グランドフィッシャー編開幕です。
まずは前日から・・・。
~ヒロインSide~
本日、6月16日、学校へ登校して来た一護に織姫が挨拶した。それに対し挨拶を返した一護は、顔は笑ってはいたが纏う空気が違っていた。幼なじみのたつきはもちろん、私も気付いたソレに織姫が気付いた。
たつきが織姫に明日一護が休む事を告げた。
…織姫は明日が何の日か、たつきから聞く事になるのかな…。
帰り道
「真由美。」
『何?一護。』
「今日・明日、家に泊まってくれ。」
『分かった。』
「それと、明日、真由美にも来て欲しい。」
『真咲さんのお墓参りよね?行くわ。』
黒崎家
「それではこれより明日の当番を決める会議を開きたいと思います。ていうかぶっちゃけ議長は父さんなので全ての決定権も父さんにあります!!」
「えーー!!何だよそれ!そんなの会議じゃねーよ!」
「こら!発言は挙手して行いたまえ、参謀長官!!」
「さ…参謀長官…。」(満更でもなさそう)
「ユズはいつも通りお弁当参謀。」
「はいっ。」
「カリンは荷物持ち。」
「あァ!?それのどこが参謀長官だ!」
「あ、ねえねえ、父さん明日に合わせて髪切ったんだけど、どう?」
「変わんねーよ!!」
『ねぇ、毎年こうなの?』
「ああ、じめじめ暗いよかいいだろ。」
『確かにそうだけど…やかましくない?』
「普段は嫌だが、今日だけはな。」
『そっか。』
一護の部屋
「何か楽しそうな声がしていたな。家族会議と言っていたか。ピクニックにでも行くのか?」
「違ぇよ。明日はおふくろの命日だからな。」
「墓参りか。」
『うん、そうよ。…ねぇ、一護。明日だけ、代わろうか?』
「いや、隠すと決めてるんだ。そっちを優先してくれていい。」
『一護がそう言うならそうする。』
「一護?真由美?今のは一体……?」
『「…………」』
『一護…私は知ってたから普通にその事も話してたけど……ルキアに話せる?』
「大丈夫。真由美がいてくれるから…。」
私は一護を抱きしめる。一護の心が少しでも軽くなればいいと思う。
「真由美…サンキュ。話しにくいから……な。」
そう言われて、私は一護を離した。
「ルキア。6年前の6月17日、おふくろは虚に喰い殺された」
「何…だと…。」
「俺は9歳だった。当時から俺は霊が人と同じ様に見え、話も出来た。しかし当時の俺には霊と人の区別がつかず、虚の罠に引っ掛かってしまった。そんな俺を庇ったおふくろが代わりに喰われるはめになった。」
「そんな事が…。そういえば、当時はまだ覚醒してなかったのか?」
「ああ、覚醒したのはおふくろの死の一週間程後だったよ。」
「そうか………。」
『グランドフィッシャー。』
「「真由美!?」」
『6年前、真咲さんを喰った虚の名前。』
「真由美、お前、そんな事まで知って……」
「フィッシャー…だと!!」
「ルキア?」
「フィッシャーは擬似餌を使い、それが見えた者のみ襲う。」
『そう。そしてあの時、真咲さんはそれに気付いてた。だから一護を止めようとしたし庇いもした。』
「だが、何故フィッシャーは一護まで喰わなかったのだ?2人いた事に気付かなかったわけではあるまいに。」
「うーん、これはあくまでも推測なんだけど、フィッシャーは女性の魂をより好む性質があるから、………ね。」
「ふむ、それは一理あるな。」
「真由美…どうしてそんな事まで…。」
『わりと最近まで尺魂界にいたからね。当時すでにいた虚の特性位覚えてるよ。』
「そうか……。」
そのまま一護にだきついて、耳元で小さく謝った。
『一護、ごめんなさい。記憶を封じなければ真咲さん死なせなくて済んだかもしれなかった。』
「気にするな。逆に記憶にふりまわれて、俺が壊れちまってた可能性だってあるし、それに、さっきも言ったろ。お前がそばにいてくれるから平気だ、って。」
『一護、……ありがとう。』
しばらくそのままでいたらルキアが声をかけて来た。
「一護、真由美。明日、私も行くぞ。」
「わかった。見付からねぇ様にな。」
「うむ、心得た。……さ、明日は朝早いのだろう?もう寝ろ。」
『そうだね。おやすみなさい。』
「ああ、おやすみ。ルキアも寝ろよ。」
「うむ。おやすみ。……コン、今夜はこっちへ来い。」
「はい、ルキア姉さん。」
そして、私達は眠りについた。
私は一護の頭を抱きしめる様に、一護は私の心音を聞く様に眠る。
こうして、私達は6月17日を迎える。
Part4 END NEXT Part5
次は当日編です。