「待たせたな」
「待たせたな……じゃないよ!」
僕は今、エスタリカ王国の中央にある広場、レオン・ブラッディオ像の近くで待ち合わせをしていた。
待ち合わせの相手は目の前にいる少女。
背は僕より少し小さめで、気の強そうな目を僕に向けてくる。髪は燃えるような赤色で、今日は結い上げるこなく背中に下ろしていた。服装もいつもとは違い、女の子らしい格好をしていた。いつもは革鎧とかをきている。いつも背負っている大剣は……今日も持ってきてた……。
それはいらないだろう……。
「なんでこんなに来るの遅いのさ」
「いやー、支度に時間がかかっちまってな」
レオルは指に髪の毛を巻きつけて誤魔化し笑いをしている。そんな彼女に僕は深いため息をついた。
「まあいいや。それよりも、今日は……デートだよね?」
「そ、そうだな……」
僕は目の前の少女と付き合っている。いや、つきあいはじめたといったほうが正しいか。
彼女とは同じパーティを組んでいた仲間だったんだけど、先日彼女から告白されたんだ。
僕の中では彼女は大切な仲間という位置付けだったが、その日を境に僕の恋人という位置付けになった。
「それじゃあどこに行こうか?」
「お前に任せる」
レオルに任されてしまった。
ふむ。どうするか。
「じゃあ……ラブホにいこうか」
「ブッ!」
レオルはふきだした。唾が飛んだじゃないか。女の子がそんなことしちゃダメだろう。
「お前……直球だな」
「だってレオルがかわいすぎるんだもん」
「だもんじゃねーよ、気持ちわりー」
気持ち悪いと言いつつもレオルは怒っているようには見えなかった。顔を真っ赤にして横を向いている。なんてかわいいやつなんだ。とても冒険者の最高峰である”Sランク冒険者”には見えない。
*
僕たちは結局、ラブホには来なかった。今いるのは……僕のいつも利用している宿だ。
「おいここで犯るのかよ。音もれねえか?」
「レオルを見てたら我慢できなくなっちゃったんだよ」
僕はレオルをベッドに押し倒し、そのまま抱き寄せる。赤い髪が首元をさすりくすぐったい。なんだか甘いにおいもしてきた。
その身体は柔らかく、戦闘能力が僕より高いというのが不思議なくらいだ。
「んッ……」
その紅色の唇に僕の唇を重ねる。ねっとりと生温かい唾液が口の中にゆっくり流れ込んでくる。それはレオルの味だった。
手をレオルの服の中にいれて胸を触る。
ビクりと一瞬震えて体が硬くなるが、胸をゆっくりともんでいるとだんだんと熱く柔らかくなってきた。
「レオルって自分のこと俺って言うけど、普通の女の子だよね」
僕は唇を離し、レオルに話しかける。いつもはツンツンとしている彼女の顔はとても柔らかく、まさにそれは女の顔だった。
「べつに、誰にでもこんなことするわけじゃねえんだからな」
レオルは恥ずかしそうにそう言うと下を向いてしまう。
僕はそれを見ながら、思う。もし彼女が自分じゃない違う男とこんなことをしていたら……殺してしまうかもしれないな、と。
「……ひぅ」
僕はレオルの秘所に指を突っ込んだ。レオルは変な声をだす。
指を動かすたびにぐちゅりぐちゅりとなまめかしい音かする。それをだんだん深く激しく行っていく。
「……っう、……んん!」
レオルは声にならない声を上げると、僕の指をキュッ締め付けた。そして一段と大きく体を震わせた。
「今……いっちゃった?」
「はぁ……イクって、なん……だ?」
レオルは顔を上気させ、荒い息をする。
そうか彼女はイクということを知らないのかな?
