ブロントさんがギルデンスターンを倒してしまったようです 作:よしむら
港町、フリーベリから少し離れた海岸沿いにて。
「とったどー!」
「やったねブロントさん!これで9匹目だよ~」
「俺は魚釣りチームDRAKの頭だべ」
ブロントさんは魚を釣っていた。
幸いこの場所は人目につかないのでメローナも一緒になってはしゃいでいる。
「おいィ、シトゥーナもそんな所で寝てないでおもえも楽しむべきそうするべき」
「そうだよ~もっと近くにおいでよ~」
「あのなぁ…」
そんな二人の様子を少し離れた場所から見ていたのはストゥーナ。
はしゃいでいる二人の姿に少しあきれている様子だ。
「お前らよぉ…魚釣って楽しんでるのはいいんだけどよぉ…」
「ドゥヂチの塔はどうした?」
その瞬間、笑っていたブロントさんとメローナの表情がピシッと固まる。
「お…おいィ?お前らは今の言葉聞こえたか?」
「き、聞こえてない。何か言ったの?」
「アホか、オレのログにはばっちり残ってるぞ。あの石扉、開ける方法まだわかってねぇだろ?」
「俺がどうやって忘れてたって証拠だよ!」
「そうか、忘れてたんだな」
「…オウフ」
「けどどうしようか?正直私達じゃ開けられないよ?」
「むむむ」
「なにがむむむだ!」
忘れていた問題を思い出し、一転して表情が暗くなるブロントさん。
結局、解決する方法がいまだに思いついていないのだ。
「あ~もう!どうしてこうなったのよ~!」
その時だった。
ブロントさん達の近くを素っ裸で走るセルマが通りかかったのは。
「…ねぇブロントさん、今通った娘って確か塔の番人の娘じゃ…」
「あぁ…俺のログには確かにあるな」
「もしかして塔に何か動きがあったのかもしれない、行ってみようぜ」
ドゥヂチの塔へと再びやってきたブロントさん。
やはり番人だったセルマは姿を消している。
「おいィ、一体あいつの身に何があったんですかねぇ?」
「まぁ気にはなるけど先へ行こうぜ」
そして、問題の石扉の場所までやってきた、が…
「おいィ?扉がそこにあったのになかったという表情になる」
「扉が開いてる…なんでだろう?」
ブロントさん達がどうしても開けられなかった石扉が、何故か開いていたのだ。
「これは…オレ達以外の誰かがここへ来てるようだな。あの門番どかしたのも、この扉を開けたのもそいつの仕業なんだよ」
「お前頭いいな、INT500くらいあるんじゃね?」
「それ褒めてんのか?」
石扉のあった場所を抜け、さらに塔を上がっていく。
すると今度は奇妙なフロアに到達した。
「…ここってもしかして…」
「ほむ。広いだけで特に何の変哲もにいフロアなんだが?」
と言いながらブロントさんが足を一歩踏み出した瞬間…
「おいィィィィィィ!?」
「あぁっ!?ブロントさんが落ちたっ!」
突然足の踏み場をなくし、ブロントさんの体が落下していった!
後を追ってメローナ達も下りてみると、一階下のフロアでブロントさんが倒れているのが見つかる。
幸いケガはなさそうだが、何が起こったのかまだ理解していないブロントさんにメローナが近寄って声をかけた。
「あのフロア、ほとんどの床は踏めないダミーで特定の場所しか歩けないみたい…って言おうとしたんだけど…」
「早く言ってくださいますか^^;」
階段を上り、再び元のフロアに戻る。
「仕掛けはわかった。もうこんなトラップには騙されないからよ、まぁ見てなw」
(あ、多分無理だな)
ストゥーナは強くそう思った。
「オウフ」
「あ、また落ちた」
「牛フン」
「まただよ(笑)」
「このトラップ作った奴頭悪ぃな。トラップが見えないのはずるい」
「テメェはトラップをなんだと思ってやがる」
「ソマリアの杖はやくきて~はやくきて~」
「ゲームが違ぇ!」
何度も何度も挑戦し、結局このフロアを突破できたのは90分後だった。
「俺がどうやってこの程度の仕掛けを越えられないって証拠だよ。クリアできないという証拠を出せといわれても出せるわけがないと言う理屈で最初から俺のクリア率は100%だった!」
「あんだけ時間かけといてよく言うぜ。ほらさっさと行くぞ」
「ちくしょうおまえは馬鹿だ…」
ドゥヂチの塔、屋上。
長い時間をかけ、ようやくたどり着いたその場所で、ブロントさんが見たものとは!?
