~一護Side~
昼休み
「イッチグォオオ~一緒にメシ食おうゼィ!!」
『ワリィ、今日はムリ。大事な話があるんでな。』
「一護。」
『真由美。』
俺達は示し合わせる様にうなづき合う。
「ルキアも行こ。」
真由美、ルキアと共に人気のないところに移動する。
「大事な話がる、と言っていたな。私からも相談がある。」
「多分同じ話だと思う。昨日の一件が尸魂界の耳に入ってると思われる事よね?」
「その通りだ。よく分かったな?」
「もう来てるからね。」
「?」
『ルキア、もう迎えが来てる。ルキア、もしお前が本当に俺に力を譲渡していた場合、どう動くと思う?』
「……黙って姿を消すだろうな。」
『じゃあ、ルキアはそう動いてくれ。場合によっては迎えと一戦交えるかもしれない。その場合、わざと負けるからそのつもりでいてくれ。』
「分かった。真由美はどうするのだ。」
「私?私は、留守番だよ。」
「そうか。」
「あ、ルキア。間違っても置手紙とかは、書かなくていいからね」
「む、なんだ、つまらん。」
『書く気だったのか、お前。』
「むろんだ。だが、確かに書置きはいらないな。」
『「そういう事。」』
~Another Side~
時は少しさかのぼる。大虚の一件が片付いた翌日の早朝、尸魂界から現世への扉は開かれた。
「捕えよ、さもなくば殺せ。か、死神の仕事じゃないっすよね。」
「…そうでもないさ。」
そんな会話をしながら2人の死神が扉をくぐる。
同日 正午頃 浦原商店前
相変わらず真面目に掃除しないジン太と、それをたしなめる【雨】。
そんな【雨】の前にあるものが映る。
「テッサイさん…キスケさん…にゃんこ…」
【雨】に言われ表へ出た浦原の目に映ったのは黒猫もとい親友。
「おー、夜一サンじゃないスか!お帰りなさーい♡」
親友の帰還を喜んでいる浦原は、ネコが親友と聞いたジン太に“気の毒”と称されてしまう。
同日 夕刻
夜一サンと呼ばれた黒猫が憂いを帯びた表情で空を見上げている。
「どうしたんスか、夜一サン。雨でもきそうっスか?」
「安い演技をするでないわ喜助。分かっておるのだろう。“奴等”が来ておるぞ。」
「…その話、ミルクの前と後とどっちにしましょ。」
…………そして、夜
ルキアは昼間の会話の通り、黙って姿を消すべく黒崎家を離脱。
数分後
「背面適合113!神経結合率92!マジかよ!ホントに義骸に入ってんじゃねーか…。映像庁の情報なんかアテになんねーと思ってたのによ…。…朽木ルキア…見ィーつけた!」
家を出たルキアは自分の取るべき行動を考えていた。
《一護に力を譲った私がとるべきは、一護を巻き込むまいと姿を消し、かつ追手に見つかったならば一護の存在を隠す事。他には…》
「ルキア!」
「!!…貴様…恋次…!阿散井恋次か…!?」
何故か電柱の上にいる尸魂界の追手“阿散井恋次”はルキアが己の存在を認識した直後、ルキアに斬りかかる。
「全く、追手が迫ってるのに考え事かぁ?声かけられるまで気付かねぇなんて、いくら義骸の身とはいえ二月三月でユルみ過ぎじゃねぇか?」
わざとハズした斬撃、その結果地面にメリ込んだ刀を抜きながら恋次が話す。
「吐けよルキア。てめーの【能力】を奪った人間はどこにいる?」
「何の事だ?私が人に【能力】を譲渡した、とでも言うのか。ばかばかしい。」
「じゃあ、なんでてめーは義骸になんか入ってんだ?」
「おお、ちょっとドジを踏んでな。なさけない話だ。」
「あくまでとぼけるつもりか…。何か言ってやって下さいよ、朽木隊長!」
恋次の言葉に背後に振り返ったルキアの目に義兄である朽木白哉が映った。
「…白哉兄様…。」
「…ルキア…。」
白哉に気を取られているルキアに再び恋次が斬りかかる。
何とかそれを躱し体制を整えるルキア。そんなルキアに恋次が再び話かける。
「これ以上しらばっくれて罪を重くするんじゃねえ。“人間への死神能力の譲渡”は重罪だ。その対処を刑軍ではなくオレ達に任せたのは上なりの気づかいだろうよ。
さァ、居所を吐けよルキア。オレ達はてめーを捕え、てめーから力を奪った奴を殺す。…庇うなら、次は斬るぜ。」
再びルキアに斬りかかる予備動作に入る恋次。そんな恋次に向かって飛んでくる何か。
その発射点であろう場所に人影が一つ。
「丸腰の女の子相手に武器を持った男が二人がかり…。見ててあまり気持ちのいいもんじゃないね…。僕はあまり好きじゃないな、そういうの。」
滅却師 石田雨竜である。
「…何者だ、てめぇ…!?」
「…ただの通りすがりのクラスメートだよ。死神嫌いのね…。」
阿散井恋次 VS 石田雨竜 勃発
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浦原の気持ちを語るためにハートの絵文字をいれました。
文字化けや見えないといったことがあれば、修正しますのでご一報ください。