サブタイネーミングセンスがほしいこの頃。
帰宅。
「お邪魔するぞ。というか、こんな時間に帰宅して平気なのか?」
『問題なし。私一人だからね。』
「なんと!家族はどうしたのだ?」
『2年程前に虚に喰われたよ。』
「な、そんなあっさりと告げずとも良いのに…。」
『重っ苦しいのはカンベン。サラっと聞き流せばいいのよ。』
あーあ、一護の方がつらそうな顔してるよ。
…およ、一護になでられてます。
「無理、してねえか?」
『してないよ。一護が傍にいてくれるから大丈夫。』
えへ、なんか嬉しいなぁ。って、うかれてる場合じゃない。
『お茶でも入れるから待っててね。』
「ああ。」/「うむ。」
一護とルキアを残して台所へ。何かなかったかなぁ。
あ、そういやアイスティラミス作ったんだった。ちょうどいいから出そ。
お茶セットとアイスティラミスを出して話し合いという名のお茶会を。
「先程は二人が死神になれる理由を聞いたな。早速で悪いが、続きを聞かせてくれ。」
『まず、私達には非常に優秀な情報屋がいると思って欲しい。その情報屋から手に入れた情報を元に私達は動いてる。
そのうえでこれからの事、ルキアにして欲しい事を話します。で、その前に確認したい事があるんだけど良い?』
「何が聞きたいのだ?」
「浦原喜助が昨日の一件をどう判断しているか、だ。」
「昨日の一件?」
「俺の死神化とルキアの力が消えた様に見える事についてだな。」
『それならば、何故か私の力が一護に譲渡されたと思っているぞ。何せ、そう言われてこの義骸を渡されたしな。』
「そっか、じゃあ今日ルキアに魂抜いてもらっていて正解だったな。」
『そうね。それに、これでいろいろ確信が持てたわ。
一護が既に始解している件はシンクロ率が良かったとでも言っておく事にしましょう。』
「浦原に一護の斬魄刀について突っ込まれたらそう言えばいいのか?」
「そうしてくれるか、ルキア。」
「うむ、分かった。」
『で、肝心の話なんだけど…』
「その前に良いか?」
「何だ?」
「浦原は何故、尺魂界の道具を扱っているのだ?」
『需要があるという事と、元々死神だからだと思うよ。』
「そうなのか。」
『浦原喜助、前十二番隊隊長、兼技術開発局創設者にして初代局長。現在尺魂界永久追放中。
これから話す事をなるべく誰にも悟られないで欲しい。何より、ルキアの身を守る為にも。』
「それほど重要なのだな。分かった。心して聞こう。」
『ありがとう。
まず、今回ルキアに与えられた駐留任務には裏がある。』
「ウラ…だと。」
『そう。この任務の本当の目的はルキアと一護を接触させる事にある。正確には、ある人物が知っている死神と人の混血だけどね。』
「……ある人物…浦原ではないのか?」
『違うわ。確かに彼は一護を利用しようとはしてるけど、彼じゃない。
ある人物…そうね死神だし、死神Aとしておくわ。今回ルキアはこちらに来て早々に一護に接触してるはずだよ。』
「ああ。確かに私は来たばかりだ。何故、分かるのだ?」
『私達は、Aが死神と人の混血を研究しようとしている事を知ったの。
そしてこちらに駐留任務の死神が来る事と、その死神…ルキアの事だったけど…に本人すら知らない秘密がある事を知ったの。私はその秘密に対し立てた推測から、Aにとって研究対象の混血の元へルキアを送り込んで来るんだと考えたの。だからこちらに着いて直ぐに混血に会うと思った。
そして、ルキアは一護に会った。これでAの知る混血が一護だとはっきりしたわ。
それでね、ルキアの秘密の事なんだけど、この秘密の元凶が浦原なのね。』
「浦原は私に何をしたのだ。」
「彼はかつて“崩玉”という虚と死神の境界線を取り去ってしまう物質を作り上げた。だが、あまりの危険性の高さに当人が破壊を試みたが失敗。そこで、防壁をかけて封印する事を選んだ。その封印先は魂魄の中だ。」
「…ま…まさか…。」
『そう。そのまさか。彼の選んだ封印先はまだ赤子だったルキアの中。』
「そうか…。」
「ルキア。多分その義骸、浦原が作った物だと思うぞ。」
「そうなのか?」
『断言してもいいわ。
…一護、崩玉の本当の力は別だと思う。』
「そういえば、以前そう言ってたな。」
『うん。その力とは、“周囲の心を取り込んで具現化する”事。一護が既に死神として覚醒している事を知らないAは、ルキアの【霊力】を使って一護の【霊力】を起こそうとしたんだと思う。』
「そういう事か…、浦原はどこまで理解しているかな?」
『多分崩玉の力については、誤解したままだと思う。そのせいなのか彼は後手後手に回ってるよ。今の所、Aの勝ちだね。』
