「ほな、ちょっとお借りしますえ、女神はん」
「貸した覚えはなくてよ」
背中に突き刺さるステンノの冷たい視線を心地よく浴びながら、うちはマスターの手を引いて廊下を歩いた。
案内したんは、女神はんの寝室から少し離れた奥の空き部屋や。
扉を閉めて鍵をかけると、夜の静けさが一気に濃うなった。窓から差し込む月明かりだけが、古い絨毯と簡素な寝台を淡く照らし出している。
振り返ると、マスターは少し困ったように眉を下げながらも、逃げることなくうちの目を見つめ返してきた。
「......酒呑。さっきも言ったけど、本当にいいんだね?無理に付き合う必要はないんだよ」
「ふふ。あんたはん、ほんまに真面目な顔しはるんやねぇ」
うちはくすくすと笑いながら歩み寄り、マスターの胸元にそっと指先を這わせた。
「さっきまで、あんなべっぴんさんの女神はんと熱う唇を重ねとったくせに。うちの部屋に来たとたん、そんなお行儀のええこと言わはるん?」
「あれは......その、タイミングが悪かったというか」
「ええのよ、言い訳なんてせんでも。うちが勝手にお邪魔して、あんたはんを奪うてきたんやから」
服の上からでも、マスターの鼓動が少し速うなっているのが分かる。
うちはそのままマスターの胸をかるく押し、後ろの寝台へと腰を下ろさせた。
小柄なうちの身体を、座ったマスターの両足の間に滑り込ませる。そのまま太腿の上に跨がるようにして腰を落ち着けると、甘酸っぱい果実と酒の香りが2人の間にふわりと広がった。
「なぁ、マスター。うちがほんまに望んどるか、確かめたいんやろ?」
うちはマスターの頬に両手を添え、すぐ目の前まで顔を近づけた。
「ほな、うちの口でじっくり教えてあげるわ。あんたはんが我慢できんようになるまで、なぁ......?」
返事を待つ気なんてさらさらあらへん。
うちは目を細め、少し開いたマスターの唇へ、自分の唇をぴたりと重ねた。
「......っ、ん......」
最初は触れるだけの柔らかい口づけ。
せやけど、そんな生ぬるいもんで終わらせるつもりはない。うちはすぐに唇の端を歪めて微笑み、ちろり、と出した舌先でマスターの唇の隙間をゆっくりとなぞった。
湿った舌先で上下の唇を濡らし、そのまま前歯の列をこじ開けるようにして、ぬるりと熱い口内へ舌を滑り込ませる。
「ん、く......っ」
マスターの肩がわずかに揺れた。
うちは目を細めてその反応を楽しみながら、奥で控えめに待っていたマスターの舌へ、自分の舌をねっとりと絡みつけた。
「んっ......ふ、れろ......ちゅ、る......っ」
舌の裏側を押し当て、ざらりとした表面を擦り上げる。
鬼の舌は、人間よりもずっと柔らかうて、よう動くんよ。マスターの舌先を自分の舌でくるりと巻き取り、そのまま自分の口の中へと吸い込んで、甘噛みするようにちゅうちゅうと吸い上げた。
「っ、は......ん、んっ......!」
マスターの鼻から熱い吐息が漏れる。
うちは頭を少しずつ傾け、角度を変えながら、マスターの口の中を隅から隅まで味わうていった。上顎の柔らかいところを舌先でくすぐり、歯茎の裏をなぞり、逃げようとするマスターの舌を追い詰めては、根元から絡め取って離さへん。
ちゅる、れろ、じゅるっ......と、静かな部屋にいやらしい水音が響き渡る。
お互いの唾液が混ざり合い、飲み込みきれんようになった分が、重なった唇の端からつぅっと糸を引いて顎へと伝い落ちた。
それでもうちは口を離さへん。
マスターが息継ぎをしようと唇をわずかに引けば、すぐさま追いかけて舌を差し込み、うちの吐息と唾液を直接流し込むようにして呼吸さえも奪うていく。
「ん、ぅ......ちゅ、ぷぁ......っ、はぁ、はぁ......」
ようやく唇を離してやると、2人の口元の間に白く光る唾液の糸が1本、長く伸びてぷつりと切れた。
マスターは肩を揺らして荒い息をつき、潤んだ目でうちを見つめている。
「ふふ......ええ顔しはるねぇ、マスター。お口の中、うちの味でいっぱいになってしもたやろ?」
うちは自分の唇に付いた唾液を舌先でぺろりと舐め取り、マスターの耳元へ濡れた唇を寄せた。
「どうなん?女神はんとも、こんなふうに下品な音立てて、よだれまみれになるまで舌を絡め合うてたん?」
