※この作品はR-18です。

ポケットモンスター Erotic Generation   作:破戒僧

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後日談12 古代の城と灼熱の蛾の卵(中編)

 古代の城のウルガモスに監禁されてから、数日が経過した。

 

 相変わらず、私の下半身は砂に埋まっていて……そこから1歩も動くことができない状態。寝る・起きる程度のアクションはできるものの……それだけ。

 

 何故かこの部屋は気温が安定していて……砂漠なのに、昼はそれほど暑くなく、夜もそれほど寒くないのが救いだ。私は今、全裸なんだから。

 

 食事は、ウルガモスが、リンゴやキウイ……他にも、見たことのないものも含めた色々な果物を運んできてくれた。

 ポケモンの味覚基準なのか……人間の味覚からしたら、味がいいものも悪いものもあったけど、文句も言っていられないから、なるべく美味しいものを選んで食べた。

 

 水は自由に飲めたけど……それも、ウルガモスが自分の技である『ねっとう』で出すものだった。水場には連れて行ってもらえなかった。

 ある程度温度調節が効くようで、人肌くらいのぬるい水だった。

 

 トイレも、その状態で……動かずに済ませるしかなかった。すごく屈辱的な感じはしたけど……そのままで。

 比重の問題なのか、出したものは砂に飲まれて沈んでいくけど……それでも、十分不快感を煽るものはある。

 

 ただ、衛生上の配慮なのか……1日1回くらい、ウルガモスは私に水浴びをさせる。

 

 ただし、どこか水場に連れて行くわけじゃなく……砂場から引っこ抜いた私を、少し離れた地面まで連れて行き……こちらも『ねっとう』でシャワーを浴びせるというもの。温度は、ちょうどいいくらいで。

 

 汚れを流して、洗って、そして自分の羽で羽ばたいて乾かすと……逃げる間もなく、私はまた砂の牢獄に沈められる。

 

 端から見たら、なんと惨めで情けない姿だろう。

 ……まるで、一挙手一投足を監視される囚人か……はたまた、1日1回手入れされる、フィギュアか何かになった気分だ。

 

 

 お腹は、日に日に大きくなっていく。

 ちょっと出てるかな、程度だったお腹も……子宮の中で卵が成長してきたんだろう……普通の人間の妊婦と同じくらいまで大きくなっていた。

 

 ちょっと動くと……中で卵がごろごろとぶつかり合う感触があった。

 ……普通に生きてれば、人間は一生感じることなんかない感触が……。

 

 ちょっと苦しい感じもあったけど……それも慣れてしまった。

 ……慣れてしまえる自分が悔しかった。

 

 

 大きくなっていく、ウルガモスの卵……おそらく、これが私の中に入れられたのは、この砂漠気候の乾燥から卵を守るためだろう。いくらウルガモスという種族が、乾燥や熱に強いといっても……まだ卵なわけだから。

 

 ……アララギ博士から、一部を除いて、ポケモンの卵は外界に出ないと……母親のお腹の中にいるままでは孵化しない、と聞いたことがある。だから、乾燥や外敵からは守りたいけれど、孵るまで母親がお腹の中にしまっておくのも無理、ということだ。

 

 こういう昆虫類は、そう言う場合、暗くてじめじめしたところを探して卵を産みつけるけど……今回は、私をその『場所』に選んだわけだ……。

 つまり、私の子宮は……卵を外敵と乾燥から守り、そして卵が冷えないように暖めて……無事に孵化させるための『安全な場所』……。

 

 ……ここまで来て、いちいちあれこれ文句なんか言う気はない。

 

 ……ただ、

 

 その卵が、私のお腹が物理的に限界を迎える前に、孵化の時を迎えてくれることを……無力な私は、祈るばかりだった。

 

 

 ……そして、

 

 

 その時が……ついに来た。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 その日は、朝から苦しかった。

 というか……苦しくて目が覚めた。

 

 お腹が張る。人間の妊婦よりも……さらに2周りは大きく膨らんだお腹が。

 内側で……何かが、力なく、しかし精一杯……暴れているように。

 

 私は……砂の上に出ているお腹をさする。

 お腹には、妊娠線……お腹の側面にできる、赤いひび割れたような模様が浮き上がり……かなり無残な感じに見える。

 ……これ、博士かマコモさんに相談したら、消える治療とかあるかな……

 

 しかし、そんなことに意識を向けている間にも……お腹の圧痛は増していった。

 ……『ような気がする』じゃない……これは、確実に……中で、暴れている。

卵のままなのに……ポケモンたちが。

 

 『このままじゃ生まれられない』『産んで』『広いところに出して』と……しゃべれない口で言っている。必死で訴えている。

 

 すると、どうやって感じ取ったのか……呼ぶよりも先にウルガモスが現れ、私の体を流砂から引っこ抜いた。

 そして、まるでベッドのように……やわらかい砂の上にぼとり、と落とす。

 ……さしずめ……産屋か。

 

 私はそこで……もう何日もまともに動かしていない手足を酷使して、四つんばいになった。寝たままの姿勢だと、苦しいし……お腹が重くて、圧迫される。

 まるで乳牛みたいに、お腹が垂れ下がる姿勢をとった方か……いくらかマシだった。

 

 その、お腹の中で……

 生まれる準備が整ったことを悟ったのか……卵達がより一層激しく震え始めた。

 

 そのうちの一つが……ゆっくりと下に移動していく。

 

