ヒロイン、一護の家族に挨拶する の巻の一護視点です。
さらにお気に入り増えました…ありがとうございます。
そして希望者がいましたので第2章以降の転載もします。
『ただいま。』
「お帰り、お兄ちゃん。」
「こんにちは。お邪魔します。」
「……。夏梨ちゃん、大変。お兄ちゃんが綺麗な女の人つれて来た。」
「キレイな女の人ぉ。どれどれ。うわ、本当だ。…ヒゲー、一兄が彼女つれて来た。」
『(イラッ)誰が彼女かぁー。』
あ、しまった。否定しすぎた。
「なにー。一護に彼女だとぉー。どんな女だー。」
ドタドタさせながら親父が走ってくる気配。そのまま遊子・夏梨とぎゃあぎゃあ騒ぎ始めた。
…ん、なんかすそを引っ張られている気が…。って、真由美!かわいい。
「一護、あの二人妹さん?」
『ああ。』
「かわいい妹さんね。」
そう言うお前がかわいいよ。
「一心おじさま。大変ご無沙汰をしています。」
「へ、え?」
「おじさま。私、真由美です。水沢真由美。高校進学に伴い、空座町に戻って来ました。」
「え、水沢真由美って、名古屋に引っ越したあの真由美ちゃん?」
「その真由美です。」
「うおー、真由美ちゃーん。キレイになったなぁ。おじさんうれしいぞー。」
そういいながら、真由美に抱き着こうとする親父。
ドゲシ! ドカッ!
『真由美に触んじゃねぇ!』
「ヒゲー、おとなしくしてろ。」
俺と夏梨は親父をケリ飛ばした。さすが夏梨、いいケリだ。
「夏梨ちゃんだっけ?そのまま呼んでいいかな?」
「そうそう。もちろんOK。私真由美姉って呼びたい。」
「いいよ。好きに呼んで。そういえば、夏梨ちゃんも一護もナイスキック!」
と、笑顔で親指をたてる真由美。ちょっと面食らった俺。
「ありがと。ヒゲにはあれでちょうどいいんでね。」
夏梨の台詞で我に帰った俺は、
『だな。まぁ、とりあえず上がれよ。』
と言った。
「では、改めてお邪魔します。
あ、そうそう。もう一人の妹さん。名前教えて。」
「黒崎遊子です。ねえ、真由美お姉ちゃんって呼んでいい?」
「遊子ちゃんね。もちろん、遊子ちゃんも好きに呼んでね。」
すげぇな、あっという間に夏梨と遊子になつかれたな。
…ってホントにこりねぇ親父だな。
「真由美ちゅわーん。おじさんも構ってー。」
なんて言って、また、真由美に抱き着こうとしている。また、しめようと俺と夏梨が動こうとすると、当の真由美にとめられた。
「一心パパりん。それ、セクハラよ。私、セクハラする人嫌い。」
うわ、すげぇ。親父がビシィ!って効果音が聞こえそうな程固まりやがった。実は俺も固まってる。つうか、パパりんって何なんだー。
『真由美…。』
「真由美姉、お見事。」
……場の空気も固まってしまっている。
そんな空気を遊子が救ってくれた。
「真由美お姉ちゃん、良かったら晩御飯家で食べてって。」
「いいの?」
『そうしろよ。真由美。』
「んじゃ、お言葉に甘えます。」
真由美は夕食の仕度をしている遊子を手伝い、今は食卓を囲んでいる。
「いやー、それにしても12年ぶりかぁ。真由美ちゃんの御両親にご挨拶に伺わないとな。」
「その必要ないですよ。」
『何でだ?』
「今、一人暮らしなので。空座町に来たのは私だけです。」
「そうなのか。もし良ければいつでも家に飯食いにおいで。」
「お邪魔にならないのであれば喜んで。」
「あれ?そういえば、真由美お姉ちゃん、私や夏梨ちゃんとのやりとりに違和感がないよね。」
「ああ、確かにそうだね、遊子。」
「私、本当にお姉ちゃんだっからね。」
『だった…?どうして過去形なんだ。それに、いくら高校生とはいえ、よく一人で来るの許されたな。』
来てくれたのは嬉しいんだけどな。
「………」
「一護の言う通りだな。これからのこともあるしやっぱり御家族に連絡して挨拶しておいた方がいいな。」
「無理ですよ。私の家族に連絡とるのは無理です。」
『無理って…、真由美!?』
「私が中2に上がってすぐ、事故で私を残して逝きました。」
『「「 …っ!? 」」』
そんな…。おふくろだけでもあれだったのに、全員って……。
『真由美…、辛かったんだな。何かあったらいつでも言え。俺達に出来る事は必ずしてやる。』
「一護、よく言った。そうだぞ、いつでもうちを頼っていいからな。」
「ありがとうございます。」
「…ところで、あの真咲さんの写真についておうかがいしても?」
『親父が貼った遺影だ。』
「あれが遺影…。」
そうつぶやいた真由美が、おふくろの写真に近づいていく。
「お久しぶりです、真咲さん。出来ることなら今の私を見て欲しかったです。」
『そうだな。きっと今の真由美をみたら綺麗になった言ってくれるぜ。』
「一護、そう…だ…ね。」
俺はおふくろが今の真由美を見ることが出来ないことを知っている。そういえば真由美も幽霊見えるはずなのに、何故過去形なんだろう。それに、今の間は…まるで、おふくろの霊がいない事を知っているかのようだ。
「真由美姉、ゲームしよ。」
「夏梨ちゃん。それはまた今度ね。明日の仕度もあるし、今日は帰るね。
遊子ちゃん、ごちそうさまでした。お料理上手ね。」
「真由美お姉ちゃんありがとう。お兄ちゃん、送ってあげてね。」
『分かってる。』
「え、迷惑じゃない?」
『んな事ねーよ。』
一人で帰したくない。
「ん、じゃお願いします。」
俺は真由美を送った。
真由美がそばにいる、それだけなのにこれからが楽しみになった。
俺の新しい日々が始まった。
Part4 End NEXT Part5
あ、書く事みっけた・・・。
会話のカギかっこの件の説明を…。
『』と「」の使い分け、--sideの--のキャラが『』になっています。
第2章以降も転載していくことに決めたので、原作時間軸に入って以降に若干の違いが生じるため、あらかじめ宣言しておきます。
誰の視点であっても『』=--キャラなのは、ヒロイン、一護、ルキアのみです。この3人以外の視点で物語が展開していく場合、ヒロイン>一護の優先度で『』は使用され、ルキアの場合、ルキア視点でのみ使用されます。