※この作品はR-18です。

ランス 反逆の鬼畜戦士   作:てるゆき

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第5話 行動開始

 パーティーの二日後、リーザス城ではリーザス軍とそれに合流したJAPAN軍、そしてランス達を交えて合同の会議が行われていた。

「それでは会議を始めようと思う。進行はリーザス黒の将、バレス・プロヴァンスが行わせていただく」

 白髪を後ろへ撫で付けた眼帯の老人がそう言って話し始める。

 彼はリーザス軍の総大将でもある老将であった。以前にランスと共にリーザス奪還戦を戦ったこともある。

「ゼス、ヘルマンに戦力を二分することになるが、特にひどいのはヘルマンだ。情報によると、魔人四天王のケッセルリンクも目撃されておる。まさに、激戦地であろう」

「ケッセルリンク? なんだそいつは」

 バレスの言葉にランスが疑問を投げかける。

「魔人四天王の一人です。魔人領の中でも特に強く、人間の間でも教科書に載るほど有名な魔人で、並の人間なら目線だけで殺すことも可能と言われています」

 答えたのはバレスではなくリーザス白の将、エクス・バンケット。その頭脳を持って大軍を巧みに操る知将だ。

「ふーん。で、男か、女か?」

「……男です」

 何故そんなことを聞くのか訝しそうにしながらも律儀に答えるエクスだった。

「じゃあ殺す」

「……ゴホン。では話を戻そう。ヘルマンに対して、ゼスの方はマジノラインが機能しているために一度に侵入してくる魔物の数自体が少ない。何故マジノラインが機能しながらも突破されるのかは不明だ。魔人の対処こそ問題だが、本格的な侵攻はまだ受けるに至っていない。こちらでは以前もゼスに現れた魔人カイトが目撃されておる」

「……あの筋肉野郎か。今度こそぶっ殺す」

 ゼスで目撃された魔人カイトは、以前もゼスに現れて、ランスが撃退して封印されている魔人カミーラを捜索していたことがある。そのときランスはカオスを持っていなかった為にあっさりとカイトに負けていた。

「戦力の分け方だが、JAPAN軍は全面的にヘルマンに向かってもらおうと思う。また、リーザス軍は赤の軍だけをヘルマン、残りをゼスに振り分けようと思う。ランス殿はJAPAN軍と共にヘルマンに向かっていただきたい」

「待て。何でリーザスはリックしかヘルマンに行かないんだ。俺だって寒いとこなんか行きたくないぞ」

 ランスの不満にバレスが答えた。

「……申し訳ないが、以前のヘルマン侵攻を根に持つリーザス人は多い。拙者とてその一人。ましてや向こうの総大将はリーザス侵攻を目論んだパットン・ヘルマンだ。そんな我等が向かえば無用な揉め事の元となる。そこですまないがほとんどをゼスに向けると言うことだ」

 バレスは眉間に皺を寄せ、申し訳なさそうに説明するが、ランスは納得しない。

「だからなんだ。好き嫌いしやがって。そんなこと軍人に許されると思うのか!」

「誠に面目次第もない……」

 大人気なくまくし立てるランスにバレスは謝り続ける。

「ランス様。侵略を受けたヘルマン領はカラーの森も含まれます。彼女達の安全を確保するためにも速やかに取り返したほうがよいのではないでしょうか」

 マリスはランスの心情を計算に入れながら上手く誘導する。

「ち…… わかったわかった」

「感謝いたします、ランス殿」

 バレスは自分の受けた責めにも気を悪くせず、穏やかに微笑みランスに礼を告げるのだった。

「それでは現在見つかっている魔人の説明に入る。ヘルマンではケッセルリンクの他、巨大な鬼の魔人バボラ、雷を纏う魔人レイが見つかっている。ゼスではカイトの他にムシ使いの魔人ガルティアが見つかっている」

「全部で五匹か」

 バレスの説明にランスはまるで害虫を数えるようにそう言う。事実、彼にとっては世界にただ一人の天敵を除けばどんな脅威も大して変わらないのかもしれない。

「さすがランス殿、たのもしい限りですな」

「別に爺におだてられても嬉しくもなんともないわ」

「…………。奴らはヘルマンでは大規模な軍事行動とっているが、ゼスにおいては大軍が投入できないこともあり、占拠した町を拠点に着実な占領活動を行っている。ランス殿は大軍にて戦闘をする中、魔人と少数精鋭で相対することになると思われる。我らリーザス軍はゼスにて少しでも長くゼスで魔人を食い止めるのが役目だ」

 彼らではどれだけ歯を食いしばっても魔人にかすり傷一つ負わせられない。ランスがいない限り決して勝ちのない戦いを続けさせられることとなるのだ。

「主な作戦は以上だ。ランス殿、人類の命運はあなたにかかっています。どうか、ヘルマンを頼みます」

 悲痛なまでの覚悟のにじむ表情でバレスはランスにそう言った。

「やだ」

 しかし、ランスはその願いをあっさりと蹴った。

「なっ!?」

 絶句するバレス。会議は混乱に包まれた

「ちょっとランス! どういうことよ!?」

 慌てたマリアがランスを問いただす。

「俺は魔人の前に借りを返さなきゃならん奴らがいる。魔人はあいつらを蹴散らした後だ」

 今ランスに最も大きな借りを作らせているもの。それはただ一つだ。

「ま、まさか……」

「AL教をまず叩き潰すぞ。川中島に軍を連れて乗り込む」

 