 準備がすでに整い……開いていた子宮口を通る。

 

 続いて、股間の骨が真ん中から広がり……その間を卵が通過する。

 

 膣内を通って……そのたびに私に、お腹の中を広げられ、通過される圧痛を与えながら……外に出ようとしている。

 

 産む側の私も、お腹に力を入れて……ぜん動運動を誘発し、卵を早く外に出そうとする。

 

 ……メタモンの時は、産みたくない、と抵抗したけど……今回は2回目だし……素直に産もう、と思えた。

 どうせ産むことになるんだし……そうしなければ、本当にに死にかねない。

 

「うっ、うぅう……っ……うぁあ゛……おぁ……!!」

 

 ずずずず……と、膣内の肉ヒダをこすりながら、外へ外へと貪欲に動く卵。

 それを、早く生まれてきて……と、動機はどうあれ、私は切に願う。

 

 そして、その感触が膣口に近いところまで来た……その時、

 

 ……適応力、とでもいうのだろうか……

 はたまた、母体である私を気遣ってだったのか、

 

 今まで、成長するのを遠慮していたかのように……出口を目前にして、卵が急速に肥大化した。

 驚く私の目の前で……膣口付近の、テニスボールくらいのふくらみが……どんどん大きくなる。比例的に……圧痛も伴って。

 

「あ……っ……!? ぅぐ……ああぁああっ!!?」

 

 四つんばいの状態の私は、それに耐えながら……必死で股間に力をこめた。

 痛い、痛い……破れちゃう……!! 早く……早く生まれて……!!

 

 そして、ひり出すように力いっぱい腹筋を硬くすると……じゅぽんっ、という擬音と共に……子供の頭ほどまでに大きくなった卵が、膣口から転がり落ちた。

 ……私の中から……生まれたのだ。

 

「はぁっ、はぁ……か、は、ああぁっ……ぐぅう……!」

 

 産み落とした卵との間に、粘着質の糸を引き……ヒクヒクと震える膣口。しかし……さするだけの余裕はない。

 私の方が、生まれたての小鹿みたいに、足元がガクガクと危なっかしいから。

 

 ……それどころか、

 

「―――っ……あ、っ……! ま、また……!」

 

 お腹の中で……また、外に出ようとする動きが活性化する。

 

 ……『次』が、誕生を催促していた。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 それから……さらに続けて8つ。

 私は……砂のベッドに、卵を続けて産み落とした。つまり……全部で9つだ。

 

 傍から見たら、そうね……今の私は……浜辺で散乱するウミガメみたいな感じなんだと思う。

 

 裸で、四つんばいで……汗まみれ、砂まみれで……涙まで流してひぃひぃ言いながら、オマンコからいくつも卵をひりだしている。

 息はもう上がっていて、本当に、1個産むたびに……死ぬ思いをしている、と言える。

 

 痛いのもそうだけど……それ以上に、『体力』が厳しい。

 1個産み落とすたびに、どういう仕組みでかはわからないけど……体力がごっそり持っていかれる。卵の成長にでも使われてるのかな……。

 

 私の股間の下には……どれも、誕生直前に急成長し、子供の頭くらいの大きさにまで大きくなった卵達が……ごろごろと転がっている。

 十分に成長し、もう乾燥も何も怖くなくなったそれらは……すっかり表面が乾いていた。

 もう……誕生を待つだけだ。

 

 そんな事を考えながら、最後の1つを生もうとした……その時、

 

 ぱきっ、と、音がした。

 

 続けて、

 

 ぱきっ、ぱきっ

 ぱきっ、ぱきっ

 ぱきっ、ぱきっ

 ぱきっ、ぱきっ

 

 次々に音がして……生まれた卵達に、ひびが入る。

 

 そして、中から……ウルガモスの進化前の、芋虫のような姿のポケモン……たいまつポケモン・メラルバが生まれてきた。

 卵の殻を破り、続々とこの世に生誕していく。

 

 ……その時だった。

 

「……えっ、な、何で……!?」

 

 ―――むくむく……と、

 私のお腹の中に残った、最後の一個が……まだ、膣口どころか、子宮口も出てないと言うのに……子宮の中で、膨れ上がった。

 再び、私のお腹が……さっきまでと同じくらいに膨れ上がる。

 

 どうして……!? まだ、生まれる前なのに……

 っていうか、こんな所で大きくなったら……子宮口も産道も、絶対通らない…………!

 

 

 ……まさか……

 

 

 

 ―――ぱきっ

 

 

 

 音がした。

 

 次いで、お腹の中で……何かの形が崩れたような違和感。

 

 そして……

 

 ……絶対に卵じゃない、ウネウネとした感触の『何か』が……子宮の中で暴れ始めたのを、感じた。

 今まで自分を閉じ込めていた『何か』を押しのけ……自由を求めて、めいっぱいその体を動かしているような……そんな感覚。

 

 子宮を床のように踏みしめる、何本もの脚。

 

 中でくねくねと動く……長くて太い体。

 

 ちくちくとしたこの感触は……触覚か、はたまた毛か。

 

 

 ……嫌な予感が……いや……

 ……予感として感じるよりも前に……的中してしまった。

 

 メラルバが……卵の最後の一個が……

 

 

 

(……生まれ……た……!?)

 

 

 

 生む前に……私のお腹の中で、孵っちゃった……!?

 

 

 

 

 

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