※この作品はR-18です。

THE LOST KINGS-休載中-   作:seresu

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各章の間に更新日を一日開けてます。

SAOもつくらにゃあかんのに、いまだ1行も書いてない・・・。


さて、本格的に代行開始。
まずは、アシッドワイヤー編。


第4章
Part1 兄妹‏


 

 

 ~一護Side~

 

ルキアを家に隠れ住まわせる事になり数日、たまにはとルキアを連れて(当然だが真由美も一緒だ)散歩中、井上に会った。

井上、またケガしてんな。

 

『井上、その腕…どうした?また転んだのか?』

「え…あ、これ?ううん!はねられた!」

『「は…はねられたぁ!?」』

『車にか!?』

「うん。ゆうべちょっと飲み物買いに出かけた時にゴチーンて。最近わりとよくはねられるんだよね、えへへ。」

『えへへじゃねえだろ!』

「そうだよ。それって事故じゃん。もっと怒りなよ!」

「でも車の人だってわざとはねたわけじゃないんだし…。」

「井上さんはよくケガするの?」

『よくなんてもんじゃねえ!ほとんど毎日だ!』

「あたしってボ――ッとしてるから…。」

『だァから、その諦めたような言い方はやめろっての!』

「そうよ、織姫。そんな事あっさり受けとめてちゃダメよ。」

「ふーん…。」

「ねぇ、織姫。足に痣できてるけど大丈夫?」

「なんかね、腕よりこっちのが痛いの。」

『「「!!」」』

 

まずいな。この痣、虚に付けられたものだ。何で井上が虚に…、まさか…あの人が…?

 

「あ、もうこんな時間!」

『何か急ぎか?』

「うん!笑点が始まっちゃう!」

 

ヒョコ ヒョコ とビッコを引いていて危なっかしいな。

 

『大変そうだなー!送ってってやろうかー?』

「え…ええッ!? い…いいよ、そんな!!」

「じゃあ、私が送るよ。」

「真由美ちゃんもいいよ。大丈夫だよ。」

「そんなにビッコを引かれてるとこっちが安心出来ないの。だから家まで見届けさせて。そしたら一護も安心出来るだろうし。ね、一護?」

『ああ。そういう訳だから、素直に真由美に送ってもらえ。

んじゃ、明日なー!井上。真由美は後で報告ー!』

「了解」

「…うん、明日ねっ!」

 

 

 ~ヒロインSide~

 

当然、一護もルキアも気付いた織姫の痣。虚のつかんだ痕。

私が送ると言ったのは聞きたい事があったから。

 

「…しまったなぁ…、いきなりだったからびっくりして断っちゃったよ…。」

『一護に送ってもらう事?』

「うん。…あたしのあほう…。」

『まあ、そういう事もあるよ。…織姫、少し聞きたい事あるんだけどいいかな?』

「いーよ。聞きたい事ってなーに?」

『織姫の家族の事。』

「…。家族…。」

『話しにくかったり話したくない事だったらごめん。でも大切な事なの。』

「血の繋がりで言えば、お父さん・お母さん・お兄ちゃん。でも、私はお兄ちゃんしか知らない。」

『え?』

「どっちも子供を大切にしてなかったから、お兄ちゃんが当時三歳だった私を連れて家を出たの。だから、私にとっての家族はお兄ちゃんだけ。でも三年前に死んじゃった。交通事故だったの。」

『そっか。話してくれてありがとう。

ねえ、もしかしてその足、車にはねられる直前に何かにつかまれた痕?』

「多分、そうだと思う。」

『…そうなんだ。』

 

…多分、お兄さんだね。虚になっちゃったんだ。それでも、妹を護ってる。

でも、もう時間ないんだろうな…。

 

「ここでいいよ。家、そこだから。」

『分かった。織姫、また明日ね。』

「うん。また明日。」

『…織姫!』

「なーに?」

『ちゃんと伝えたい事、伝えられるといいね。』

「…?」

『ちょっと言っておきたかっただけだから。気にしないで。じゃあね。』

 

私は何故か、織姫の中にお兄さんがらみの後悔の念があるような気がした。

 

 

 ~一護Side~

 

「井上に家族はいるのか?」

『いたよ。年の離れた兄貴が一人。』

「いた?」

『ああ。3年前に死んだ。

ちょうど学校に行こうとしてた時、インターフォンが鳴ったんだ。

女の子が自分の兄貴を背負って来てた。交通事故らしかった。血まみれで。ウチ程度の設備じゃどうしようもなくて、大病院への手配中に死んじまった。

まあ、その女の子が井上なの知ったのは最近なんだけどな。』

「そうか。」

『……。あの痣、兄貴だろうな。』

「ああ。とにかく、戻ろう、一護。」

『そうだな。』

 

 …………

 

少しして、真由美が戻って来た。

 

「ただいま。」

『おかえり。』

「家まで送り届けて来たよ。」

「いきなりだが、あの足の痣、何か分かったか?」

「うん。一護は織姫のお兄さんの事知ってる?」

『知ってる。ウチで死んだからな。』

「そうだったんだ。あれ、お兄さんがつかんだ跡だね。ただし、喰らおうとしたんじゃない。護った結果だ。」

「護っただと。」

「うん。車が近付いて来たから“危ない”って引き止めた跡みたい。はねられる直前につかまれたって言ってた。」

『そうか…。』

「そんな事が…。」

「今日は帰るね。」

『ああ、じゃあな。』

「またな、真由美。」

 

真由美が帰ってから俺は風呂に入った。

出て来たら遊子が俺の部屋を勝手に開けてた。

 

