ブロントさんがギルデンスターンを倒してしまったようです 作:よしむら
魔王城…かつて魔王ギルデンスターンの居城だった場所。
今は夢魔達に占拠され、夢魔達の拠点となっている。
そのため城内には無数の夢魔達がはびこり、侵入者はたちまち夢魔に犯されてしまう。
しかしそんな中。
魔王城の最奥…元・魔王ギルデンスターンの部屋。
その扉の前までブロントさんとその仲間達はたどり着いていた。
「なんとかここまでは無事に来られた感」
「途中の夢魔はみんな避けてきたからなぁ…」
「いちいち相手にしてたら俺の寿命がストレスでマッハだからよ」
「それはわかるけど…なんで見つかりそうになったらダンボール箱ん中に隠れるんだよ!」
無数の夢魔を相手にしてたらきりがないと考えたブロントさん。
そこで実行したのが、ダンボール箱の中に隠れて夢魔をやり過ごす、という作戦だった。
意外な事に?この作戦でブロントさんは見事に夢魔を回避する事に成功している。
ストゥーナは納得出来てないようだが…
「お前は馬鹿すぐる。伝説の傭兵は危険があぶない状況に陥った時ダンボール箱に隠れて乗り越えた実績があるのだよ」
「なんで、こんなのに隠れたくらいで見つからなくなるんだ…」
「しょうがないよストゥーナ。こんな箱の中に隠れてるなんて思わないもの~」
「そうね、私もちょっと見つける自信がないわ」
「お前らもかよ!オレなのか!?おかしいのはオレなのか!?」
メローナとナシュまでダンボール箱の効果に感心している。
自分の理解できない光景にストゥーナは頭を抱えていた。
「とにかくここまで来たからにはあと一息なのは確定的に明らか」
いよいよブロントさんが部屋に突入しようとした、その時。
「あっ!誰か出てくるわ!」
「あいつは…魔導院にいた…!」
扉が開いて、部屋の方からグスタフスが姿を現したのだ。
どういうわけかグスタフスは全身に傷を負っている。
「人に…幸福なる夢を…」
「9連メガトンパンチ!!」
「ウボァー!?」
グスタフスくんふっとばされた!
「えぇぇぇぇぇ!?ブロントさん何してるの!?」
「スキだらけだったので雷属性の左をジョーにヒットさせてやった。口で語るひまがあるなら手を出すべきだったな」
堂々と言い切るブロントさん。
その表情はどこかすっきりとした様子だ。
「やっぱ魔導院の一件、根にもってたんだな…」
「いつもよりずっとパンチに気合入ってたもんね~…」
元・魔王の部屋。
かつて魔王が座っていた玉座には黒い宝石のような物体が鎮座している。
これが魔王のかけらの一つ、『杯』のガルドル。
今、これを手に入れようと玉座に向かおうとした賢王と侍女二人が、それを阻むかのように現れた夢魔3人に襲われてる真っ最中であった。
「あ…あんっ…」
「あぁん…」
「くぅっ!」
どうやら相手の夢魔は相当に手ごわいらしく賢王は苦戦を強いられている。
その様子を妖しい笑みを浮かべながら見つめているのはエストだ。
「あらあら、さっきまでの威勢はどうしちゃったのかしら?」
「おのれ…切り裂け!グラ…」
賢王は自らが持っている魔王のかけら『剣』のグラムで直接夢魔を切り捨てようと試みる。
しかしエストの魔法によって妨害され上手くいかない!
