嘘みたいかもしれないが、くの一(?)なんです。 作:ローウェン
本家にも男の娘な忍を参戦させても良いと思うんだ。
一夜の性事から陽が昇る。
浅草の裏通りに身を潜める二つの影による密会が催されており、昨夜の一件に依る"騙し"を謀る為の"厚い"封筒が雅緋の懐に納められた。
子供が持つ金にしては多額だが、"忍"として持つ分なら何の問題もない。
あたかも当然の様に振る舞う欅との接吻を交わした後、陽に照らされる浅草の街を駆け抜けていく彼女の背中は大きく感じられた。
大きく"報酬"の二文字で執筆された手前として受領された"二百万"の額は帰りを待っていた新蛇女の面々を信用させるには充分な額だ。
筆頭たる彼女の帰宅を信じて疑わない忌夢こそ同胞の中で一番に心配していたと述べる紫髪の少女の一言で喧しくなる空間だが、難なく戻って来れたのだから良しとしよう。
そんな学舎の日常とは別に雷門の地下で身形を整え、結界の上から何食わぬ顔で浅草の人混みに紛れる少女。
黒と黄に靡くショートローブのスリットから覗かせる細い太股は"男"と思えぬ程に魅せる滑らかな肌は通学路を通う同年代をも魅了する。
思春期の光景に異性は"軽蔑"の意を唱え、紅潮する自身を否定するのなら再度の一瞥も禁じ得ない。
住む世界が異なれば、目視出来ない境界線が在るのも事実だが、一笑に付すのも難なので足を組んで笑みを浮かべてみたら脚を止める様は女子の怒号を上げるには充分であった。
私も"忍"として生を授かって居なければ、あの子達の様にランドセルを背負ったでしょうか。
時にませた子供が持つには相応しくない"本"を見せびらかしに来るのだから。
成人女性が自ら局部を拡げる事で"異性"をターゲットとし、性的興奮という一種の"知識"を学ばせた挙げ句の果てに"情操教育"の悪化を辿らせてしまう。
本の入手などごみ捨て場を見つければ造作も無く、街の川等に誰が棄てたか"不法投棄"なんて珍しくもない。
その最も悪いケースが異性を"腕ずく"で引き込む術だ。
先程見掛けた学生のグループと異なり、悪い意味で通学路とは別に歩み寄る一団の筆頭が浮かべる笑みは年相応の無邪気さとは縁遠い物で馴れ馴れしく欅の細い腕を掴む。
「なぁ…お前、どこの学校なのぉ?」
「やっべぇ……マジで可愛いし!」
「……外国から来てんじゃね?」
相槌を打つ意思すら許されず、急く形で公園に設けられた公衆トイレまで引っ張る落ち着きの無さは醜い。
内の一人が個室に欅毎押し込み、鍵を閉めては残る二人の反り勃つ性器が指先に触れるだけで興奮が増す。
曲がりなりにも欲望を満たさんとする輩に罰を与えようかと思われた矢先、欅の手は二人の半身を"扱く事"を選んだ。
事に赴くと見せ掛けた上で騙し打つ。
そんな手こそ初めに打とうとも考えたが、仮に騙し打ったにしても三人の欲望は収まらず、近い内に再発の恐れも考慮されるのだから"慰める"術を選択した。
別に"初めて"ではなく、筆頭の少年へ魅せる"口淫"に蠢く舌使いの淫らな誘惑に溺れてしまっては他の二人も黙ってはいない。
我こそはと口内に先んずる半身の挿入は浅ましい彼等では到底賜る事すら叶わないだろうと性器へ訪れる焼けつく様な痺れに筆頭は膝を震わせる。
「う…ぁ……あぁ…っ、コイツの……マジすごいし……っ!?」
普段威張り散らす姿が当たり前だからか初めて見せる動揺は二人の性欲を煽るには充分だった。
その上、欲望を発せんと口腔を穢して見せた彼は誇らしくも半身の洗浄を命じる。
大方、拾った"エロ本"から得た知識だろうが憐れむどころか咀嚼を経て射精された種子を飲んで見せた。
