嘘みたいかもしれないが、くの一(?)なんです。 作:ローウェン
男の娘にはフタナリによる制裁(意味深)が似合う……似合わない?
場所が場所だけに風の通り道が困難かに思われたアジトは主が生活する地下から管を通す事で空調の完備を得る造りだ。
熱の篭った一物へ這う舌先は裏筋からカリに掛けては滴る唾液を小さく啜る事で"慣らし"を終える。
馴れ初めの時も辺りは静かな物で、当時の欅は"十"と忍の基礎を独学で学ぶ者。
欅は物心付いた時から両親を喪っており、其を知った自身は"忍"という存在に興味を抱けば人気の無い場所で練習を重ねていた。
忍の掟には数多くの機密情報が分類され、他言無用な決まりが定められている。
ある日の晩、浅草付近の銭湯で身体を清めた欅が夜更けに散歩へ赴いた。
当時の欅にとって両親の死後に面倒を見てくれたのは"髭を生やした白髪の老人"のみで、特に親しい間柄でもなかったが両親の"死因"を教えてくれた。
忍の掟として定められた中でも本来ならば"違法"であったが、語る老人の横顔はどこか昔を懐かしむ様に想えてならない。
思い出に後ろ髪を引かれるまま降り立ったビルから眺める景色は"一般"では御目に掛かれない夜景なのだ。
住む世界が変わった。
日付が変わる時間だというのに"活気"は絶えず"拡大"していく。
(忍……結界……?)
気が付くとドーム状の空間に閉じ込められている。
誰が展開したのでしょうか。
悟られぬよう挙動を小さく、壁へ足裏を吸着する体勢を維持しながら建物の間の細い裏路地へと潜り込む。
夜景という宝石から一転、忍び足に念を入れる欅の鼻腔を突く錆びた鉄の臭い。
耳を劈く悲鳴は雄叫びと化し、視界を横切る肉塊となって壁に打ち付けられる。
(……死んでる!?)
初めて目の当たりにする人の死。
目を覆いたくなる光景に俯く自身の足元へ差す"異形"の影。
そっと見上げた欅の眼に入り込んだのが、忍の"敵"とされる妖魔。
辺り一面に自らの鋒でビルのオブジェへと生まれ変わる者。
胴体から上が"無い"様は相手が"相手"なら珍しくもない。
勝てる相手以前に身動き一つ取れない。
「妾の様な妖魔が出るのは主等がつまらん小競り合いをするからだと、何度……?」
「……………」
私と"鳳"と呼ばれる妖魔の出会いは血に塗れていました。
忍結界を解いて小動物の様な私に歩み寄るなり、この世界について説明しなさい。
場所を移す事で忍の警戒を避け、人気の無い廃工場を密談の場として選択されました。
考えるより"現代"に関して説明する"口"が脳より早く働くのだから情けない。
「鳳……さんの御歳は?」
「ん? "500"じゃ」
言葉が出ませんでした。
妖魔という非現実的な者が陰で跋扈する世の中なら信憑性も高い。
一番驚いたのは時代が確かなら戦国時代真っ只中だ。
「あの頃はコロコロ人が逝きよったからのぅ……妖魔からすれば餌には困らぬ毎日じゃった」
群雄割拠の下に昼夜を問わず天下取りを目指した武士達の歴史の陰では忍の存在が情報戦という名目で輝く。
各家より遣わされた忍同士、血が流れるのは必然。
忍結界の内側で流れた"血"が、妖魔を呼び覚ますとも知らず。
知る忍も居たかもしれませんが、今となっては定かではありません。
「五百か……人の世も見ぬ間に"変わった"のぅ」
「終わりましたから……戦国時代」
人の風俗のみならず、環境から風習然り。
話こそ進むにつれて死期を感じずには居られないと息を呑む欅の唇へ柔軟な感触が訪れる。
初めての接吻でした。
「フフ……ッ」
妖魔は残忍で、醜い化け物。
意思を持って滑り込む舌先は歯茎から藻掻く舌へ伸びては絡み付く事で月光に照された鳳の抱擁に沈む。
彼女の様な綺麗な妖魔相手に、そのような風潮が出鱈目だったんじゃないか。
そう思えてなりません。
