ポケットモンスター Erotic Generation 作:破戒僧
常葉の森を抜けて、到着した先はニビシティ。
そこで、最初のジム戦……ジムリーダー・タケシさんとの戦いを繰り広げて、結果、私の勝利。
グレーバッジをゲットして、次の町へ進むことにした。
その道中、お月見山でのこと。
☆☆☆
「なんなのかしら……この『ロケット団』とかいうの……?」
お月見山の中に入って、ある程度進むと……そう名乗る、黒服の……いかにも小悪党って感じの連中がわんさかいた。
しかも、私のポケモンを狙ってくるとか……
さいわい、弱い奴ばっかだったから、普通に倒しながら進めたけど……うっとおしいわね……。
そういえば、この名前……ここに来るまでに、あちこちで聞いたような気もするけど……と、その時、
「よお、奇遇だな」
「?」
いきなり話しかけられて、振り返ると……そこには、1人の少年がいた。
よく見ると……あの日、オーキド博士の家でぶつかった少年だった。
服装は……あの時と同じだ。
「ああ、考えたら、自己紹介がまだだったな……俺はジャク。よろしくな、イッシュ地方のトレーナーさん」
「そう、私はアイカよ。よろしく」
とりあえず挨拶した後、よかったら途中まで一緒に行かないか、と誘われて、私はついていくことにした。
したんだけど……ちょっと後悔気味。
「それで、この間4つ目のバッジをもう手に入れたわけさ。まあ、俺にかかればちょといもんだったけどな。なんせ今まで……」
コイツ、どうやらナルシストの類らしくて……話しててちょっと疲れる。ちょいちょい自慢話織り込んでくるし……いやまあ、相応の実力はあるみたいだけどね。
おまけに……なんか、やたら肩組もうとか、手、握ろうとかしてくるし……絶対させないけど。
少し不満そうな顔してたけど、知ったこっちゃない。別に、そこまで仲良くしなくたって困らない。
……あ、そうだ。ついでに……ちょっと聞いとこうかな。
「そうだ、ちょっと聞きたいんだけど……」
「ん? 何だ?」
「カントー地方にきてからさ、『ロケット団』とかいう連中のことよく聞くんだけど……それ、どういうやつらなの? 何者?」
「え? ……ああ、イッシュ地方にはいないんだな。うらやましいぜ、あいつら弱いくせに数ばっか多くてうっとおしいからな」
聞けば……どうやら、プラズマ団と似たような奴らみたい。
ポケモンを悪事に使って、お金もうけしたり、人のポケモンを奪ったり……そういうことを好き好んでやる連中、とのこと。
……どこにでもいるもんね……そういうどうしようもないやつら……。
けどまあ、注意すべき奴らのめぼしがついてはっきりしたんだし……こいつとのちょっと不快な時間も、少しは利益あったかな。
……くれぐれも、前みたいなことにならないように注意しないと……
その時、私の脳内には……イッシュ地方にいた頃、プラズマ団の奴らに捕まって受けた辱めの数々が思い起こされていた。
……今度は、そうはいかないんだから。
ちなみにその後、私はコイツと分かれるためと、洞窟内のいろんなポケモンを見てみたいということもあって……『もうここまででいいから』って分かれようとしたんだけど。
こいつが『遠慮するなって』ってしつこくて……結局、突き放すのにしばらくかかった。
☆☆☆
○Side ナオヤ
「ちょっと待ってよ父さん! 僕もうお見合いはしないって言ったでしょ!?」
ヤマブキシティからハナダシティに向けての道を進んでいる途中で……僕は、ライブキャスターの向こうの父さんにそう抗議していた。
理由は今言ったとおり……お見合いを強制させられているからだ。
全くもう……この前はっきり『恋人ができたからお見合いはしない』って言ったのに……。
「僕はあくまで、見聞を広めて経験を深めるためにカントーを回ろうと思っただけなのに……なんでちゃっかりお見合いの予定組んでるの!?」
『勘違いするな、お前が帰ってくると決まったときにもう組んであったんだ。それに、お前の気持ちは聞いたが……一度した約束を破るのは不躾だろう? ダメならその時に言って断ればいいんだから、会うだけ会ってみなさい』
「そんなこと言って……」
そのまま、会話は終わってしまう。
はぁ……まさか、旅の途中途中でお見合いの予定組まれて……その人達と会うことになるなんて……コレだから実家帰るの嫌なんだよ……。
……けどまあ、約束しちゃってる以上、破るのは相手の人に悪いのも事実か……
しかたないから……会いに行こうかな……そして、そこで断ろう……。
「ええと、最初のお見合い予定は……ハナダシティ、か」