「......っ、酒呑、それは......」
「隠さんでもええよ。あのお上品な女神はんが、こんなふうに自分から舌を突き出して、あんたはんの唾を美味しそうに啜るはずがないわなぁ」
耳朶に熱い吐息を吹きかけ、そのまま耳の縁を舌先でぬめりとなぞり上げる。
びくり、とマスターの身体が跳ねた。
「ほら、耳まで真っ赤や。口では冷静なこと言うといて、舌を絡められただけでこんなに息を乱して......ほんま、可愛らしいお人やこと」
うちはくつくつと喉を鳴らして笑いながら、マスターの太腿の上からするりと滑り降りた。
床に膝をつき、見上げるような格好でマスターの腰元へ手を伸ばす。
ベルトの金具を外し、布地をゆっくりと引き下ろしていくと、そこにはすでに限界まで硬うなって反り立つマスターのちんぽが現れた。
「......まあ。これはこれは、ずいぶんと立派なちんぽをお持ちやねぇ」
うちはわざとらしく目を丸くしてみせ、熱を持って脈打つそれにそっと吐息を吹きかけた。
「っ......!」
「ふふ、今、びくって跳ねたえ?うちが無理しとるんやないかって心配してくれとったくせに、下半身はもう準備万端やなんて......あんたはん、ほんまはうちの身体が欲しゅうてたまらんかったんやろ?」
「それは......君が、あんなふうに挑発するからだろ......」
「あら、うちのせいにしてしまうん?悪いマスターやねぇ。ほな、こんなに苦しそうにしとるこのちんぽを、うちのお口で鎮めてあげんとあかんわなぁ」
うちはにっこりと笑い、反り立つ先端へと顔を寄せた。
まずは鈴口の先に滲んでいた透明な先走りを、ちろり、と舌先で掬い取る。
「んっ......!」
マスターの腰がわずかに浮いた。
「ふふ、ちょっと舐めただけでそんな声出して。ここが一番弱いん?」
上目遣いでマスターの顔をじっくりと観察しながら、うちは平らにした舌の腹を根元へ押し当て、そこから先端へ向かって、ざらりと一気に舐め上げた。
浮き出た血管の筋を舌先で1本ずつ辿り、裏筋の敏感なくぼみに舌先をぐりぐりと押し込む。
「っ、く......あ、酒呑......っ」
「ほら、我慢せんでええよ。あんたはんの情けない声、うちにいっぱい聞かせてな」
うちは小さな口を大きく開け、熱く滾る先端をぱくりと咥え込んだ。
「ん、ぁ......っ!」
マスターの手が、シーツを強く握りしめる。
口の中いっぱいに広がる、人間特有のむせ返るような雄の匂いと熱量。うちはそれをじっくりと味わいながら、頬をすぼめて口内の空気を抜き、じゅぷ、と音を立てて吸い上げた。
舌先で亀頭の傘の裏側をくるくると撫で回し、そのまま頭を沈めて、太い幹を口の奥深くまで飲み込んでいく。
「じゅる、んっ......ちゅ、ぷ......じゅぷ、じゅぷっ......」
自分の唾液をたっぷりと絡ませながら、一定の調子で頭を上下させる。
小柄なうちの喉の奥に先端が突き当たるたび、マスターの腰がこらえきれんように震えるのが分かった。
うちは時折、わざとゆっくりと口を引き上げ、唇の輪で幹をきゅうっと締め付けながら、先端だけになったところでちゅっちゅっと甘く吸い上げる。
「ぷぁ......っ。ふふ、すごいねぇ、マスター。うちの口の中で、どんどん硬う、熱うなっとるわ」
口を離し、唾液で濡れそぼったちんぽの横っ面に頬を擦りつけながら、うちは甘い声で囁いた。
「こんなに張り詰めてしもて......もしかして、うちのお口の中に出してしまうつもりなん?女神はんを部屋に待たせといて、鬼の口に精液をぶちまけるなんて、ほんまにしょうもないマスターやねぇ」
「っ......そんなこと、言われても......君の舌が、すごすぎて......っ」
「あら、褒めてくれはるん?ほな、もっと気持ちようしたげるわ」
うちは再び先端を咥え込み、さっきよりも激しゅう頭を振り始めた。
じゅるるっ、ぐちゅ、じゅぷっ、と部屋中に響き渡る水音が、マスターの羞恥心を煽っていく。舌を蛇のようにうねらせて幹全体に絡みつかせては、裏筋を重点的に扱き上げる。
やがてマスターの呼吸が一段と荒くなり、太腿の筋肉がきつく強張った。
限界が近いのを察したうちは、そこですかさず、ちゅぽん、と音を立てて口を離した。
