インフィニット・ストラトス 〜まどろむ狼たち〜 作:ラグ0109
貴方の手で私は乱されたいの。
夕暮れに赤く染まる生徒会室…私は誰も居ないこの部屋の中で、学園内の仕事と『更識』の仕事の両方をこなしていく。
学園内は言わずもがな、更識の仕事は学園…ひいては日本の今後にも関わるような案件が多い。
今、そんな仕事の中でターゲットにされる事が多いのが…現生徒会副会長にして、恐らく織斑 千冬よりも強い男…銀 狼牙にまつわるものだ。
彼の国籍は、現在その特異な能力の所為で国籍を剥奪されている。
本人が自嘲するように国無し子と言っていたのを思い出してクスリと笑ってしまった。
話を戻して…そんな国籍が無い状態の彼は、各国が求めて止まない人材の一人になっている。
篠ノ之 束博士と頻繁に連絡を取る事ができ、銀の福音や亡国機業の襲撃をも撃退するほどのIS操縦技術、セシリアちゃんに偏向制御射撃をマスターさせる程の指導力…そして、彼だけにしか扱えない本当の意味での専用機…天狼白曜…。
これだけの条件が揃っていれば水面下でのスカウト合戦…ひいては誘拐計画だって練られてくる。
私の家は、そう言った水面下での工作活動に対するカウンターを最も得意としている。
この日本における裏の守護者と言っても過言ではないわね。
勿論、狼牙君と同じくらい織斑 一夏の護衛も秘密裏に行っている。
此方も狼牙君と同じ理由で国籍を剥奪されてしまっている。
ただ…まだまだ成長途上の彼より、即戦力となりうる狼牙君の方が重要度が高い様で片手間程度で済んでる。
「狼牙…」
誰も居ない生徒会室でポツリと愛しい人の名を呟く。
此処ではない何処かで大きな銀色の狼だった彼。
永く永く生きた彼は、その時の記憶も経験も抱えたままこの世界に生まれた。
大部分の人は与太話だと一蹴するだろう。
でも、私はそんな彼の言葉を信じた。
揶揄う為の嘘をついても、真剣な話の時は絶対に嘘をつかないと知っているから。
彼の吸い込まれそうな程に綺麗な金の瞳は何時だって揺るがないから。
…同い年なのに誰よりも年上…かと思えば、時々誰よりもふざけるアンバランスさは時折不安になる。
それが銀 狼牙と言う人物なのだろうけど…。
不意に生徒会室の扉がノックされて、私は意識を現実へと引き戻される。
「どうぞ、開いているわ」
「来るのが遅くなってすまんな…」
扉を開けて入ってきた人物は、さっきまで私が物思いに耽っていた狼牙君その人だった。
今日は、生徒会の仕事は無いと言っておいた筈なんだけど…。
「来てはまずかったか?」
「そう言う訳ではないけど…今日は何もないわよ?」
「そうやって誤魔化すな…いつも何かしらコソコソとやっているだろう?」
狼牙君はクスリと私に向かって笑うと、手慣れた手つきでお茶を入れて此方に持ってくる。
彼は何でもお見通し、と言わんばかりに肩を竦める。
「刀奈、お前はいつも心配かけまいと頑張りすぎだ」
「そんなこと…ないわよ?」
「帰りがいつも遅いだろうに…気付くなと言う方が無理と言うものだ」
私の目の前にティーカップを置けば、自分の席から椅子を持って私の隣に座って書類の処理を始める。
私は一連の動作をキョトンとした顔で眺め、視線を置かれたティーカップへと移す。
流れるような動作で仕事を持ってかれてしまった…時折強引よね…狼牙君。
「…いつも遅いと眠る時が寂しいのでな」
「あら、あらあら…狼牙君可愛いわね~」
「何とでも言え…」
狼牙君は顏を此方に向けないけれど、耳が真っ赤に染まってるのを見て照れているのが分かってしまう。
多分、黙っておこうとしていた事が漏れてしまったんだろう…ホント、こう言うところ可愛いわ…。
一息つく為に紅茶を一口飲む。
味や香りはやっぱり虚が一番…だけど、誰よりも…。
あれこれ思い悩む事が馬鹿らしく思えて、私は笑みを浮かべる。
「ありがとう、狼牙君」
「…お前は何でもできるが、何でもはできんのだ…頼りないかもしれんが、頼れ」
「これでも頼っているわよ。こうして、傍に居てくれるだけでも…」
隣にいる狼牙君へと体を傾けて寄りかかる。
引き締まり、鋼の様に鍛え上げられた肉体…この年齢で此処まで鍛え上げるには相当な努力が必要だと思う。
今だって時々ご両親の事で魘されている…きっと、事故で亡くしたご両親の事が今でも棘として彼の心に突き刺さっているのだろう。
無力なままでいたくないと言う願い…それが、彼を此処まで…。
気付けば、私は狼牙君の体にしがみつくように抱き付いていた。
「刀奈…仕事ができんのだが…」
「…今日は店じまいにしましょ?それより…」
狼牙君は困ったように眉根を寄せて私を見つめて来るけど、そんなの知った事ではない私は無理矢理狼牙君の膝の上に座る。