「…おいィ…?」
…なにもない、普通の屋上だった…
「むむむ、ちょっとわずかに魔力のアイテム系な何かがあった痕跡はあるんですがねぇ?」
「少しいやらしいにおいも残ってるよ?多分ちょっと前に誰かがここで夢魔の相手をしたんじゃない?」
ブロントさんとメローナは確かにここに「何かあった」という感覚は掴んでいる。
しかし今はもぬけの空である事に、ストゥーナはこう答えた。
「…これってもしかして…出遅れたんじゃねぇか?」
「えっ」
「この塔に先客がいるのは話したろ。そしてここに来るまですげぇ時間かかった。その間にここのイベントは全部終わっちまったんだよ、きっと」
「つまり…どういうことだってばよ!?」
「やっとついたのか!おそい!メイン盾(笑)きた!もう終わってる!…ってことだ!」
「おいィィィィィィィィィィィ!!?」
散々苦労したにも関わらず、何一つ得られなかったブロントさん。
がっくりと肩を落としながらフリーベリに戻る街道を歩いていた。
「ブロントさん元気出してぇ~何ならアタシのアソコで溶かしてあげよっか~?」
「お前らにブロントの悲しみの何がわかるってんだよ…」
「済んだ事言ってもしょうがねぇだろ。これからどうするか考え…」
「そこのあなたっ!ちょっと待ちなさいっ!!」
「何いきなり話しかけてきてるわけ?」
突然上空から何者かに怒鳴られたかと思うと、その声の主が上空から降りてブロントさんの前に現れた!
「おいィ、またお前らか」
「また会ったわね!いつかの変な騎士!」
「あの時の借りを返してやるわ!」
「今度は負けないよぉ~」
現れたのは3人のハーピー。
そう、イェルベル峡谷で襲ってきたハーピー三姉妹である。
「また調子に乗り出してきたばかが沸いたな。あまり調子こくとリアルで痛い目を見て病院で栄養食を食べる事になる」
さっさと撃退しようとブロントさんはグラットンで斬りかかった!
…しかしその攻撃が素通りしてしまった事に嫌な予感を感じる。
「おいィ!?お前らまさか…」
「そうよ、もう私達に剣は効かないのよ!」
「エストって夢魔に頼んでね。アタシ達も夢魔にしてもらったのよ!」
「でも結局これでも勇者には勝てなかったけどね」
「余計な事言うんじゃないのロッコ!今度こそ勝つためにこれからレベル上げするのよ!」
「あなたには私達の最初の経験値になってもらうわよ!この前の借りも返せて一石二鳥!鳥の私達が言うのは変だけど!」
「おいィィィィ!!一級廃人の俺をザコ扱いとかマジでふざけンなよ!?」
「問答無用!覚悟なさい!」
3人のハーピーが強引にブロントさんの体を押し倒し、速攻で鎧を引っぺがす。
「ふふふ、どんなに力の強いあなたでも私達のこの魅力には勝てないでしょう」
「アタシ達がたっぷりイかせてやるわ」
「食べちゃうぞ~」
「くっ…」
そして3人は寄ってたかってブロントさんの全身を愛撫して、快感を与えてきた。
「調子にのるなよ…黄金の鉄の塊で出来たナイトが夢魔装備の鳥に遅れをとるはずは無い」
ブロントさんも覚悟を決めて3人を相手にする事を決意、反撃を開始する。
「んっ…ちゅっ…」
まずはリズ・ラズにそっと口づけし、
「ひゃんっ、優しくしてね?」
続いてロッコ・バロッコのアソコにそっと指をなぞらせた。
「はぁんっ…けっこう、気持ちいい…」
さらにエスプラーナの豊かな胸にも手を添えて優しく揉みほぐす。
(よし、こいつらの実力は大体わかった感)
一通り3人と触れ合ってブロントさんははっきりとわかった。
人数差でブロントさんが不利かと思われたが…
この3姉妹、個々の実力は意外とたいしたことない!
これならメローナとストゥーナの方がよっぽど手ごわかった!
落ち着いて一人ずつイかせてやれば問題ない!
(勝ったッ!第六話完!)
と、ブロントさんが自分の勝ちを確信したその時、
「んっ…少しは頑張るじゃない?でもこれに耐えられるかしら?《上天の道行き》!」
「うおわー!?」
突如エスプラーナがブロントさんの体を鳥の足でわしづかみにして空高く飛び上がった!
