ポケットモンスター Erotic Generation 作:破戒僧
「…………(びくびく)」
「…………(汗)」
いやーっはっはっは……どうしよう、この空気?
「……とりあえず吐きなさいアイカ、あんた来て早々に何やらかしたの?」
いや、まだ何もやってないよ?
一応説明すると、今、私たちは……ちょっとした用事で、博士たちと一緒に、トウカシティのポケモンジムに来ている。
ここのジムリーダーのセンリさんに、アララギ博士とオダマキ博士、ハルカちゃんと一緒に挨拶しにきたわけなんだけど……問題が1つ。
それは、私たちを出迎えてくれたセンリさんの後ろに……さっきであったあのショt……じゃなくて、少年が立っていたのだ。
……こちらを見て、明らかにおびえた雰囲気で。
そしてその視線は……こちら側全員、というよりも……明らかに私個人に向けられている感じなのだ。
ここまで来れば……傍から見ているだけの赤の他人でも、『この2人何かあったのか?』と思うだろう。
そしてその中でも……私がどういう人物かを知っているアララギ博士からは……『こいつ、さては……』的な視線を感じる。
まあ、何を想像しているのかは……大体わかる。
大体わかるけど、今回に限って言えばそれは濡れ衣なので、きっぱり否定しておく。
ホントに、何も別にやってないのだから。
確かにさっき私は、下半身まるだし状態のあの少年に遭遇はしたけれども……その後は普通に、持っていたビニールシートを貸してあげて、下半身を隠させた状態で町まで連れ帰ったので。一切、何も変なことしないで。
ハルカの目もあったし、迅速に助けてあげることにしたのだ。
……え、私1人だったらどうしたかって?
………………それは置いといて、
その時聞いたんだけど、丸出しの彼の名前はミツルというらしい。
ポケモンを見に道路に出てきていたところ、色々あってズボンとパンツをなくしてしまい、その場から動けなくなって途方に暮れていたところで、私に出会ったんだそうだ。
……その『色々』の部分をむしろ聞きたかったんだけど、なぜだか話したくないようなので、そっとしておくことに。
ともかく、彼はどうやら……性癖とか、何かこう、アレな感じの理由であそこで半裸になっていたわけではないらしい。
なので、普通に困ってる人を助ける感じで送ってあげた。トウカシティにある、彼の家まで。
……それからまだ30分も経ってないのに、こうして再開することになるとは思わなかったよ。
「ええとね、博士……実はさ……」
「…………っ……(びくびく)」
とりあえず、『吐け』と言われているので、吐く。
全部を正直に……ではなく、話さなくてもよさそうなところ、話さない方がよさそうなところなんかは、うまい具合に取り繕って。
いや、さっきから言ってるように、私は今回何も後ろ暗いようなことはしてないんだけど(心の中の声は除く)……ミツル君の方があれだからね。
野外で下半身ヌードになってたとか、話されて平気なはずないしね。
そのへんは私もアレだよ、配慮できるってもんだよ。
とりあえず、ポケモンを追いかけて森に入っていったら、道に迷って泣きそうになってたところを送り届けた――ということにしておいた。
『なるほど~』と納得する皆さんと、視界の端でちょっとほっとしているミツル君。
真相を知っているハルカは……苦笑い。
そして……まあ、気持ちはわかるけど、まだ疑ってる感じのアララギ博士。
しかし、ここでこれ以上追及してくる気はなさそうだ。
まあでも、これで一件落着……かと思いきや、そういうわけにもいかなかった。
「そうか……それならアイカちゃん、ひとつ、頼みごとをしてもいいかな?」
「はい? 頼み事……ですか?」
ジムリーダーのセンリさんが、そんなことを言い出した。
☆☆☆
ミツル君は体が弱いようで、ここよりも空気のきれいな、『シダケタウン』というところに引っ越すことになっているらしい。親戚の家にお世話になるとか。
彼はそれが心細くて、ポケモンが欲しい、と思っていたそうだ。
どういうことかって? いやまあ……私みたいな感じになると、引っ越しだろうがたびだろうが普通にやるんだけどさ、ミツル君……まだちっちゃいじゃん?
