ゼロの伴侶 もしも才人が夜這いに成功したら 作:tonebon
ルイズは混乱していた。
ネグリジェをめくられ、下半身をかかえられ、股間をナメられているのだ。
そこはオシッコをする汚い場所で、そして大事な部分だった。
舌を這わしているのは自分の使い魔の少年。才人。
普段寝起きしている自分の部屋にビチャビチャと音が響く。
両腕で顔を隠し、あふれ出る涙。たぶん、みっともない顔になっているだろう。
こみ上げてくる嗚咽とゾクゾクする感覚に耐えるため、きゅっと唇をかむ。
「ん、んっ…」
それでも、呼吸にあわせ、声が漏れてしまう。
どしてこんな事になってるんだろう。
この才人を召喚してしまった時は、そう、使い魔という認識しかなかった。
もちろん人間だから、平民の執事・召使いみたいな感じだった。
自分を着替えさせたし、顔も洗わせた。寝る場所は床の藁。
家にいた時はメイドに着替えをしてもらったりもしていたのだ。
さすがに女性のメイドだったが。
それが、この前。
土塊れのフーケの時。
才人に助けてもらった。才人に頬をはられた。
危ないところを助けてもらったのだ。身体を抱かれて。
ゼロである事に気にする自分の心を頬を叩いてもらって救ってもらった。
ドキドキした。身体と心が熱くなった。
恋をした事がない自分にはよくわからなかったが、才人が頼もしく思えた。
そして、自分の心の中の大事なところに才人がいる事をなんとなく認識してはいた。
だから、昨日の「フリッグの舞踏会」の時。
ドレスを着たのは誰のためだと思うのよ。
才人、あなたの為。
わたしは、あなた一人しか見えていなかった。
誘ってくる貴族学生など、あなたに比べれば視界の外にいる風景も同じ。
ぎこちないダンスでジェントルマンとしてはみっともなかったかもしれない。
けど、わたしの心はたしかにあったかい物がこみあげ、心臓はドキドキしていた。
幸せだった。
才人の認識を改めようと思っていた。
床の藁で寝かせるのは可哀想だと思う。
着替えだって、もう自分でしようと思っていた。
今まで、寝る時は下着をつけていなかったが、ネグリジェの下にパンツをはくようにした。
パンツと言えば。
今まで、下着姿を堂々さらして才人に着替えさせたり、パンツを洗濯させていた事を思い出すと、恥ずかしくなる。
恥ずかしい。
恥ずかしい…。
今の状態の方がよっぽど恥ずかしいわ!
どこなめてんのよ!
そこはおしっこするとこなのよ!
と、いうか、そんなとこを男性ってなめるの?
たたたた、たしかにゾクゾクするし、下半身に力がはいらない。
き、きもちいいのかもしれない。
と、いうか、キスはどうしたのよ!
ま、まずキスよ! キスしてよ!
冗談じゃない。このまま襲われているもんですか。
何度かそう思っているのだが、才人が脚やもも、秘所や陰毛をさわった時に身体に走るゾクゾクとした感触が思考をリセットしてしまう。
そして、あれだ。
さっき、脚にペタリとついていた熱いもの。
熱く硬く長くおおきいもの。
あ、あれが才人の…おちんちん。
だめ、あれが身体を脚を背中にペタリと触れるたびに、身体がびくびくする。
いろいろお話は聞いてる。
あ、あれが女性器に入る。それがセックスだ。そうなのだ。
それが子作りなのだ。
でも、あんなのわたしに入るわけない。
あんなのが入ったら、わたし、死んじゃう。絶対!
ふと気がつくと。
あそこをなめられる感触が消えていた。
腕の隙間の涙にあふれた視界の先に、才人がいる。
じっ…とルイズを見つめていた。
「ご、ごめんな…」
あ、あやまるんなら、こんなことしないでよ!
「責任、とるから」
せ、せせせせ、責任ってなによ!
けけけ、結婚ってこと?
こ、子供つくるんなら、あたりまえでしょ!
というか、わたし、結婚するの!?
ささささ、才人と!?
か、かって、勝手じゃないの! 独りでそんな大事な事勝手に決めないでよ!
そ、
そのまえに言うことがあるでしょ!
「好きだから」
す、すすすすすす。
そ、そうよ。好きっていうのよ。
好きっていうのよ。そして、キスするのよ。
こ、こんな事、結婚してから最低三ヶ月はしないのよ。
こ、子供は3人は欲しいのよ。
なに思ってんのわたし。
その時、ルイズは才人の身体がのしかかって来た事に気がついた。
思わず、両手で才人の肩をのけようとした。けど、力が入らない。
体重が自分にかかってくる。
ルイズは思わず叫んでしまいそうになった。
「い、いや…」
だが、そのルイズの叫びはキスによって止められた。
熱い唇が自分の唇に重なっている。
超どアップになった才人の顔を目の前にして、ルイズは見開いていた目をゆっくりと閉じた。涙が頬を伝う。
そして、ルイズは股間に熱い先端を感じた。
ああ、才人。
お父様、お母様。ごめんなさい。
ルイズは才人のものになります。