ポケットモンスター Erotic Generation 作:破戒僧
いや……すいません、まさかこんなに間が開くとは。
三が日には登校するつもりだったのにどうしてこうなったのか……
全くわからない……年末にヒロアカの映画見てドはまりしてアニメとかマンガとかSSとかひたすら漁ってたくらいしかしてないのに……どう考えてもそれですねわかります。
SAOに次ぐはまり方しました……また何か書くかも。
でもまあとりあえずポケモンEGです。エロやや軽め、マニアック色強めかもですが……どうぞ。
そのまましばらく時は過ぎた。
私はその間、マグマ団……ホムラに拘束され続け、気まぐれに犯され、時には部下たちまで巻き込んで輪姦され……って感じで過ごしていた。
正直きついが、向こうも体力はあんまりないので、こっちが根負けするより先に疲れてやめてくれるのでどうにかなっている。
部下たちが一緒に参戦する時は……流石にどうにもなんないけど。
あと、マグロプレイがお好みなのか何なのかは知らないけど、やるたびに薬使って私のこと動けなくするのどうにかなんないんかなアイツ……抵抗されるの怖いの? 動けない私を好き勝手したいの?
サディストってほどでもなく、ただの悪趣味でしかないよ……総じて、小物だわ。
……連日輪姦され続けて、なおも冷静にこういうレビューじみた評価を下せる私はもうなんか、女として超えちゃいけないラインを逸脱してる気がするな……。
ともあれ、プラズマ団アジト、シルフカンパニー、ラジオ塔占拠事件と、数々のド修羅場で目も当てられないような虐待レイプをされ続けて来た私からすれば、こんな程度の監禁輪姦生活を耐えているのは造作もないことだ。
訓練したんじゃなくて、過去の経験が必然的に訓練になっているというところに、私の人生のおかしさが垣間見えるが。
だからこそ……こうしてメタボ野郎の肉奴隷にされることに耐えながら、カガリからの指示を待っている潜伏期間みたいなのを過ごすことに、苦は少ない。ないとは言わないが。この分は後で復讐する。あのヤロー、後世に遺伝子を残せると思うなよ。
どうやらカガリはここ最近、私がもたらした情報……マグマ団とアクア団に存在する謎の人物、多角スパイと思われる存在に対し、信頼できるごく一部の部下を使って調べているらしい。
ただでさえ急ピッチで進んでいる本来の目的に支障がなく、誰にも気づかれないようにスケジュールに穴を作って時間調整して……って、そんなことができるなんて、カガリってガチで優秀なのね。
ポケモン勝負でならともかく、その辺の能力では勝てる気しないわ……
そしてそのカガリが、注意して計画を進めなきゃ気づかれてもおかしくない、って言うくらいのホムラも……か。何でこんな2人が揃いも揃って道を踏み外してるのよ……
「道を踏み外してるかどうかはそれぞれの価値観による。……私としては、これだけの責め苦を受けて平気な顔をしていられるあなたの方が理解できない。同情はするけど……」
と、暇つぶしに私がホムラにされたレイプの内容を記録した日記みたいなものを読んで、『うげえ……』って顔になってるカガリの率直な感想。例によってホムラの部屋に忍び込んでおります。
ちょうと犯られてそんなに時間たってないから、あいつの体臭と精液その他の臭いがまだ換気しきれてなくて、顔しかめてた。
と言ってもまあ、あいつ自分が満足できればいい腹だから単調なのよね。だからあんまこの日記に書くことない。なので内容は省略。
「これをそんなにあっさり言えるってことは……以前ちらっと言ってはいたけど、アイカって他の地方でよほどひどい目にあってる?」
「聞きたい? それについて話した私の知り合い曰く、『常人がどれか1つでも体験したら精神的なショックで一生社会復帰できなくなるレベルの心の傷を負っても全然不思議じゃない』らしいけど」
「何か本当にそんな感じの体験してそうだからやめとく」
産卵とか、精神崩壊寸前まで輪姦とか、SMも通り越した限りなくガチの拷問とかだもんね。
なお、それらの体験のごく一部をナツメに話した時は泣かれた。泣きながら抱きしめられた。恋敵なのに。
「それはそうと、あんたがまたここに来たってことは……いよいよ?」
「(こくり)そろそろ、海底洞窟への探査に向かう」
☆☆☆
そして来る、海底洞窟への出発の日。
ホムラ、カガリ、そしてボスのマツブサを含むマグマ団の精鋭達は、超古代ポケモン『グラードン』の復活を求めて出発した。
