更新直後に毎回読みに来てくださる方がたありがとうございます。
文字数今回初の2000超。でも次パートは又しても文字数割れの危機。ちょっと加筆を考えてます・・・。
~ヒロインSide~
一護から聞かされたのは思い出して欲しくなかったもので。再び封ずる事は出来ないから、私も全て話さざるをえなかった。
『一護……。多分一護が考えてる事間違ってない。』
「じゃあやっぱりお前は全て知っていたんだな。俺の前世も含めて。」
『うん。というか、私は覚えてた。』
「覚えてた?」
『一護、前世の記憶が戻ったんなら、自分が何者だったのかも思い出したよね?』
「ああ、俺は虚王であり霊王でもある。」
『じゃあ、虚王と霊王が同一存在である理由は?』
「俺は虚圏が現世に与える悪影響を何とかしたくて、尺魂界にそれに対応する為の組織を作った。当時、冥王も自分の世界が現世に与える悪影響を懸念していたから一緒に…って、まさか…。」
『うん。そのまさか。私がその冥王。訳ありで現世に転生というか、亡命せざるをえなかった。』
「亡命……。俺がお前に全て押し付けたせいか?」
『違う。そもそも尺魂界の留守は預かると言って送り出したのは私。留守と共に預かった物があるでしょ。欲ボケ王族のバカどもがね、私がアレを持ってるのが立場だけが理由だと思ったみたいでさ、しこたま命を狙われたのよ。しばらく素性を隠して平隊士やってたんだけど、バレそうになったからアレごと逃げて来た。もっとも、私が本気出してたら問題なかったのかもしれないけどね。』
「あー、そういえば、お前、力を振りかざすのキライだったよなぁ。」
『そういうことね。力で押さえ付けたくなかったんだ。』
~一護Side~
やっぱりと言うか何と言うか、真由美は全て知っていた。でもまさか、真由美が冥王だとは思わなかった。
俺が虚王で、真由美が冥王。お互いに己が統べる世界と現世の均衡を保ちたいと考えていたから、そのいずれにも属さない尺魂界にその為の組織を協力して作った。それ故に、俺は霊王となり、真由美は霊王の妻になった。
その後、組織は軌道に乗りはしたが、現世への対応が後手に回り、対策が出来るのを待てず、俺は現世への転生を望んだ。
だが、俺は前世の事を覚えていなかった。転生の理由が違うとはいえ、真由美は全て覚えてると言った。何故だろう?
『真由美、さっき覚えてる、って言ったよな。思い出す、じゃなくて。』
「うん。」
『でも俺は忘れてた。理由知ってるか?』
「知ってる。転生後の一護の足かせになる気がして、私が封じたから。」
『……は?』
「だから、私が転生後に記憶が残らないように封印したの。」
『そうなのか。だが俺、ガキん頃、言葉だけだが残ってたぞ?』
「多分、死神と人の混血だからじゃないかな。封じたと言っても、人として生まれた時に、記憶に蓋されるように術をかけておいたものだから、半分死神だった事で術が中途半端に発動したんだと思う。」
『なるほどな。まぁ、思い出したのが今でかえって良かったよ。ガキん頃からこんなんあったら、耐えらんなかっただろうからな。』
「そう思ってくれるなら助かるよ。」
………………
『あれ?今何時だ?』
「9時だよ。」
『げ、門限過ぎまくってるじゃねーか。』
とその時、俺の携帯が鳴った。げ、親父からだ。
「無視はダメ」と真由美が言うから、とりあえずでることにした。
「今何時だと思ってんだ!家の夕食は毎晩7時と決まっとるだろうが!」
~ヒロインSide~
うわぁ、一心さん。電話口で叫んじゃダメだよ。耳壊れちゃうよ。
『一護、電話貸して。』
小声でそう言い、電話を借りる。
『一心おじさま、こんばんは。』
「あれ?真由美ちゃん?」
『はーい、あなたのハートフルドーター、真由美ちゃんです♪』
あ、一護フリーズしちゃった。こりゃ一心さんもフリーズ中かな?
『一心さーん、冗談ですから帰って来てくださーい。』
「俺は本気でもいーぞ。」
「真由美、その冗談はよせ。それと親父も何言ってやがる。」
『ごめん、一護。 一心さん、一護を怒らないで下さい。私が今日は一人になりたくなくて、無理に引き留めたんです。』
「そうなのか。」
『そうです。で、今日はこのまま帰しません。…一晩、一護を借ります。』
「真由美ちゃんがこっちに来るんじゃ駄目なのかい?」
『今日はちょっと…、そちらには明日伺います。』
「わかった。一護に戻してくれるかい。」
『はーい。 ほい、一護返す。』
あー、面白かった。
~一護Side~
親父の電話、真由美が代われって言うから代わった。いきなり真由美に代わったから親父も驚いたみたいだ。
だが、それ以上に真由美の発言に固まった。なんだ、ハートフルドーターって。冗談にも程があるぞ。とにかく、『その冗談はよせ』としか言えなかった。
「ほい、一護返す。」
え、あ。……いつの間にか電話が俺の前に差し出されている。
『お、おう。 親父。』
「真由美ちゃん、お前を一晩借ります、ってよ。」
『え…。』
固まりすぎて全く聞いてなかったよ、俺。
「泊まってけってよ。変な事すんなよ。」
『しねーよ。』
ピッ! あ、反射的に切っちまったよ。
「一護、一心さんに聞いたよね。今日、泊まってって。」
『分かった。』
俺、理性が保つかなぁ……。(遠い目)
「一護?」
『(ハッ)泊まるのはいいが、部屋は?』
「一護的にはどっちがいい?一緒と別々。」
なんだ、その質問。
~ヒロインSide~
ちょっといじわるな質問かなぁ。でも、ここまで話したんだし、いいかげん勇気を出して踏み出さないとね。
『なんで、そこで固まるかなぁ。』
「あの質問にどう答えろと。」
『普通はそうなるか。』
「当たり前だ。それに親父に変な事するなって釘、さされたばかりだし……。」
『一護、今日、添い寝して下さい。』
「……添い寝って……。」
『あのね、前世の事もあるから考えちゃうかもしれないし、私自身全く引きずってないと言ったら嘘になっちゃうんだけど、それでも、今の私は、今の一護が大好きなの。それは断言出来るの。だから、一護が嫌じゃないなら、抱きしめて欲しいなって思って、で添い寝って言ったの。』
さあ、言ってやったぞ。うー、拒否られたらどーしよう。
~一護Side~
先に告られました。
思い出した前世の記憶の事もあって、踏み出せなかった俺。真由美も同じだった。
そうだよな。前世の俺達がどうであれ、大切なのは、今の俺達がお互いをどう思ってるかだよな。
『俺もだ。今の俺が、今のお前を好きなんだ。』
そう言いながら、ぎゅーと真由美を抱きしめる。
「一護、大好き。」
『真由美、愛してる。これからも隣にいてくれるか?』
「うん。私がいるべき場所は一護の隣だけ。」
『俺のいるべき場所もお前の隣だ。』
この日は、真由美の希望もあり、抱きしめて寝た。
これから今の俺達の思い出を作っていこう。そう誓い合った。
翌日、約束通り真由美は家に来た。
夏梨・遊子と遊んで、夕食を共にし、帰って行った。
Part5 End NEXT Part6
こんなに早く大暴露大会やっちゃってよかったんだろうか・・・。
書いていたら自然とこうなったのだから仕方がない!!
と開き直って先に進むとしましょう・・・。
次回は早くもあの方々の登場です。さぁ誰でしょう・・・次回をお楽しみに・・・。