「ぐっ!」
「やぁン、そんなに激しく動かないでぇ♪」
「ふふ…さ、ステラ、犯っちゃいなさい」
「あれぇ?お姉ちゃんも一緒にヤるんじゃないのぉ?」
ステラと呼ばれた夢魔はエストと話をしながらも、賢王を責める手を止めないでいる。
「そうね、アタシは…お客様の相手をするわ♪」
エストは賢王たちから離れ、部屋の入り口近くまで移動する。
ちょうどそのタイミングで…
「おいィ!?拳王も来ていたのかと驚きが鬼なる」
ブロントさんも部屋に入ってきたのだ。
エストはその前に立ちはだかりブロントさんと向かい合う。
「ひさしぶりね、ブロントさん」
「お、おもえは…!」
「ミスト!」
「いやあ…魔王ギルデンスターンは強敵でしたね」
「エストぉぉぉぉ!!お前までブロントさんのボケに付き合うんじゃねぇぇぇぇ!!イメージってもんを大事にしろぉぉぉ!!」
「あらあら、こんなにアタシとストゥーナで意識の差があるとは思わなかったわ」
「やめろっつってんだろぉぉぉぉぉ!!いろいろと台無しだよちくしょうぉぉぉぉぉぉ!!」
仕切りなおし。
「ひさしぶりね、ブロントさん」
「おもえは…エsyト!!」
ラウム以来の再会となるブロントさんとエスト。
そこへさらに仲間の夢魔3人も姿を現す。
「エストひさしぶり~元気してた?」
「あら、メローナ、ストゥーナもひさしぶり。元気そうね」
「…こんな形で再会するとは思わなかったぜ、エスト」
メローナ、ストゥーナとエストは顔見知りなのだが…
「…あなたは初めて見る顔ね」
「…やっぱり私はこんな扱いなのね…そりゃ私はマイナー夢魔だけど…」
エストとナシュは初対面なのでこんな会話である。
仕方ないね。
「おいィ…以前おもえが連れて行ったオルビアはどこに行ったんですかねぇ…」
「オリビアはもうとっくに夜の国にいるわ。あなたの手の届かない所よ」
「おいィィィィィィィ!?ちょとsYレならんしょこれは…?連れて行くならラルシに断ってやれよ。これからはそれが出来ないやつが悪者でFA!それくらいも出来ない卑怯者はマジでかなぐり捨てンぞ?」
「ふふふ…優しいのね、ブロントさんは。自分とは直接関わりのない他人のためにそこまで出来るなんて」
「ナイトが困ってる人間を助けるのは当たり前なんですわ?お?とにかくオルビアは早く返すべき死にたくないなら返すべき。このままではラルシの寿命が悲しみでマッハなんだが?」
「あわてないで…まずはちょっとお話をしましょう」
なんとかオリビアを奪還しようとするブロントさんだがエストは飄々として取り合わない。
このままでは話が進まないので、とりあえず話を聞いてみる事に。
「ブロントさん、ここに来たという事はあのメッセージを見たのよね?」
「hai!」
「魔王のかけらとは関わりのないあなたを、何故ここに呼んだかわかるかしら?」
「理解不能状態」
「…あなたに用があるからよ」
「何か用かな?」
「ブロントさん…」
「アタシ達の仲間にならない?」
「お…おいィィィィィィィィ!?何いきなりとんでもない事言ってるわけ!?」
「え、エスト!?お前、何言ってんだ!?」
エストの発言にブロントさんも仲間達もかなり驚いている。
その様子にエストはほんの少し困った様子だ。
「もう、大げさねぇ。そんなにおかしな事言ったかしら」
「驚くに決まっているサル!なんで俺がお前の仲間にならにいといけないんですかねぇ!?」
「なんでって…そうね。まずは思い出してちょうだい…ここでアタシとあなたが初めて会った時の事を」
「…あの時はひどい目にあったんですがねぇ…」
突如大量POPした夢魔に襲われた時の事を思い出し、ブロントさんはげんなりしている。
「あの時あなたはサキュバスに犯されたけどすぐに立ち直って反撃してきたわね」
「俺のログには確かにあるな」
「…単にブロントさんがタフなだけだろ。たまにいるぜそういう人間」
「けれど本当にそれだけなのかしら?…アタシはどうもあなたは他の人間とは違うように感じたの。だからアタシはここまでのあなたの行動をこっそりチェックしていたのよ、気づいていなかったと思うけど」
「おいィィィ!?ストーキングは犯罪だぞ!!警察とか呼ばれて一巻の終わり!!」
「そしてわかったの、あなたは…」
「光と闇、両方の属性を併せ持つ非常に珍しい存在だと」
「!?」