「......っ!?はぁ、はぁ......酒呑......?」
いきなり快感を寸断され、マスターが熱に浮かされた目でうちを見下ろす。
うちはその顔を見て、たまらんほど愉快な気分になりながら、口の端を拭うて立ち上がった。
「あかんえ、マスター。お口だけで簡単に果ててしもたら、うちがつまらんやろ?」
うちはマスターの肩を押し、寝台の上へ仰向けに寝かせた。
そして自分はその脇に腰を下ろし、着物の裾をひらりとたくし上げて、白磁のように滑らかな素足をマスターの股間へと伸ばした。
「な、にを......っ、酒呑、それは......」
「ふふ。うちのお口でたっぷり濡らしてあげたんやから、今度はこっちで可愛がったげるわ」
うちは小さな足の裏を、唾液でてかてかと光るマスターのちんぽに、ぺたりと押し当てた。
「っ、う、あ......!」
ひやりとした素足の感触と、マスターの滾る熱がぶつかり合う。
さっきまでうちが口でたっぷりと唾液を塗りたくっておいたおかげで、乾いたはずの足の裏が、ぬちゅり、と厭らしい音を立てて滑らかに幹を滑った。
「ほら、見てみぃな、マスター。うちの足の裏、あんたはんのよだれと我慢汁で、こんなにぬるぬるやえ」
うちはもう片方の足も添え、2本の白い足裏で、熱く脈打つ剛直を両側からむぎゅっと挟み込んだ。
「っ、く......あ、あぁっ......!」
柔らかい土踏まずのくぼみが、太い幹の形に合わせてぴったりと吸い付く。そのままうちは、足を交互に上下させて、ゆっくりと扱き始めた。
ぬちゅ、くちゅ、としとどに濡れた音が響く。
時折、足の親指と人差し指の間でカリ首をきゅっと挟み込み、敏感な裏筋を親指の腹でぐりぐりと擦り上げてやる。
「っ、そこ......!あ、く、うぅっ......!」
マスターが頭を後ろに反らし、歯を食いしばって呻き声を漏らす。
うちは肘をついて頭を支え、快感に悶えるマスターの顔をすぐ上から覗き込みながら、蜜のような声で言葉を浴びせかけた。
「あは、ええ声が出とるわぁ。どうなん、マスター?鬼の足で踏まれて、扱かれて、そんなに気持ちええのん?」
「や、め......っ、酒呑、足は......っ」
「やめてほしいん?ほんまに?せやけど、あんたはんのここは、うちの足に擦りつけられるたび、嬉しそうにビクビク跳ねとるえ」
うちは意地悪く笑い、足の裏全体で先端をぎゅうっと押し潰すように体重をかけ、そのまま円を描くようにぐりぐりと揉みほぐした。
「ひ、ぐ......っ、あ、あぁっ......!」
「ほらぁ、先っぽからまた汁が溢れてきたわ。女神はんの前では頼りになるマスターの顔をしとるくせに、ほんまはこんなふうに、足で惨めに弄ばれるんが好きやったん?」
「ち、がう......っ、それは......!」
「違わへんやろ。こんなに硬うして、腰まで浮かせて......このままうちの足に、ぴゅーって白いの出してしまうん?出しなはれ、ほら。あんたはんがどんな情けない顔で果てるんか、うちに見せてみぃな」
くすくすと笑いながら、両足を揃えて扱く速度を上げていく。
しゅっ、しゅっ、と素足が擦れ合う音と、マスターの荒い喘ぎ声が重なる。
マスターの額には汗が滲み、理性を保とうと必死に耐えているのが手に取るように分かった。その我慢強さが、うちの嗜虐心をますます掻き立てる。
けれど、次の瞬間やった。
「......っ、いい加減に、しろよ......酒呑......っ!」
低く掠れた声とともに、マスターの両手が伸びてきて、うちの細い足首をぐっと掴んだ。
「あら......?」
驚く間もなく、マスターはうちの足を引き剥がし、そのままの勢いでうちの小柄な身体を寝台の上へと押し倒した。
視界がくるりと回り、背中が柔らかい布団に沈み込む。
見上げれば、そこにはさっきまでの余裕をすっかり失い、暗い情欲の炎を瞳の奥にぎらつかせたマスターが覆いかぶさっていた。
「ふふ......っ。ようやく、そういう目ぇしてくれたなぁ、マスター」
うちは怖がるどころか、嬉しゅうてたまらんといったふうに目を細め、自分の両脚をだらしなく開いて誘うように腰を揺らした。
