インフィニット・ストラトス 〜まどろむ狼たち〜 作:ラグ0109
夏休み中に起きたひと夏の思いで…
貴方の愛が欲しくて…わたくしは独り占めにしたくて…
こんなにも大胆になってしまうのですわ
八月に入り、暑さも本格的に厳しさを増す中…わたくしは夏休みで学園が御休みだと言うのに、手土産を持って生徒会室へと向かっていた。
理由は、楯無さん達が留守の間業務をこなしている狼牙さんを労うため…。
狼牙さんは楯無さんのご実家から帰ってきてから、精力的に生徒会の業務をこなしています。
副会長と言う立場故に学園に縛られてしまっているとも言えますわね。
毎日の様に来る部活からの部費増額の嘆願書、学園内の備品管理、教師からの要望書…生徒会の行う一般的な業務からかけ離れたものもあります。
学園内の政の内可能なものは生徒たち自身でこなし、運営していく…自立を旨とした学園らしい方針ではありますが、ある意味大人たちの怠慢の様にも…。
いえ、大人たちは大人たちで別の物と闘っているのでしょう。
立ち位置によって見えている世界が違う。
で、あればわたくし達が出来る事を粛々とこなしていくしかありませんわ。
実家の農園で採れた新鮮なブルーベリーを送ってもらい作り上げたブルーベリータルトをバスケットに入れて校舎を歩いていると、同じテニス部の先輩にバッタリと出会う。
「セシリアじゃ~ん、手荷物持って旦那のところかな~?」
「え、えぇ…狼牙さんは没頭すると直ぐに周りが見えなくなりますから…こうして様子を見に行くついでにですね…」
わたくしは何故か顔が熱くなるのを感じながら、慌てて言い訳をするように話していく。
何もやましい事などないのに…先輩の言う旦那と言う言葉に反応してしまっているのかもしれません…。
狼牙さんとそう言った関係になる…非常に望ましい状況ですが、叶わないことでしょう。
わたくしは、貴族で…いえ、そんな固定観念は捨て去るべきですわね。
貴族であろうとなかろうと、愛する殿方の傍で支える…支え合う…そう言った関係に…。
何処かぼんやりとした気持ちの中で狼牙さんとの未来を考える…一先ず、共犯者の事はおいておいて…いい、凄く良いですわ。
「お~い、セシリア~?」
「ハッ!?いけませんわ…どうも暑さで可笑しくなっているみたいでして…」
「そうだねぇ…日本の…それも洋上にあるここじゃ湿気も凄いから胸元とか蒸れて仕方ないよねぇ…」
先輩は来ているシャツの胸元をつまんでパタパタと風を送り込んでいく。
…先輩はわたくしより胸が大きいので少しばかり羨ましく思えます。
もう少し、ほんの少しでも良いから胸が大きくなってほしい…。
チェルシーは充分だと言ってくれますが、わたくしとしては…その、狼牙さんに悦んでもらいたいですし…。
狼牙さんとは最近、夜を共にしても…その、深く愛してくれることがありません…。
お疲れなのは分かっていますし、わたくしの身体を案じてくれているのも…。
「せっしー?お悩みのようだねぇ?」
「い、いいえ!そんなことありませんわ!」
わたくしは顔を横にブンブンと振って悪い考えを振り払う。
狼牙さんは優しいのです…でも、時折見せるあの獰猛な…獣を思わせる危険な顔を見せてほしいと…わたくしの身体にぶつけて欲しいとも思っている。
だって…わたくしは…彼に…。
「とにかく!狼牙さんは根を詰めてしまいますからわたくしはこれで失礼しますわ!」
「ふひひ、セッシ―…がんばれ~!」
「セッシーではありません!」
頬を膨らませながら先輩と別れ、逸る気持ちを抑えながら廊下を歩く。
淑女ですので、廊下を走るなんてはしたない真似は致しません。
貴族であれば優雅たれ…先ほどの対応は失敗でしたわね…反省、反省。
少しだけ緊張してきてしまいました…味見もキチンとしましたし、見た目も問題なし…しいて言えばわたくしが汗だくな事くらいですか。
日本の夏と言うのはジメジメして過ごし難いことこの上ありません。
夏休み中…楯無さん達も誘ってみんなで避暑地巡りも良いかもしれませんわ…日本の温泉にもまた入りたいですし。
校舎の窓ガラスを鏡代わりに身だしなみを整えて、生徒会室の扉をノックする。
部屋の中から入って良いと言う狼牙さんの声が聞こえれば、静かに扉を開けて部屋へと入る。
狼牙さんは、書類を手に持って眉間に皺をよせている…恐らく先輩が嘆願書を持ってきたのでしょう。
「狼牙さん、それはテニス部の…?」
「あぁ、ラケットの買い替えをしたいから、と…」
「まだまだ古くなっているわけでもありませんし、却下で構いませんわ」
「いいのか?」
