ブロントさんがギルデンスターンを倒してしまったようです 作:よしむら
「おいィ…?」
目が覚めると、ブロントさんは見知らぬ場所にいた。
どうやら何かの建物の中のようで、今ブロントさんがいるのはベッドの上だ。
部屋の中には同じようにベッドがいくつか並んでいて、そこに何人もの人が横になっている。
「…物凄く寒い系の不具合があるんですがねぇ?マジで震えてきやがった…寒いです」
部屋の中は非常に寒く体が震えてしまう。
よく見ると他のベッドにいる人も寒さで震えているようだ。
そこにシスターらしき女性が部屋に入ってきた。
「あっ、気がつかれましたか?」
「何いきなり話しかけてきてるわけ?」
「あっ、ごめんなさい…それよりお体は大丈夫ですか?」
「ほむ。すごく寒い以外はなんともないんだが?」
「それはよかった…あなたは町の外に倒れていた所を赤い髪の男性の方が見つけてここまで運んできたのですよ」
「赤い髪…ラルシか!?というか、そういえばここはどこなのかわからない!わかりにくい!」
「ここはヴァーサの町にある大聖堂、エーランド教の本拠なんですよ」
「なるほど…しかし何故俺は町の外なんかで倒れてたのか理解不能状態」
「それでしたら…あなたのお知り合いだと言う方が隣の部屋にいらっしゃいますので聞いてみては?」
「知り合い…誰なんですかねぇ?」
気になったブロントさんはすぐさま部屋を出て、何者かの待つ隣の部屋へと向かい扉を開けた。
するとそこにいたのは…
「おっ、目ぇ覚めたのか。さすがに頑丈だな」
「エゥウィン!?」
魔王城で敵として立ちはだかったエルヴィンだった。
途端にブロントさんは尻をおさえて後ずさる。
「だからそれはやめろ!!あんた俺をどういうキャラにしたいんだ!!」
大声でツッコミを入れた後、エルヴィンは自分の横にあるベッドを見るよう促した。
「いるのは俺だけじゃないぜ。ほら」
「…拳王!?」
ベッドの上には眠っている賢王の姿が。
そしてそのそばでは侍女二人が賢王を見守っていた。
「一体何がどうなってるんですかねぇ?」
「簡単に説明するぜ…まず魔王城で何が起きたか。あの時賢王は魔王のかけらを使おうとしたが失敗して…俺達はみな魔王城からふっとばされたんだ」
そうしてブロントさんはこの町の近くまでふっとばされ、そこで気絶して倒れている所をラルスに発見されたのだ。
(ちなみに地理的にはこの町は魔王城の北に位置する)
「次に賢王の事についてだ。そこにいる侍女が言うには…ラルスを魔王にする、って話は誤解なんだと。賢王は魔王のかけらの正しい使い方を知ってるらしいんだが…肝心の賢王が眠っていて全然目を覚まさねぇ」
「おいィ…それならさっさと起こすべきでしょう、まぁ一般論でね」
「それがそうもいかねぇ…賢王が目覚めないのはこの町の異様な寒さのせいなんだ。この寒さは人の…特に魔力を持つ者の精神を直に凍えさせるらしい。賢王は元々魔力が強い上に『杖』のかけらで魔力を強化していた。無理にかけらを使おうとして失敗して弱っていた事も重なって…この寒さの影響を強く受けてるんだと」
「…なんとかならにいんですかねぇ?」
「ラルスがここの司祭から聞いた話じゃ、この寒さの原因は北の「万年氷の宮殿」に住む冬の精霊らしい」
「万年コリブリの宮殿?」
「そんな露骨にいやらしい名前じゃねぇよ!!今ラルスが寒さを止めるためそこに行ってるんだ」
「ほむ…なるほど。とりあえず状況は理解できた感…」
しかし、そこでブロントさんは大事な事を思い出して血相を変えた。
「お、俺の仲間は!?ネローナとマシュとシトゥーナは!?」
「あぁ…あいつらなら町の外れだよ。とりあえず無事だ」
「よかった、無事か…早速会いに行ってくるます!!」
仲間達の様子を見に行くため大聖堂から外へ飛び出したブロントさん。
寒い町らしく町中に雪が積もっていて、一層寒さを実感させられる。
しかしそんな事お構いなく、ブロントさんは町外れへとやってきた。
そこで真っ先に目にしたのは…
「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃにいか!!完成度高けーなおいィィィィ!?」
卑猥な形の雪像だった。
「ニャ!?あんたは…」
雪像のそばにいた夢魔がブロントさんに気づいて声をあげる。
「おいィ、おもえらは確かエゥウィンの仲間じゃにいか」
そこにいたのはエルヴィンの仲間の夢魔、バンダースナッチ、ジャブジャブ、ジャバウォックの3人だった。