お仕事はお終い、此処からは…。
「ねぇ、狼牙君…此処で悪戯したことない…?」
「……」
狼牙君は私の質問にサッと視線を逸らす。
悪戯っぽ笑みを浮かべながら、私は狼牙君の上着のボタンを緩めていく。
ワイシャツの上から見る限りでは、ISスーツを着てないみたい…しめしめ…。
「校舎で、それも学園の風紀も司る場所でなんて…狼牙君って意外とケダモノよね?」
「ぐ…言い訳はすまいよ…だが、許されるならば…あまり誘惑しないでくれると…」
「ヤ・ダ♪」
狼牙君のワイシャツのボタンを外しながら耳を甘く噛んで優しく、熱っぽく、彼の獣性を刺激するように囁く。
セシリアちゃんが此処で狼牙君を誘惑しているのは知ってるの…そう言う風になるように仕向けていたしね。
一人したら後はズルズルと…こういった行為に限った話ではないけれど、その内首輪がもう一つ増えそうね…。
「ねぇ、狼牙君…私じゃご不満かしら?」
「いや、そう言う訳ではなくてな…?汗もかいているし、一度部屋に戻ってからでも…」
「狼牙君の匂い好きよ…だから、問題ないわ」
優しく狼牙君の頬を両手で包むように触れて、唇を無理矢理奪う。
最初こそ、抵抗する素振りを見せていたけれど…狼牙君は私を受け入れて積極的に舌を絡めていく。
狼牙君の舌と絡ませ合い、長く長くキスをする。
たったそれだけの事なのに、私は幸せを感じてしまう。
「っふ…どうにも、お前たち相手だと流されるな…」
「あら、流しているのだから流されなくっちゃ私達困っちゃうわよ?」
「場所くらいは選べ…」
「なら、流されない事よ」
クスリと笑って再び狼牙君とキスをすれば、狼牙君は私のブラウスのボタンを外して肌を直に愛撫してくる。
ピリピリとした快楽がもどかしく、もっと触れて欲しいと思ってしまう。
キスをしながら愛撫をうけていると、狼牙君は手慣れた感じでブラのフロントホックを外して胸を強く揉んで刺激を与えてくる。
私は、体をピクピクと痙攣させながら息を詰まらせて顔を離す。
「んっ…ね、もっと…いつもみたいに…シて?」
「流されたくないからな…徹底的に優しくシてやろうか…」
狼牙君は私に意地悪な笑みを浮かべると宣言通り優しく胸を揉み、頬にキスをした後に耳を甘く噛む。
言っては何だけど、私は狼牙君に嬲られる様に犯されるのが好き…激しく求められて蹂躙される事に快感を覚えてしまった。
暗部の人間が…手玉にとらなきゃいけないのに、逆に手玉にとられている。
でも、今はいつもと違って凄く優しい…まるで陶器を愛でる様に優しく、優しく愛撫されている。
気持ちよくない訳じゃない…彼に触れられてそんな事は無い…けれど…物足りない。
「やっ…ぁ…これじゃ、イけない…」
「なに…時間はたっぷりあるんだろう…?」
まるで、死刑宣告…狼牙君は時間をかけて生殺しにするつもり…。
達する訳ではない…かと言って快楽に反応しない訳でもない。
触れられる度に体はピクピクと反応し、早く強い刺激が欲しいと言わんばかりに割れ目から愛液が溢れて下着を濡らしていく。
「ある、けど…ぉ…っん…」
「なら、問題ないではないか…流されるのだから、多少は意地悪したくもなると言うものだ」
優しいキスに優しい愛撫。
こねくり回される様に胸を揉まれる訳でもなく、その手つきは優しい。
イきたいけどイけない…狼牙君は焦らしに焦らす様に愛撫する。
決して刺激が強い場所には触れてくれない…乳首は硬く立って、割れ目はいつでも受け入れられる様にグチャグチャに濡れているのに…。
欲しくて欲しくて仕方が、ない、のに…。
「んふ…狼牙…ぁ…もっと、強く…ん…!」
「まだだ…あぁ、こうして焦らされているお前は可愛いな…」
耳元で囁かれて息を吹きかけられただけでも、体は敏感に反応を示す。
それでも、まだ…。
狼牙君は太ももの内側を撫でるだけで、下着にすら触れてくれない。
見ただけで湿り切ってるのが分かるのに…。
欲しい欲しいと身体が求めて、狼牙君に触れていた手で自慰をしようと戻そうとするとその手を掴まれてしまう。
「駄目だ…それでは楽しみが減ってしまうだろう…?」
「いじ、わる…しないでよ…もっと、いじめて…」
「いじめているだろう…?」
「ちが…ぅ…」
いやいや、と頸を横に振ってもっと痛めつけて欲しいと懇願しても、狼牙君は優しい愛撫だけで刺激をくれない。
かと言って自分で刺激を与えようとしても、狼牙君は私の制服のリボンを使って両手を後手に縛ってそれを許してくれない…。
まるで、生き地獄…そんな言葉が頭を過った瞬間、乳首に強い刺激が走る。
「っぁあああ!」
「ん…良い声だ…刀奈…」
狼牙君は私の乳首を甘く噛んだだけ…なのに、焦らされ続けた所為かそれだけで達してしまう。
ほんと…手玉に取られている…年季の違いなのかしら…?
