そこは冬木市に構えるアインツベルンの別荘。荘厳な雰囲気を漂わせるその屋敷は、下町からは大分離れた深い森の中にひっそりとたたずんでいる。
その屋敷の二階。衛宮切嗣の部屋では、一人の美しい白人の少女が己を冷徹に見下ろす男────切嗣を、憎しみを込めたその双眼で見つめていた。
口元にはべっとりとした、白い液体が付いており。その白い肌が余計に白くなっていた。その肢体は妖艶なエロスを放っている。
苦しげな咳込音と共に、少女は喉の奥に入っていた残りの液体を吐きだした。
「この……程度で、私を辱められたつもりか切嗣」
碧眼の少女────セイバーの眼には、依然強い意志が残っていた。
「そうか。これで済めばよかったんだが。だったらしょうがない」
そう言うと切嗣は突然後ろを向き歩き始める。そして部屋の隅にあった重厚な箱をあさり始めると、その中から一つの弾丸を取り出した。それを調べるようにじっくりと見続けると、そのままの体勢でセイバーに声をかけた。
「セイバー。ベッドの上で仰向けになれ」
言われたことに従うセイバー、逆らえないとはいえその歩みは遅く重いものだった。それがセイバーにできる唯一の抵抗だ。
切嗣は手に弾丸を握り、ベッドに近づく。
目に移りこんでくるのは、そのキメの細かい肌をさらされた一人の女の姿だった。セイバーの最後の抵抗か、片手で胸を片手で己の股ぐらを隠してはいるが、それは男を興奮させるスパイスにしかならないだろう。
淡々とその様子を見ると、切嗣は皮肉気に口をゆがめる。
「生前は男として振舞っていたんだろう。アーサー王。いまさら何を隠す必要がある」
「……」
返事はない。セイバーは切嗣の目を見ようとはしない。これから行われるであろう凌辱を想像してか、苦々しい表情をしていた。しかし、その目はまっすぐと宙を見ていた。
屈する気はないようだった。
「これは起源弾といってね。第12肋骨をすり潰した粉を霊的工程をもって凝縮し作ったもので、本来なら魔術士を殺すための切り札だ。だが、これは少し細工をしてある」
切嗣はセイバーへと一気に距離を縮める。ベッドに乗った衝撃で、セイバーの小さな胸がわずかに揺れた。そのまま両手で、セイバーの足をつかみ、思い切り開かせる。
「ッ!」
セイバーの秘部があらわになる。純白の肌の中央に、わずかに赤みを帯びたそれは小さな割れ目。何物も通したことがないのは明らかな小ささ。
歯を食いしばり羞恥に耐えるセイバー。
そんな様子を意に返さず、切嗣は片手でセイバーの両足を抑える。そして、もう一方の手で、起源弾をセイバーの
淫靡な穴へと押しこんだ。
「……ぅがッ……あぁ!」
びくりとその小さな体を震わせ、セイバーの全身のから汗がにじみ出していた。
その端正な顔に小さな驚きが浮かび、ゆっくりと恍惚の表情となっていく。しかしセイバーはすぐに普段の凛と表情に戻ると、大きな声を上げる。
「貴様! 私に何をした!」
「僕の起源は『切断と結合』。これはそれの応用だ」
切嗣は無機質に説明を始めた。
「セイバー。君の神経回路は今、切断され結合されている。別に痛くはないだろう。なにせ性的快楽を感じるように調整されているからね。前にこれをターゲットに使用した時は、気が狂って死んでしまったが。
なに、騎士王様なら耐えられるさ」
セイバーには切嗣の話が頭に入ってこなかった。全身を駆け巡る快感に、理性を保つので必死だった。ベッドのシーツを握りしめ、シーツにはしわが入り、じんわりと汗ににじんだ。
「今入れた起源弾は熱で溶ける。そして溶けた液体が血液へと混じりすぐに全身に回るだろう。……いや、もう既に効果が出ているようだな」
快楽に呆けた顔をしたセイバーを、切嗣は眉ひとつ動かさずに眺める。
切嗣にと眼があったセイバーは、己が痴態をさらしていることに気づくが、その視線を意識すればするほど全身を回る刺激は強まるばかりだった。
「み、見る……な……」
これ以上我慢できない。そう思ったセイバーは切嗣に拒絶の声をかける。その声は弱々しく、その姿は騎士王などではなかった。悦楽に体を震わせるただの雌だった。
切嗣はセイバーを俯きにさせる。そして自身の服をすべて脱ぎ捨てると、自身の肉棒をセイバーの肉壺へと上から突き刺した。
ぐちゅり、セイバーの生殖器はあっさりと切嗣の男根を受け入れた。
「あがぁああ! ひぐぅ……」
