※この作品はR-18です。

ポケットモンスター Erotic Generation   作:破戒僧

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第12話 いつのまにか

 

 ライモンシティに来て早々、出鼻くじかれた気分だったけど……どうにか持ち直して、私はジムに行き、ジムリーダーのカミツレさんに挑戦した。

 結果は私の勝利。ボルトバッジゲット。

 地面タイプのポケモンがいなかったからちょっと苦労したけど……なんとかなった。

 

 それに、予想外の展開もあったし……

 ん? 何かって? それはね……

 

 

「行っけぇっ、ハリテヤマ!」

「迎え撃って、ゼブライカ!」

 

 

 ……とまあ、こんな感じで……マクノシタがハリテヤマに進化した。それも、バトルの最中に。

 

 そのお陰で、劣勢だったカミツレさんのゼブライカとの戦いも逆転できたわけ。

 すごいパワーとタフネスだったな……電撃食らっても突進されても平気っぽかったし。

 

 ……最近少なくなってきたとはいえ……夜、相手してもらうとき、大丈夫かな……とか、思っちゃったのは内緒で……ははは……。

 

 

 

 その後、

 

 上がっちゃってた跳ね橋を、カミツレさんの仲介で下ろしてもらうことになった。よかった……これで次の町いけるよ……。

 

 ……そこに行く途中でのこと。

 

 

 なんと、イッシュ地方のポケモンチャンピオン・アデクさんに会った。

 ……なんか、方々旅してる遊び人って感じだったけど……カミツレさんいわく、すごい人らしい。トレーナーとしても……人生の先輩としても。

 

 そしてもう1つ。

 その広場で……予想外の光景に出くわした。

 

 それは……

 

 

 チェレンとナオヤが、広場の真ん中でポケモンバトルを繰り広げている光景。

 

 それを見て、あら、とカミツレさんが驚いていた。2人とも、カミツレさんに勝ってバッジをゲットしていたらしいのだ。……早い。

 カミツレさんいわく、将来有望だと思えたんだとか。

 

 私から見たら……チェレンはちょっと堅物だし……ナオヤはうじうじして草食系だけど。

 

 で、その2人のバトルはどうなのかというと……

 

 

 ……ナオヤが優勢だった。それも……けっこう圧倒的っていうか……。

 

 ……予想通りといえば、そうかもだけど……

 

「シャンデラ、『きあいだま』でとどめだ!」

「っ……! レパルダスっ!?」

 

 3on3で行われているらしいバトル。

 

 さっき、ナオヤのヒトデマンが、チェレンのバオップをみずでっぽうで倒してた。

 それは……まあ、納得できる。タイプの相性もあるし。

 実際、チェレンも……『仕方ないか』って顔してた。

 

 しかし、このシャンデラVSレパルダス……ゴーストタイプVSあくタイプの戦いで、よく考えられた戦い方でタイプのハンデを克服して、しまいにはきっちり弱点もついて勝利……ナオヤの采配は、見事としか言いようがない。

 

 この時点で2対0。ナオヤの勝ちなんだけど……最後までやるみたい。

 

 チェレンが出してきたのは……予想通りフタチマル。たしか……チェレンが最初にもらったポケモン(当時はミジュマル)だったはず。

 やっぱり……一番の古株&切り札できたか。まあ、ファイナルだし。

 

 ……となると、ナオヤの方も『最初』の……ああ、やっぱり。

 

 

 「出番だよ、ポリゴン!」

 

 

 ナオヤの切り札……っていうか、私が唯一知ってたあいつのポケモン……バーチャルポケモン・ポリゴン。

 ……よりによって最初の1匹がコイツ? ってのは何度も思ったけど……まあ、当人が納得してるし、別にいいわよね。

 

 そしてその戦い、さすがにフタチマルも、チェレンのエースなだけあって、素早い動きと鋭い攻撃で奮戦した。

 

 けど……やっぱりというか、あいつのポリゴンにはかなわなかった。

 