「なんでおもえらがここにいるんですかねぇ?」
「あたしらはここで待ってるようご主人様に言われたんだニャ」
「ご主人様の命令でこの町の人間は食べちゃダメって言われてるから退屈で…」
「ガォォォン…」
退屈しのぎに作った雪像がネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だったらしい。
いやらしいなさすが夢魔いやらしい。
「…それよりあんた、あの3人に用なんでしょ?」
ジャブジャブが指した先、そこには焚き火に当たって暖をとるメローナ、ナシュ、ストゥーナの姿が。
「おいィ!!お前らも無事で良かった感。素晴らしい生命力だすばらしい!」
「あ…ブロントさん…」
「良かった…無事だったのね…」
ブロントさんに声をかけられ振り向くストゥーナとナシュ。
だが二人の表情はちょっと気まずそうだ。
「おいィ?どうすた?お前らが元気なさそうに見える系の不具合があるんですがねぇ?」
「いや、その…」
「何かあったなら言うべき。ナイトの俺がカカッっと解決してやるんだが?」
「あのね…ブロントさん…」
「何か用かな?」
「魔王城では…ごめんなさい。私達…何も出来なかった…」
「わりぃ…足引っ張っちまってよ…」
二人はエストの言葉に惑わされた事を申し訳ないと思っていたのだ。
「全力で気にしなくていいぞ。あれはエsyトの汚いネガキャンのせいだからよ」
「でも…」
「それを言うなら俺もエsyトの汚いネガキャンでちょっとわずかに迷ってしまった感…ナイトが迷っていては後衛も本気の力を出せるわけがにい。中心人物でヌードメーカーが不在では持つわけもないのは確定的に明らか…本当にすまない…」
しかしそんなに二人に対して、むしろブロントさんの方が申し訳なさそうな様子で詫びを入れる。
その態度に驚いたのはストゥーナとナシュの方だった。
「よ、よせよブロントさん!いつも無駄に偉そうなブロントさんらしくないぜ!」
「そ、そうよ!なんだかよくわからないけどとにかくすごい自信満々なのがブロントさんでしょ?」
「ストゥーナ…ナシュ…」
「もうこれ以上この話で落ち込むのはよそうぜ!結局悪いのはエストなんだからよ!」
「そうよね!これ以上お互い気まずい雰囲気になったらそれこそエストの思う壺だわ」
「そうか…そうだな…いつまでもネガネガしてるわけにもいかにい。まだまだ勝負はついてないからよ。ここから巻き返すべきそうするべき」
「よし、その意気だぜブロントさん!」
どうにか丸くおさまった感じのブロントさん達。
しかしここでふと何か足りない事に気がついた。
「…おいィ?そういえばさっきからネローナが全くしゃべってない気がするんだが?」
「あ~…メローナは…」
「さささささ、さぶいよぉ~」
メローナは焚き火に当たって体を暖める事に集中していた。
「見ての通りだ…メローナはサラマンダーだから寒さには特に弱くてよ…」
「ほむ…それならカカッっとこの寒さをなんとかしないといけにいな。実はこの寒さはよ…」
騎士説明中…
「というわけで…ネローナのためにも早く解決してやるべきだと思った俺はこれからラルシの後を追って万年コリブリの宮殿にのりこめー^^しようと思うんだが?」
「そうだな…メローナのためにここはなんとかしてやるか」
「じゃあ早速行きましょう」
「ま、待ってぇ…」
出発しようとしたその時、メローナがふらふらと立ち上がりブロントさんに近づいてくる。
「アタシも行くぅ…」
「おいィ…無理はしない方がいいんじゃにいか?まぁ一般論でね?」
「そうよ。私達に任せてあなたはここで焚き火に当たっていなさい」
「ううん、行く…アタシ頑張る…」
「…わかった。ついてこい」
「おいィ!?シトゥーナ!?」
「メローナとは長い付き合いだからわかる。こいつがこう言ったら聞かねぇよ」
「…見事なゆゆうじょうパパワーだと関心はするがどこもおかしくはないな」
こうしてブロントさん達は「万年氷の宮殿」へとやってきた。
「おいィ…さらに寒くなってきたんだが…」
「さぶっ…さぶいっ…」
「…こるは急いだ方が良さそう感」
寒さに震えるメローナのために、一同はダンジョンの中へと入っていく。
中はいかにも雪国のダンジョンらしく、あちこちに大きな氷の塊があった。
「ラルシは今頃どこにいるんですかねぇ…」
(ねぇ…寒いの…)
「…おいィ?お前らは今の言葉聞こえたか?」
「聞こえてない」
「何か言ったの?」
「ア…アタシのログには何もないよ…」
(あたためてぇ…!)