これから、引っ越して……親戚以外に知ってる人が誰もいない土地に行くっていうのは、怖いし、寂しいし、その他いろいろあって不安なわけだ。
だからポケモンが欲しくて、野山に出たところ……色々あれしてああなったと。
で、要するに彼は、まだ『最初の1匹』をもらっていない立場なので……自分のポケモンがほしいということだ。
普通、ポケモントレーナーが『最初の一匹』として手にするポケモンは、色々とパターンはあれど、基本、人からもらう形になる。
親や兄弟からもらうパターンが多分、一番多い。
それに次いで多いパターンとして、その地方で『最初の一匹』の授与を担当している人にもらったりもする。カントー地方で言う、オーキド博士みたいな人だ。
あとは、専用の卵牧場から、生まれたばかりのポケモンか、あるいはその前の卵をもらって自分で育てる……っていうケースも、少ないけどある。
けど、ミツル君はそのどれでもないパターンを選んだ。
『自分で捕まえる』という……かなりやんちゃな手段を。
けど当然出てくるのは、『そもそもポケモン持ってないのにポケモンバトルでゲットとかできるはずないじゃん』という懸念だ。
最初ミツル君は、モンスターボールだけでなんとかできると思ってたそうだけど、世の中そんなに甘くないんだよね……。
野生のポケモンってほら、予想以上に元気だからさ。素の状態でボールなんか投げても、弾かれるかよけられるか、入っても『だめだ、出てきてしまった』になるかだ。
かと言って、殴る蹴る、あるいは武器凶器なんか使って人間自身が戦うのは、ポケモン保護法に触れる。
その結果、当然のように失敗し、お小遣いをはたいて買ったモンスターボールもなくなってしまった(その上あんな恥態をさらすことになった)ミツル君は、この町のポケモントレーナーの導き手と言える立場である『ジムリーダー』のセンリさんを頼ったと。
その相談を受けている最中に、私たちが来たってわけだ。
で、その時センリさんはどう対応したかというと……自分のポケモンを1匹、ミツル君に貸してやった。あと、サービスでモンスターボールも。
つまりは、コレでポケモンを捕まえてきなさい、っていうことなわけだけど……そのタイミングで、私に声がかかったのだ。
彼に付き添ってやってくれ、と。
まあ……センリさんにも、博士たちあたりから、私がそこそこベテランのトレーナーだという話は届いていたんだろう。もしかしたら、私の素性……ジョウトリーグ現チャンピオン・カリンの妹だっていうことも、知ってるかもしれない。
それなら、新米どころか、まだトレーナーになってもいない、いわば『ポケモントレーナーの卵』を預けるには十分だ、と思ったんだろう。
……その背後にいたアララギ博士が『げっ』っていう風な顔になったんだけど、その時の彼女の心の声は考えないようにしている。
……いやまあ、何度も言うように、懸念はもっともなんだけどね?
自分でも、その……その後にミツル君が『い、一緒に来てくれます……よね?』って、頬を染めて上目遣いで見て来た時は、この身の内に巣くう獣が啼いたのがわかってしまった……って何を言ってんだろうね私は。
けどまあ、さすがにまだ何も知らないであろう小さい子を相手に、何かする気はあんまりないし、普通に先輩トレーナーとしての務めを果たそう、と思って、その依頼を引き受けたわけなのだ。
……なのだけど……
「すごいですね! アイカさんって、そんなに強いポケモントレーナーなんだ……」
「あははは……まあ、アレよ。経験って奴よ、単純にさ。ミツル君も、いっぱいいろんな人や、ポケモンと出会って人生経験積めば、すぐ強くなれるわよ」
「は……はい! がんばります!」
……久しぶりに見たわね……こんなにも純粋な子。
瞳の中にキラキラ光が見えるみたいだわ。さっきまでの、私を相手にした……どこか遠慮がちな感じとか、気恥ずかしさみたいなのは、話題づくりのためにポケモンの話をした瞬間になくなった。
ホントにこの子、ポケモンが大好きなんだな……そして、トレーナーになるということに、どこまでも真剣なんだ。
すごくまっすぐで、純粋で、誠実で……突っ走りがちで、ちょっとだけドジ。
そんな彼を見ていると……私のこの、初対面のショタ相手にあっち方面のことを考えてしまうような、そんな性根が……
(……やばい……我慢しろ私! 食べちゃダメ……沈まれ、獣……!)
……ますますうずいてきてしまう。
……うん、汚れてるなー、私。
こんなまっすぐな少年を前に、考えることがそれですか……ははは、救いようもない。アララギ博士が心配するのも当然だよ。
私にだって昔は、ポケモントレーナーとして、パートナーのポケモンと一緒に切磋琢磨して高めあっていこうっていう、純粋でまっすぐな気持ちを持っていた時期が…………あれ、なかったわねそういえば。
私、デルビルもらって割とすぐにベッドに連れ込んでポケ姦にはまった気がする。
……え、もしかして私、ポケモンと真正面から、下半身がらみなしで向き合ったことないんじゃ……? やばい、トレーナーの先輩として色々致命的な気がしてきた。
……ってなことを考えながら歩いていたら、突然、前方の草むらが大きくゆれた。
「「……!」」
それを見て、私もミツル君も、反射的に気を引き締める。
……いよいよ、だ。
ミツル君の初バトル。そして……初ゲットなるか……緊張のバトルが始まる。
一瞬のアイコンタクトの後、ミツル君はこくりとうなずいて……腰につけていた、センリさんから貸してもらったモンスターボール――ジグザグマ入り――に手を伸ばした。
そして、茂みからポケモンが飛び出して……
3分後、彼は再びズボンとパンツを失っていた。
「うぅ……ま、また……」
見えないように草むらにしゃがみ込み、半泣きになっているミツル君。
いやもう……呪われてるんじゃないのかこの子?
