小夜からの電話を受けて翌日
エドガーとソフィーヤは会合場所であるアクアエデンの高級料亭に向かった
「エドガー社長、今日の政府高官との交渉ですが…」
「分かってるさ、ソフィーヤ、これ以上利益をむしられるようなまねはしないさ」
「そうですね…では、交渉に向かいましょうか」
会合前の打ち合わせをすると二人は小夜たちの待っている部屋に向かった
「遅かったのぉ、何をしておったのじゃ?」
「ちょっと渋滞しててな」
「なら、しょうがないのぉ、交渉を始めるとするかのぉ」
「そうでございますね」
政府高官とアクアエデン陣営の会合が始まった
始まってから2時間は政府側がペースを握っていたが、エドガーの一言でペースがアクアエデン側に回ってくるのであった
「えーっと、我々としてはアクアエデンの収益の70%を治めていただきたく…」
「ちょっと待てよ、ン兆円も収益がある中の70%をごっそり持っていくのか?」
「そうでございます、国でも大きなプロジェクトを抱えていてですね…」
「プロジェクト?なんだそれは?」
「はい、アクアエデンの事業がうまくいっているようですので、大阪にも第2のアクアエデンを作ろうと思っているのです」
「第2のアクアエデンですか…その資金の内訳を見せてはもらえませんか?」
ソフィーヤが政府高官に対し情報の開示を要求する
「は、はい…こちらです」
政府高官の秘書が第2のアクアエデン計画の資金内訳を見せてくる
その時、資料を目にしたエドガーは苦虫を噛み潰したような顔をした
「エドガー社長…どうなされたのですか?」
ソフィーヤは心配せんとばかりにエドガーの顔色をうかがう
「高官さんよぉ…大阪に第二のアクアエデンを作るのにこんなに金はいらんぞ…」
「そ、そんなはずは…」
「ここの収益の30%未満で済むにもかかわらず、70%オーバーも要求してくるとは…テメェら政府(くに)は何が狙いだ?」
政府高官と秘書を睨みつける
「それは貴方が知らなくてもいいことですよ、オレゴヴナカンパニーの社長、エドガー・オレゴヴィッチ・アヴェーンさん」
秘書は拳銃を向ける
「エドガー、あ、あやつは…」
拳銃を向けられて慌てふためく小夜
「まぁ、そんなに慌てんな…小夜」
「さて、こちら側の要求を…」
秘書がトリガーを引こうとすると首元に刀の刃が向けられる
「困りますよぉ、お客さん、これ以上、エドガー社長に危害を加えようとしたら…貴方の首から下はありませんよ?」
「キミは何者だね!?」
刃を首元に向けられている秘書を見て驚いている政府高官
「私ですかぁ?私はぁただの傭兵ですよぉ」
ニッコリスマイルで返答する女性
「わ、分かった、30%でいいから、今日は終わりにさせてくれ!」
「分かりましたぁ」
刀を鞘に納めて秘書を解放する
その後、思わぬ伏兵に驚いた政府高官は秘書を連れて本土に帰っていった
「エドガー社長ぉ~これでいいですかぁ?」
「ありがとねぇ、紅夜ちゃん」
「いえいえ、社長の頼みですからねぇ…ってエドガー社長、奥さんがいたのですかぁ?」
ソフィーヤを奥様と勘違いしている
「な、何を言っているのですか!私はエドガーの社長の秘書で奥方ではありません!」
勘違いされて顔が赤くなるソフィーヤ
「じゃあ、紅夜は帰りますぅ~」
紅夜は止めてあったバイクに乗って帰ってった
「エドガー社長…いや…エドガー大佐…貴方、傭兵になんて教育をしているのですか!」
紅夜にからかわれて怒りの炎が真っ赤に燃えるソフィーヤ
「ちょっ…!これには谷底よりも深いわけが…!」
「言い訳無用です!」
ソフィーヤはエドガーを車に乗せるとどこかに消えた
「エリナによろしくのぉ~…って聞いておらぬか…」
小夜の一言を聞くことはなかった