「俺達にも替わってくれよぉ……!」
「ふぅ……わかってんよ。 オラ…ッ、ちゃんと二人のも舐めろよ」
片割れを慰めては一定の回数を以て他の肉棒を咥え込み、射精した余韻に浸る彼等の亀頭に詰まった精液を啜って魅せるのだから欅のテクニックは好評を得る他ない。
余韻から静寂に包まれた一室の性事は瞬く間に"急展開"を生むのだから、三人は欅の股に勃つ肉棒の存在に驚きを隠せなかった。
自分達と同じ"男"という衝撃こそ狼狽える三人だったが、性的欲求に素直に従う"欅"を捨て置くには惜しいと判断した彼のスマホには無修正に保存されたフェラチオの動画が高画質で掲げられてしまうのは"脅迫"のつもりだろう。
逃げ場を与えないと臀部を突き上げた欅の肉壺へ"ゲル状"の液体を滲ませる"滑り"を作った筆頭は先に童貞を脱し、恍惚な笑みは幸せの絶頂を意味していた。
初めてのセックスに形こそ問わずして無我夢中に獣の様に突き上げてみせただけでなく、欅の嬌声は呆然と立ち尽くす二人の半身すら受け入れていく。
精通したばかりの体液は二度に渡って欅の肉壺を堪能し、膣の代わりとして痙攣する臀部へ張り手が舞う。
「あぁ……今日は最高!」
「ねぇ、コイツ逆らえないんだからさぁ……リーダーの家に僕達と一緒に泊まらせなよ」
実に反吐が出る。
与えられたスマートフォンが子供の安全どころか"強姦"の撮影器具と化しているのだから。
異性に対するエチケット等、欠片も無いのだから三人に良い評判など無いだろう。
「良いね、ソレ。 オイ、お前みたいな"変態"を俺達のオモチャ……えっと――――」
「肉便器……じゃない?」
代役の一言に掌を打つ筆頭の手は欅の髪を恰も所有物の様に鷲掴む。
肉壺より零れる精液に罵り、画に描いた自分の"望み"が形になったと"自惚れ"ていた。
その結末を端から見詰めていた"欅"の衣服は乱れておらず、瞳孔が定まっていない三人の肩へ"合図"として軽く叩く。
一種の催眠であり、目標が定まってすら居ない三人は"そのまま"の格好で己の学舎へ向かわせる。
三人に犯された筈の欅は音を立てて"煙"に散った。
彼等の末路が一生モノのトラウマを生み出そうが、欅には関係無い。
暇潰しに行った"演技"であったが、余興にすらならないのは仕方ないだろう。
("あの方"なら、もしかしたら……)
昼間の風に靡く衣服は先程の性事に充てられたかの如く性的な"主張"を見せるのであった。
「……遅かったのぅ?」
欅のアジトにて家内の主の帰宅を待ち侘びた一人の女性。
水色に煌めく長髪に羽織ったトレンチコートはすらりと床に崩れ落ち、肌に余分無く吸着するスーツを露出させた。
鳳と名乗る女性は欅の帰宅に"始めから"居た様な素振りで被っていたキャップを脱ぎ捨てる。
しかし、驚くべきは彼女の頭部に生えた"二本の角"であり、欅を喰らわんと陰唇から姿を覗かせる"男根"であった。
彼女は"鬼の妖魔"だ。
「欅…ちこう寄れ、旅先からの帰りで妾は疼いて堪らぬ」
「今日も……優しく――――」
「しなかった事が……あったかえ?」
艶めく唇を叩く妖の肉棒。
鳳という"妖魔"が私を抱いたのは"二年前"の事でした。
男の娘(欅だけど幻)×ショタ……書いてみたかった展開です……男の娘が同じ男に犯されるのだとしたら"ショタしか無いよな"と思い書きました、また書くかもしれません……。
ラストに登場したオリジナルヒロインは鳳(おおとり)と呼んで頂いて構いません。
次回は彼女との"初めて"を描く閑話の予定ですが、その場合は"閑話"か"外伝"と打った方が宜しいでしょうか?