 ランスの提案に乗ったリーザスの将校はいなかった。それは、彼ら自身の問題ではない。もはや彼らはAL教に背いてでもランスと共に戦う覚悟がある。

 だが、彼らの兵までは違った。兵の中にはランスを悪魔の使徒と認めながらも人類の存続のためにやむを得ず手を組むという考えのものが少なからずいる。そんな者達にAL教の本部まで赴いて戦争をするなどとは言えないのだ。もしそれをすれば、軍が内部から崩壊し、良くて一部兵士の脱走、最悪機能しなくなる。

 ついてくるのはAL教に属さないJAPANの兵のみである。

「AL教所属の兵はテンプルナイトという重装備が特徴の非常に堅固な者達です。それゆえにJAPANの兵より鈍重ですが、一撃の重さにおいては侮れません。情報によると川中島へ向かう港があるジフテリアの町をテンプルナイトが占拠しているようです。我々は速さを生かすためにこれを山県さん、馬場さん率いる騎馬隊で敵を掻き乱した後、武士隊にて制圧していきます」

 JAPANの将だけを集めた軍儀の中、先頭に立つ香が作戦を説明していく。

「武士隊は上杉さん、乱丸さん、ノワールさん、本多さんに率いてもらいます。ジフテリアの町を占拠後、ランス兄様のパーティーとそれを守るための足軽隊で川中島へ向かいます。足軽隊は私と野菊さん、柴田さんの三人です」

 これらは直江愛、真田透琳らの軍師と共に考えた作戦だった。

「本当にいいのか? AL教は大陸最大の宗教。これを攻撃したとなれば後々に禍根を残すこととなるかも知れんぞ」

 そう発言したのは山県昌景だ。JAPANは大陸の国に比べれば小国に過ぎず、もし因縁をつけられれば国の存亡も危うい問題となる。

「いいも悪いもない。最初に喧嘩を売ってきたのは奴らだ。俺様に喧嘩を売ってくるような奴の行く末は死ぬか犯されるかしかないのだ」

 本気で怒っている様子のランスがそう答えた。その様子に山県は小さく溜め息をついた。

「……やむを得ん。いずれにせよお主について行くと決めたのだ。とことんまで行こう」

 最終的にはランスについて行く事にしたのだった。

「心配するな。何があろうと俺様がJAPANに喧嘩なんぞ売らせん」

 いつも通り過剰な自信を覗かせるランスの台詞だが、それはJAPANの将達を安心させるのに十分であった。

「敵兵は情報によるとおよそ二万。明日にはもう一万増えるであろうといわれています。我々の本当の戦いはこの先の魔人戦。全軍では臨まず、二万だけ率いて彼らと戦いますが依存はありませんね?」

 そこに異を唱えるものは誰もいない。その場に誰一人として数の不利が問題になるとは思っていないのだ。

「では、出発は明日。我々は伊達に小国内で争っていたわけではありません。そのことを大陸に知らしめるためにも、成功させましょう」

 香姫がそう締め、軍儀は終わるのだった。

 

「ランスさん……」

 その晩ランスの部屋を訪れたのは意外なことにセル・カーチゴルフだった。しかし、訪問自体が意外でも彼女がランスを訪れる理由は容易に想像できた。

「おお、遂に俺様に抱かれる気になったか。がははははは! いいぞ! 神様なんぞに処女をとっとくよりずっとその方がいい!」

「はぐらかさないで下さい」

 ランスのふざけた雰囲気をあっさりセルは断ち切った。さすがのランスもたじろぐ。

「確かに人類を救う手伝いはしたいです。ですが、私は神に仕える身。AL教への攻撃を認めるわけには行きません」

(これはまずい…… さすがに止めた方がいいかな……)

 天井裏では心配そうにかなみが事の次第を見守っている。

「間違ってるぞセルさん。俺はAL教を潰すわけじゃない」

「……え?」

「俺が潰すのは法王だ。人間の危機に及んでまで俺様を殺すことに執着するような奴をセルさんは正しいと思うのか?」

「それは……」

(本当はAL教自体許せんが今は適当なこと言ってごまかしておこう)

 本心はともかく、ランスの言葉はセルの心を確かに揺さぶった。真面目なセルでさえ法王の言葉を信じきれずにいるところを突くのは有効だったのだ。

「奴が神の名を騙って真面目な信者を誑かそうとしているのだぞ? セルさんは俺よりそんな奴のことを本当に信じるのか?」

「…………」

 ランスの言葉にセルは黙り込む。

「……本当に」

「ん?」

 小さく言葉を紡ぐセル。

「本当に法王だけなのですか? AL教そのものに危害を加えるのではなく、本当に法王だけが目的なんですね?」

「当然だ。とはいえ、法王を倒すまでにいくらか被害を出すだろうがな」

 ランスは即答し、セルはそれを聞いて覚悟を決めた表情となる。

「……分かりました。私もランスさんを信じて協力します。夜分遅くにすいませんでした」

「いや気にするな。むしろ朝までゆっくりしていくといいぞ」

「いえ、結構です。じゃあ、おやすみなさい」

「あ、ちょっ」

 引きとめようとするランスを完全に突き放し、セルはランスの部屋のドアを閉める。

「…………」

 部屋には無言で立ち尽くすランスが一人残された。

「かなみっ!!!」

「はいっ!?」

 ランスの怒声にかなみは思わず降りてきて姿勢を整えた。

「あっ、しまった……!」

 気付いたときには手遅れだった。この時間にランスがかなみを呼ぶ用なんてただ一つだ。

「やるぞ!!」

「……はぃ」

 今日のランスはいつもより少し激しかった。

 