いや、まさか……あのタイミングでアレがああなって、あれをああしてあれがあれになった結果としてウルトラC的に下半身を剥かれるとは……
説明が下手? ごめんね。
そして、バトルの相手だったポケモンは、そのパンツとズボンもって逃げちゃうし……まあ、その後すぐにヘルガーに追いかけさせたから、大丈夫だとは思うけど。
「ご、ごめんなさいアイカさん……せ、折角ついてきてもらったのに、こんな……」
「あ、あはは……大丈夫だって。慣れないポケモンバトルだもん、こういうこともあるよ」
「そ、そんなわけないですよ……こんなっ、ポケモンバトルの拍子に恥ずかしい格好になっちゃうようなこと、僕ぐらいです……うぅ……恥ずかしいよぉ……」
……割と私もあるんだけどね。バトル中かその前後に剥かれること。
まあ、私の場合は状況とか色々違うし、確信犯的なものも混ざってるけど。
ともかく、またしても丸出し少年になってしまったミツル君は、ここから動くこともできず……お、ヘルガー戻ってきた。
けど、その口にくわえているのは……
「ズボン……だけ?」
そう。ズボンだけだった。ヘルガー、パンツは?
え、奪い返そうとしたら食いちぎられて破れた?(ジェスチャーより判断) あらま……
「そ、そんなぁ……で、でも、ズボンだけでも戻ってきたのは……よかったかも……」
さっきよりもさらに泣きそうになりつつも、まあ……一応、隠すことはできる、という意味では安心したらしいミツル君は、しぶしぶノーパンのままズボンをはいた。
……しかし、アレが直接ズボンの布地に当たるのが気になるのか、若干動きはぎこちない。
妙に内股というか、股間をかばうような歩き方になってるし。
「うぅ……何か、変な感じ……」
………………
見た目……小柄なショタ。儚げ。
表情……恥ずかしそう。顔、赤い。目、うるうる。
仕草……内股でもじもじ。時折こちらを、気にするようにちらちら。
その他……現在ノーパン。
……耐えろ……耐えろ、私……っっ!!
ここまで本能的欲求刺激されるようなショタに出会ったの、初めてなんですけど……
やばいコレ、一刻も早く用事済ませて帰らないと、マジで私獣になるかも……
そんな私の願いが天に通じたのかは知らないが……その、直後のことだった。
ボールに戻さず、なんとなくそのまま連れ歩いていたヘルガーが、突然、斜め前の方の木立をにらみ……ぐるる、とうなり始めた。
「……? どうしたの、ヘルガー?」
言いつつ、その視線の先を追うと……そこにいたのは……
小柄な体躯。
緑色の頭。
赤い角。
白い肌。
そして……ちょっと見えづらい位置にある、つぶらな瞳。
……さっき、ハルカが言ってた、あるポケモンの容姿と一致する。
ポケモン図鑑も使って、一応、確認……ああ、やっぱり。
「あ、あれって……ポケモン、ですよね?」
「みたいね。ラルトス……か」
「よ、よーっし、今度こそ……!」
ミツル君は、顔色は赤いままだけど、表情は気合いの入ったそれになって……再び、腰のモンスターボールに手を伸ばした。
その、ミツル君の視線とやる気を浴びているであろうラルトスは……逃げたり怯んだりすることはなく、それどころか普通にこっちに向けて歩いてきた。
ミツル君の目を、真正面から見つめ返しながら。
この数分後……ミツル君は、無事に最初のポケモンをゲットすることに成功するんだけども……その時私は、確かに見た。
モンスターボールに吸い込まれる、その瞬間……ラルトスの目に、ぎらりと危ない光が宿ったのを。
それは、私の気のせいでなければ……見覚えのあるもの。
アララギ博士やマコモさん、お姉ちゃんあたりが……『獲物』を発見し、ロックオンした時にその目に宿すような……私のような人種と、同類である証の光だった。
この、ちょっと気になるラルトスと、新米ポケモントレーナーであるミツル君が、今後どういう関係を築いていくことになるのか……この時の私には、想像もできなかった。
病弱ショタ、さくっと食べちゃうのもアレなので引っ張ってみますが……うーん、どうするか……
次回くらいから、そろそろエロ入りたいなあ……
リクエストとかも、消化したいし……うーん……