「そうか、浦原は分が悪いか。」
『うん。ルキア、実はね崩玉はもう一つ存在してる。崩玉の力が私の推測通りなら破壊は可能だ。でも、その時には両方同時にやってしまわないと、その内悪用しようとする奴がでてきちゃう。もう一つの崩玉はAが作ったもので、今Aは浦原の崩玉も狙ってる。だから、浦原の崩玉を手に入れるまで自分の崩玉を表には出してこないと思う。』
「つまり…」
『うん。流れにまかせる形をとりつつ、ルキアの中の崩玉は一度Aに渡るようにする。でね、あちらさんの計画と浦原の誤解からも分かると思うけど、ルキアに第一級重禍罪がかかる事になる。』
「ようするに…」
「極刑だな。双きょくが使われるだろう。魂魄から物を取り出すなら双きょくの熱破壊能力が一番手っ取り早いからな。」
「……。」
『でもそうはさせないからね。だいたい他に取り出す術はあるはずだし、Aなら見つけられるはずだし。
Aにとって一護が研究対象ならどこから見てるか分からないし、浦原の目もあるからこれからもしばらくは力を隠しておくわ。あ、今は見られてないから。』
「一護と真由美が力を隠す理由もこれでわかった。とりあえず、私は一護に力を譲ったものとして動けば良いのだな。」
『うん。お願いします。』
「それと、この義骸についてだけ、もう少し教えてくれ。Aという死神の事は今は聞かない方が良さそうなのでな。」
「分かった。その義骸はおそらく霊力拡散型だ。入った者の霊力を分解して周囲に分散させる。」
「その先にあるのは…」
『ただ人の魂魄になるだね、本来なら。』
「本来?」
『今、ルキアに力がないのは私が封じてるからだもの。いくらその義骸が分解しても、私の術で封じられている領域までは分解できないよ。』
「それもそうか。この術を解くのはAの元へと崩玉が渡った後だな。」
『うん。申し訳ないんだけど我慢してね。』
「かまわぬ。訳も分からぬままオトリにされているよりはましだ。私の命、お前達に預けたからな。裏切るなよ。」
『わかってる。絶対死なせない。』/「わかってる。絶対死なせねえ。」
『ルキア、他に聞きたいことある?』
「………。全然違う質問でも良いか?」
『どうぞ。』
「これは何と言う食べ物だ?ものすごくうまいぞ。」
『ああ、現世にはティラミスってデザートがあるのね。で、これはそれを凍らせた物でアイスティラミスと言います。』
「そうか。どこで売ってるのだ?」
『メニューに載せてるレストラン、ある事はあるけど…、これ私の手作りよ。』
「なに、凄いな。また作ってくれ。」
『いいよ。それに、今度また違うのも作るね。』
「ああ、楽しみだ。」
「真由美の作る物は何でもうまいからな。俺も楽しみにしてる。」
『ふふ。ありがとう。』
『それと、ルキアの住む所どうしようか?』
「その事なのだが、2人のどちらかの家に住まわせてもらうしかあるまい。」
「本来女同士ということで真由美に頼むべきだが…、」
『指令の事とか考えると一護の部屋の方がいいんだよね。』
「だよなぁ。という事だから、ルキア、俺の家に来い。」
「分かった。だがどうやって…。」
『窓から出入りするしかないよね。私が一人暮らしなの知ってる一護の家族に、真っ向からルキア連れてったら、私の所って言うか、私も家にとか言いそうだし。』
「あー、確かに。隠すのが楽だな。」
『じゃあ、ルキアは一護の部屋に隠れ住むって事で決定!
他に話す事ないよね?』
「今の所はもうない。浦原の事は全てに片が付いてからぶん殴る事にしよう。」
「……今気付いたんだが、もし本当にルキアが俺に力を譲ったとして、上手くいくものか?」
『そこは崩玉がカバーするわよ。そもそもだからルキアだったんだし。』
「それに浦原は私の力の消失をあっさり信じたが何故だろう。」
『疑問には思ってるかもね。ただ、彼にとって都合が良いから“まあいいでしょ。”とか思ったんじゃないかな。』
「なるほど。」
「ありえるな。」
『じゃあ、お開きという事で。一護、ルキアを頼んだ。』
「頼まれた。行くぞ、ルキア。」
「ああ。またな真由美。」
『おやすみ、ルキア。』
実は夕食も済ませてました。
第3章 End NEXT 第4章
3章エンド。
次は井上兄弟の話だったはず・・・。
それとヒロインの料理の腕前はプロ顔負けです。これは単純に作者である私の願望です。夢小説のヒロインなんだもん。自分投影キャラだもん。願望をねじ込んで何が悪い!!(そもそも夢じたい願望だ!というツッコミはスルーの方向で)