「…やっぱり聞こえる感。一体どこから…」
「ブロントさん、来て!!」
「どうすた!?」
「この大きな氷…中に夢魔が入ってる!氷付けになってるのよ!」
「おいィィィィ!?」
これはいかんとブロントさんは氷の中の夢魔を助ける事に。
「メガトンパンチ!」
得意のパンチで一発で氷を叩き割る。
すると中から一人の夢魔が震えながら現れた。
「これがリアルでなくて良かったな、リアルだったらお前はもう死んでるぞ」
「あ、ありがと…でも…まだ寒いの…」
「ほむ。それならお前、早くここを出るべきまた凍りたくないなら出て行くべき」
「お願い…暖めてぇ!!」
夢魔はブロントさんを押し倒して鎧を脱がしにかかってきた!
「お、おいィィィィィィィィィ!?」
襲ってきた夢魔をなんとかイかせてやったブロントさん。
夢魔の方は一度イかせたら案外あっさりとおとなしくなった。
「あぁん、すごい…」
「お前こんな寒い所で裸にさせられる奴の気持ち考えたことありますか?マジで寒いんで止めてもらえませんかねえ…?」
「あはは、ごめんごめん。でもあなたのおかげで助かったわ、ありがと…それでついでに頼みたいんだけど…」
「何か用かな?」
「アタシの仲間も同じようにみんな凍えちゃってるの…お願い、みんなも暖めてあげて…」
「おいィ…」
ブロントさんは困ってしまった。
助けてやりたいという気持ちはあるが、今はメローナのために早くこの寒さをなんとかしてやりたい…
どっちを優先してやるべきか…
と思っていた所で、そのメローナから声がかかってきた。
「ブロントさん…助けてあげて…」
「…お前それでいいのか?」
「うん…寒くてつらい気持ちはわかるから…アタシにとっては人事じゃないの…」
「…優しいなさすがネローナやさしい。すごいなーあこがれちゃうなー」
「それほどでもない…はっくしょん!!」
「…急いでいくか」
ダンジョン内にいる氷付け夢魔を助け出すミッション、スタート。
カカッっと一時間後。
「はぁ…はぁ…」
「お疲れ、ブロントさん」
「これでダンジョン内の夢魔は多分全員助けたと思うわ」
ダンジョン中を駆け回り、なんとか全ての氷付け夢魔を解放させる事に成功していた。
…と思いきや。
「おいィ?あそこにもう一個氷があるんですがねぇ?」
「あら?おかしいわね。さっきまであんな所に氷なんてあったかしら」
不思議に思ったので氷のそばまで近寄ってみると…
その氷の中に入っていたのはメローナだった。
「おいィィィィィィィィィィィ!?」
「メローナぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「さ、さっきから姿が見えないと思ったら…」
どうやら寒さに耐え切れなくなってとうとうメローナ自身も氷付けになってしまったらしい。
「ぶ、ブロントさん!早くメローナを出してやってくれ!!」
「言われるまでもにい!メガトンパンチ!!」
すぐさま氷を叩き割り中のメローナを救出する。
「さぶいよぉぉぉ…ぶろんとざぁぁぁん…」
だが氷付けになってしまった影響で、メローナの体はすっかり冷え切ってしまっていた。
「ちょとsYレならんしょこれは…」
「ブロントさん!早くメローナを暖めてやれ!」
「…おいィ…それってつまり…」
「今すぐメローナを抱いてやれってんだよ!今更恥ずかしがるこっちゃねぇだろ!!」
ストゥーナにはっきり言われて困ってしまうブロントさん。
この場合、むしろ仲間だからこそ恥ずかしいんだが…
「ぶろんとざぁぁぁん…」
「メローナ…」
いや、恥ずかしがってる場合ではない。
メローナを助けるため!
