そうなったら、改めて告知致します。
〜一護Side〜
「長老殿、“志波空鶴”という者の所在をご存知か?」
「!」
俺達は今、長老さんの家で今後の相談をしているんだが、門以外から入ると言い出した夜一さんが次に言ったのがこの台詞だ。
ふむ、志波…か…真由美に聞いてみるか。
『なぁ、真由美。』
「何?」
『志波って五大貴族の志波家か?』
「うん。確かにその志波なんだけど、…志波家って没落しちゃってるんだよね。だから今は四大貴族なんだ。」
『マジか。で空鶴さんってのは?』
「一応今の当主だよ。…夜一さんどうやら空から突入かけるつもりみたい。」
『空?』
「うん、空。空鶴さんは花火師だからね。」
『花火…。』
周りに聞こえないくらいの声で真由美と会話をしていると、突然地響きが聞こえて来た。
ドドドドドドドドドド
「な…何の音…だ!?」
ガターーン
地響きが止まったと思ったら今度は人が飛び込んで来た。どうも何かにふっ飛ばされたらしい。
と、その直後頭にリボンをつけたイノシシも入って来た。…石田のツッコミがやかましい。
「ふぅ、やれやれ…また俺のボニーちゃんに振り落とされちまったぜ…。
よっ!ひさしぶりだなおっちゃん!!」
「貴様…ガンジュ!!な…何しに来た、帰れ!!」
なんだあいつ…ん?真由美の目が急に輝きだした。
「ワォ、ラッキー♡」
『何がラッキーなんだ?』
「彼は志波岩鷲。空鶴さんの弟だよ。」
『なる……』
真由美との内緒話をしていたら、岩鷲の目が急に剣呑なものに変わった。
「何でクソ死神サマがこんなとこにいやがんだァ!?」
「現世の人間でもあるからよ。そして旅禍だから。…あのさぁ、あんたの死神嫌いの理由分かってるから」
「え!?」
『真由美、お前また見たのか?』
「見たっちゃ見たんだけど、彼からじゃないよ。」
『どういう事だ。』
「ルキア、無関係じゃないからね。…ってか、この話は後!
岩鷲君!」
「あ…なんだよ。」
「私達、貴方のお姉さんに用があるの。だから道案内してくれないかな?」
死神嫌いを知ってて道案内頼むとか、真由美の奴無茶言うなぁ。
「なんでクソ死神サマを案内しなきゃいけねぇんだよ。」
「私達一行に夜一さんがいるから。」
「ん…夜一…どっかで聞いた事ある気が…」
「現四大貴族、旧五大貴族が一つ四楓院家22代当主にしてあなたのお姉さんの【悪友】<シンユウ>の四楓院夜一よ。」
「あー、そうだった。……え、夜一さんの連れ…なの?」
「そういう事。分かったらさっさと連れてって!それに、急がないと9時になっちゃうよ。」
「げ、やべぇ。…付いて来るなら来い。」
こうして俺達は岩鷲に連れられて空鶴さんとこに行く事になった。
〜ヒロインSide〜
長老の家を辞してすぐ、夜一さんが話しかけて来た。
「真由美!!」
うわぁ、険しい声だなぁ。
『なんですか、夜一さん。』
「お主、何者じゃ。」
『あれ?夜一さん聞いてないの?私が50年程前までコチラで死神やってた事。』
「何!?喜助の奴は知っておるのか?」
『ええ、話しましたよ。あ、当時の名前は雪です。』
「まさか雛森雪か。」
『そうです。』
「……喜助の奴め、何故話さぬのじゃ…。」
『現世帰ったら思いっきりぶん殴ったらいいんじゃない?』
「ああ、よいアイデアじゃ。うむ、そうしよう。」
浦原御愁傷様。まぁ、浦原に話したのもつい最近だし伝わってなくてもむしろ当然なんだけどね。…ある程度のネタばらしは夜一さんに先にした方がいいかな…。
『夜一さん。』
「なんじゃ。」
『まだ浦原にも話してない事あるんだけどね、夜一さんに先に話すからその時まで待っててもらえます?』
「今はまだその時ではない…と。」
『はい。』
「仕方あるまい、待つとしよう。じゃが、その時は全て話してもらうぞ。」
『ええ、分かってます。』
…………
「見えて来た様じゃの。」
「あれが、俺ん家だ。」
そう言った二人の視線の先には“志波空鶴”と書かれた旗を持った巨大な人の腕だった。
「ほう、今回の旗持ちオブジェは人の腕か…中々良い出来じゃの。」
『毎回モチーフ違うからねぇ。そういや、初恋なんてのもあったねぇ…。』
その頃の一同
-「ええ、毎回違うのぉ。あんなとこ入りたくない…でも入んないとだめなんだよね…って初恋って何?」-
と思っていたが、私にはそんな事知る由もなかった。
岩鷲に案内されてそのまま中に入る。そして
「姉ちゃんただいまー。」
「おせーぞ岩鷲!」
そのまま姉が弟をしばき始めた。
「ね…姉ちゃん…客…。」
「ああ?……夜一じゃねえか。久しぶりだな。」
「あいかわらずじゃのう、空鶴。ちと、おまえに頼みがあっての。」
「だろうな。お前がウチに来る時は大概そうじゃねえか。で、面倒ごとか?」
「おそらくは。」
「後ろのガキどもにも関係があるんだな。」
「そうじゃ。」
ハッ、久しぶりだなこのやりとりも…いいぜ、話せよ。面倒ごとは大好きだぜ。
そして、夜一さんによる空鶴さんへの事情説明が始まった。
第7章 End NEXT 第8章