「……お前……名は何と申す?」
「っ…ぷは…ぁ……欅と申します」
「欅か。 欅よ、今から妾に抱かれぃ」
耳元に囁かれた甘い言葉は母性的な温もりすら乳房の感触に依って覚える。
罠だとしても、結界を張っていた忍を殺めた場を見られた為に証拠隠滅として既に消されていただろう。
結界が晴れた空間に死骸は無く、忍装束は袖より地に解れて外界に曝す素肌は月光を以て更に白さを増すのだから長い眠りに就いていた鳳から見れば"メインディッシュ"に他ならない。
「上玉じゃのぅ……跪け」
「はい……っ」
一糸纏わぬ肉体の膝元は脚線美を魅せ、見上げた欅の唇へ異性独特の"下唇"が寄り添う事で幼い口腔へ金色の雫が注がれては渇いた喉を潤す。
淫らな施しを受ける欅の何と可愛らしく、つい頭を撫でてしまう。
揺れる紫色の瞳は興奮に震えては外界から立ち込める湯気に視野を狭めた。
幼いという言い訳など与えるべくも無い。
「罰じゃ……経験は?」
「有りません」
陰唇の奥より突き上げる様にして首を覗かせたソレは立派な"陰茎"であった。
熱を以て小さな獲物を前に脈打つ半身の主は吊り上げた唇から滴る糸が食欲に等しい欲求を駆り立てる。
「妾が零から教えてやる。 良いな?」
「まぁ……やってみます」
手に依る扱きから始まり、舌使いに依る性技は鳳の推測を上回る程に覚えが早く、久方振りに味わうフェラチオとあって我慢せざるには至らぬばかりに白濁を欅の顔面に放出する。
浴びるまま温かさと粘り気に凝視する少女へ叱咤が飛び、鳳が射精した精液は地に零れぬよう飲み干す習慣を義務付けられたが中々の粘着力に口内は白く泡立って主の性欲を煽っていく。
唇の端から零れそうな一滴を飲み干す欅を不意に"快感"が襲うのだから何事かと半身を見やれば素足で局部を愛でているではないか。
「この淫乱めが……っ」
「お…っ、鳳…さ……っ」
「まぁ良い。 次は妾に欅の"精子"を注ぐが良い」
開かれた口腔より立ち上る白い吐息は外界に洩れ、歯肉と歯から蕩ける唾液の糸が欅の内に秘められた性欲を目覚めるままに半身を委ねさせる。
身を委ねた先に待ち受けていたのは未曾有の快感でした。
膝を着く事を許さぬ。
臀部に回された白い腕が愛撫を兼ねて固定に徹し、舌その物が"生物"かの如く反り勃った肉棒より"初めての白濁"を招く。
白濁に泡立つ精液はぷりぷりの食感から濃厚な種子を併せ持つ優秀な分泌物であると咀嚼の末に判明し、鳳は決心する。
「欅、お前……妾の"婿"となれ」
「はい」
「えっ」
今、重要且つ強引な契りを"即答"で返されたような気がしたが"気のせい"ではなかった。
袖の短い着物の帯に通された彼の腕が固定する事で密着を築いて陰唇に接吻せんと迫る鈴口から詰まっていた白濁が泡を吹く。
「ま…まぁ……話を持ち掛けて来たのは……妾じゃし? 長生きしてみるものじゃな」
初夜は欅にとって絶え間無い快楽に染められた肉宴であった事は言うまでもなく、後日は"赤子"まで連れてきたのだから驚きだ。
自分の娘なのは確かな事として、更に驚くべきなのは"成長速度"にある。
一年で自分と同じ程の背丈に並び、今年の二年目に移ってからは妻の鳳に劣らぬ豊満な胸を以て夫の欅の腕に抱かれている。
欅が金を所持しているのも、元はと言えば鳳による命令である事から株に関する知識とハッキングによる技術の習得を経て、甲斐有って大金を手にする現実が当たり前となりました。
人を殺める道から遠退いて生きている分、楽しく家族三人で生きています。
亡き両親が見たら何を想うだろう。
なるべく考えないで居るべきだと、自らに言い聞かせるままに一夜を迎えるのであった。
過去回だからですかね、久々の更新なのに短めです。
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