「行くぞ!! 大陸ののろまどもに我ら騎馬兵の素早さを見せてやれ!!」

 大声で号令を上げたのは二匹の巨大なてばさきに跨るこれまた巨大な男だった。その名はJAPAN屈指の武勇を誇るものとして名高い馬場彰炎である。

 馬場の号令に駆け出した武田騎馬兵は怯むテンプルナイトを飛び越え敵陣を滅茶苦茶に引き裂く。

「恐れるな!! 我らはテンプルナイトだ!! 小国猿共には決して負けん!!」

 テンプルナイトを率いるものも声を張り上げるが、一度崩れたら立て直せないのが戦の常だ。JAPANの誇る軍師達は敵の隙を見過ごすはずもない。

「敵軍が乱れたな…… 武士隊、突撃だ!!」

 すかさず指示を出したのは真田透琳。敵を一気に征圧せんと自陣に合図する。

「ついて来い! 織田武士隊突撃!!」

 武士隊の先陣を切るのは織田の鬼武者、乱丸だ。女だてらに剣を振り、勇敢にテンプルナイトへ切りかかった。

「妖怪隊、行くぞ。さっさと勝って奥州に帰る」

 やる気のない号令を出すのはノワールだ。しかし、妖怪を統べる東方護天の号令にその兵は大いに沸いた。言葉とは裏腹にノワールは素早く駆けて糸を出し、ただでさえ動きの重いテンプルナイトが更に遅くなる。元から人間より強い妖怪兵達はテンプルナイトを片っ端から叩きのめしていく。

「…………」

 無口な本多忠勝は派手な号令をしない。ただ地面をその豪槍の石突で揺らした後、駆けていく。実直で心優しい彼に従う部下達はそれを見逃さずについていく。戦場で最も静かな嵐が吹く。

「じゃあ謙信、頼んだわよ。久しぶりだけど、戦場のこと忘れてないでしょうね?」

 直江愛は上杉謙信に気遣う。

「うむ、心配ない」

 しかし、愛は謙信にこんなことは不要であると誰より知っていた。

 上杉謙信はJAPANの武の頂点。戦場では並び立つもののない『軍神』なのだから。

「命の惜しいものは武器を捨てて道を空けよ!! 毘沙門天の加護ぞある!!」

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」

 帰ってきた彼女らの主に女性で構成された上杉の武士隊は地の果てまで響くような高い鬨の声を返す。

 その細身のどこからそれだけの力が出るのか。謙信は戦場を駆け抜け、敵陣まで達するとその刀の一振りで何人もの兵をなぎ払って進んでいく。

「おぉー。久しぶりだな、こういうの。いいな、俺様も混ざりたい」

 ランスは少し後方で戦場を眺めてそう言った。

「慌てないで下さい。ランス様の出番はすぐですよ」

 そう言ってなだめるのはマリスだ。AL教本部でのランスの動きをサポート、ないし抑えるためについてきたらしい。

「ふん、分かってる」

 初めて見る異形の動物を駆る騎馬隊と圧倒的な武力に率いられた武士隊。テンプルナイトの心が折れるのは確かにすぐだった。

「た、退却!! 全軍退却だ!! 川中島の守りを固めるぞ!!!」

 指揮官がそう叫ぶと彼らは一目散に逃げ出す。つい先日まで戦争に明け暮れていたJAPANの軍を彼らに止められる道理はなかった。

「追え! 奴らの船を奪って我らも川中島へと向かうのだ、可能な限り船を確保しろ!!」

 山県がそう声をかけ、てばさき隊は瞬く間に船着場に留まる船を押さえていく。

「よし、じゃあ借りを返しにちょっと行くか」

 謙信と合流したランス一向は船に乗り込み川中島へと向かうのだった。

 

「ランスアターーーーーック!!」

 川中島で守りを固めるテンプルナイトをランスの一撃でこじ開け、一向は進入に成功した。脇を足軽隊で固めつつ、一気にAL教本部へ駆けていく。

 しかし、当然正門には分厚い警備隊が配置されていた。

「ちっ、鬱陶しい奴らめ。もっかいランスアタックで……」

「待ってランス! 私達でもっとあいつらの数減らしてから使って!」

 身構えるランスをそう言って制したのはマリア・カスタードだった。

「チューリップだって改造して強くなってるんだから!」

 そう言って身構えたチューリップから放たれていく砲弾はその爆風と共に見る見るうちに敵の数を削っていく。

「行けっ幻獣たち!!」

 ミルがそう言うと彼女の魔法によって生み出された厳重が束となって道をこじ開けていく。

「道を閉じさせてはいけません! 織田家足軽隊突撃!」

 出来た隙間に足軽隊が群がり強固に支えていく。

「私とセルさんで援護します! 謙信さん!」

「うむ、毘沙門天の加護ぞある!」

 ランが魔法で援護し、セルの回復魔法による補助を受け、謙信は再び敵陣に切り込んでいく。残りの守りが薄いと見るや、ランスの目が輝く。

「まとめて吹っ飛べ!! ランスアターーーーック!!!」

 残りの敵兵は正門ごと吹き飛び、その勢いのままランス達は香姫の率いる足軽隊精鋭百人と共にAL教本部へ駆け込んだ。

 開けっ放しになった正門を残りの足軽隊がふさぐ。

「織田家足軽隊、ここが踏ん張りどころじゃあ!!」

「あの人についていくよりは楽そうですね。皆さん! 道を空けてはいけませんよ!」

 柴田勝家、野菊は堅い守りを敷いてランス達を待つのだった。

 

