リトの怪我もすっかり治ってから、大体1週間くらいが経った。
ヤミはリトと交わって以来、タガが外れたように、とまでは行かないものの、それでも今までとは比べ物にならないくらい自分の気持ちに正直に、且つ大胆になっていた。
ある日の放課後。
リトとヤミは一緒に帰っていた。
ヤミは最近はリトの家によくお邪魔していて、夜は基本的に美柑と一緒に寝て、時々リトの部屋に寝ては交わるようになっていた。
美柑は自分の部屋にヤミが来ない時はモモの部屋に行っていると言う説明を受けていたのだが……内心怪しんでいた。
しかし他に怪しい所がある訳でも無く、リトを呼ぶ時も皆の前では今まで通り『結城リト』とフルネームで呼んでいたため、モモ以外はこの関係を知らない状況であった。
「なあ……ヤミ……」
「どうしましたか、リト?」
にこやかに微笑むヤミに対して、リトの表情は苦し気だ。正確に言えば、切な気な表情を浮かべている。
一見するといつも通り歩を進めている様に見えるのだが、よく見ると身体がずっと小刻みにぶるぶると震えている。何かを耐えている様にも見て取れる。
「ちょっと、これは恥ずかしいし、やりすぎじゃない……か……?」
顔を赤らめ、息を切らしながら話すリトの様子を見て、ヤミは身体の奥に熱を帯びるのを感じる。
「……何の事でしたっけ?」
「とぼけるなよ……うう……」
ヤミがリトにしている事は、ほんの少し前のヤミには到底考えられない行動であった。
彼女は自分の髪を、リトの制服のズボンに忍び込ませリトのモノを外気に晒すと、変身能力で髪を擬態させ周囲の色に同化。開いたチャックもまるで閉まっているかのように見せ、実際はリトは自分の性器を外に晒しているにも関わらず、擬態によりあたかもいつも通りの格好で歩いている様に見せていたのである。
そして、周りからは何も見えないのを良い事に、歩きながらリトのモノを優しく愛撫する。リトとしてはこんな状況であっても、ヤミの髪に全体を包まれて刺激されるため、まともに歩く事も出来ない程の快感を叩き込まれている。
しかし、リトがまともに歩けないのを見て取るや否や、ヤミはリトが怪我をしていた時と同様に足にも擬態した髪を絡め、リトの意志に関係無く歩を進める様にした。
リトはこんな異常な状況でも顔に感情を出すに出せず、かと言って立ち止まる事も出来ず、ヤミと一緒に歩きながら悶絶していた。
「くあ、ヤミ、これ、本当にやば……うあ……」
リトがされている事は、ヤミと行為に及んでいる時と何ら変わらない事である。異常な状況の為余計に興奮してしまう自分に恥ずかしさを覚え、それによりまた更に快感が増してしまっていた。
「あら、リト、そんなに気持ち良いのですか……なら、ここも如何ですか?♬」
「な!?こ、こら、ヤミ、そんな所まで……ああっ……!」
ヤミは楽しそうに微笑むと、今度は髪をリトの乳首と尻の穴にまで伸ばし、乳首は全体を包んでさわさわと触れて時折つつくようにして刺激し、尻の穴には束ねて太くした髪の毛を挿入するかしないかと言う程の力でぐにぐにと押し付ける。
更なる快感によりリトの身体の震えは大きくなるが、それでもヤミは髪の毛を動かすのを止めない。
そして、辺りをきょろきょろと見回すと、ぽつりと呟いた。
「……この辺なら、人の気配はありませんね。では……」
「え、ちょ、ヤミ、おい、何し―――!」
リトの言葉も聞かず、ヤミはリトの身体をほんの少しだけ浮かせた。
それは、少しでも地面に着く足に力を込めて、襲い来る快感の波に対抗する事が出来ない様にする為であった。
そして浮いてしまった状態のリトに、ヤミが妖しく囁く。
「うふふ……リト、いっぱい出してくださいね?」
「な、お前、まさかここで……うあぁっ!?」
ヤミはリトを刺激しているあらゆる髪の毛の動きを一気に速め、愛撫を強めた。特に、リトの竿を包んでいた髪は、射精に導こうと一気にしごく力を増し、ぎゅむっ、にちゃっ、と言ういやらしい音を立てている。
「あ、くあ、やめ、ヤミ、イく、イく、イく……~~~~~っ!」
リトは身体をびくんと震わせると、屈んだままぶるぶると震え、目が虚ろになった。
ヤミの擬態により何も見えていない空間から、リトの精液がごぷごぷと溢れ出す。ヤミの予想よりも遥かに多い精液が放たれていた。
「ふあ……すごい……沢山出ましたね……♬」
ヤミはうっとりとした顔で、溢れ出したリトの精液を手で掬い、べろりと舐め取る。
その淫靡な光景に、射精の余韻がまだ収まっていないリトも思わず見入ってしまい、息を呑んだ。
「ったく……いくらなんでもやりすぎだぞ……」
ようやく解放されたリトは、ヤミの髪をくしゃくしゃと撫でながら言った。
「ごめんなさい、リト……。色んなえっちぃことがしてみたくて……」
頬を朱に染めて俯くヤミに、リトは驚きの目を向ける。
……ここまで、変わるもんなのか。
変化は悪いことでは無い。むしろこの変化は自分にとっては―
「?リト、どうしましたか?」
「……いや、何でもない……」
熱くなった顔が見えないように、腕で顔を隠しながらリトは答えた。
リトは普段あれだけの女性に囲まれていても理性を保っている、凄まじい精神力を持った男だ。
しかしそれでも、いやむしろ、そうだからこそ、一度タガが外れたら、どこまで行ってしまう。
増して、相手がこう言う行為に目覚めてしまったのだから、益々歯止めが効かなくなるだろう。
……これから、今まで以上に大変で楽しくなるかも……
リトは顔を隠したままそんなことを考えて、恥ずかしくなって頭をぶんぶんと振った。
そんなリトの斜め後ろで、彼の様子を不思議そうに見ているヤミがふっと幸せそうに笑ったのには、リトは気付かなかった。
空には鮮やかな夕陽が浮かび、セミの声が少し遠くで聞こえる―そんな、夏のある日の出来事であった。
お終い。
これで一区切りとなります。
今も別の小説の方に精を出しており中々こちらの更新が滞ってしまっています。お待ち頂いている方がいましたら申し訳ありません。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』を見たことがある人なら恐らく楽しんで頂けるかと思いますので、お時間があればぜひそちらもご覧頂ければと思います。
次はララの甘々なエロ話か、どきどきボイスの応用ネタを書こうかと考えています。
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!