※この作品はR-18です。

ブロントさんがギルデンスターンを倒してしまったようです   作:よしむら

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第七話「俺は不良だからよ好きな夢魔は露骨にひいきするしストーリーにも無理やり組み込む」

 グルッペン王国から海を越えた場所にあるリスヴェグ共和国。

 そこの港町「ポッパナ」…を少し外れた場所にブロントさんはやってきていた。

 

「ラルスの目撃情報が聞けて良かったな、聞けなかったらこのSSはもう終わってるぞ」

「メタはやめろと言っているナイト!」

「ストゥーナ、だんだんツッコミに慣れてきてるね♪」

「…くそっ、なんでオレが…」

 

 前回、ノーヒント状態になってしまったブロントさん。

 だが幸い、あの後フリーベリで情報収集した所、ラルスらしき人物がリスヴェグ行きの船に乗ったという情報が得られた。

 それを頼りにブロントさんもリスヴェグへ行こうとしたのだが…ここでまた別の問題が発生した。

 リスヴェグ行きの船はラルスが乗って行ったのを最後に休止になってしまったのだ。

 これでは海を越えられない…と思ったその矢先。

 

「ブロントさん。アタシ達空飛べるから抱えて連れて行ってあげようか?」

「封印がとけられた!」

「そのかわり、向こうについたら精をちょうだいね♪」

「…hai」

 

 こうしてブロントさんはメローナ達の助けを得てどうにかここまでたどり着いた、というわけである。

 

「ブロントさーん♪精をはやくwはやくwはやくw」

「心配しなくてもナイトは約束を破らにい。とりあえず宿屋に行くからよ、二人は姿を隠してくだふぁい」

「は~い」

「へいへい」

 

 夢魔二人が姿を消したのを確認し、ブロントさんはポッパナへと足を踏み入れた。

 

 

 

 ポッパナの宿屋。

 

「ほむ。ここが宿屋か。とりあえず今日はここで…」

「すいません!至急タオルと水を用意していただけますか!部屋にあるだけじゃもう足りないんです!」

「は、はい!わかりました!」

「…おいィ?」

 

 宿屋に入るやいなや、エルフの男性が大慌てで宿屋のメイドに頼みごとをしている光景に出くわした。

 なんだか大変そうなのでブロントさんも手伝ってあげる事に。

 

「よくわからにいが俺も手伝ってやる俺は優しいからな他のやつらにも伝えてやるべき」

「おお、誰だか知りませんが感謝します。早くタオルと水を二階の私の部屋へ!」

 

 

 数十分後。

 宿屋の二階の部屋の前で待っていると、扉が開き中から先ほどの男性が現れた。

 

「ありがとうございます。手伝っていただいて」

「手伝いたくて手伝うんじゃない。手伝ってしまうのがナイト。それより何があったのか教えるべきそうするべき」

「私の娘が重い病で寝込んでいるんです。先ほども急に苦しみだして…今はなんとか持ち直しましたがまだ安心は出来ません」

「おいィ、なんとかならにいんですかねぇ?」

「セーデルに咲くデフィーラの花が特効薬なのでそれを求めてホロスから来たのですがここに来て病状が悪化してしまいまして…今の娘から離れるわけにはいきません。つまり花を取りに行きたくても行けない状態なのです」

「ほう、それならこのナイトに任せるべき、すぐに花をカカッっと取ってきてやるんだが?」

「いえ、それには及びませんよ。実は今朝ラルスさんという方に会いましてね。彼に花を取ってきてもらうよう頼んでいるんです」

「ラルシが!?」

「おや?もしかしてお知り合いですか?」

「ちょうど俺もラルシを探していた感。それなら探しに行くついでに様子を見に行ってやるからよ。お前全力で安心していいぞ」

「はぁ…(大丈夫なんでしょうか…?)」

 

 

 

 ポッパナから一歩外に出るとそこはセーデル砂漠。

 そこの洞窟の奥にデフィーラの花は咲いているらしい。

 ならばそこを目指せばラルスとどこかで再会できるだろう。

 

『まぁあなたがそうしたいのであれば止めはしませんが…気をつけてください。あの場所の近辺には最近夢魔という魔物がはびこっていると聞きますから』

 

 とエルフの男性は語っていた。

 もう夢魔の相手にも慣れてきたブロントさんは、今更その程度の事を恐れるわけもなく堂々と洞窟に入っていった。

 

「思ったより早く手がかりが見つかったね~」

「一級ナイトには時に運すら味方する」

「でもちょっと入り組んだ道だぜ?こんな所でうまく再会できるのか?」

「あもりネガネガするなよ、そんなんじゃすぐはげる」

「はげていない!」

 

 相変わらず緊張感のない3人。

 だからだろうか、物陰から様子を伺う視線にこの時3人は気づいていなかった。

 

「見つけた…♪」

 

 

 

 しばらくして洞窟の出口を発見。

 外に出てみるとオアシスがあったので一息いれてみる。

 だが道そのものは行き止まりで、ラルスもいないのでまた来た道を戻らなくてはいけない。

 

「ほむ…ここではにいか。じゃあさっさとバックステッポして別の道を探してみるか」

 

 そう言ってオアシスを後にしようとしたその時!