セイバーはその透き通るような声で獣のごとく野蛮な悲鳴を上げる。
切嗣はそんな彼女を上から押さえつけると。勢いよく腰を打ち付け始めた。
パン、パン、パン、乾いた音が室内に響き、それと呼応するかのように、セイバーも女の声を口から漏らす。
ベッドに抑えつけられているため、衝撃はほとんど逃がすことができない。わずかにベッドがきしむだけだ。
まるで機械のごとくピストン運動を繰り返す切嗣。汗一つかいておらず、嬌声を上げて膣内をひくつかせるセイバーを冷たい目で見ていた。
「どうした騎士王。ただの雌豚にしか見えないぞ」
切嗣の言葉には感情がこもっていない。ただただセイバーの心をへし折るための暴言だった。
そんな言葉を聞いたセイバーは、こんな人形のような男に犯され、だらしのない声をあげている自分がひどく惨めに思えた。
ブリテンを治めていたときは、女を捨て男になりきっていた。そんな自分にこんな女としての部分が残っているというのは驚きだった。切嗣につかれるたびに口から洩れる、嬌声。それは紛れもなく女のものだった。
「気持ちいいかセイバー」
「気持ちよくなど……ない……、んん!」
虚勢を張るセイバーに切嗣は全身の体重をかけてのしかかる。切嗣のペニスは深く沈み、セイバーの子宮へと到達いていた。
全身が痙攣を始めるセイバー。気持ちよくないなど、誰が見ても戯言にしか聞こえない。
想像以上に粘るセイバーに業を煮やした切嗣はヤリ方を変えることにする。
セイバーの腕を引っ張り上体を起こさせる。力の抜けたその身体は、小さいとはいってもそれなりに重かった。
セイバーの両腕を背中で固定し、身動きが取れないようにする。セイバーは胸を突き出すような形となり、その体重を切嗣へと預けていた。
切嗣は腰を打ち付け始める。、セイバーの金髪を結っていたゴムがはらりと抜けて、細い金糸が切嗣の視界の中で大きくはだけた。
「……あん……ふぅ」
顔は見えないが、漏れる声には色っぽさが含まれている。腰を打ち付けるたびに、汗の飛沫が飛び散り、びちゃりという音が聞こえる。金の髪の隙間からのぞく首は細く、そのうなじに切嗣は唇をつけた。
「あぁ……ぅ」
セイバーから洩れる甘い声。舌を首にそって這わせると、セイバーの体が一瞬びくりと跳ね上がる。その拍子に膣内の締め付けが強くなり、切嗣はあふれる快感を抑えるのに必死だった。
自身が果てるよりも先に、セイバーを女として認めさせてやると決めていたからだ。。
そこで切嗣は、己の得意な魔術……固有時制御(タイムアルター)を利用することを思い付いた。
「固有時制御……三倍!」
────パンパンパンパン
切嗣の腰はものすごい勢いでセイバーへと打ちつけられる。
「……ぅ」
セイバーはの目はうつろで、漏れる声には力がない。膣の締め付けは今までで一番強かった。
しかし、まだイッたわけではない
「ならば……これでどうだ。もってくれよ僕の体。……7倍!」
もはや切嗣の腰は振られているというよりも振動している。セイバーの髪が舞乱れ、その顔には既に凛々しさのかけらもなかった。あるのは雄に犯され感じている雌の顔だった。
「んんんぅ……ふううぁがあああ!」
────パン
最後に一発。切嗣はセイバーを深く貫くと、白き液体をセイバーの中に解き放った。
────ぶちゅ……じゅぷり、ドロ……ドロリ
切嗣は己の腰から濁音と共にどろりとした液体がセイバーの中に流し込まれるのを感じた。セイバーは腰をいまだにビクンビクンと動かしており、細いくびれが前後に動いていた。
そんなセイバーをしり目に、切嗣はペニスを彼女から引き抜くと、あたりまえのように服を着始めた。ネクタイをつけ始めたところでセイバーに話しかける。
「セイバー。お前にはこれからケイネス・エロエロイ・アーチボルトを暗殺してきてもらう。いいな?」
セイバーの眼には生気がなく、まともに話を聞いているようには見えなかった。
「これは少しばかりやりすぎたか……ッぐ! 体の負担も大きそうだ……」
切嗣は股の間から精液を漏らすセイバーを見ながら、聖杯戦争をこれからどう生き抜くのかを画策し始めた。
────聖杯戦争
それは他者の願望を打ち砕き、己のためだけに人を殺し貶める……地獄を体現したかのような戦いである。少女もまた、その哀れな被害者の一人にすぎなかった。
騎士王と切嗣<完>