 AL教本部の中は外に比べれば守りが薄かった。ランスにとっては以前にも来た場所であったが、今度は正面からの進入ということで少し勝手が違う。だが、進むのに問題はない。

「ランス、多分今度も地下のあの部屋よ。進入がかなり大変だからあそこに立てこもるはず」

 かなみが言うあの部屋とはAL教最深部の女神の部屋だ。そこに行くまでにはAL教の上層部専用のエレベーターがあるものの、ランス達はそれに乗れないため女神の部屋に辿り着くためにかなり苦労をしたのだった。

「よし、間違ってたらオシオキな」

「何でそうなるのよ!」

 そうこうしているうちに一向は地下20階まで到達していた。

「またエレベーターは使えないか……」

「じゃあ前のとこから行くしかないわね」

 そう言って以前からある次元の穴に飛び込むかなみ。

「こんな大人数で大丈夫か? まあいい、香ちゃん達もついて来い」

「はい!」

 そう言ってぞろぞろと穴の中に消えていった。

 以前と同じように不可思議な空間を進む一行。しかし、最後の空間だけが以前と違った。

 そこは広い草原だった。その奥に大きな扉が見えその前にはおよそ千ほどもいるであろうテンプルナイトが佇んでいた。

「やはり来たか、サチコ」

「お父さん……」

 先頭に立つのはサチコの父、BSことバッティング・センターズだ。

「私はお前が前にそこに立ったときひそかに嬉しく思ったのだ。私の娘が私と同じガードとして敵となって現れたことに…… 今ならまだ間に合う。その男から離れろ」

 それは父として、最後の情けだったのだろう。

「いや! お父さんだって分かってるはずだよ。今の法王が間違っていることくらい!」

 しかし、サチコはそれを拒んだ。

「問答など無用だ。それがお前の答えでも、私のやることに変わりはない」

 そう言うとBSは大きく息を吸い込む。

「サチコ、構えろ。来るぞ」

「……はいっ」

「テンプルナイト、行くぞ! 神に仕えるものの誇りを見せよ!!」

 号令と共に一斉にテンプルナイトが駆け出す。

「皆さん、ここが正念場です!! どうにかお兄様をあの扉まで運びましょう!!」

 香の声に足軽隊は大声で応え、駆け出す。

「死んでも恨むなよ!! ランスアターーーーーーーック!!!」

 この日3度目になるランスアタックを放ち、両者の激突が始まった。彼我の戦力差は10対1。しかし、足軽たちの目に恐れはない。

「俺達にはランス様に軍神様までついてんだ! 大陸の奴らなんかに負けねえよ!!」

 しかし、テンプルナイトも簡単な相手ではない。彼らはテンプルナイトの中でも選ばれし精鋭だ。敵の気迫に怯みはしなかった。

「ランス殿、敵を倒せずともいい。何よりもあの扉に辿り着くことを考えて進もう」

「よし、俺様と謙信ちゃんで切り開く。お前ら援護しろ!!」

 この言葉にランス達は一丸となり、凄まじい爆発力を生み出した。レベル100前後の二人の突進は最早人類に止められる生温さではない。

「まずい、テンプルナイトよ!! 真ん中の二人を通すな!!」

 剣戟の切れ間にテンプルナイトの戦槌がランスを襲う。

「させません!!」

 しかし、それはサチコの大きな盾、ひろし君によって防がれた。

「でかしたサチコ! うりゃあああああああああ!!」

 襲い掛かってきた敵を軽々と切り伏せランスは進む。扉までは最早20メートルほどの距離だ。

「ここから先は行かせん!!」

 阻むのはBS率いる最後のテンプルナイト達。だが今のランスには軽い。

「どけええええええええ!!! 鬼畜アターーーーーーーーーーーーーーーーーーック!!!!」

 その言葉と共に一際大きな斬撃が凄まじい衝撃波を伴って繰り出される。最早BS程のテンプルナイトでも紙くずのように吹き飛ばされた。

「がはっ!」

「お父さん!!」

「進むぞ!! サチコ!!」

 吹き飛ぶ父の元に駆け寄ろうとするサチコをランスが止め、扉の中に駆け込んだ。外には香たちが残り、持ちこたえる。

「兄様達が数を減らせてくれました!! 我々なら凌げます!!」

 ドアは閉まり、彼らの目的は果たした。後は耐えるだけである。

 

