を広げ、その掌に淡淡しい光の粒を集めた。彼の能力が発動する。空間の分子が再構築され、リビングルームの床に一筋の光が走ると、そこから一人の少女が姿を現した。
光が収まるにつれて床に現れたのは、息を呑むほどの美貌と幼さを残した少女型セクサロイド「アリス」だった。
身長は140センチほど。栗色のツインテールが可憐に揺れ、透き通るような白い肌は絹のように滑らかで、一切の無駄な肉がない華奢な手足をしている。大きな琥珀色の瞳には、まるで人間のような感情のゆらぎすらプログラミングされていた。未発達な胸元には蕾のような小さな膨らみがあり、その中心にある極小の桜色の乳首が微かに上を向いている。アンダーヘアの生えていない純白で無垢な秘部は、技術の粋を集めて完璧に構築された芸術品のように滑らかに閉じられていた。
アリスはゆっくりと起き上がると、潤んだ瞳でじっと翔太を見つめ、小悪魔的な、しかしとろけるような甘い声で囁いた。
「お兄ちゃん、アリスと遊ぼ……。アリスのこの長い舌で、お兄ちゃんのおちんぽをペロペロしてあげる。それと、ホカホカでヌルヌルのおまんこで、たっぷり扱いてあげるからね……♡」
アリスは四つ足で這うようにして翔太に近づき、その華奢な両腕で翔太の膝にしがみついた。そして、あどけない顔のまま、翔太の股間に顔をうずめようとする。
「や、来るな……っ!」
翔太は青ざめながら後ずさろうとしたが、背後は冷たい壁だった。美羽は目の前で繰り広げられる光景に息を忘れたように固まり、全身を小刻みに震わせながらその場に立ち尽くしていた。
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