…と強引に自分を納得させ、
「んっ…」
メローナと唇を重ね合わせた。
「ぷはっ…ブロントさんのキス…暖かい…」
少し元気が戻った様子のメローナ。
さらに連続してお互い唇を重ね合わせながら、メローナは自ら服を脱いでくる。
「暖めてぇ…ブロントさぁん…」
「hai!」
裸になったメローナの体に手を這わせ、愛撫するブロントさん。
最初は冷たかったメローナの体が、メローナが快感を感じるほどに少しずつ温もりを取り戻していく。
「気持ちいいよ、ブロントさん…ねぇ、ブロントさんも…」
メローナはブロントさんの下半身の鎧を剥がし、ペニスをむき出しにさせた。
「ブロントさんのココも…暖めてあげる…」
二人はシックスナインの体勢になって、お互いに性器を舐めあい始める。
二人とも興奮してきたのか、メローナのアソコは濡れ、ブロントさんのペニスもむくむくと大きくなってきた。
「おいィ…もうそろそろいいんじゃないかな?(チラッ」
「そうねぇ…ブロントさん…ここに…入れてぇ♪」
アソコを指で広げていやらしく誘うメローナ。
それに答えるように、ブロントさんはメローナのアソコにペニスをゆっくりと挿入していった。
「あぁぁん…暖かぁい…」
「メローナの中も…かなり暖かいんだが?」
繋がりあった状態で二人は互いの体温を感じている。
ブロントさんはゆっくり腰を動かして、メローナの中をかき回し始めた。
「あんっ、やんっ、気持ちいい…ねぇ、もっと激しくして…」
「おぅ」
少しずつ、ブロントさんの腰の動きは早くなっていく。
快感もそれに合わせて少しずつ強くなっていった。
「いいの…すごく気持ちいいのぉ…!んんっ…!」
メローナはブロントさんを抱き寄せて唇を奪ってくる。
そのキスでブロントさんの体から力が抜け、ブロントさんが受ける快感が大きくなった。
「おぉ、おぉぉぉぉぉ…!」
「ブロントさんも気持ちよくなってぇ…あぁぁぁん…」
ムードも高まり、二人の快感はいよいよ最高潮に達する。
そしてイきそうになってきたメローナのアソコがぎゅっと強く締め付けられた!
「出してぇっ…ブロントさんの熱いの、中に出してぇっ…!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ブロントさんとメローナは、ほぼ同時に絶頂に達した。
絶頂に震えるメローナのアソコの中に大量の精液が吐き出されていく。
「あぁぁ…暖かい…気持ちいい…」
「…これで暖まったんですかねぇ?メローナ」
「うん。もう平気♪ブロントさんの精はかなり力出るから♪」
「…それほどでもない」
正直それは喜んでいいのか複雑な気分だが。
「ねぇ…ブロントさん…」
「何か用かな?」
「魔王城ではごめんね…力になれなくて…」
「まただよ(笑)あれはエsyトの汚いネガキャンのせいだからよ、お前は悪くないのは確定的に明らか」
「でも…」
「ネガネガするくらいなら俺は行動するだろうな。俺は…もう二度と迷わにい。俺は絶対に仲間のお前らを守ってみせるんだが?」
「ブロントさん…」
「守りたくて守るんじゃない守ってしまう者がナイト。お前全力で俺の後ろについてきていいぞ」
「…うん♪」
(エストの言ったとおり…最初は単にブロントさんの精がもっとほしい…そんな理由でブロントさんについていったのよね)
(けれど、そんなアタシをブロントさんは仲間だって…守るって言ってくれた…)
(アタシも…ブロントさんの力になれるかな…)
(ううん、なってみせなきゃ。アタシとブロントさんは仲間だもんね)
【メローナのレベルが上がった!】
メローナとブロントさんのSEXが終わったところでストゥーナとナシュが話しかけてきた。
「ブロントさん、お疲れ様」
「メローナ、もう大丈夫か?」
「うん♪」
メローナも無事に元気を取り戻し、ストゥーナも一安心した様子だ。
「ところで気づいてたか?いつの間にか寒さがだいぶ和らいでるぜ」
「…そういえば…」
「あっ!誰か来るわ!」
ダンジョンの奥の扉が開いて中から人が姿を表した。
「ラルシ!?」
そう、先行してこのダンジョンに入っていたラルスである。
ブロントさんの姿に気づいたルヴィッサも姿を現す。
「なんであんたがここにいるのよ!!」
「俺はラルシに火星するためにとんずらを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦しようと」
「お生憎様。あんたなんかの力借りるまでもなくこの件は片付いたわよ」
「そうか、ラルシがこの寒さを止めてくれたんだな。さすがラルシは格が違った!」
「…とにかくこれで賢王が目を覚ますはずよ。さっさと町に戻りましょう」
「hai!」
「あんたには言ってない!」
ブロントさんとラルスがヴァーサの大聖堂に戻ってきた頃にちょうど賢王は目を覚ました。
「賢王様っ!」
「お目覚めに!」
侍女二人も賢王の目覚めに安堵している。
だが賢王の表情はどことなく暗い。
「私は…失敗したのか…」
すぐさま賢王はベッドから降りて部屋の外へと歩き出した。
「賢王様!まだ立ち上がられては…」
「こうしてはいられん…早く…あの夢魔を…」
侍女二人が止めるのも聞かず賢王は歩いていく。
だが起きたばかりで力が出ないのか足取りは重い。
「おい!どこに行く気だよ!」
エルヴィンも後を追いかけ、声をかけるがそれにも賢王は耳を貸さない。
そのまま歩く賢王を追いかけて大聖堂のメインフロアまで来た所で…
「おいィ!?いい加減説明するべき死にたくないなら説明するべき!」
ブロントさんが賢王の前に立ちはだかって強引に賢王を止めた。
これに賢王は焦った様子で大きく声をあげる!