「おにーちゃーん!あたしのワンピースしらない?」

『コラァ!ノックもせずに開けんなよ!』

「あれ、下にいたの?あーっ!おふろ!あたしも入るんだったのにィ!」

『アホか。オマエもう5年だろ、一人で入れるようになれ。』

「おにいちゃん…高校に入って冷たくなった!」

『なってない!あとワンピースも知らんぞ。』

「えーっ!!パジャマも一つないんだよォ!」

『それも知らん!というか何でオマエは何でもかんでも俺に訊きゃわかると思ってんだ?』

 

…遊子…すまん、嘘ついて。ワンピースとパジャマはルキア用に拝借中だ。急だった為、ルキアの服がなかった。さすがに真由美も用意なんてしてなかったからな。早めにルキアの服買って、遊子のは返さねえと。

 

 ……………………

 

ピピピピピ

 

「一護、指令だ。時間は今から15分以内だ。」

『どこだ?』

「これはどこの住所だ?」

『井上の家だ。』

「急ぐぞ。」

『おう。』

 

 

井上 織姫のアパート。

一護の幼なじみであり織姫の親友であるたつきが遊びに来ている。二人が談笑中、変な音がした。

つづいて棚にあるくまのぬいぐるみ(エンラクという)が落下。

見てみるとエンラクが裂けていた。拾ったエンラクに血のようなぬめりを感じた途端、何かに胸を貫かれ織姫がひっくり返る。

何が起きているか分からぬまま傍にいるたつきも、見えない何かに襲われ傷を負った。

織姫は魂が体から飛び出しているうえ、自分に見えている物が分からない。それでもたつきを助けようとするが、たつきに魂の織姫が分かるはずもなくただの空回りとなる。

 

「たつきちゃん!どうしたの!聞こえないの!?」

「…ムダだよ、織姫…。彼女には俺たちの声はおろか、姿を見ることも出来ないよ…。」

「― どうして…あたしの名前…知ってるの…?」

「………。…俺の声も忘れたのか……。…悲しいな、織姫!!」

 

ゴッ  織姫に見えている何かが、腕を振り下ろす。

 

ドン  一護、到着。織姫に振り下ろされた腕を斬月で受け止める。

 

「…………。…邪魔する気か…!」

『ああ。』

 

…たつき…巻き込まれちまったか…。…?たつきの向こうに見えるのは…井上!? ということは後ろにいるのは…

 

「あ…!やっぱり!黒崎くんだ!!」

 

俺が見える…つまり体から出ちまってるのか…因果の鎖…は切れてないな。まだ大丈夫だ。

 

『井上、壁にくっついてろ。』

「う、うん。」

「何故だ。黒崎一護。貴様達は俺と織姫の仲を裂こうとする。」

『……。』

「いつだって俺の為に祈ってくれていた織姫。その女と出会い、その回数は減っていきさらに、黒崎一護、貴様と出会って全く祈ることをしなくなった!」

「え…、お兄ちゃん?」

「そうだよ、織姫。

どけ!黒崎一護。織姫は俺が連れていく。邪魔をするなァ!」

『するに決まってんだろ!』

「何だと。何故だ。何故邪魔をする?」

『兄貴ってのは後から産まれてくる弟・妹を護らなきゃならねえ。虚になってからもあんたはずっと井上を…妹を護ってただろうが。そんなあんたに妹を殺させたくねぇんだよ。』

「!?」

『井上の足の痣、あれ、あんたなんだろ。車にひかれそうだった井上を、危ねえって引き止めたんだよな。

…なぁ、あんたは井上の何を見てたんだ?』

「何を言っている?」

『井上がつけてるヘアピン。あんたからのプレゼントなんだろ?』

「織…姫…!?あ…気付かなかった…、捨てたものだとばかり…。」

「お兄ちゃん。あの日から、あたしずっと後悔してた。ケンカしたまま、それを引きずってちゃんとお見送りしなかった事、ちゃんと“行ってらっしゃい”って送り出さなかった事を後悔してきた。

お兄ちゃん、あたしね、心配かけさせたくなくて、祈るんじゃなく、その日にあった楽しかった事や大好きな人達の事を報告してきた。

でも、逆にそれがお兄ちゃんを悲しませてたんだね。気付かなくてごめんなさい。お兄ちゃん、大好きだよ。」

「…織姫…。俺も愛してる。

黒崎、逝かせてくれるか?」

『ああ。』

「お兄ちゃん。行ってらっしゃい。」

「行ってきます。」

 

俺はそのまま井上の兄貴の仮面を切った。

 

「…真由美ちゃん、お兄ちゃんの事、気付いてたのかな?」

『どういうことだ、井上。』

「さっき送ってもらった時、“伝えたい事を伝えられるといいね”って言われたの。」

『そういうことか。多分、井上の中の後悔を感じたんだと思うぞ。』

「そうなんだ。…あ、他にもいろいろ聞きたいことが…」

『ワリィな。』

「!?」

 

ボム!!

 

ワリィな、井上。虚の事は忘れていてくれ。

 

念の為、たつきにも記憶置換をかけておく。

たつきのケガはルキアが治してた。

 

翌日、今回の件が“横綱が来てテッポウで穴をあけた。”というものに変わっている事を知った。

ホントに入れ代わる記憶、ランダムだな。

ウチはトラックで良かった気がするよ。トラックの方がまだリアリティがあるからな。

 

真由美には夕べの事を全て報告しておいた。

気にしてる気がしたからな。

 

 

 

 

Part1 END NEXT Part2

 




原作では一護宅にきた、昊さん。

この作品の一護が討ち漏らすはずがないので最初から織姫のとこに出てもらいました。



一応予告。第4章は真咲さんの命日編までです。
そしてパート6がR-18になります。ってか実質そこだけかも…(現在9章まで下書きできてますが、今のとこ4-6だけがR-18指定です。)
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