 ランス達が駆け込んだ女神の間は外とは大違いの静けさだった。

「ここだな、あのくそ野郎がいる場所は」

 ようやく到着したそこには一人の男が立つのみだった。

「ロードリング司教……」

 そこに立つのはミ・ロードリング司教。右腕に少女の人形を抱え佇む禿頭の青年だ。

「神に逆らう不届き者達よ!! このミ・ロードリングがALICE様の名の下に成敗してくれる!!」

「相変わらずうるさい奴だ」

 ランスはうんざりとした顔でロードリングを見る。

「ロードリング司教、お聞きください! このランスさんは悪魔の使徒などではありません!!」

 セルはランスの前に立ち、ロードリングに呼びかける。

「君はAL教のシスターか!? 何故神官がそいつの味方をする!!」

 ロードリングは大きな声でそう問いかける。彼のこのテンションは普段から常に保たれている。

「私は彼が悪魔の使徒ではないと知っているからです! 彼はすでに三度魔人を退け人類の危機を救っています。そんな人を神は悪魔の使徒と呼ぶのですか?」

「なんだと!? それは事実か!!」

 セルの言葉には少なからず動揺を受けるロードリング。

「事実です。少なくとも私はそのうち二度現場に立ち会っています。彼は魔人を斬る剣、魔剣カオスを手にしても正気を失わないでいる資質があります。それが何よりの証拠であります」

「どもー、カオスでーす」

 ランスの腰でカオスが元気に挨拶した。

「むう……」

 それを見てロードリングは思わず唸る。人の言葉を話す剣が魔人を切れるという話は彼も聞き及んでいた。現在の人類の状況を鑑みればランスは必要不可欠の存在。いや、今でなくとも魔人の脅威に備えて欠いていい人物ではない。

「ミー君、私もおかしいと思うな」

「……始まった」

 ロードリンクは突然おかしな声を出して一人しゃべり始めた。

「おお、ALICE様! それは一体どういう訳でしょう!?」

「だってそんな人を私が殺して欲しいなんて思うわけないじゃない」

「その通りです! 私も今同じように考えておりました!!」

 ロードリングの一人芝居は続く。彼は時折自分の内なる声を腹話術に乗せ、女神ALICEの言葉として受け取る癖があった。それはある意味で彼が司教まで上り詰めるために必要なものだったのだろう。

「では何故そのような指令が……」

 どうやら彼はリーザスの流した情報を一切受け取っていないらしい。彼は不信感を隠せる人間ではないし、その実直な信仰心ゆえに信者達の信頼も厚い。法王ならばそれは当然の選択であるかもしれない。

「それは私が説明しましょう」

「むっ、そなたは?」

「私はリーザス女王、リア姫に仕える侍女、マリス・アマリリスと言います」

 マリスは名乗りを上げてセルからロードリングの説得を引き継ぐ。

「実はリーザスはかねてよりランス様に恩があり、その恩義に報いるために無実の罪を晴らす手伝いをして参りました」

「そうか! やはり魔人を退けたと言うのも事実なのか!」

「はい。以前のリーザス陥落は魔人を用いたヘルマンの奇襲によるものでした。その時リーザス解放軍の指揮を執り、魔剣カオスを手に魔人の脅威から私達を救ってくれたのがランス様でした」

 マリスという第三者の言葉もありロードリングの心はかなりランスに傾いている。

「では、何故ムーララルーはこのような指令を!?」

「はい。ロードリング様はクルックー・モフス元司教が異端審問にかかって死亡したのはご存知ですか?」

「ああ。私は純潔審判を行うと言った際に席を外していたので知らなかったが、その後に悪魔による穢れを祓おうとしたがそれが叶わずモフス殿が死んだと……」

「待て、純潔審判とはなんだ?」

 ランスがロードリングの言葉に疑問を投げかける。

「うむ、純潔審判とはその名の通り対象者の乙女が純潔か否かを見極める審判だ。私は神に純潔を捧げた身ゆえにその場にいるのに能わないと思い、その場を辞したのだ」

「……俺様の女に何てことしやがるんだ」

 ランスは溢れる怒りを隠そうともせずにそうつぶやく。

「何故そのようなことが行われたかご存知ですか?」

 マリスがロードリングに問いかける。

「トータス法王がモフス殿に結婚を申しこみ、それを断られたときモフス殿が自分で処女ではないと言った。それを確かめるために法王とエンロン殿が純潔審判言い渡し、モフス殿が受けたのだ」

