~ヒロインSide~
本日8月1日、啓吾の召集により鳴木市の花火大会に行く事になった。
待ち合わせ場所で再会した啓吾は、これまでの夏休みがあまりに淋しかった為か普段以上にウザかった。
“待ちわびた”と一護に飛び付いては顔面キックをもらい(痛そう)、淋しさを訴えればたつきに“邪魔”とケリ飛ばされている。
そのたつきと一緒に織姫とチャドもいた。…たつき腕吊ってる…。
「たつき、オマエどうしたんだその腕!?」
あ、一護が聞いてくれた。
たつきによると、インターハイ準々の後、ジュースを買おうとして車にハネられ腕を骨折。その骨折のせいで準優勝だったそうだ。確かにたつきなら全国獲れただろうな、うん。にしても、一護、“お前の腕を折るなんてな……一体決勝の相手ってのはどんなバケモノ…”って言いたくなる気持ちは分かるけど、仮にも女の子にバケモノはないんじゃないかな。
そんなこんなで時間は過ぎていき、話題はいつの間にか啓吾の祭り講座となっている。
「大体、何だオマエらは!? 花火大会だっつってんのに私服で来やがって!! あ、水沢さんはOKだからね。」
などとのたまっている。
「有沢はともかく、井上さんの浴衣は超見たかったー!!」
「そのとーり!!」
ん、この声一心さんじゃ…。
~一護Side~
いつになくハイテンションな啓吾がウザイから聞き流していたら聞き覚えのある声がした。
ガラガラという音が近づいて来たら…身内だった。
って…ん!?
「おにーちゃーん!!」/「一護ォー!!」/「一兄ぃー!!」
ちょっ、ちょっと待てー!
『ぎゃーーーー』
かなりの音を立て走ってきた奴らがその勢いを殺す事無く突っ込んで来た為に土手を転げ落ちる事になった俺は、起き上がって知ったことにさらにウンザリする事となった。
3人して酔っ払いかよ。
親父は朝から場所取りをしていたらしく、啓吾たちを引き連れて行ってしまった。
「一護大丈夫?」
『サンキュー。平気だ。』
「たつき達はどうするの?」
「後で行くよ。」
『毎度ワリィな。 さてと、仕方ねぇから俺も行くか。』
「私も行くよ。」
……そんなこんなで花火終了……
帰り道…
俺は夏梨を、真由美が遊子を背負って歩く。酔いもあり2人が寝てしまった為だ。
親父は屋台で購入した物を持ち、まるで子供の様に歩いている。何を言っても無駄だろうから何も言わずに歩く。
言わなきゃならない事があるが、歩きながら話す事ではないから家に着いてからにしようと思う。
帰宅…
夏梨と遊子をベッドへと寝かせ真由美と二人リビングへ。
『親父、話がある。』
「おじ様、私からも話があります。」
「お、何だい。改まって。」
『俺も真由美も、1週間位したら出かけるから。で、夏休みの終わりまで戻って来ねぇと思う。』
「お…お父さんは婚前旅行なんて許しません。」
「おじ様……、とぼけるのは無しにしましょう。」
「とぼける…って…。」
『親父、俺たちは死神だ。そして、親父が元死神である事も知ってる。』
「!? 浦原に聞いたのか?」
『いや、斬月に聞いた。』
「斬月…お前の斬魄刀か?」
『ああ。』
「そうか…。真由美ちゃんが知ってるのは一護からか?」
「いいえ、私は前世の記憶を持っているだけです。」
「前世…尸魂界にいた頃のことを覚えているのか…。」
「はい。」
『まぁ、俺も尸魂界にいた時の事は思い出したけどな。』
「一護!?」
『親父には先に言っとく。俺はルキアに会って死神になったんじゃない。おふくろが死んで1週間位たった頃、虚に襲われてその時に覚醒した。』
「そうだったのか…。」
『で、去年の今頃、前世でも死神だったことを思い出した。』
「……。」
『で、ここからは浦原さんも知ってる事なんだが、俺たちは崩玉の事を知ってる。親父も知ってるよな?』
「ああ。」
「崩玉の本来の【能力】は“周囲の心を取り込んで具現化する”という物なので、消滅させる事が出来ます。そして、崩玉はアイツのものと浦原さんのもの、二つ存在しています。」
『アイツに自分の崩玉を表に出してもらう為、浦原さんの崩玉を一回渡す。』
「とはいえ、ルキアから崩玉を取り出させるとはいえ、アイツにルキアを殺させる訳にはいかないから、助けに行ってきます。」
「……どうしてそんな事まで…。」
「情報屋の腕がいいのです。」
「そうか。…浦原はどうするって言ってた?」
『全面的に協力しますってさ。』
「わかった。一護、コイツをコンに渡しておいてくれ。」
『…了解。ずいぶんといいモノだなコレ。』
「さすがだな。分かるか?」
『まあな。』
………………
「じゃあ、寝るとするか。」
『お休み。』
「おやすみなさい。」
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遅刻したから寝ないでうった。
眠い…おやすみなさい。