机に持ってきたバスケットを置いて、わたくしは狼牙さんから書類を取り上げる。
もっともらしいことが書いてありますが…実態は、お菓子などの消耗品購入のための口実だったりします。
狼牙さんを困らせるくらいならば、こんなものはいりませんわ。
「女子と言うのは新しい物好きですから…気持ちは分からなくもないですが、狼牙さんを困らせたくありません」
「すまんな…どうにもこの学園は金の融通が利かなくてな…」
狼牙さんは手に持っていたボールペンを投げ出し、背伸びをする。
朝から姿が見えてなかったので、ずっと机仕事をしていたのでしょう。
虚さんからティーセットの使用許可を得ているので、チェルシーから教わった作法で丁寧に紅茶を淹れていく。
…元々は日本茶と同じ茶葉だと言うのですから不思議なものですわね。
ティーポットを持って狼牙さんの前にティーカップを置き、注いでいく。
紅い液体がティーカップを満たしたのを見れば、今度はバスケットの中身を取り出して見せる。
「本日の茶菓子には、実家で採れたブルーベリーで作ったタルトを用意させていただきました」
「ほう…それは楽しみだ」
狼牙さんとの料理特訓の末、わたくしは劇的なまでに料理の腕を上げることができました…。
それでも料理では楯無さんに、お菓子作りでは簪さんに一歩及ばず…精進あるのみですわ。
ブルーベリータルトを切り分ければ狼牙さんの前に置き、わたくしは隣に座って緊張を押し隠しながら見つめる。
お口に合うと良いのですが…。
「ふむ…うむ…セシリアは本当に料理が上手になったな」
「フフ、ありがとうございます」
褒めていただければ、単純なもので…それだけで舞い上がるような思いになってしまいます。
ニコニコと笑みを浮かべながら狼牙さんを見つめていると、フォークを此方へと向けられる。
こ、これは…。
「セシリア…一人だけで食べると言うのは案外寂しい物なのでな…ほら」
「あ、う…っその…あ、あーん」
わたくしは挙動不審気味に彼方此方を見て、意を決して口を開けて狼牙さんが差し出すブルーベリータルトを頬張る。
甘酸っぱい…ブルーベリーとは違う甘酸っぱさを感じてしまう。
恋人同士ですのに…あまりこういう事をしていないのがいけないのかも…今日のお夕飯は狼牙さんに食べさせてもらいましょう。
いえ、食べさせあいっこと言うのも…。
悶々とした思いで何となく狼牙さんの身体に寄りかかると優しく肩を抱き寄せられる。
「セシリア…」
「狼牙…さん…?」
わたくしを見つめる金の瞳。
優しい輝きの金の瞳にわたくしが映り込んでいる。
少しだけ汗ばんでいて恥ずかしい…狼牙さんの手がわたくしの唇に触れ、付いていたクリームを拭っていく。
狼牙さんはそのまま指を舐めとり笑みを浮かべる。
たったそれだけなのに…ドキドキと心臓が高鳴る…あぁ、今は…。
「どうかしたか…?」
「狼牙さん…わたくしはいけない子なのです…独り占めできてしまう場所に来ると…わたくしを見つめていて欲しい、そう思ってしまう」
「…いけない子だな」
「お嫌いですか?」
「いいや…そういう娘は躾けたくなるものだ…」
狼牙さんの顔が近づいてくる。
わたくしを見つめる金の瞳。
獰猛な獣性を孕んだ…危険な瞳…それに映るわたくしは望まれるままに顔を差し出し…。
「ん…ふ…ぁ…」
優しく繰り返されていくキス…唇に触れるだけでとても焦れったく感じてしまう。
わたくしは右手を狼牙さんの股間へと伸ばし、布越しにペニスを撫でる。
布越しでも分かるくらいに屹立しているのが分かる。
苦しそうにしているペニスをズボンから解放すれば、愛撫するように手で扱き上げていく。
灼けた鉄の様に熱く硬いペニスは時折ひくついているのが分かる。
わたくしの手で感じてくれるのが嬉しくなってしまう。
「今日の、セシリアは…積極的、だな…」
「狼牙さんが、いけないんです…ずっと…わたくしは待っていたのに…!」
「どうにも…大切にしたくてな…」
「いらない気遣いですわ…ですから、お仕置きです」
わたくしは顔をペニスへと近づかせて匂いを嗅いだ後に、口の中いっぱいに銜え込んでいく。
クラクラとするくらいに濃い匂いと先走りの味が口いっぱいに広がっていく。
わたくしは疼いてしまうのを感じながら、狼牙さんのペニスを口で奉仕していく。
「んちゅ、ふ…は…んぐ…!」
「っ…果てて、しまいそうだ…!」
狼牙さんはわたくしの頭を掴んで止めようとしますが、構わずに頭を動かして奉仕を続けていく。
ビクビクと震えて出したがっているのが分かる。
狼牙さんに体の芯まで穢して汚してほしい…。