 エンロンとは現法王とムーラテストを争った司教であり、現在は天寿を全うしてこの世を去っていた。

「……全然話が分からん」

 ランスにはロードリングの話には脈絡がなく何故トータスとエンロンがそのような行動をとったのか全く不明であった。

「いえ、これで合点がいきました」

「なんと!? それはまことか!?」

 ロードリングは大声でマリスに聞き返した。彼ほど大きなリアクションはないものの、場は皆大なり小なり驚きを覚えていた。

「モフス元司教は以前、このランス様と交際がありました。その際にランス様はモフス司教の処女を受けたはずですね?」

「うむ、俺様がいただいた」

 クルックーは男除けの指輪をしており、男性は一切性的な欲求を抱けなくなる。ランスはたまたまそれを外す入浴の場面を覗いており、そこを襲ったのだ。

「そ、そうであったか。それで?」

 ランスの発言に若干引きながらもロードリングはマリスに話を促す。

「つまり、法王はモフス元司教を好いていました。しかし、彼女の処女はランス様が奪っていた。つまりは……」

「嫉妬か!! し、しかし、法王は神に選ばれた人物だぞ? 私怨であんな指令を出すとは……」

 法王は神に選ばれるもの。即ち神聖にして絶対なものだという認識は彼の中に根強い。

「人間誰しも後ろ暗い部分はあるものです。法王候補であったロードリンク司教にもございませんか? トータス法王はそれがたまたまランス様への嫉妬心だったのでしょう」

「そ、そうであったか……」

 ロードリングは完全にマリスの言を信じていた。

「騙されるなうつけ者めが!!」

 突如奥の扉を開いて現法王、オズ・トータスが現れた。

「よーやく現れたなあ。会いたかったぜくそ野郎」

「……くっ!」

「法王どういうことなのです!? 神の言葉を騙るなど、あっていいことではない!!」

「騙ってなどいるか!! あれこそ真実の神の言葉だ!!」

 異常な剣幕にロードリングは気圧される。

「第一、悪魔の使徒ランスが本当に英雄たる証拠はあるのか!? そこのマリスは本物なのか!? 腰に下げた魔剣は本物なのか!? お前の目の前に立つ私は本物の法王だ!! どちらを信じる!?」

 その言葉に、ロードリンクの表情はすぐさま自信のないものとなる。情報封鎖されてきた彼には判断する材料がないのだ。

「ムーララルー…… まさか、そこまで……」

 セルは泣いていた。自分の信じる道を自分よりはるか先に進む人間の底がこんなに浅く醜いことに。

「どうなんだロードリング!!」

「そ、それは……」

「さっきからうるさい」

 その言葉と同時に、ランスはばっさりとトータスを斬り捨てた。断末魔の悲鳴すらない即死である。

「な、なんてことを……」

 ロードリングは衝撃におののきながらそうつぶやいた。

「俺様の女を殺した報いだ」

 ランスはそれだけ言うと、カオスを腰に戻して下がる。

「あ、儂偽者じゃないですよー? 本物の魔剣だからねー?」

「黙れ馬鹿剣。少しは空気を読め」

 ランスの行動にマリスは少し頭を抱えたが、すぐに立ち直ってロードリングに話しかけた。

「外に出ればきっと私達の言葉が真実だと理解していただけるかと思います」

「いや、いいのだ。法王の様子は尋常ではなかった。殺す必要があったかは置いといて、私もあの方が全面的に正しいとは思えない」

 ロードリングは沈痛な面持ちでそう応える。冷静になれば、彼もまた自分がトータスに騙されていたと気付いたのだろう。

「信仰とはなんなのか、考えさせられた」

 ロードリングらしくもない弱気な台詞だった。

「……私は一人だけ、嘘に騙されずに己とランス様を信じてここまで来た神官を知っております」

「……なんだと?」

 ロードリンクは顔を上げ、マリスを不思議そうに見る。

「セル・カーチゴルフさんです。いかがでしょう、この戦時には到底ムーラテストなどしていられません。彼女を暫定の法王として据えるのは?」

「ええっ!?」

 泣き腫らした目を拭いながらセルは驚きの声を上げた。

「そ、そんなことありえません。ロードリング司教を差し置いて私が法王なんて、滅相もありません! ましては私は一介の神官、到底法王なんて……」

 急いで辞退するも、そのセルの手をロードリングが握る。

「いや、私の目も貴女が覚ましてくれたのだ。貴女こそ聖女だ。どうかこの未熟者の変わりに我々を導いて欲しい」

「…………」

 セルは黙り込んで考えている。本当に自分が引き受けていいのだろうか、そんな思いをこめてマリスを見遣る。

「大丈夫です。あなたの生来の真面目さがあればきっと役目を果たせるでしょう」

 今度はランスを見る。

「どうせ俺様が魔人どもを殺すまでだ。すぐ終わる」

 そう言っていつもの如くがははと笑うのだ。

「ご、ご希望に添えるか分かりませんが……」

 セルはそう言うと目に涙を湛えながら続ける。

「精一杯、努めさせていただきます」

 

 ひとまずランスのAL教の問題はこうして幕を閉じた。AL教はランスが悪魔の使途という声明を完全に撤回し、前法王の妄言だとして世間に広めた。

「がはははは! これでAL教も俺様の女がトップだ! 世界の偉い女はみんな俺様のものだな!」

 ランスはリーザス城にてそんなことをのたまう。あながち間違っていないのが恐ろしいところだ。

「ひとまず、これで安心して一つのことに打ち込めるわけね」

 マリアが胸を撫で下ろしながら言う。

「ああ、次は……」

 ランスは北西の方向を見る。

「ヘルマンだ」




 はい以上5話でしたー。いい加減ここで話数をちゃんと言えなくなって来たんでサブタイトルにつけましょうかね。

 とにかく長かった印象です。とりあえず過去最長ですね。やったぜ。休みの都合上一日で一万文字くらい書いたんで大変でした。おかげさまでムーラテスト中編を三回クリアしました。つかれた。
 ちなみにここまではプロットでざっと書いてました。こっから先はまだ真っ白です。
 ここまでが一章、ここからが二章になります。章編成やってみましょうかね。
 あと、入れたかったけど作者の力量不足で入らなかったキャラの掛け合いやssを活動報告なんかで書こうかと考えてます。反逆の鬼畜戦士に組み込むと時系列とかごっちゃになっちゃうかもしれないんで……
 とはいえまだ構想段階、実現するかは別の話です。したらまた報告というか宣伝します。

 警告になりますが、この先の魔人戦(直接対決だけではなく戦争全体の話)ではヒロインクラスに死人が出るかもしれません。具体的に言うとパッケージに載るような人たちです。あらかじめ言っとくと、自分はランスのヒロインに嫌いなキャラはいません。かなみちゃんは好きだからいじめるし、魔想さんも好きだからツンツンさせます。でも、話の展開上彼女達が死ぬことになっても止めません。この先を読み進める上でその点はご了承ください。


 以下解説。これも過去最長かな?

