ポケットモンスター Erotic Generation 作:破戒僧
ただ単にまた、筆が進まなかっただけなので……スランプとかいうレベルじゃない期間開いてしまいました。
もうなんと次のバージョンが発売近し、ということで……ちょっとずつかければな、とか思ってます。
第1話 降り立つは波乱の大地
「うっわ~……何もなーい……」
「コラ、バカ、失礼よアイカ。すいません、オダマキ博士……」
「いえいえ、本当のことですから。まあ、その分というか、当然ながら自然が豊かでして、だからこそ私は気に入ってるんですがね?」
「パパはフィールドワーク大好きだもんね。アララギ博士もそうなんですか?」
「私は……まあ、ぼちぼちかしら。とても、オダマキ博士のような活発な方についていける体力はありませんわ」
「いやいや、私とてもう、立派な中年のおじさんですよ。若いころのようには、とてもとても……まあ、それが今回、アララギ博士に声をかけた理由でもあるんですがね」
なんか、車の中も外も、のどかな空気がただよってるなあ……
あ、ごめん、説明遅くなったわ。
今、私……ホウエン地方の『トウカシティ』ってところにほど近い野道を、車に乗せてもらって走ってる途中です。
そんでもって、その車を運転してるのが……この地方におけるポケモン研究の第一人者、オダマキ博士。アウトドア派でフィールドワーク大好きな、ベテランだそうだ。
アララギ博士ともそこそこ古い付き合いの知り合いだそうです。
ちなみに既婚。妻子持ち。
というか、今後部座席で私の隣に座ってるのが……オダマキ博士の娘の、ハルカちゃんだ。
長めの茶髪――髪型何て言うのコレ? ツインテールもどき?――に、頭に巻いたバンダナ、そして大きな胸が特徴的だ。
……はっきり言って、似てないわね。
「……? どうかした、アイカちゃん?」
「え? あ、いや、ううん、何でもない。ただほら……ハルカちゃんって、お父さん……あ、すいません、オダマキ博士の研究の手伝いしてるんでしょ? えらいなー、すごいなー、って思っちゃっただけ」
と、ハルカちゃんをいつの間にか凝視していたらしい私は、あわててそう無難に言い訳して話題を反らす。
すると、運転席のオダマキ博士が、ははは、と笑って、
「それを言ったらアイカちゃんだってすごいって聞いてるよ? 何でも、若くして四天王レベルのポケモントレーナーだそうじゃないか。今までにも何度か、博士の研究を手伝っているそうだし」
「そうなの? うわー、すごいね、アイカちゃんって!」
オダマキ博士の言葉を聞いて、目を輝かせるハルカちゃん。
いやいや、それほどでも…………ん?
その瞬間、ハルカちゃんの後ろの景色が変わった。
それまで続いていた木立が消え……その向こうに、緑色と茶色以外の景色が見えたのだ。
率直に言ってしまえば……建ち並ぶ人工物が。
一瞬遅れて、アララギ博士とオダマキ博士も、そしてさらにハルカちゃんもそれに気づいた。
「おや……意外と早く着きそうですね」
「あら、では……あそこが?」
「ええ。トウカシティです」
☆☆☆
到着したトウカシティは、のどかな田舎の町、って感じだった。
なんというか、器用なもので……ポケモンセンターやら、フレンドリィショップやら、生活に必要な施設は全部そろってるのに、田舎的なのどかさもきっちり残している町だ。
そして私たちは、この町……ではなく、この町の近くにある小屋に住んでいるおじいさんに用があるそうだ。
その人に船を出してもらって、色々と行くところがあるらしい。
その人――何とか老人との交渉は博士たちに任せて、私とハルカは、トウカシティ周辺の草むらを適当に歩いていることにした。
あ、車乗ってる間に意気投合して、呼び捨てで呼び合う仲になったのでよろしく。
ハルカはこのへんの草むらは、オダマキ博士のフィールドワークに付き合って大体踏破してるらしいので、案内を買って出てくれてる。
彼女について、いろんなポケモンが見られるスポットを見て回ってるんだけど……
「当たり前だけど……他の地方にはいないポケモンばかりね……」
「あ、やっぱりそうなんだ。私は逆に、ホウエン地方以外を知らないから……ちょっと、アイカがうらやましいな」
「そう? なら、今度他の……そうね、カントー地方かジョウト地方、あと、イッシュ地方あたりに来ることがあったら、私が案内してあげるわよ?」
「ホント? やった! 楽しみだなー……いつになるかわかんないけどね」
そんな風に軽口の雑談をかわしながら、私とハルカは、草むらの内外、あるいは水辺、木の上なんかにいるポケモンを、遠目に、気づかれず、逃げられないくらいの距離で見ていく。ポケモン図鑑で、どんなポケモンか調べながら。
黒い子犬みたいなポケモン……ポチエナ。
名前の通り、ジグザグな体毛のアライグマみたいなポケモン……ジグザグマ。
青と白の羽毛が特徴的なカモメのポケモン……キャモメ。
芋虫のポケモン。カントーで言うキャタピーかビードルの立ち位置か……ケムッソ。
そして、緑色の毛が頭に生えた、人間の子供みたいな…………うん?
