A 初デート -ヒロインSide-
GW。昨日、一護からデートに誘われました。
日時は今日、行き先は水族館です。待ち合わせではなく、一護が家まで迎えに来てくれます。
今、服で悩み中。なぜならば女の子っぽい服を持っていないから。結論、いつもの私で通すことにしました。
ピンポーン
あ、来たみたい。
『はーい。』
「あ、俺だけど、もう準備出来てるか?」
うん、間違いなく一護だ。
『ちょっと待っててね。今行くから。』
さぁ、初デートの始まりだ。
『おはよう。一護。おまたせ。』
「おう、おはよう。んじゃ、行くか。」
バスに揺られる事40分。水族館到着。
わぁ、結構混んでるなぁ。
入場券買って、パンフを貰っていざ入場。
うわーい。かわいらしいお魚さんがいっぱいだぁ。わりと小型の魚がいるエリアを廻って、大型魚のエリアへ。
「ちょい待ち。」
『何?』
「ちゃんとパンフ見ろ。こっち行ってからでも大型エリア行けるし、効率もいいぞ。」
『あ、本当だ。って、ペンギンちゃんエリアじゃん。危うく行きそびれるところだったよ。止めてくれてありがと。』
「どういたしまして。んじゃ、ペンギン見に行こうぜ。」
『はーい。』
という訳で、ペンギンエリアへ。
『ペンギン、かわいいなぁ。』
「真由美、意外とかわいい物好きなのな。」
『かわいい物嫌いな女の子なんかいないわよ。とはいえ、どちらかというと私は癒し系が好きなんだけど。ペンギンとかイルカみたいな。』
「癒し系?」
『そ、何て言うか、見ててほのぼの出来ると言うか、そんな感じになれるのが好き。』
「なるほど、確かにそうかもな。ペンギンやイルカは和めるな。」
『そうそう。和めるのが好き。』
のほほーんとペンギン鑑賞中。まったりとして癒されて。
『でもそろそろ行こう。人気エリアだからあまり長居しないほうがいいと思うし、他のエリアも行きたいから。』
「だな。まぁ、これだけ和めるんだ。人気がある訳だよな。」
『そうだね。元気をもらった気がする。』
「俺もだ。」
ペンギンエリアと大型魚エリアの間がカフェエリアです。ちょうどお腹が空いていたこともあり、少し早い昼食タイムに。
昼食をとりながら再度パンフをチェックしていると、イルカショーが本日実施のプログラムに入っている事に気付いた。しかも午後の回もある。
『一護、イルカショー行きたい。』
「あんのか?」
『パンフちゃんと見ろって言ったの一護だよ。』
「ああ、そうだったな。お、これだな。」
『午後の回もあるから行こう?』
「いいぜ。」
こうしてこの後どこに行くか話しながら、食事を続ける。
一護と食事中。……なんか嫌な予感がする。それは一護もだったようで。
「なぁ、真由美。なんか嫌な予感がする。」
『私もするんだよね。
………って、虚だよ。』
「あー、嫌な予感の正体はこれか。」
『だね。何でデート中に出るのよぅ。』
「虚じゃ、無視できねぇよなぁ。」
『そうだよね。仕方ないなぁ。地水、行ってくれる?』
「はい。この虚の対処行ってきます。」
『よろしくねー。』
「今日はこの方法で行くしかねぇか。」
『今日は学校時対応でいいよ、もう。あの子達だけでも平気でしょうから。』
私と一護は、基本、平日の日中に出現する虚には、斬魄刀を具象化して、対処している。私達は死神化せずとも斬魄刀を具象化させられるから、授業を抜け出さずに済んでいる。
夜間や休日はちゃんと死神化するんだけど、今は一護とデート中。虚なんかに邪魔されてたまるか!
「だだいま戻りました。」
『おかえり、地水。何も問題無かった?』
「はい。まわりに何もない所でしたので。」
『そっか。ありがとう、ご苦労様。』
地水が戻って、食事も終わったので見学再開です。
見学再開してから1時間程たった。
「そろそろ行った方が良くねえか?」
『あ、本当だ。そろそろいかないと席無くなっちゃうかも。』
なんとか席の確保に成功し、イルカショーが始まった。
イルカ、かわいい目してる。ペンギンより癒されるかも。
イルカにたっぷり癒されて、残りのエリアも見学した。
近くのショッピングモールで、ここでも少し早めの夕食。そして帰路につく。
一護に家まで送ってもらい、デート終了。なんだけど、もっと一緒にいたい。
『ねぇ、一護。今日、泊まっていかない?』
「泊まって欲しいのか?」
『うん。泊まってって』
「わかった。」
私がお茶の仕度、その間に一護は家に連絡をいれる。
『あ、そうだ。一護、ケーキ食べよう。昨日作ったんだ。』
「さっき、デザート食べてないからちょうどいいな。」
私はケーキを持ってリビングに戻る。
『お待たせ、ガトーショコラだよ。』
「結構本格的だな。」
『そうかな。はい、召し上がれ。』
「いただきます。……うまい。なんかすげぇ俺好みだ。」
『本当?良かった。』
一護の口に合ってよかった。
今日見て来た水族館の魚たちの話や学校での事等を話しながら、ティータイムを楽しむ。
ほどほどで切り上げて、交代でお風呂を済ませる。
そしてベッドルームへ。
入浴前のつづきを話していると、ほどなくして日中の疲れも手伝ったのか眠ってしまった。翌朝気付いたのだが、お互いに抱きしめ合うのは忘れていなかった。
おまけ
翌朝、
『それにしても昨日は疲れた。アレはないよね、アレは。』
「確かにな。なんかアレでよけい疲れた気がするぜ。」
『本当よ。なんなのよ、あの整の数は!!』
実は、水族館にいた整の数がハンパなく多かった為、デート中にもかかわらず、魂葬しまくっていた私達なのでした。
A End NEXT B
次はこの日の一護サイドです。