流石にホムラも、海底洞窟へ性処理係を連れていくわけにはいかないため、私は基地の部屋で、彼らが戻るまで監禁され続けることになった。食事は、ホムラの息がかかった部下が持ってきてくれることになってる。
なってる、が……まあ正直、こうなることは簡単に予想できた。
「へへへ……やっぱコイツ具合いいよなあ、若い子はしまりが違うぜ!」
「女団員はお高く留まってヤらせてくれねえもんな。ホムラさん、いい玩具を残していってくれたよ」
「でもいいのか? 勝手に使っちまって」
「構うもんかよ、おらもっと締め付けろよ女、飯がほしけりゃな!」
「あっ……ぐぅ……!」
さすがホムラの部下……見事に下衆。
ホムラがいなくなったのをいいことに、そしてこの部屋に出入りできるのをいいことに、私を好き勝手に使える性処理係として利用している。
薬じゃなくて手錠を使ってることくらいしか違いはない。後ろ手に拘束され、私はベッドの上に転がされて、肉棒でお腹の中から突き上げられていた。
抵抗を許されず、力いっぱい……というか乱暴に押さえつけられながら、
時折、抑えるついでにおっぱいが変形するほど、ぎゅむぎゅむと強く揉みしだかれ、乳首を噛まれたり吸われたり……これでもかってくらいにがっついている。
ホムラが『招待』して私を輪姦させたときは、ここまでやらなかったな。
上司がいないからその分好き勝手にやるってことか……こいつらも後で泣かす。
ドクンッ、という、鼓動の音にもにた感触と共に、何発目かもわからない精液が注がれ……膣内の奥の奥がかぁっと熱くなる。
下手でも、流石に、ここまで立て続けに犯されると……私としても、我慢にも限界がッ……!
「~~~ッ!!」
「お、お、おおおっ!? うおおぉ、すげえよコイツ!? イった途端にきゅうきゅう締め付けてきやがって……柔らかいしあったかいし……やべえ、出したばかりなのに、搾り取られる……おほぅ!」
射精の勢いが徐々に弱まってきていた男がしかし、立て続けに2発目を出す。またしても注ぎ込まれる熱い粘液。
わ、私もイったばかりだから、気持ちよくて……反応しちゃうっ!
さっきまでよりもひときわ大きく体が震えてしまい、びくんっ、とベッドの上で跳ねる。
同時に、全裸に向かれている私は、胸もぷるんっ、と震えて……それを見ていたもう1人の団員が、ごくりと生唾を飲み込んだ。
「マジかよ、くっそ……そんなにいいのか。ホムラ隊長は毎度それを楽しんでたんだろうなあ……ああっ、くそ、おい女、俺のはこっちだ!」
腹を立てたようにそう言って、私の口に突っ込んでくるその団員。
こいつももう2回くらいは出してるのに、たまってんのかな……またちんぽはビキビキに勃起してしまっていた。
「っ……ぇぐ……」
しかも、匂いが……きつい……。汗と、それから……男のエロい匂い……
一瞬で鼻の奥まで抜けた……こいつ、風呂入ってんの……!?
舌にちょっと触れたところからびくびくって震えて、私の口の中……歯や頬の裏にこすれるたびに『おぉ!』って声出して震えて……そのたびにちょろっと、尿道に残った精液交じりの先走りが漏れて、匂いが……っ……おぇ……
しかし、私がえづいたその動きすら快感になったらしいこいつは、どくんっ、とまたしても注ぎ込んできた。喉に絡むような熱い精液が、口の中に吐き出されて、強烈なにおいは、鼻だけでなく肺にまで届きそう。口臭くなっちゃったらどうしよう……
にちゃ、と嫌な水音を立てて口からそれを引き抜く。
しかし元気なことに、今までのは準備運動だとばかりに……そいつは今度は、私の下半身側へ回った。
さっきまで私のオマンコを堪能していた団員は、ちょっと休憩ってことで、近くのソファに座って休んでいる。フルチンのままで。
ニヤニヤと笑いながら、私が犯される姿を見物する気満々だ。挿入された瞬間、一層おかしそうに笑みを深めていた。
それに気づいたらしいもう1人は、わざと私との結合部が見えるように体勢を動かして……
「おいおい、汚ねえもん見せつけんなよな?」
「へへへ、悪い悪い、ってか随分な言い草だなおい……けどよ、お前に見せつけた途端、またこいつしまりがよくなりやがったよ……ホントにエロいなこの女。肉奴隷になるために生まれて来たんじゃねえのか、この体はよ」
「マジか……俺も後で試すわ」
こ、こいつら……人のことを好き放題言ってくれて……!