 

「オウフ!」

 

 突然ブロントさんの足に糸が絡みついたせいで転び、盛大に顔を地面にぶつけてしまった。

 

「おいィ!?前にもこんな事あった気がするんですがねぇ!?英語で言うとデジャブ!」

「嬉しいわ。覚えててくれたのね♪」

「…その声は!?」

 

 ブロントさんの前に一人の夢魔が姿を現す。

 その夢魔には見覚えがあった。

 褐色の肌、長身、そして何より目立つ6本の腕!

 

「おもえはいつかの土蜘蛛!」

「また会えたわね♪」

 

 そう、以前グルッペンへ向かおうとしていたブロントさんを襲った夢魔。

 ナシュジェアスダである。

 

「なんでおもえがここにいるのか理解不能状態」

「あれから私、何人かの男を襲って精を吸ってきたわ。けど…なんだか物足りなかった」

「何いきなり語り始めてるわけ!?」

「あの日吸わせてもらったあなたの精、あれはホント極上だったわ。今でも忘れられない…」

「話聞いてくださいますか^^;」

「だから決めたのよ!あなたを探し出して、もう一度あなたの精をいただこうと!」

「おいィィィィィィィィ!?」

「苦労したけどついに見つけたわ…さぁ、いただくわよ。もう逃がしはしないわ」

 

 いやらしい笑みを浮かべながらナシュジェアスダがブロントさんの体に触れてきた。

 以前と同じように6つの手であっという間に鎧を脱がされてしまい、ピンチ…かと思いきや。

 

「俺をこの前と同じと思ったら大まつがいなんですわ?お?」

「あんっ♪」

 

 すかさずナシュジェアスダの胸を揉んで反撃を開始するその姿には幾分の余裕が見られる。

 

「やんっ、気持ちっ、いいっ、前よりずっとっ、上手くなってるぅ」

 

 まだ夢魔に対して不慣れだった前回と、すでにある程度夢魔慣れした今回とではブロントさんの実力は大きく違う。

 上達したブロントさんの愛撫にナシュジェアスダは強い快感を感じていた。

 

「はぁ、はぁ、気持ちいい、けど、このまま先にイかされちゃ意味ないわ。こうなったら…《ワインドウェッブ》!」

 

 糸で拘束してブロントさんの手を封じようとするナシュジェアスダ。

 しかしブロントさんはそれをあっさりとかわした。

 

「ヨミヨミですよ?お前の作戦は。同じ手が二度通用すると思うその浅はかさは愚かしい」

 

 前回この拘束に苦しめられた事をブロントさんはバッチリ覚えていて警戒していたようだ。

 

「そ、そんな、やぁっ!?」

 

 得意技をかわされ、動揺した隙に押し倒して挿入!

 もはや完全にブロントさんのペースだった。

 

「やっ、あんっ、だめ、そんな、激しくされたらぁ!」

「なんか可愛い♪キスしちゃおっと」

「えっ?むぅっ!?」

 

 ブロントさんのペニスで突かれるナシュジェアスダの前にメローナが現れその唇を奪う。

 これにはブロントさんも不思議に思った。

 

「おいィ?今回は楽勝ムードなんで別にネローナの助けはいらないんですがねぇ?」

「なんとなく混ざりたくなっちゃった♪じゃあもう一度♪」

 

 再びメローナにキスされ、ナシュジェアスダの目が快感に蕩ける。

 もはやナシュジェアスダは反撃する意思さえまともに保てなくなっていた。

 

「もう、ダメぇっ!イっちゃうぅぅぅん!!あぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 結局、そのままナシュジェアスダはイかされ、あっさり返り討ちにあう形で終わったのであった。

 

 

 

 

 

「完 全 撃 破」

 

 自慢げにそうつぶやくブロントさん。

 実際今回は完勝と言っていい結果であり、派手にイかされたナシュジェアスダはぐったりとしている。

 それでもナシュジェアスダはなんとか力を振り絞って声を出してきた。

 

「ま…待って…一つ聞かせて…なんで夢魔が一緒にいるの…?」

「夢魔ってアタシの事?」

 

 声をかけられたメローナがのほほんとした表情でその疑問に答える。

 