(あれ? 図鑑が反応しない……?)
遠目でも、かざしてみればきちんと反応してくれていた『ポケモン図鑑』が……次に見つけたポケモンに使ってみたけど、反応しない。
……いや、まあ……ポケモンの全体図も草に隠れて見えてないから、無理ないのかな? でも、他のポケモンはそうでもなかったし……
横を見ると、ハルカもそうみたいだった。
ポケモン図鑑を手に、首を横に振る。
「んー……多分あれ、ラルトスだと思うんだけど……あれ、でも、角ないな……?」
「……近くまで行って見てみる? そうすりゃ、図鑑ももしかしたら反応するかもだし」
……もし、それで逃げられたら、その時はその時だ。
別に、捕まえるつもりとかそういうわけでもないし……あ、でも、近くで見てかわいかったらちょっと考えるかも。
ハルカも、ちょっと考えた後に同意し、そのポケモンによって行く。
一応、気づかれないようにそーっと近づいていくけど。
ここまで来たら、仮に逃げられるとしても姿は見たいし、名前は知りたい。
ハルカから『たぶんラルトス』って聞いてはいるけど……もしそれが正しかった場合、テレポートで逃げられる可能性があるそうだ。そのラルトスってポケモン、エスパータイプなので。
となれば……もしかしたらびっくりさせちゃうかもしれないのは悪いけど、こうして死角から…………って……
「「……え?」」
「え? 誰……ひぃっ!? み、見つかっ……!!」
目の前の光景に驚き、声をはもらせる、私とハルカ。
その視線の先には……さっきまでポケモン図鑑に何の反応も見せなかった、緑色の頭部の主がいた。
だが……今なら、その理由がわかる。なぜ、図鑑が反応しなかったのかが。
そりゃそうだ……反応するはずがない。ポケモンじゃなかったんだから。
緑色の頭の正体は……人間の男の子だった。
それも、まだ小さな……私たちより3つか4つくらいは確実に年下であろう、少年だ。
どうやら、背の高い草むらの中で座り込んでいたらしい。ぺたんと、腰を抜かす感じで。
ああ、だから背格好がちっちゃく見えてたのか。ポケモンだと思うほどに。
おまけに、来ている服は白い。ラルトスに見間違えても、あるいみ仕方ない、かな?
そんな、ポケモンに間違えられてしまった少年は……どうやら、やっぱり驚かせてしまったみたいだ。
少しおびえたような、潤んだ目で……突如として現れた、私とハルカを見返していた。
…………なぜか、下半身まるだしで。
…………え、何コレ? 何、この……野外露出ショタ?
え、何? コレ、ホウエン地方ではよくあることなの? 外歩いてると、草むらの中にポケモンかと思いきやショタがノーパン待機してたりするの?
やばい、天国じゃん、ホウエン地方。濡れるわ。
てかコレ、食べちゃっていいの?
「いやいやいや、そんなわけないから! 何言ってんのアイカ……ってか、何ガン見してんのアイカ、その子怖がってるよ! あと、私も若干怖い!」
……はっ……私は今、何を!?