下卑た視線が、私という人間ではなく、私の体のみを捕らえて放さない。
まだまだこの遊びが終わらないのを予感しながら、私はただ耐え続けた。
もう少し……あともう少しで……終わるから……!
その後しばらく犯され続けて……よっぽどたまってたらしいこいつらがようやく満足した後、やっとこいつらは本来の役目を果たしてくれた。
もうなんか忘れかけてたが、こいつらは私に食事を持ってきたのだ。
……しかし、ただ大人しく食べさせてくれるつもりもなく……
(……っ……悪趣味……っていうか、漫画とか企画モノAVの中でしか見ないようなことを……)
食事の内容は簡単なもので、レタスやベーコン、トマトなんかをたっぷり挟まれた色鮮やかなサンドイッチが2つ。野菜が割と多めに入ったコンソメスープっぽいもの。蓋つきのタンブラーに入ったお茶。
どれも横着して、適当に選んで買って来たっぽい感じがするが、皮肉にもだからこそ内容としてはまともだった。
……全部が全部、精液をぶっかけられて、ぐっちゃぐちゃのびっちゃびちゃ、台無しもいいとこな有様になってる点を除けばだけど……
いわゆる『ぶっかけ飯』って奴……食べものを粗末にする上に、それを食べる女性の尊厳をズタボロにする悪趣味の結晶。
サンドイッチにはソースかってくらいにかかってる上、水分吸ってところどころパンがべちょべちょな感じになってるし……
コンソメスープにぽたぽた入ってる精液は、ラーメンの背油みたいにぷかぷか浮いてて自己主張してる上、具の白菜やソーセージに絡んでるので、そこだけ食べないってこともできそうにない。
タンブラーのふたを開けてみると、やっぱりここにも……しかもぶっかける時に狙いが甘かったのか、ちょうど口がつくところにも精液がびちゃっとついてるし……!
こいつらぁっ……
思わずキッ、と睨みつけてしまうけど、それもかえって男達の嗜虐心を刺激しただけのようで、『おら食えよ』みたいに目で言ってくる。
流石に何か言い返したくなったけど、我慢して……屈辱に耐えて、食べる。
サンドイッチ……シャキシャキのレタスの食感や新鮮さゆえのみずみずしさ、焼き立てのパンのカリカリ感が、全部精液の生臭さとべちょべちょ感で台無し……
コンソメスープは飲むと喉の所で酷い違和感。おいしいスープにまじってる精液が引っかかる感じだし、鼻に抜ける匂いも濁って最悪。
タンブラーのお茶は言わずもがな。
どれを食べても歯に、舌に、喉に精液が絡み付き、匂いも味も台無しになった、悲しくて悔しい食事だ。
私の屈辱的な食事風景がお気に召したのか、げらげら笑ってる野郎連中の声がBGM、なおさらに。
(それでも、お腹が空いてたら力は出ない……無心で食べろ……精液なんてもう何回も、人生通算して考えれば何百回、何千回も飲まされてるんだから、このくらい平気平気……)
色合いは近いし、ちょっと黄ばんだシーザーサラダのソースか何かだと思って……無理だな。味が違いすぎるし、何よりシーザーサラダに失礼だわ、あまりにも。
その後男たちは、私が1つ目のサンドイッチを完食した直後、あろうころか残ったもう1つにさらに自分達の精液をその場でぶっかけてから帰っていった。
後で食器は取りに来る、ただし自分でシンクで洗っておけ、って言い残して。