「わからんのかっ!?あのエストという夢魔が魔王城でしようとしていた事…魔力の高い者を集め、邪魔な魔王の力を排除し、そして…」
そこまで賢王が言いかけたその時!
「おいィ!?なんだ急にPOPしてきた>>霧」
「この霧は…!?」
突然大聖堂の中に霧が発生した!
この場所が夜の国と重なったのだ!
「夜の国が…こんな街中で…!?」
「遅かったかっ!!」
ありえない光景に信じられないといった表情のルヴィッサと、この光景に悔しそうに顔を歪ませる賢王。そして…
「ハァイ、また会えたわね♪」
そんな一同をあざ笑うかのようにエストが姿を現した!
「みんな無事だったのね…嬉しいわぁ。またあなた達を味わえるなんて♪」
余裕たっぷりの笑みを浮かべるエストにエルヴィンが激昂する!
「おちょくりやがってッ!やろうってのかッ!!」
「嫌よぉ、こんな野暮な場所じゃ…もっといいところへ連れてってあげる…♪」
そう言うとエストは自身の強大な魔力を突然開放してきた!
この大聖堂メインフロアにはブロントさん達以外に、祈りを捧げる一般客もいるのだが…
その一般客達が全員、エストの魔力にあてられ気を失ってしまった!!
「う…なんだ…意識…が…」
さらにエルヴィンと賢王の侍女二人も同じように意識を失ってしまう。
「く…!」
「おいィ!お前絶対覇王色の覇気の使い手だろ…!」
賢王、ブロントさん、そしてラルスは一瞬意識がとびそうになったもののなんとか持ちこたえた。
「ど、どうなってるの!?」
魔王のかけらであるルヴィッサは特に影響を受けてはいない。
結局この状況で無事に残ったのは賢王、ラルス、ルヴィッサ、そしてブロントさんの4人だけだった。
その4人にエストは感心しつつも、余裕綽々の態度は変えない。
「さすがにかけらを持ってるあなた達は平気みたいね。そしてブロントさんも…さすがにナイトは格が違ったわ」
「それほどでもない」
「けれど時間の問題…あなた達はいつまで耐えられるかしら?まわりがみんな夢になっちゃっても…」
「ここは夢ではない!ここは現世(うつしよ)だ!まやかしよ去れッ!!」
「あははっ、もうへろへろのくせに強がっちゃって…カワイイわねぇ♪」
賢王がエストに向かって怒鳴るも、エストにはまるで通じず逆に笑われてしまい…
「また近いうちに会えるといいわね♪」
結局エストはそれだけ言い残してその場から姿を消してしまった。
「おいィ…こいつら大丈夫なんですかねぇ?」
ブロントさんは意識を失って倒れた周りの人間を見てみると、全員眠っているだけでひとまず命に別状はない。
だがあまり楽観視できないのもまた事実。
「一体何が起こったの…?」
ルヴィッサのその疑問に答えたのは賢王だ。
「この世界が…夜の国の一部になり始めているのだ。まずはこうして人々が眠らされ意識が夜の国に連れ去られる。これから世界中で次々と多くの人が眠らされてしまう事になるだろう…時間が経つほど眠らされる人は増えていき…そしていずれは世界そのものが…」
「おいィ…ちょとsYレならんしょそれは…異世界の侵食とかそれ絶対カイバーベルトだろ…(ワイルドアームズ2話)」
「止める方法はないの!?」
「…ここではいつ夢魔が来るかわからん。グルッペンへ戻るぞ。そこで…全てを…」
賢王に言われるまま、ブロントさん達は一路グルッペンへと向かうのであった…
キャラ解説
【賢王マグナス】
グルッペンの王。ゲーム内での顔グラ見る限り王としてはかなり若い。
そんなに出番は多くないが、ストーリーにおける重要キャラ。
賢王は一体何がしたかったのかは次回で明らかになります。