「レオルって自分で自分の性器をいじって気持ちよくなったりはしないの?」
「し、しねーよそんなこと!」
したことがないとは。本当にそういうことには疎いらしい。ということは、僕が男とは何かを教えてあげられるということか。
そう思うとだんだんと獣欲が湧いてくるのを感じた。こいつを僕のものにしたい。僕色に染め上げたい、と。
僕は懐から仮面を出した。それを見たレオルは驚いた顔をする。
「おいノルア。それ着ける……のか? できればこのまま優しくやってほしいんだが……」
彼女が狼狽しているのには理由がある。
それは、僕が仮面を着けると、性格がガラッと変わってしまうからだ。平凡で柔和な性格の僕は、激しくて残酷な俺に変わってしまうのだ。
「僕はレオルを、愛してる。だから……もっと激しく、レオルを感じたいんだ」
そう言うと、僕は仮面を被った。
*
「ちょっ! 服を破くなよ!」
「黙ってろ」
ノルアはレオルの服で邪魔な部分を破く。それは先ほどまで優しげな表情をしていた少年とは思えなかった。顔は仮面で覆われていて見えないが、別人が入れ変わっているといわれても納得してしまうほどだ。
レオルは今、下半身は何も覆っていない。液体の滴り落ちる花のつぼみがむき出しになっていた。
上半身はかろうじて服を覆えている部分もあるが、それがかえって野生の本能を刺激させるような姿にしていた。
ノルアの下半身では、ペニスが巨大化していた。それはまるで小さな棍棒のような太さであった。
「入れるぞ」
「え、ちょ、まだ心の準備が……んぁ!」
ノルアはレオルに後ろを向かせ四つん這いにさせると。そのままレオルの小さな穴にノルアの一物がずぶりと突きさした。もともと濡れてたとはいえ、レオルはそのあまりの大きさに苦痛の声を上げる。目は大きく見開いており、背中は大きくのけぞっていた。
「で、でかすぎる……抜い……て」
レオルの口からは懇願の声が漏れる。それはとても弱々しく。いつもの強気の彼女との違いにノルアを余計に興奮させるだけだった。
────パン……パン……パン。
規則正しい乾いた音。それはノルアが腰をレオルに打ち付けるたびに響き渡る。
レオルは突かれるたびに嬌声をあげ、膣の中をヒクつかせる。
赤い髪が汗でぬれて肌にべったりと張り付いていた。
ノルアは後ろから手を回しレオルの胸をわしづかみにする。御世辞にも大きいとは言えない胸だったが。なんとかつかめる程度にはあった。
「ぅ……あぁ、うぅ、……んん」
胸をもむとレオルの中はより締め付けが強くなる。ノルアは自分の肉棒にレオルが吸いついてくるのを感じた。
「そろそろ終わらせるぞ」
ノルアはレオルの両腕をつかむと、勢いよく腰を振り始めた。
────パン、パン、パン、パン、パン
「は、激しすぎる! おぅううう!」
レオルは獣のような声を張り上げる。その声は宿の壁をたやすく通り抜けているだろう。だが、そんなことを考えている余裕はレオルにはなかった。
「あぁあああ!」
────どぴゅ、ぴゅ
ノルアはペニスをレオルの奥へと押しつけた。腰が溶けるような感覚と共に、欲望がレオルの中へと流れ込んでいった。
レオルは最後に大きく叫び声をあげると、そのまま崩れ落ちるようにベッドへと倒れこんだ。ピクリピクリとその身体は痙攣しており、股からは白い液体があふれ出していた。
ノルアはそんな彼女に覆いかぶさると。そのまま寝てしまった。
*
────ちゅんちゅん
窓から木漏れ日が部屋へとはいってきて、小鳥のさえずりが目覚まし代わりになっていた。
「おいノルア! おまえ少しは手加減しろよ!」
「ごめん。僕も我を忘れてたよ……」
僕が目を覚ますと、レオルがすごい怒ってきた。身にまとっているのはぼろぼろの服だけで。まるでレイプされたみたいだった。というか、
────完全に僕のせいだった。
一生懸命レオルに謝り、なんとか許してもらう。
「まあ、そこまで謝るなら……許してやらんこともない」
「ほんとにごめんね。これからは仮面付けた状態じゃやらないことにするよ」
そう言うとレオルはなんだか納得のいかないという顔をしてきた。どうしたのだろうか。
「たまになら……いい……」
「え?」
「だ・か・ら! たまになら激しいのもいいって言ってんだよ!」
レオルは僕に何やら格闘技のようなものを仕掛けてきた。体を変な体勢にされてすごい痛い。
「い、痛いよ。放して!」
「へっへっへー。はなさねーよー」
レオルはとてもとても楽しそうな声と顔で、僕に絡みついてくるのだった。