汚したのはあんたらでしょうがっ……と、ギリギリと奥歯を噛みしめた、その直後、
ドアの向こうからもめるような音が聞こえて来た。
それを聞いて、私はサンドイッチに伸ばしかけていた手を止め……ようやく、『その時』が来たことを悟った。
カガリの計画は、この基地からホムラがいなくなり、計画実行の邪魔が限りなく少なくなったタイミングで発動する予定だった。
ホムラの子飼いの団員をカガリ配下の精鋭が一気に拘束・制圧した後に私を救出し、予備の潜水艇でその部下の子たちと一緒に私も海底洞窟を目指すという、シンプルなもの。
行った先の海底洞窟では、カガリの予想が正しければ、間違いなくトラブルが起こる。
アクア団との鉢合わせはもちろん、暗躍する謎の団員が何か仕掛けてくる可能性も高いし……それに気づいていないホムラがいいように踊らされる可能性、大。
その時のための戦力として、私が一緒に行くわけだ。
当然、モンスターボールその他は返してもらえることになってる。
それともう1つ、カガリには……実行するかどうかは彼女の判断に任せるけど、1つ私からお願い、ないし提案をしてるんだけど……っと、そんなことを考えてる間に、外のもめごとの音がやんだ。終わったか。
ドアが開き、カガリの部下であろう女団員が2人、入ってくる。
「ご無事ですか? カガリ隊長の命令で助けに……ッッ!?」
「どうしたの、居…………っ、そんな……ひどい……ッ!?」
2人共、私の状態を見て絶句してしまっていた。
あーまあ、そりゃこの、全裸で明らかに凌辱後な上、ぶっかけ飯食べさせられてる姿は……一般的な女の子の価値観からすれば、相当凄惨な絵面よね……ショック強かったか。
「っ……あいつら……もう2、3発殴っとけばよかった!」
「もう大丈夫ですよ! とりあえず、体を洗って……着替えも持ってきましたから、コレに着替えて。後始末は私達でしておきますから……色々と。あ、お風呂一人で入れますか? なんでしたら、もう1人か2人応援を呼びますが……」
「あ、うん……ありがとうございます、平気です」
その後、私はひとまずシャワールームで清潔にした後、服を着替えて部屋を出た。
服はこないだと同じく、カガリとおそろい……かと思いきや、微妙にデザイン違った。
細部の装飾に加え、胸のあたりにデフォルメされた可愛いドクロのマークが。
加えて、フードの角がコレ……ヘルガーのそれみたいに、ちょっとねじ曲がってる。全体的にヘルガーモチーフの服になってるのか? 可愛い、気に入った。わざわざ作ってくれたのかな……あとでお礼言っとこう。
それと、部下の子たちが出立する前にあらためて食事を用意してくれた。
あんまりお腹すいてないから、っていって少なめで失礼したんだけど、多分彼女達は、輪姦凌辱のショックで食欲出ないんだろうな、って解釈したと思う。
……それもなくはないけど、既に結構な量、ぶっかけ飯食べてたからなんだけどね……うっぷ、汚いもん一緒に食べたから胃がもたれる。
ともあれ、さあいよいよ海底洞窟だ! 鬼が出るか蛇が出るか、あるいは超古代ポケモンが出るか……最後のはできればマジで洒落にならないのでやめてほしい今日この頃ッ!