「おいィ!離すべき死にたくないなら離すべき!」
「さぁ、今のうちにあんた達ヤっちゃいなさい!」
「わかったわ姉さん!」
「へへぇ、まかせてぇ」
空中で身動きがとれず無防備になったブロントさんのペニスにリズ・ラズとロッコ・バロッコが顔を近づける。
そして…
「お、おい、やめろ馬鹿…!」
「んちゅっ、ふふっ…けっこう大きくしてんじゃない」
「ぺろっ、ちゅぱっ…あはは、意外と美味しいかも」
二人がかりでペニスに舌を這わせてきた。
早い話ダブルフェラである。
「ぐっ、ぐぁぁ…」
「気持ちいいみたいね?このまま出させてやるわ」
「ほらほら、イっちゃえ~」
完全にペースを握られ、ブロントさんは一方的に責められ続ける。
だがしばらくして…
「重っ…もう限界…」
「オウフ!」
ブロントさんの体重を支えきれなくなったエスプラーナが足を離し、ようやくブロントさんは空中から解放された。
「どう?私達3姉妹の連携技は!」
「ふふふ、もう限界近いんじゃない?」
「もっとしてあげちゃうよ~」
「くそっ…!」
空中から落ちた衝撃で興奮を幾分抑えられたのは幸いだったが…彼女達を甘く見ていた事を少し後悔する。
もう一度あの技をやられたら…正直耐えられる自信がない、どうすれば…
と、悩んでいたその時。
「助けてあげよっか?」
「えっ」
そう言って突然メローナが姿を現した。
「ブロントさん、この娘達は夢魔だから姿見せてもノーカンよね?」
「それは「」確かになと思うが…お前それでいいのか?」
「いいのいいの♪見てるだけじゃ退屈だから、アタシも混ぜてぇ♪」
わくわくと表情を輝かせるメローナはロッコ・バロッコに近づき、その小柄な体をぎゅっと抱きしめた。
「ひゃっ!?」
「うふふ、アタシと一緒に気持ちよくなろうね~♪」
そのままメローナに押し倒されるロッコ・バロッコ。
その表情は早くも快感で蕩け始めている。
「ちょっと!?誰よあなた!!ロッコを離しなさい!!」
「人の心配してる余裕はないぜ?」
「えっ?むぐっ!?」
リズ・ラズの前にストゥーナが現れ、すばやく口づけをかわした。
それだけでリズ・ラズの意識が薄れ、動きが途端に鈍くなる。
「見てるだけは退屈ってのはオレも同じだし付き合ってやるよ。あとはテメェでなんとかしな」
「シトゥーナ…」
リズ・ラズを押し倒し、愛撫を始めるストゥーナ。
すでに恍惚としているリズ・ラズはもう抵抗できないだろう。
「ちょ、ちょっとどういうこと!?なんで夢魔が邪魔してくるの!?」
「地位と権力にしがみついた結果がこれ一足早く言うべきだったな?お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?」
「きゃあっ!?」
この状況に混乱していたエスプラーナはブロントさんに胸を触られ驚いてしまう。
その隙にブロントさんはエスプラーナを押し倒し、さらに連続で責め立てた!
「やっ、あぁっ、うそっ、こいつ、けっこう上手いっ…」
ブロントさんの責めにエスプラーナは強い快感を感じてしまっている。
ここまでそれなりに夢魔の相手を経験してきたブロントさんは、性的に責めるスキルがレベルアップしていたからだ。
「くっ、この、私だって、んあぁっ!ダメぇっ!!」
エスプラーナも反撃するものの、ブロントさんのペースに圧倒されてあまり効果がない。
夢魔になりたての彼女では経験が浅く、ブロントさんとの実力差は歴然だった。
その上、切り札の連携技を封じられた今、エスプラーナにもう対抗手段は残されていない。
「こ、この私がっ、こんな、ヤツに、イかされ…イ…イくっ!!あぁぁぁぁぁぁ!!」
結局そのままエスプラーナはブロントさんにイかされてしまい、ほぼ同じ頃彼女の妹二人も同じ目に会う事で決着はついたのだった。
「勝ったと思うなよ…」
「もう勝負ついてるから」
恥ずかしさと悔しさで顔を真っ赤にしながらハーピー三姉妹は逃げていった。
ひとまずは一段落である。
「ネローナ、シトゥーナ。二人のおかげだ。助かった、終わったと思ったよ」
「えへへ、それほどでもないよ~」
「別に助けたわけじゃねぇ、暇つぶしに遊んでやっただけだ」
「謙虚だなー憧れちゃうなー」
今回、ブロントさんが勝てたのは本当にこの二人の夢魔のおかげである。
その事にブロントさんは心から感謝していた。
「それよりこれからどうすんだ?次の行き先とか決めてんのか?」
「えっ」
「ドゥヂチでのイベントに乗り遅れたせいで、次の行き先が完全にノーヒントだぜ?それわかってるか?」
「…お、落ち着くべき、まだあわてるような時間じゃにい」
「ブロントさん落ち着いテ!!」
その頃、ハーピー三姉妹は。
「どうするの!?レベル上げ作戦、初手から失敗したわよ!」
「落ち着きなさい!今回のは単なる人選ミスよ!次はもう少し弱そうなの選ぶわよ!」
「弱そうなのってどんな?」
「金髪の少年とかいいんじゃないかしら!?ううん、知らないけど絶対そう!」
懲りずに次の獲物を狙っていた。
キャラ解説
【ハーピー三姉妹】
長女エスプラーナ、次女リズ・ラズ、三女ロッコ・バロッコの三姉妹。
魔王軍の残党で、勇者ラルスを倒すために自ら夢魔となった。が…基本的にギャグキャラ扱い。
とはいえドゥヂチの塔でボスとして登場した時の彼女達はかなりの強敵。
初プレイ時、作者はこのボス戦で一度詰みました。