「アタシもね~ブロントさんの精気に入っちゃって。だから一緒についていってみようって思ったの♪時々精をもらう代わりに冒険のお手伝いとかしてるのよ~」

「そ、そんな手がッ!?」

 

 ガーン!とものすごいショックを受けたナシュジェアスダ。

 メローナの発言に何か思う所があったのか、ナシュジェアスダはじっとブロントさんに視線を向けてきた。

 

「なんだ急に見つめてきた>>土蜘蛛」

「私も仲間に入れて♪」

「おいィ!?お前それでいいのか!?」

「お願いよ~っ!!私もあなたの精が欲しいの~っ!!手伝いでも何でもするから仲間に入れてよ~っ!!」

 

 駄々をこねまくるナシュジェアスダに呆れが鬼なりながら、ブロントさんは答えた。

 

「【せっかくだけど遠慮します。】」

「そんな、ひどい…」

 

「【せっかくだけど遠慮します。】」

「そんな、ひどい…」

 

「【せっかくだけど遠慮します。】」

「そんな、ひどい…」

 

「【せっかくだけど遠慮します。】」

「そんな、ひどい…」

 

「【せっかくだけど遠慮します。】」

「そんな、ひどい…」

 

「【せっかくだけど遠慮します。】」

「そんな、ひどい…」

「いい加減にしろ!埒があかねぇ!!」

 

 会話の無限ループに嫌気がさしたストゥーナが姿を現し、口を挟んできた。

 

「…もうこれは連れて行くしかないんじゃねぇか?いくら精が欲しいからって、それで海まで越えて追ってきやがったんだぞ?置いてった所で多分勝手についてくるぜ?」

「むむむ…」

 

 ストゥーナの言い分に頭を悩ませるブロントさん。

 しばらくして「はぁ…」とため息をつきながらナシュジェアスダに向き直った。

 

「わかった…ついてきても良いぞ」

「やっと許しが出たか!封印がとけられた!」

 

 仲間に入れてもらい途端に上機嫌になったナシュジェアスダは、いきなりブロントさんに抱きついてきた!

 

「おいィ!?」

 

 引き離そうとするも、体は彼女の6本の腕でしっかり抱きしめられ全く離れない!

 

「改めて名乗るわ。私はナシュジェアスダ。ちょっと長くて言いにくい名前だろうから「ナシュ」って呼んで♪私、手先の器用さには自信あるからきっと役に立つわ」

 

 そう言ってナシュはブロントさんを押し倒して愛撫を始める。

 

「おいィ!?何してるんですかねぇ!?」

「手先の器用さを早速証明してあげる♪」

「おい、やめろ馬鹿!」

「コンゴトモヨロシク♪」

「おいィィィィィん!?」

 

 ナシュの手に全身を撫で回され悶えるブロントさん。

 さらにメローナも混ざってブロントさんを責め始めた!

 

「そういえば海越えたら精をもらうって約束、まだだったよね♪」

「おいィィィィ!!それは宿に帰ってからちゃんと…」

「やぁん、もう待てなぁい♪」

「うおわー!!」

 

 

 

【ナシュジェアスダが仲間に加わった!】

 

 

 

 ナシュとメローナの二人に責められるブロントさんを見つめながらストゥーナは一人つぶやいた。

 

「こいつら勇者探し完全に忘れてるな…もう遅いと思うからつっこまねーけど」

 

 

 

 

 

 その頃、ポッパナの宿屋にて。

 

「間違いありません。デフィーラの花です。さすがです、ラルスさん。よくやってくれました」

 

 花をゲットしたラルスが戻ってきていた。

 

「そういえばラルスさん、銀髪のエルフの方とはお会いしましたか?騎士の姿で、ちょっと変わったしゃべり方をする方で…えっ?会ってない?あなたを探しに行くと言っていたんですが…入れ違いでしょうか?」

 

 銀髪のエルフ、騎士の姿、変わったしゃべり方…それを聞いてラルスはブロントさんの事だと確信。

 こんな所でブロントさんの話が出てくるとは思わなかったのでラルスは驚いている。

 

「もし会ったら彼によろしく伝えておいてください。それでは早速デフィーラの花から薬を調合する系の仕事があるのでこれで」

 

 そう言ってエルフの男は娘ともどもホロスへと帰っていった。

 残ったのはラルス一人…かと思いきや、その隣に突然一人の少女が姿を現す。

 

「…フリーベリでも、同じような事言われたわね。ラルス…ブロントさんって何者なの?」




キャラ解説
【ナシュジェアスダ】
 サキュバスクエストの体験版に登場するボス夢魔。
 本編には登場しないのである意味レアな夢魔。
 6本腕のせいでどうしても好き嫌いの激しく分かれるキャラみたいです。
 作者は大好きな方ですが。
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