「あなた、この魔王城に入る時あの霧の中を普通に歩いてきたでしょう?それはあなたの持つ闇属性のおかげなのよ」
「な…どういうことだよエスト!?」
「ブロントさんの持つ闇の属性とアタシ達夢魔の住む夜の国…この二つは性質が非常によく似ているの…だからあなたは夜の国や夢魔に対して非常に強い耐性を持っているのよ」
「そ、そうだったの!?」
「でもただ闇属性を持っているだけじゃダメ…グスタフスっていたでしょう?アレも闇属性を持っていたんだけどアレの場合は闇の力が強すぎて逆にあっさりとアタシの虜になったわ」
「ほむ。ダークパワーは暗黒が持つと逆に頭がおかしくなって死ぬからな」
「けれど光の属性も持つあなたは決して自分を見失わない…本来相反する二つの属性を絶妙なバランスで併せ持つあなたでなければ出来ない事なのよ」
「つまり…ダークパワーっぽいのはナイトが持つと光と闇が両方そなわり最強に見える、という事だな。やはり光・闇、片方だけよりやはり両方だな…今回のでそれが良くわかったよ>>エsyト感謝」
そこまで話を聞いてピンときたストゥーナが話に割り込んできた。
「わかったぜ…夢魔に対する耐性を持ち、なおかつ強い意志まで持つブロントさんはお前にとって重大な障害になりかねない…だから今のうちに仲間に引き入れてしまおうって腹か!!」
「…えっ?」
「えっ」
ストゥーナの指摘に本気で「わけがわからない」と言った反応をしたエスト。
これにはストゥーナも「あれっ?」と拍子抜けする。
「…あぁ、そういう考え方もあったのね、気づかなかったわ」
「ち、ちょっと待て…それじゃどうしてブロントさんに仲間になれだなんて…」
「さっきも言ったけど闇属性と夜の国はよく似ている…つまり闇属性を持つブロントさんはアタシ達夢魔と似た存在なのよ。だったら似たもの同士、仲良くするべきだとは思わない?」
「そんな単純な理由!?」
「あとはアタシの個人的な興味ね。アタシも今までいろんな世界でいろんな男を見てきたけど、ブロントさんのような人間は初めて…是非とも夜の国に来てもらってブロントさんの事をもっといろいろ知りたいのよ」
「…つまり、もてる為にナイトするのは馬鹿。真のナイトは思わずナイトをしてしまってる真のナイトだからもててるのだという事実ということでFA?」
「そんな話じゃなかったろ!?」
「それで…どうする、ブロントさん?アタシ達の仲間に…なる?」
ブロントさんを誘惑する、エストの妖しい声。
それにブロントさんは静かな口調で答えた。
「とりあえずお前の言いたい事はわかった感…だが…【せっかくだけど遠慮します。】」
「あら、どうして?」
「俺はラルシの力になってやるって決めてるからよ、そのラルシのフレ♀連れてったお前と馴れ合うわけにはいかないんですわ?お?」
「…まぁ、そういう返事が返ってくるとは思ってたわ」
そう言っていやらしい笑みを浮かべたエストの体から、衣服がするりと脱げていく。
「おいィ!?何いきなり脱いでるわけ!?」
「もうわかってるでしょう?アタシのカラダで…あなたを夢の世界に誘ってあげる…」
「くっ…」
あぁやっぱりこんな展開になったかと思うブロントさん。
だが…
(やばい…)
エストは今までの夢魔とは格が違いすぎる。
もう夢魔には慣れたつもりのブロントさんだったが…エストの裸を見ただけで意識がかき乱されてしまっていたのだ。
「んっ…」
「…むぅっ…!?」
裸のエストに抱き寄せられ、唇が重ねられた。
ただそれだけで、大きな快感を感じてしまう。
「うぅっ…」
「ふふふ…どう?アタシのキスは…聞くまでもないかしら。もうここはこんなに…」
下半身から鎧を剥がされ、露わにされたペニス。
すでに大きくなったそこにエストの手がのび軽くしごかれる。
「ぐぁぁ…」
「さぁ、そんな鎧はもう脱いで…」
残る上半身の鎧も脱がされ、丸裸にされたブロントさん。
いよいよ本格的にエストがブロントさんの体を責め始めた。
「ほら…アタシの胸でしごいてあげる…」
「うぅぅぅぅ…!」
エストがブロントさんのペニスを胸で挟み込んで、上下に動かしてくる!
思わず声がもれてしまうほどの強烈な快感だ!
「まだまだこんなものじゃないわよ…《リスティル》」
「ぐぁぁぁぁぁぁ!!」
さらにエストが魔法で自身を強化した事で、快感はさらに強くなってしまう!