私は体をビクビクと震わせながら、強請る様に胸を張って刺激を求める。
けれども、狼牙君はまた優しく揉むだけで強い刺激を与えてはくれない。
「刀奈…どうして欲しい…?」
「っ…言ったら…シてくれるの…?」
まるで悪魔の囁きの様に耳元で囁かれ、胸を愛撫していた手は私の太ももへと滑り落ちていく。
ゆっくり、ゆっくりと股へと近づく手。
それだけなのに、私の胸は期待に膨らみ求める様に口を開いてしまう。
「狼牙、に…ダメになるくらい、シてほしいっ…」
「何を…?」
欲しい、けれど、私にも多少のプライドがあるからボカすように言うけれど…目の前の狼はそんな事を許しはしない。
私はアピールするように腰を揺らして、狼牙君の…狼牙の体に自身を預けて首筋に吸い付く。
「言ってくれんと、判らんタチでな…?」
「やっ…なんで、意地悪する、のよぉ…っ」
狼牙はあくまでも私に言わせたい。
はしたない言葉を言わせて、この瞬間だけでも屈服させたいと思ってる。
言えば…言えば、このもどかしさから…そう思うと、ハリボテのプライドは脆くも崩れていく。
私は…きっと、これから彼無しでは生きていけない身体にされる。
「おね、がい…狼牙の…おっきいおちんちんで、私のおまんこグチャグチャにシて…っ!」
あぁ、言った…言ってしまった…でも、我慢なんかできる訳ない。
好きで好きで、家の事とかどうでも良くなっちゃうくらい想っていて…私を身体の髄まで愛してくれる人に…。
手玉に取りたいのに、肝心なところで取らせてくれない…それどころか、私を弄ぶ狼牙に我慢なんて、無理。
クチュ、と言う音がしたと思ったら、背筋に今まで感じた事のない快楽が走っていく。
焦らすだけ焦らされた所為で、布越しに割れ目を撫でられただけでこの有様…。
「可愛いな…刀奈…だから、皆に見せつけたくもなるんだ…」
「っあんっ…!!な、なに、を…!?」
狼牙はそれだけ言うと、今まで布で隠されていたドクドクと脈打ちガチガチに硬くなっているペニスを晒す。
あぁ、早く…早く欲しい…。
そう思うと、私は狼牙の膝から降りて跪き、勃起したペニスを…おちんちんを根元から裏筋にかけて舌を這わせて思い切り口に銜え込む。
いやらしい音を立てながら口だけで狼牙のおちんちんを扱き上げて射精を促す。
欲しい、欲しい…あの濃くて、狼牙の匂いがする精液が…。
まるで、西洋の悪魔になってしまった様な気分になる。
けれど、こんな事をするのは狼牙だけ…。
暗部に身を置くものならこんな事を考えてはいけないだろうけど…もう、狼牙以外に体を委ねたくない。
「っく…いつもより…っ…!?」
「じゅぷ…ふ…ひもひぃ?っん…私のお口で、イって…狼牙、だけの便器になるから…んん…っ」
本当に、いやらしい…畜生でもなく、便器…自分で言っておいてなんだけど、本当に…マゾヒストになってしまったと思う。
そ、それもこれも、狼牙の…狼牙が激しく…。
狼牙は焦らしているのと同時に我慢していたのか、狼牙は私の頭を抑えつけて喉奥に射精してくれる。
あまりの勢いに思わずむせてしまうけど、射精された時に私は達してしまった。
口の中が、狼牙の匂いで満たされている。
「けほっ…んふ…狼牙…ぁ…こっちにも…ちょーだい?」
「刀奈はヤらしい娘だな…」
「狼牙が、そう、したんだから…ぁんっ」
狼牙は獰猛な笑みを浮かべて私の体を引き寄せれば、グチャグチャになった下着を脱がして指を直に這わせてくる。
今から此処に、狼牙のが嵌められると思うだけでゾクゾクしてしまう。
狼牙は私に背中を向けさせて、背面座位の形で挿入する。
「っ…あああ!!!」
「良い声だが…っ…!」
狼牙のが膣内に入った瞬間、焦らされ続けた体が歓喜を上げる様に果てる。
あまりの刺激に悲鳴のような声を上げてしまった私を黙らせるために、狼牙はさっき脱がしたばかりの下着を口に押し込んで…まるでレイプの様に…っ。
狼牙は私の両足を開くように抱えて立ち上がり、突き上げる様にして歩いてカーテンの開いている窓へと歩いていく。
此処は校舎の三階…それにグラウンド側では無いけど…無いけど…!