☆☆☆
同じころ、とある潜水艇の内部。
「す、すいません、その……今更ですけど、乗っけてもらって……」
「あ? ……ガハハハッ! おいおいどうしたよ小僧、最初の威勢のよさはどこ行った? 俺達のアジトに乗り込んできて、潜水艦を取り戻すっつって意気込んでたろ? まあそのあと何やかんやあって、一時的に手を組むことになったけどよ?」
スペースが限られた潜水艇の中ゆえに、決して広くはないボスの部屋。
そこで、アクア団のボス・アオギリは、幹部であるイズミ、ウシオと、もう1人……年若い、どころか幼いと言ってもよさそうな少年と共に、簡単な食事をとっていた。
その少年は、一応はアクア団のコスチュームを着ているが、似合っていないというか、コスチュームに『着られている』感が否めない。バンダナの下からのぞく緑色の髪が色合い的にミスマッチで、それ以上に本人の態度や表情が海賊風のコスチュームに似合わない。
だが、部屋にいる3人は誰も、その様子を咎めたり気にする様子はない。イズミは若干の呆れが入っているようではあるが、残る2人はご機嫌そうにがははと笑っていた。
「で、でも……僕、別に皆さんの味方でもないのに……」
「オウ、ホウ! わかってんだよそんなことァ! それでも俺とアニィは、お前が本気で俺達に戦いを挑んで、そしてお前の仲間を取り戻そうとする気概を買ったんだ、手を組んだだけの一時的なもんでも、負い目に感じるこたァネーぜ!?」
「そういうこった。小僧、まー確かにお前はちょいと気が弱いところは難点だが、それを差っ引いても、真っ向勝負でウシオに勝ったポケモンの腕や、ここぞという時の度胸は目を見張るもんがあった。今回の一件、どーもきなくせえっつーか、背後に何かある気がする……それを見越した念のための戦力としての、一時的に利害が一致したからってだけの協力関係なのは、俺達も百も承知だよ……それをわかってこうしてお前を船に乗せてんだ」
それにな、とアオギリは続ける。
「お前みたいなガキは、まだまだ物を知らなすぎる。俺達だってな、伊達や酔狂でこんな活動してるわけじゃねえ、こうすることで、本気でホウエン地方の、人とポケモンの未来がよくなると思ってるからやってんのさ。方々でめったくそ言われてるのも知ってるが、行儀のいいことばかりじゃ世界は変わらねえ。それをわかってやってんだ……そしてそれは、マグマ団の連中も同じだろうさ。お前には、俺達の戦いを……俺達が1本貫き通すつもりで戦ってる信念のぶつかり合いを見て、知ってもらいてえんだ。その上でお前がどういう結論を出すかは、その時になってから好きにすりゃいいさ」
「……わかりました。その……正直、戦いは怖いですけど……頑張ります!」
「そーいうとこだぞお前……あーまあ、今はそれでいいか。よし、じゃあお前はイズミと一緒に行動しろ、イズミ、こいつは任せたぞ。性格はこうだが腕は一級品だ、上手く使いこなして見せろ」
「了解……気をつけなよ? 恐らく、簡単な道のりじゃない……ひょっとしたら、マグマ団だって来るかもしれない。潜水艇は私達が奪ったとはいえ、あいつらも裏で何してるかわかんない連中だ」
「わーってるよ、何だかんだで俺もアレとは長い付き合いだしな……そしてウシオ、お前は俺についてこい、邪魔する奴は全部なぎ倒して『カイオーガ』に会いに行く! 俺の目の前に誰も立ちはだからせるな!」
「オウよ、任せろアニィ! お前らもしっかりやれよ、イズミに……えーと……名前何だっけ?」
ガクッ。
そんな効果音がつきそうなリアクションで、ウシオ以外の3人がずっこけた。何だかんだで仲がいい幹部連中+αである。
「ウシオ、お前な……」
「す、すまねェアニィ……戦ったポケモンは全部覚えてるんだが、名前だけ忘れた」
「余計失礼じゃないのさ、それ……ハァ。仕方ない、もっかい自己紹介してやりなよ、ボウヤ」
「み、ミツルです……よろしくお願いします」
やはりというか、恐縮そうな様子で……アイカを助けるため、そして超古代ポケモンの復活を止めるために、一時的にアクア団と手を組んだ少年は、改めて名乗った。
「オウ、ホウ! よしわかった覚えたゼ! ミチルだな! もう忘れねェ!」
「もう違ってるよこのおバカ」
「覚えんな覚えんな、違ってるからその名前で覚えんな」
そして、さらに同じ頃。
ホウエン地方の海の玄関口の1つ、ミナモシティに、プライベート用の超高速艇が到着し……その中から、1人の少年が港に降り立った。
「やれやれ……アイカってば、今度はどんなトラブルに巻き込まれたんだろ……」
数日前、出所がわからないようにカモフラージュをかけた上で自分の個人用アドレスの1つに届いた、1つの情報。
自分の大切な人が、『また』酷い目に遭っているというそれ。
どうやらやられるばかりではなく、助かる算段はあるし協力者もいるようだが、たとえそうだとしても、それを受け取った少年の心中は穏やかではない。
相棒であるポリゴンの協力により、たちどころにそのメッセージの出どころ……マグマ団の情報通信用PCからから発信されたものだということを導き出していた。
さすがにそれが、アイカがカガリを通じて『できればやっといて』と発信させたSOSである、という内情までは知ることはなかったが。
若草色のコートを翻し、ナオヤはいずこかへ歩き出す。