ポケットモンスター Erotic Generation 作:破戒僧
ヒウンシティを後にした私は……4番道路を北に進んで、ライモンシティを目指した。
その道中、ベルとチェレンとナオヤ……幼馴染3人に遭遇。内2人、チェレンとベルから立て続けにバトル申し込まれたりしたんだけど……連戦で勝利。
ナオヤは……この前の出来事で私を気遣ったのか、それとも……単にバトルする気が無いのか、何もしなかった。
……逆に気になるわね……今度バトル申し込んでみようかしら?
思えば、アイツが戦ってるとこ、私ほとんど見たことないし……あいつのポケモン、最初にもらってた『一匹』しか知らないし……。
……ま、次の機会に、ってことでいいか。
それにしても、砂嵐がすごい……と独り言で愚痴を垂れつつ、どうにかライモンシティに到着…………したんだけど、
……町に入ると……いきなりプラズマ団×2が、見るからに弱そうなおじいさんを襲おうとしてた。
で、それを助けたら……そいつら逃げ出して、
放っとくのもどうかと思ったから、追いかけたら……そいつらの代わりに、懐かしい顔に出くわした。
「……やあ、久しぶりだね」
……たしか、N。
ハクタイシティで初めて会って、その後実はシッポウシティでも会ってた……なんかよくわからない、謎の少年。
プラズマ団見なかった? って聞いたら……ついてこい、とのこと。
それで、ついていったら……何故か観覧車に乗ることになって、
そこで……意外な事実と、意外すぎるものを見せられた。
☆☆☆
Nが観覧車の中に持ち込んだ、ノートパソコン。
彼はそれに、何もタイトルとかが書かれていないDVD-ROMを入れて……その中のチャプターの1つを再生した。
そして映し出されたのは……驚愕の映像。
ぴしゃっ、ぴしゃっ
『喜びなさい、まだ若いうちに……その間違った考え方を正してもらえるのですから』
『う、うるさ……きゃぁあ! っ……た、体罰、なんて……今時、流行ん、な……うぁああっ!? や……やめてぇえっ!』
ぴしゃっ、ぴしゃっ
植物のつたで宙吊りにされた、半裸の女の子。
そのお尻を、『つるのムチ』で打ち据える、ヤナッキー。打つたびに、悲鳴があがる。
その主と思しき老人と、手下達らしいその他大勢が……その様子を見物している。
……見間違えるはずもない。
あの時の……ヤグルマの森で、プラズマ団に捕まって辱めを受けた時の、私だ。
鮮明な画質が、透き通る音質が、逆に残酷で……私にまざまざと、その当時のことを思い出させる。
お尻に走る激痛、突き刺さる視線の数々、耐え難い屈辱感……。
気がつくと、私は……肩を抱えて、下唇をかみ、小刻みに震えていた。
「……最初に言っておくよ。僕が……プラズマ団の王様だ。この映像を持っていて……君がこういう罰を受けた、と知っているのは……そのためだ。ゲーチス達と一緒に、ポケモンを救うための運動を続けてる」
何かNが言ってるのは聞こえるけど……頭には入ってこない。
そんな余裕はない。
Nの方も……ある程度、それはわかったみたいだった。
パソコンを操作して、映像を一旦停止させる。
そして、その直後……私の体の変化に気付いたらしい。
具体的には……私の内ももを、透明なとろりとした液体が流れ落ち始めていることに。
「……ごめんね、怖いことを思い出させてしまったようだね……」
Nの言うとおり、恐怖からなのか、
はたまた、こんな映像でさえ自分は興奮してしまったのか……これを見られ、知られていると言う事実に。
それはわからない。私にも、Nにも。
けど、Nはそんなことを気にするつもりはないようで、
「……忠告しておくよ、アイカ。僕はいずれ、誰にも負けないポケモントレーナーになる。そして……全ての人々に、ポケモンを解放させるんだ。無論……君にもね」
「……っ……そ、そんなこと……」
させない、と言おうとするけど、足ががくがくして、上手く話せない。
足と口は関係ないはずなのに。
「……なら、君が止めてみせるんだ。僕が……ポケモンリーグのチャンピオンの座に立って、全てを統べる立場に立つ前に…………もっとも……」
Nは一旦そこで言葉をとめると……
……とめていたパソコンの映像を、再び再生させた。
「……その過程で……これよりももっと過酷な試練が、待ち受けているかもしれないけどね……」
「…………っ……!!」
『うあぁああはぁああ!! い、痛い……や……やめ、ひぐっ……やめてぇええっ! お、お願い……もうダメ……らめなのおぉぉおっ! 許してえぇええっ!!』
聞こえてくる、自分の嬌声。
しかも……ほとんどが、身に覚えの無いものばかり。ディスクが終盤に行くにつれ、そういったものが増えていく。
(わ、私……あの時、こんなこと言ってたの……っ……!?)
卑猥で、弱弱しくて……目を覆い、耳をふさぎたくなるような言葉の数々。
意識が朦朧としていた時に、自分はこんなことを無意識に口走っていたのか、と。
そしてそれを、大勢に聞かれていたのか、と、
そして、この映像記録を……いったい、プラズマ団のどれほどの人間が見たのだろうか、と……恐ろしい想像が次々頭の中をめぐる。
最後まで再生が終わると……ちょうど、観覧車も地上に近づくところだった。
Nはそれに気がつくと……パソコンをシャットダウンし、ディスクを取り出した。
そして、地上に着くと、
「……もし、これからも会うことがあったら……その時はよろしくね、アイカ。どんな形かはわからないけど……楽しみにしてるよ」
「……っ……今更、何言って……!」
「そんなににらまないでよ。これでも、僕は……君のこと尊敬もしてるんだよ? ……僕とは違うやり方で、ポケモンとの間に『愛』をはぐくんでいる、君を……」
そんな言葉を言い残して、その場を去った。
ディスクは……プレゼントのつもりだろうか、その場に置いたままで。
私は、手早くディスクを回収すると、自分もその場を後にした。
……頭の片隅に、妙な引っ掛かりを覚えながら……
(……最後に言ってた、Nとは違う『愛』、って、どういう意味……? ……っ! ま、まさか……いや、そんな……)
一瞬頭の中によぎった、デルビルたちとの禁断の関係を……アイカは頭から追い出した。
まさか……プラズマ団でも、そんなことまで知っているはずがない、と。
(……まさか、ね……)