「ほら、どうしはるん?うちに散々コケにされて、腹が立ったやろ?あんたはんのそのおっきいちんぽで、うちの生意気なおまんこを塞いでみせなはれ」
「......言われなくても、そうするよ」
マスターはうちの細い太腿をぐっと押し広げ、着物の裾を乱暴に左右へと割り開いた。
月明かりの下に晒されたうちのおまんこは、自分でマスターを責め立てていた興奮ですでにしっとりと濡れそぼり、桃色の花びらがひくひくと震えている。
マスターはそこに、うちの唾液と自身の先走りで濡れ光るちんぽの先端を、狙いを定めるようにぴたりと押し当てた。
「っ、ん......あぁ......」
先端が入り口に触れただけで、背筋にぞくりと甘い痺れが走る。
マスターはうちの腰骨を両手でしっかりと掴み、ためらうことなく、一気に腰を沈めてきた。
「──っ!あ、ん、んんっ......!」
ぐちゅり、と粘膜を押し広げる重い水音とともに、焼けるように熱いちんぽがうちのおまんこを割り開いて侵入してくる。
子どものように小柄で華奢なうちの身体にとって、マスターのちんぽはあまりにも大きすぎる。狭い肉壁が限界まで押し広げられ、内側の襞をすべて塗り潰すような圧倒的な質量が、ずん、と最奥まで突き刺さった。
「は、ぁ......っ、ん、く......っ!いきなり、奥まで......っ」
下腹部が内側から張り裂けそうなほどの圧迫感に、うちは思わずマスターの背中に爪を立てた。
「......酒呑が、煽ったんだろう。もう、手加減できる余裕なんてないよ」
耳元で低く囁くマスターの声は、さっきまでの穏やかさが嘘のように獣じみた熱を帯びている。
「ふ、ふっ......ええよ、それでこそ、あんたはんや......っ」
うちは乱れる息を整えながら、マスターの首筋に両腕を回し、その唇を下から奪うようにして顔を寄せた。
「ん、ちゅ......っ、れろ、じゅるっ......!」
深く繋がったまま、再び舌を突き出してマスターの口内を掻き回す。
それと同時に、マスターの腰が大きく引き抜かれ、そして容赦のない力で再び最奥へと打ち込まれた。
「んんっ!?ぷ、ぁ......っ、あ、あぁっ!」
重く鋭い突き上げに、口づけが外れ、うちの顎が仰け反る。
ぱん、ぱん、と肌と肌が激しくぶつかり合う音が響き、寝台がぎしぎしと軋みを上げた。
「あ、んっ、すごい......っ、マスターの、おっきいちんぽが、お腹の奥、ぐりぐりって......っ!」
1度動き出したマスターの腰は、うちの言葉を借りるまでもなく、最初から全力やった。
小柄なうちの身体が、突き上げられるたびに寝台の上で上下に揺さぶられる。引き抜かれるときには内壁の敏感な襞がめくれ上がるほど強く擦られ、沈み込むときには子宮の入り口を直接ノックするような深さで抉り込まれる。
「っ......酒呑の中、すごく熱くて......絡みついてくる......っ」
「そら、そうやろ......っ、あんたはんを、困らせるために、きゅうきゅうに、締めてあげとんのやから......っ、あ、んっ!」
うちは快感に喘ぎながらも、意地でも主導権を渡すまいと、内壁に力を込めてマスターのちんぽをぎゅうっと締め上げた。
さらに、マスターの腰に白い両脚をしっかりと絡みつかせ、足首を交差させて逃げ場をなくす。
「ほら、もっと、突いてみぃな......っ!こんなもんで、鬼のうちを、鳴かせたつもり......っ?ひ、ぁ、あんっ!」
うちの挑発に応えるように、マスターが上体を起こし、うちの膝裏を抱え上げるようにして、まんぐり返しに近い体勢へと折りたたんだ。
「な、あ......っ!?」
体重がすべて乗った状態で、上から真下へと、杭を打ち込むようなピストンが始まる。
「あ、ぎ、っ......!あ、あぁっ、それ、深すぎ......っ、あかん、そこばっかり、突いたら......っ!」
体勢が変わったことで、さっきよりもさらに深く、うちの最も弱い奥の奥を正確に抉り抜かれる。
ずちゅ、ぐちゅ、と結合部から泡立つような蜜の音が響き、突かれるたびに目の前がチカチカと白く明滅した。
これまでどれほどの男を翻弄しようと、うち自身がここまで余裕をなくすことなんて滅多になかったのに。
この人間の、どこまでも真っ直ぐで暴力的なまでの熱量に当てられて、頭の中が甘い痺れでいっぱいに満たされていく。