 攻撃ほとんどかわされるわ、『みがわり』や『かげぶんしん』でさんざん翻弄されるわ、ダメージ通っても『じこさいせい』されるわ……昔と変わらない、相手にペースを握らせないバトル。

 素早く飛び回りながら『サイケこうせん』とか撃ってくるし。さながら戦闘機。

 

 そして疲れとダメージで動きが鈍くなったところに……隙ありとばかりに『ソーラービーム』叩き込まれ、フタチマル、あえなく撃沈。

 

 チェレン、結局3戦全敗。

 ……やっぱ、強いわね……ポリゴンも……ナオヤ自身も……。

 

 思えば、あいつのポリゴンとは、デルビルもよく戦ってたんだけど……勝率は芳しくなかったのを覚えてる。技も多いし、動きが読めないし……。

 せいぜい、10回やって3回とか……旅に出る直前には、五分五分くらいになってたかもだけど……。

 

 カノコタウンにいたころは、私とナオヤで2トップだったからなあ……。

 

 

 ……それ考えると……今更だけど……結構すごいのかしら、ナオヤって……?

 

 

 バトルが終わって、ポリゴンをボールに戻した所で……ようやくナオヤたちが私達に気付いた。

 

「ぅえぇっ!? あ、アイカ!? アデクさんにカミツレさんも……み、見てたんですか!?」

「そんなに驚かなくてもいいじゃない」

 

 いくら、幼馴染だけじゃなく、ジムリーダーとチャンピオンまでギャラリーに加わってたからって。

 

 その、今の戦いを見ていた2人からは……ナオヤにもチェレンにも、惜しげもない賞賛の言葉が送られていた。

 

 前途有望だとか、見ていて学ぶことの多い戦いだったとか……チェレンは、負けたことに落ち込んでへそまげて、相変わらず堅物な対応だったけど。

 

 ……と、その隣で、赤くなってる草食系と目があった。

 

「「あっ……」」

 

 不意にそんな声が漏れる。

 

 ……思えば……ナオヤとは、ヒウンシティで『しちゃった』んだっけ……あぁ、この微妙な空気の原因って、これか……

 ……な、何か私まで恥ずかしくなってきたような……いや、まあ、コレが正しいっちゃあ正しい反応なのか……。

 

 けど、ぎこちなく接したりなんかしてもいいこと無いので、普通に話しかけようとしたら、

 

「あ、あのさ……アイカ?」

「ん?」

「そ、その……どうだった? 僕の……えっと……戦い?」

「? ああ、まあ……そうね、よく考えられてたし……ポケモンもしっかり鍛えられてたっぽいし……」

 

 ……そう、ね……一言で言っちゃうなら……

 

「……うん、かっこよかったわね」

「ほっ……ホント!?」

「ホントホント」

「よ、よかった……」

 

 そう言って、ほっと胸をなで下ろすナオヤ。……何をそんなに緊張してたんだか……。

 

 ……でも……けっこう、こいつもたくましくなったかもね……。

 

 背もまあ、人並みくらいにはあるし……わかりにくいけど、筋肉もついてるし。

 そして、ポケモンに関しても文武両道……知識もあって、トレーナーとしての実力もある。

 

 ……いつのまにか、頼りがいがある感じになったんだなあ……コイツも。

 

 ……あとは、あの早漏が直れば文句なしかもね……アララギ博士の時もそうなのかしら?

 

 ちらちらとナオヤの方を見ながら、私はそんな事を考えていた。

 

 

 

「……どう思います、アデクさん、あの2人?」

「ふむ……2人とも前途有望、立派なポケモントレーナーになるな」

「いや、そうでなくてですね……まあ、それには同意しますが……あの『2人』のことですよ」

「うむ? ……ああ、そういうことか……ふむ……」

「………………」

「……一言で言うなら、」

「言うなら?」

「…………『青春』だろうな」

「……なるほど」

 

 

 

 …………?

 遠くの方でアデクさんとカミツレさんが何か話してたような……気のせい?

 

 

 

 

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