「おい!ほっといたらやばそうだぞ!!」
「手助けした方がいいかしら~」
「ブロントさん!今助けに…」
エストに責められるブロントさんを見て仲間達が助けに入ろうとする。
しかしそこでエストはペニスを責めながら仲間達に話しかけてきた。
「ねぇ…メローナ、ストゥーナ…あと名前知らない夢魔」
「ひどいっ!?」
「あなた達は…どうして彼についてきたのかしら?」
「どうして、ってそれは…」
「ブロントさんの精が欲しかった…そうでしょう?」
確かにきっかけはそうだった。
冒険の手助けする見返りにブロントさんに精をもらっていたのだ。
「精が欲しいのなら…ブロントさんがアタシ達の仲間になった方があなた達にとっては都合がいいでしょう?」
「な…なんて事言いやがる!?」
「あら、何か間違った事言ってるかしら?」
「けど、それはなんて言うか~…」
「ブロントさんをアタシ達の仲間にして…いっぱい、いっぱい、楽しめばいいじゃない…」
「わ…私達は…その…」
エストの発言に心揺れる仲間達。
夢魔の本能と、仲間としての気持ちの板ばさみとなり…
結果、彼女達はみなその場から動く事ができないでいた。
「まぁ、あなた達で決心がつかないなら…アタシがブロントさんをその気にさせてあげる。ほら、もっとアタシの胸で感じて…」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ペニスをしごく胸の動きをさらに激しくされ悶絶するブロントさん。
そしてとうとうエストの胸の中に精液を放ってしまった。
エストは胸に付着した精液を指で掬い取り、美味しそうに舐め取る。
「…ふふふ、とっても美味しい……あの子達が気に入るわけよね」
「く…くそっ……むぐっ!?」
「でも、まだまだこれからよぉ」
ブロントさんを仰向けに寝かせ、上からのしかかる形でアソコを押し付ける。
さらにエスト自身はブロントさんのペニスを口でくわえてきた。
いわゆるシックスナインである。
「ほら、アタシのアソコも舐めていいのよ?」
「ち…調子にのるなよ…本気出すぞ…」
エストのアソコはすでに濡れており、そこから漂ういやらしいにおいにブロントさんは頭をクラクラさせる。
それでもなんとか反撃しようと、気をしっかりもってエストのアソコに舌を這わせた。
「あんっ♪いいわよブロントさん♪今までいろんな夢魔の相手をした経験が生きているのかしら」
「…言い返そうと必死に回転させたが言い返す言葉が出なかった」
悲しくなるが、実際その通りなので言い返せない。
「ねぇ、ブロントさん…あなたは結局どうしたいの?」
お互いに相手の性器に刺激を与え合う中、唐突にエストが話を始めた。
「な、何を今更…俺はラルシの力になってやると…」
「そのために…アタシ達夢魔をどうする気?」
「お、おもえらがこれ以上…この世界に迷惑をかけにいよう…」
「アタシ達を追い出す気…?それは…あなたの仲間達も?」
「お!?お前何いきなりおかしな事言ってるわけ!?」
「あの子達だって夢魔よ?この世界のために夢魔を追い出したいのなら、あの子達も追い出すべきなんじゃないの?」
「いや…そのりくつはおかしい…」
「おかしくないわ。アタシ達を敵だと認識していながら、その夢魔を仲間にしている…むしろそっちの方が矛盾しているんじゃなくて?」
「そ…そんな事は…」
エストの言葉に動揺してしまったブロントさんはエストへの責めが止まってしまう。
一方でエストはブロントさんのペニスを激しくしゃぶり、容赦なく強い快感を送り込む!
「ぐぁぁぁぁ!!」
その刺激に耐えられずブロントさんは二度目の精液をエストの口の中に放出してしまった!
「が…ぐぅっ…」
「まだ意識は保ってる…でも…もうそろそろ限界ね」
すでにエストに二度も精を吸われてしまったブロントさん。
あと一回射精させられたら…確実に正気は保てない。
「最後は…アタシの中で出させてあげる…」
すでに息も絶え絶えのブロントさんの上にゆっくりとエストが腰を下ろす。
そしてペニスがエストのアソコに根元まで完全に包まれてしまった!
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あら、まだ入れただけなのにもう気持ちいいのかしら?これで動いたら…ふふふ…」
「まだ…まだ俺は…やれるんだが…」
意識が朦朧とする中でも、必死で抵抗しようとブロントさんはエストの胸に手を伸ばす。しかし…、
「あら、まだそんな元気があるのね?それじゃもう一回…《リスティル》」
「おいィィィィィィィィィィ!!?」
さらにエストが強化され、ただでさえ強すぎる快感がさらに強くなる!
もはや反撃をするだけの力が全く出ない!
「もうイきそうね…いいわよ、イって……いらっしゃい…夢の世界へ…」
「あ…あぁぁぁぁぁぁ…」
もうブロントさんの心は折れる寸前だった。
そんなブロントさんにトドメをさそうと、エストが腰を動かそうとしたその時。
パシャンッ!