「んっ…!!んんっ!!」
「見せつけても、構わんだろうっ…!?」
私は嫌だと懇願するように首を横に振って、快楽と恐怖に涙を流す。
こんな、こんないやらしい姿見られたくない…。
で、でも…狼牙とシているところを見せつけても…。
正常な判断なんてとうの昔に放棄して、私はもう快楽に身を委ねる事にした。
もう、そんな判断が出来なくなるくらいイかされ続けているから。
「っ、あ!刀奈…っ…!」
「んんーー!!んっ!!」
体を窓に押し付けられて、窓に吸い付くように胸が潰される。
良く見ると、寮に帰ろうとしている生徒の姿がちらほらと…。
『みて、みて、ろうがに、こんなに、あいされてるの』
頭の中はその言葉でいっぱいになり、さっきまで見られたくないと言う希望なんて吹き飛んでしまっている。
静かな放課後の生徒会室に肉の叩きつけられる音と嬌声が響き渡り、男と女の匂いが充満していく。
こんなの、こんなのバレたら…でも、狼牙に愛してもらえてるから…。
「っ…出すぞ…!」
「んっ!っあ!だ、して!お腹いっぱいにして!!ぅああああ!!」
口から下着が落ちれば、私は欲望をあますことなく口にする。
そんな私の欲望を聞くまでもなく、きっと狼牙は私の胎内を白く染めてくれる。
だけど、口にしたくて仕方が無かった。
それだけ求めてるって解って欲しかったから。
狼牙は一際強く私を突き上げて、口に出した時とは比べ物にならない量を私の胎内に注ぎ込んでくれる。
その瞬間、頭に電流が走ったかのような強烈な快楽が私を襲って、ガクガクと体を震わせながら失禁をしてしまう。
ちょろちょろと漏れ出した小水は、止める事叶わずに窓を、壁を、床を汚して――
「うぅ…この歳でおもらししてしまうなんて…」
「…すまん、調子に乗り過ぎたな…」
「ほんとよ!すーすーするし!」
生徒会室の掃除を入念に行って勿論消臭も余念なくした後に、狼牙君に抱き付くようにして寄り添って、下校する。
空は真っ暗になっていて、無数の星が私達を照らしてくれている。
下着は私の涎と愛液でぐちゃぐちゃになってしまったので履いてない…。
乱れに乱れてしまったのは、きっとあの部屋でシてしまう事への背徳感。
生徒会長ともあろう者が…場所を選ぶべきだったわ…。
でも、セシリアちゃんだけは何だかズルいし…。
「だが、とても可愛かったぞ…刀奈?」
「っ…そんな事…」
「言わずにはいられんよ…愛しているからこそ」
狼牙君は立ち止まって、私の体を抱きしめて優しく頬を撫でてくる。
ガラにも無く、私は頬を赤く染めて乙女の様に胸を高鳴らせる。
いいの、狼牙君だけの乙女になってやるんだから。
「ね、愛しているという言葉だけじゃなくて、もう一つアクションが欲しいわ」
「仰せのままに…っ…」
「ん…」
狼牙君は優しく私に微笑みかけて、唇を重ねてくる。
長くも短い、触れ合い…。
私はこの瞬間が永遠に続けば良いのに…そう思ってしまった。