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~ヒロインSide~
自宅に帰宅して、お茶の用意をした。これからお互いの事を話す。…何から話そうか。
『そうね、何から話したらいいのかな?』
「お前の話したい様に話せばいい。全て聞くから。そして俺も話したい様に話すから聞いてくれ。」
『うん、わかった。……やっぱり最初から順番に話すね。』
『まず、私は昔から心の一部を遠くに飛ばせたの。だから私、名古屋に行ってからしばらくの間、一護のところに心を飛ばして一護の事見てた。
でもそれ故に、真咲さんが死んだ瞬間を見てしまった。でも身体ごとそばにいたわけじゃないから、声が届く訳もなく、見ている事しか出来なかった。』
「そうか、知ってたのか……。」
『今考えると、精神的ストーカーと化してたと思う。それくらい私の中は一護の事でいっぱいで。でも、真咲さんの一件の後、私、一護のところに心を飛ばせなくなった。』
「……。」
『あの後、私自身が虚に襲われる様になってしまったの。』
「…っ!?」
『逃げ足は速かったから大事に至る事はなかった。でも中2の時、遅く帰宅した私の前に地獄が広がってた。私を喰らおうと自宅で待ち伏せしていた虚に、私の家族は皆、喰われてしまった。目の前が真っ白になって気付いたら虚を切り伏せていた。』
~一護Side~
真由美の話を聞いていた俺は、最初とまどいながらも、真由美がいつも俺の事ばかり考えていてくれていた事が嬉しかった。ただおふくろの事まで知っていたのは驚いた。
話の流れから、真由美が俺より先におふくろにあった事を理解していた事も分かった。
……また、だ。また、俺の中の引っかかりが顔を見せる。
それを聞こうか迷っていた俺の耳に飛び込んで来た話は、あまりにも重く悲惨なものだった。
あまりの事になんて声をかけていいのかも分からなかった。そんな俺に
「一護、何て顔してるの? あなたがそんな顔する事ないのに。」
っていう真由美の声が聞こえた。
『真由美……。』
俺はひとまず心を切り替えるため深呼吸してみた。少しは効果があって落ち着けた。
『次は俺だな。おふくろの一件から一週間位した頃、俺は虚に襲われたんだ。始めはただひたすら逃げた。そしたら声がした。“何故逃げるのか?”って。
色々考えたら、相手が何なのか解らないから逃げているのだと理解できた。そしたらその声が虚の事、倒し方を教えてくれた。後は名前と。そして名前を呼んで現れた刀。とりあえず虚を倒して帰宅して、それから他にも色々教わった。死神の事、虚の事、そして死神の力とも言える斬魄刀の事、それと親父の事も。』
ただ静かに俺の話を聞いていた真由美は、何か引っかかるのか反応した。
「一心さんの…事!?」
『親父が元死神で、俺が死神と人の混血であるという事だ。』
「そう……なんだ。」
真由美の様子が少しおかしい。何かを迷っている感じがする。
俺も少し迷ったが、今聞かないと聞きそびれる気がして、もう一つの俺の過去を話すと同時に聞いてみる事にした。
『真由美、もう一つ話す事がある。』
俺は全てを知る覚悟を決めた。
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