『ふむ、この辺りか。―成程、強い魄動を感じる。』
私は朽木ルキア。死神だ。つい先程、この空座町を中心とした半径一霊里を担当する駐留任務に就いたところだ。
………………
私は現在、地獄蝶を伴い指令にある虚を探している。
そうしている内に、ある家に辿り着いた。人間の男と女がいるな。だが、私は人間には見えぬからな、放っといてもいいだろう。
『近い…!』
気を引き締め直して、さあ虚の元へ。と思ったのだが、おかしい。先程まで感じていた虚の気配が感じられぬ。どうなっておるのだ??
「オイ、そこのあんた!」/「ちょっと、そこの黒着物の人。」
ん、あんたとは誰の事だ? …黒着物…この部屋の該当者は…私しか居らぬな。
…まさか…。
『えっ、あ、何?貴様ら、今私を呼んだのか?』
「そうよ。」/「そうだ。」
『私が見えるのか?』
死神を見る事が出来る人間だと、そんなの聞いた事も見た事もないぞ。
「そんな事は後だ、後。」
『そんな事とは何だ。』
何かこやつら焦ってはおらぬか?何を焦っておるのだ。
「とりあえず、部屋を出て!時間が…」
「きゃあ!!」
『!!』
「遊子ちゃん!!」/「遊子!!」
何?悲鳴だと。何があったのだ。
バン! 男がドアを開ける。
ゴァッ! すさまじい霊圧の流れ。
何だと。これは虚の霊圧ではないか。私は今までこれに気付かなかったというのか。何という事だ。
「一兄…平気…?」
「夏梨ちゃん!!」/「夏梨!!」
「よかった。こっちには来てないんだ。」
「しゃべらなくていい。一護。」
「おう。」
『あ、待て!』
こやつらは何を考えておるのだ。
3人して転げる様に階下へと下りる。
なんだ、この有様は!
「一護、手の中!」
「!? 遊子!!」
「お兄ちゃん、真由美お姉ちゃん…。」
今にも虚に飛び掛かって行きそうな2人。止めねば。
『バカモノ!貴様ら、いくら私の姿が見えるとはいえ、人間に相手出来るものではない。』
「うるせぇ!!」/「うるさいよ。」
うるさいとは何事か!!
「一護、行って。」
「当たり前だ。行くぜ、斬月。」
ドンッ!
『な、そんなバカな…。どうなっておるのだ。これは…。』
私は夢でも見ているのか…。あれは死覇装…それに斬魄刀…。人でありながら死神でもあるだと。そんなバカな…。
「――――――――。」
『えっ?』
思考に沈んで聞きのがしてしまった。
「名前。」
『あ、ああ。(名前を聞かれておったのか)私は朽木ルキアだ。』
「ルキア…ね。ルキア、さっき上で虚の気配見失ってたでしょ?」
『…。確かにその通りだが…。』
気付いておったのか…。
「一護の霊圧、大きすぎて部屋に満ちているの。多分その強さのせいでルキアの感覚が狂ったのね。」
『そうなのか。』
「あ、そうそう。ルキア、私も死神化出来るからね。」
は?今こやつは何と言った…?
『何だと。』
「詳しい話はまた今度ね。とりあえず、ルキア、ごめんね。」
『何をっ。』
こやつは何で謝るのだ。とっさに反論しようとしたが、私の意識はそこで途切れた。
次に目覚めた時、私の死神の力は消え、浦原という男に用意された義骸に入らざるをえなかった。
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ルキア視点短っ。
あれ?こんなに差あったっけ?
まぁ字数割れしてないからいっか。
つぎは公園の男の子の話です。