「んっ…出る…!!」
「んん…!!!」
狼牙さんが達すれば口の中に精液が吐き出されていく。
狼牙さんの匂い…わたくしは何故かそれだけで身体を振るわせて達してしまう。
なんて…はしたない…これでは売女と変わらないではないですか…でも、狼牙さん専属の娼婦と言うのも…。
ペニスから顔を離し、両手に口から精液を掃き出し見せつける。
「駄目、ですわよ…こんなに、溜めては…」
「良い女と寝てる、と…溜まりやすく、てな…」
両手の精液を再び飲み下せば、体の内側から犯されているような感覚になってしまう。
狼牙さんから離れて立ち上がれば、スカートの裾を持ってゆっくりと上げていき…綺麗に処理されてツルツルの下腹部が丸見えの、所謂ローライズ…それもシースルーの下着を見せつける。
恥ずかしい、けれども見てほしい…先ほどから疼きっぱなしでわたくしの太ももを濡らしている、はしたない部分を…。
「わたくしは、いけない子なのです…ですから、狼牙さん…貴方に…」
「そうだな、いけない子は…きちんと躾けてやらんとな…」
狼牙さんが此方に近づけば、デスクに押し倒され首筋にキスマークを…それも目立つ場所にいくつもつけていく。
まるで首輪の様に…つけたのはわたくし達の筈ですのに…。
いつの間にか主従が逆転してしまったかのよう…それにこの生徒会室は…楯無さんが…。
そう思うと何故か興奮してしまい、手を自分の下腹部にある割れ目に伸ばし自慰を始めてしまう。
「んぁ…あっ、ん…」
「自分で、慰めるだけでいいのか?」
布越しに胸を乱暴に鷲掴みにされて強く揉まれながら耳元で囁かれる。
体中から発せられる快楽の波に言葉は声にならず、首を横に振るしかできない。
欲しいと言う意思表示の為に下着をずらして、いやしくも自分の指で割れ目を広げてしまう。
「エッチな娘だ…だが――」
『愛おしいな、セシリア』
そう耳元で囁かれた瞬間、大きく、火傷してしまうのではないかと思うくらい熱いものがわたくしの膣内を貫いていく。
わたくしは口をパクパクとさせながら何度も達し、狼牙さんの腰に足を回して密着させる。
もっと、もっと、もっと…愛してほしい。
この地上で誰よりも、このセシリアを…卑しい雌を愛してほしい。
刹那的であっても。
「愛している、偽りなく…セシリア…っ」
「ろう、が!もっと、あい、して…!!」
貪欲に求める様に腰を振り、狼牙さんはそれに応える様に突きあげてくる。
楯無さんが仕事をする部屋で。
誰か居るかもしれない学園の校舎で。
共に愛されている女性たちを出し抜いて…わたくしは一心不乱に狼牙さんの愛を求めていく。
「あっ、だ、め、く、る…きちゃ…!!」
「っ!セシリア…!!」
乱暴に腰を突かれ、それでも優しく抱きしめられて幸せを感じてしまう。
ざわざわと快楽の波が大きくなっていき、意識を追いやってしまいそうになる。
達してしまうのを耐え、狼牙さんと深くキスをした瞬間に腰を密着されてじわりと熱が広がっていくのが分かる。
わたくしの膣内で…――
再び意識を取り戻したとき、狼牙さんの顔が視界一杯に広がる。
まだ、繋がってくれている…たまらなく嬉しい。
「すみ、ません…卑しい娘で…」
「構うものか…俺はお前たちの…セシリアの全てを…」
少し照れたような顔をして狼牙さんは耳元に口を近付ける。
耳にかかる吐息に思わず声を上げてしまう。
これだけで快楽を感じてしまうなんて…欲求不満にも程がありますわ。
「愛しているんだ…」
「わたくしも…狼牙さんの全てを…白蝶さんにだって負けませんわ」
わたくしのちょっとした宣戦布告…いつか、貴女よりも彼を理解して見せる、と言う…。
ゆっくりと体から狼牙さんが引き抜かれていくと、中から溢れ出しそうになるのを手で掬い先ほどしたように口元に運んで飲み下す。
一滴たりともわたくしの身体から出しません…ずっと穢してもらうのですから…。
気付けばもう夕焼けが生徒会室を染め上げていました。
「セシリア…帰ろうか…風呂にも、入らんとな」
「ふふ、ご一緒しますわ」
そして、また…。
わたくしが艶やかに笑みを浮かべると狼牙さんはどぎまぎとしてしまって…それが可笑しくてわたくしはクスリと笑ってしまうのでした。
書き上げた後、バックアップが消し飛ぶと言う悲しい事故から何とか立ち直れたよパトラッシュ…
とでも思ったのか?
セシリアの部活を間違えると言う痛恨のミスである…指摘してくれた方ありがとうございます。
背徳エロシリーズ第二弾
校舎、それも共犯者兼ライバルの活動場所でと言う…セシリア、大胆な子!!