 バレス・プロヴァンス
 ランス3で登場。リーザスの黒の将にして総大将。ランスにぞんざいな扱いを受けてもめげない優しいじいさんだが、鬼畜王ではリーザス総大将に相応しい強力なユニットとして最初から最後まで活躍する。美人の娘がいる。近年のシリーズではリーザス軍自体の影が薄いこともあって出番は全くない。

 ケッセルリンク
 鬼畜王にて登場。正史には名前も出てない気がする。魔人四天王にしてカラーの魔人。バンパイアとか言われてますが、まだ正史に登場しておらず、詳しい設定が掴めていない。反逆の鬼畜王ではハンティやフルのようにカラーの特殊性を押し出していく予定。ちなみにカラーは女しかいない種族だが、このケッセルリンクは某魔王少女を守るために男になったのだとか。鬼畜王では髭を蓄えたナイスミドルだが、ランス6とかで公開された織音デザインでは髭のない美青年になっている。同じところに写っていた信長が戦国では全然違うキャラになっていたためあてにならないが、反逆の鬼畜王では後者の織音デザインのつもりで書いていきます。

 エクス・バンケット
 鬼畜王で登場。正史では名前だちょくちょく出た気がする。リーザス白の将でいわゆる軍師タイプのキャラ。そこそこ強いが作者はあまり使わなかった。イケメン。

 カイト
 ランスクエストで登場。だが、その前に鬼畜王で登場済み。人間の魔人であり、ひたすら力を求めて修行を重ねた結果、最終的に魔人となっていた。姉を緑化病という不治の病で失っており、その姉を迫害した人類を恨んでいる。緑化病を患った女の子が過ごすミドリの里に度々訪れ余命幾ばくもない少女達を見舞っている。ランスクエスト・マグナムではミドリの里の少女達を殺されたことにより心の隙を中二病患者達(導く者)に付け入られ汚染魔人化。かつて自分の見舞った少女キャロリ・メイトの言葉も届かずランスに殺された。反逆の鬼畜戦士では生存しており、再びゼスにて襲撃、及びカミーラの探索をしている。カミーラについては機会があれば解説します。

 バボラ
 鬼畜王で登場。めちゃくちゃでかい鬼の魔人。ガンダムくらいでかい。体は成長し続けているが、脳みそは小さいままであり、とても馬鹿。命令に従わないとケイブリスにぶん殴られるという理由でケイブリスに従っている。かわいそうだが、そのサイズゆえに存在しているだけでこの上なく迷惑な存在。

 レイ
 鬼畜王で登場。人間の魔人。常に電気を放出しており、普通に触れることも大変。昔、ケイブリスと戦った際に自分を看病してくれたメアリーという女性を一途に愛しており、それは彼女が年老いた今も変わらない。メアリーの命を盾にされているのでケイブリスを嫌っていても逆らえない。鬼畜王ではメアリーを人質にランスと一騎打ち、もしくは自害を迫られて殺されてしまう。

 ガルティア
 鬼畜王で登場。鬼畜王では腹に亜空間を持つ設定だったが、正史ではムシ使いという設定に変わっている。体のサイズは並なのにバボラ張りの食事をする大食漢であり、鬼畜王では仲間にするとやたら金がかかる。人柄はけっこういい奴。ムシ使いという設定のせいで背景まで変わってしまい、作者的に使い方が非常に難しいキャラ。

 世界にただ一人の天敵
 シルバレル。ランス4.1、クエストに登場。地上最強のブス。ランスは彼女を見ただけでダメージを受け、罵詈雑言を浴びせられればぶっ倒れる。とにかくランスはこの女を恐れており、ジークという人の恐れるものになりきれる魔人と戦った際に真っ先にその名を思い浮かべていた(それはランス6の話でシルバレルが一切出てきていないにもかかわらずである)。

 山県昌景
 戦国ランスで登場。武田家の重臣。個人戦では才能限界が低いこともあり、そこまで大した性能ではない。しかし、合戦時は騎馬兵という優れた兵種(武田家にしか存在しない)に加え全能力8(最大9)、更に風林火山という合戦開始時に全ステータスアップという特殊スキルもありお町と並ぶ最強ユニットの一角。ちなみに正史では死んだものと思われる。

 馬場彰炎
 戦国ランスで登場。武田家の重臣。合戦時は兄と慕う山県昌景ほどではないものの、騎馬兵に風林火山というだけでかなり強く、個人戦においてはレベルが最初から50あるので山県を上回る。こいつも正史では死んだものと思われる。

 乱丸
 戦国ランスで登場。織田家に仕える無口な女武士。ロリコンの柴田勝家に惚れている。最初から仲間にいるが、育てないと弱いために二週目以降は解雇されやすい。ちなみにランス相手のも含めセックスのシーンがない数少ない女性キャラ。