「きゃっ!?…何これ?エーテルローション?」
突然どこからか液体をかけられ、驚いたエスト。
そしてエストの気がそれたこの隙にブロントさんは…
「バックステッポォ!!」
エストのアソコからペニスを引き抜き、あわててエストから距離をとった。
間一髪、最悪の事態は免れたのである。
ついでに鎧もあわてて着直す。
「あん、もう…いい所だったのに…」
「助かった、マジで終わったと思ったよ。今のは一体…」
ローションが飛んできた方向を振り向くと、そこには…
「ら…ラルシ!?」
勇者ラルスの姿があった。
その手には先ほどのローションが入っていたであろう空の小瓶が握られている。
「きた!ラルシきた!メイン勇者きた!これで勝つる!」
「ラルスもお人よしね…別にこんな奴助ける必要はなかったと思うけど」
ラルスの横にルヴィッサの姿も現れる。
途端にブロントさんの表情が嫌そうに歪んだ。
「また調子に乗り出してきたばかが沸いたな」
「ふん、偉そうに言っておきながら結局無様に犯されてちゃ世話ないわ」
「ウザイなおまえケンカ売ってるのか?」
「いちいち腹立つわねあんた!わざわざ助けてあげたのに!」
「助けたのはお前じゃなくてラルシなのは確定的に明らか」
「あんたやっぱりここで倒すわ!」
「まぁまぁ二人ともケンカはやめなさい」
「なんであんたが仲裁するのよ!」
早速ブロントさんとルヴィッサの口喧嘩が始まる。
しかもそれをエストに止められルヴィッサのイライラはさらに加速した。
「それより魔王のかけらは…あっ!!」
「えっ」
ルヴィッサが奥の玉座を見て仰天する。
それにつられてラルスも、エストも、ブロントさんも、全員が玉座の方を振り向くと…
「ラルスよ…『使い魔』の他に『槍』も手に入れたのだな…そして私の持ってる『杖』と『剣』とここにある『杯』…これでかけらは全部揃ったわけだ」
賢王が『杯』を手に入れ、その力を使おうとしていたのだ!
「いつの間に…ステラたちイかされちゃったのね」
「《『杯』よ…闇を満たせ…深く…夜の闇よりも深く…》」
『杯』を持ったまま、何らかの呪文を唱える賢王。
それに反応するかのように『杯』から強大な魔力があふれ出る!
「え…何?」
「おいィ!?拳王お前何する気なのか教えるべき死にたくないなら教えるべき!」
「やはり何も知らずにかけらを集めていたか…夢魔がこの世界を犯そうとするのはこれが初めてではない。それは永きに渡り繰り返し行われていたこと…」
「初めてじゃにい…?」
「そして常に…夢魔と入れ替わりに世界に現れる存在がある。魔王とは…夢魔を世界から追い出すための代償!かけらを再び集めし時、手に入る夢魔に対抗する力というのは…魔王そのものの事だっ!!」
「な、なんだってー!!」
「そしてこのガルドルこそは魔王の復活を執り行うための『杯』。全てのかけらがひとところに集いし今、このガルドルの力で…」
そこまで聞いた所で、ピンときたのはエストだった。
「勇者君を魔王にしようっていうのかしら?面白いアイデアね。オリビアを取られちゃった彼ならすぐにアタシたちを消そうとするでしょうし、その後暴れだす前に殺しちゃえばしばらく夢魔も魔王もいない平和な世界がくるって所かしら」
「お…おいィィィィィィィィィ!?やめろ馬鹿!このアイデアは早くも終了ですね!!」
「そんな事させないわ。ラルスはラルスのままで夢魔に勝つのよ!ラルスをラルスじゃなくなんてさせないわっ!!」
賢王の行動に異議を唱えるブロントさんとルヴィッサ。
だがそれにかまわず賢王は呪文の詠唱を続ける!
「《…深淵に…名を轟かせよ…》」
「…無理よ。今はまだ、夜の国の力の方が強いわ」
エストは自分の優位を確信しているのか動かない!
「《我が名は!!》」
「させない!」
「たいがいにしろよカスが!マジで親のダイヤの結婚指輪のネックレスを指にはめてぶん殴るぞ!」
ルヴィッサとブロントさんは賢王を止めに走る!
しかし距離があって間に合わない!
「《魔王ッ!!》」
「ラルスっ!オリビアはどこに…うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
このタイミングで部屋に乗り込んできたエルヴィンも巻き込み、辺り一帯は白い閃光で包まれたのであった…
キャラ解説
【エスト】
魔王城のボスで、ストーリー全体における黒幕。フルネームはエスト・モルン。
エルダーサキュバスという種族で、その能力は他の夢魔より桁違いに高い。
実際ゲーム内でもかなりの強敵。ただし意外にも?状態異常「センシブ」が効く。
サキュバスクエストにおける重要キャラで人気もある。
…そんなエストにミストさんネタをやらせるなんてアホな事したのは多分自分だけです。
すいまえんでした;;