「あ、はぁっ......!ん、んっ、マスター、あんたはん、ほんまに......っ、すごい、わぁ......っ!」
気づけば、言葉責めをするはずやったうちの口から、ただ快楽を貪るだけの甘い嬌声がこぼれ落ちていた。
「酒呑......っ、もっと、顔を見せて......っ」
マスターが再び覆いかぶさってきて、うちの唇を塞ぐ。
「んっ、ちゅ、じゅるるっ......!ん、ふ、ぅっ......!」
激しく腰を打ちつけられながら、2人で貪り合うようなベロキスを繰り返す。
マスターの舌がうちの口内を蹂躙し、うちの舌もまた、快感に震えながらも必死にマスターの舌へと吸い付いた。互いの唾液が顎を伝って首筋へと流れ落ち、汗ばんだ肌と混ざり合う。
下の口では、マスターの太いちんぽがうちの最奥を休みなく突き上げ、上の口では、舌と舌が隙間なく絡み合うて離れへん。
身体の芯が焼けるように熱い。
快楽の波が幾重にも押し寄せ、うちの小さな身体を内側から作り変えてしまうかのような錯覚さえ覚える。
「ん、ぷぁ......っ!はぁ、あ、あんっ!マスター、うち、もう......っ、なんか、きそう、や......っ!」
「僕も、もう限界だ......っ!酒呑、中に出すよ......っ!」
「ええよ......っ、出しなはれ......っ!あんたはんの熱い精液、うちの奥の奥まで、全部、注ぎ込んでぇな......っ!」
うちはマスターの背中に爪を食い込ませ、絡めた両脚でその腰を限界まで引き寄せた。
マスターの律動が最後の激しさを増す。
1回、2回、3回と、魂の芯まで揺さぶるような深い突き上げが繰り返され、うちの全身の筋肉が甘い痙攣とともに張り詰めた。
「あ......っ、あ、あぁっ──!」
視界が真っ白に弾け飛び、うちが背中を大きく弓なりに反らせた、まさにその瞬間やった。
最奥にぐりっと押しつけられた先端が大きく脈打ち、そこから焼けるように熱い精液の奔流が、勢いよく解き放たれた。
ドクン、ドクン、と力強い拍動とともに、マスターの精液がうちの子宮の入り口を直接叩き、お腹の奥をたぷたぷと満たしていく。
「ん、ぁああっ......!あ、つ......っ、お腹の中、やけど、してしまいそうやわぁ......っ!」
絶頂に震えるうちの内壁が、マスターのちんぽを小刻みに締め付け、最後の一滴まで搾り取るようにうねる。
それでもマスターの放出は止まらず、小柄なうちの身体から溢れ出してしまいそうなほどの量が、何度も何度も注ぎ込まれた。
頭のてっぺんから足の指先まで、甘い稲妻に貫かれたような余韻が駆け巡り、うちはマスターの首筋に顔を埋めたまま、長く艶やかな吐息を漏らし続けた。
どれくらいそうして抱き合うていたやろか。
やがて激しい嵐が過ぎ去り、部屋には2人の荒い呼吸音と、重なり合うた肌の熱だけが残った。
マスターはうちの隣へ崩れるように体重を預けながらも、うちを押し潰さんように片腕で身体を支えている。
うちはとろりとした目でマスターを見上げ、汗に濡れたその頬を、ちろり、と舌先で舐めてやった。
「......ふふ。ご馳走さんやったわ、マスター」
「......はぁ、はぁ......こっちのセリフだよ。途中まで、どうなることかと思った」
「あら、うちの足とお口、そんなに良かった?」
うちがいたずらっぽく笑うと、マスターは観念したように苦笑して、うちの乱れた髪を優しく撫でた。
お腹の奥には、まだマスターから注ぎ込まれた熱い精液がたっぷりと溜まっていて、じんわりと心地よい重みを主張している。
ただ消耗を埋めるためだけの行為やったはずなのに、こんなにも身体の芯がぽかぽかと温うて、満たされた気分になるなんてなぁ。
「......ほんま、不思議な人間やねぇ、あんたはんは」
うちはマスターの胸元に頬を擦りつけながら、小さく呟いた。
「なにか言った?」
「ううん。なんでもないわ。......ほな、まだ夜は長いことやし、もう1回戦、付き合うてもらおうか?」
「......少しだけ、休ませてくれないかな」
「ふふ、あかんえ。うちをその気にさせたんは、あんたはんなんやから」
困ったように笑うマスターの唇を、うちはもう一度、ゆっくりと自分の唇で塞いだ。