 ノワール
 戦国、ランスクエストで登場。独眼流家の蜘蛛の妖怪で政宗の嫁の一人。武将突撃と自動回復があるため、安定して使える武士隊。

 本多忠勝
 戦国ランスで登場。徳川家に仕える狸の妖怪。徳川の妖怪には珍しく根が優しい妖怪で、マッサージをしてくれる。ただし、その怪力で一生懸命やってくれるので下手すれば死ぬ。序盤に味方に出来る中ではかなり強力なユニットである。

 野菊
 戦国ランスで登場。独眼流家の一つ目妖怪にして政宗の嫁の一人。容姿は怖いが、目隠しすればかわいいと言ってランスに犯された。足軽隊の中では非常にステータスに優れるユニットで、仲間にすると大活躍すること間違いなし。

 柴田勝家
 戦国ランスで登場。織田家に仕える武士。筋金入りのロリコンであり、成熟した女性には全く興味を示さない。場合によっては孤児を養子に迎えた乱丸とめでたく結婚することとなる。鬼畜王では全く異なる性格のキャラで普通に女好きのようだった。ただしロリコンという隠し設定はあったらしい。最初から仲間にいる中では強力な足軽であり、育てれば最後まで主力で使える。

 真田透琳
 戦国ランスで登場。武田家の重臣。武田家重臣の中で最もランスに関心抱いた人物であり、正史でも唯一生き残った。ランス9に登場も確定している様子だ。軍師ユニットでは直江愛、ウルザなどと並ぶ最強クラスである。ちなみにアリスソフトの別ゲーム、ママトトのストーリンという真田透琳に眼帯をつけた感じの元ネタとなるキャラがいる。

 バッティング・センターズ
 ランスクエスト・マグナムに登場。家族には自身の身分を隠しているが、AL教で3番目くらいに偉い人。実力はガード職として世界屈指のものと思われる。原作では雑魚敵をバターのようにサクサク切るカオス装備ランスの鬼畜アタックを普通に耐えるタフネスを持つ。また、サチコが今後ひろし君と共にガード職を続けていけるかはこの人次第。

 ミ・ロードリンク
 ランスクエスト・マグナムで登場。本編でも書いている通り真っ直ぐな熱血漢であるが、異常とも言える性質を持つ。一直線に自分の中のALICEを信じている。とはいえ、本質的には善人であり、その熱さに心を打たれてムーラテストではガンジーに支援を受けたりしていた。

 私は神に純潔を捧げた
 事実の程は定かではない。原作にこんな台詞はなかった気がするので作者の創作である。ただ、ロードリングが自身の童貞を恥じる姿が思い浮かばないので堂々とさせたらこうなりました。セルさんと一緒だね。

 ローレ・エンロン
 ランスクエスト・マグナムで登場。原作では御齢166の妖怪爺(妖怪ではない)。最早自分では生命維持活動も行えないほど衰弱しており、常に生命維持装置を取り付けた魔道椅子に座り、高位の召喚モンスターイヤシンスに自身の介護をさせている。トータスと同じく汚い手段でムーラテストを戦う。原作ではムーラテスト終了後、トータスと共に逃亡。トータスは首を吊り、エンロンはランス達に襲い掛かった後衰弱死するも完全汚染人間になったため死に切れずにAL教に封印された。


 補足設定
 妖怪はどうやって大陸に来ているのか、という点について。妖怪はJAPANの聖獣オロチの生み出したものであり、JAPANからは出れないということになっていますが、非常に貴重なアイテムとしてオロチの鱗というものがあり、これによって妖怪も大陸で活動できるようになります。これはランスクエスト・マグナムで出ましたね。
 で、大昔藤原石丸と共に黒部という妖怪がオロチの牙を持って(黒部自身が牙?)妖怪の軍勢を大陸に率いていったらしいです。反逆の鬼畜戦士ではオロチの牙を持って妖怪軍団が大陸に向かったことになってます。オロチ討伐したなら多分持っててもおかしくないでしょうし、妖怪王に伝わる秘宝って事でもいけるでしょう。とにかく作者はそんな感じで考えてます。原作に牙関連のことは明示されていないので細かい設定の相違が気に食わないという方もいらっしゃるでしょうが(というか作者もそうです)、妖怪達出したかったんです。すいません。

 あと、トータスは法王になったことで新たな技能、説得レベル3を得ています。だから唐突に現れてもその迫力と雰囲気でランス以外の人物をごまかしきれそうでした。

 法王について。本来神に選ばれるものなのに勝手に選んでいいのかということですが、この世界では本当に神が法王を選んでおり、その判断基準のためにムーラテストがあります。が、今回はマリスの策謀により現在教会内で唯一の司教であるロードリングがセルに法王の座を譲ってしまい競争自体発生しない上、現候補のロードリングはおそらく理想と現実のギャップにぶちのめされて法王になった際に使い物にならなくなると思われるため、神が介入するのを見送りました。
 いずれにせよ、時間がたてばトータスのような心の薄汚れた人間が出世し、勝手に法王になるために神はそれまでムーラテストを見送り、セルの法王在任中はセルと接触するつもりはないようです。セルと接触すると、神の存在が世間にばれて、神様にとって面白くない世界になりかねませんからね。ちなみに神様にとって面白くない世界が出来てしまうと、人類はエターナルヒーロー共を除いて滅びるんじゃないですかね。多分彼らが現在のKDのような存在になるのでしょう。ホ・ラガなんかはぴったりですし。
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