※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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1.

 ずぞぞぞっ、と。

 一色の舌を吸い上げる。

「んぐぅぅぅぅ……っ!」

 苦悶と、それ以外の何かが入り混じった、くぐもった声がする。

 俺に腕を動かせない程の力で拘束され、逃れることが出来ない状態で、身体を悩ましくくねらせている様がひどく妖艶に映る。

「えぅっ、せんぱっ、いっ……んんっ、ひぅっ、えぅぅっ、んぅぅっ……!」

 涙ぐむだけでは収まらず、もはや頬に涙がはっきりと伝っているのが見て取れる。

 左腕で彼女の両腕を押さえ付け、右腕は後頭部に回し、しっかり頭をカバーしながら、駐輪場の柱に押し付ける。

「んんっ、んんんっ、んむぅぅぅっ……」

 蕩けた目と、途切れ途切れの吐息と、上気した頬が際限なく劣情を催させる。

 首の角度を固定して、飲み込めようが飲み込めなかろうが関係なく、大量の唾液を流し込む。

 ごくっ、ごくっ、ごくっ、と。

 彼女の綺麗な白い喉が、幾度となく鳴る。そして、涙が伝ったすぐ横を飲みきれなかった唾液が伝う。

 その間、彼女の身体はずっと、ずっと、静かに震えていた。

 

2.

 どれくらいそうしていたのか、本当に全く分からない程に無我夢中で一色の唇を貪って、ようやく解放したときには、既に彼女の顔は見た事が無い程色に染まっていた。

「あっ、ふあっ、ひっ、ひぅっ、ひぐっ、えぐっ、あっ、あっ……」

 肩を押さえるくらいしかしていないにも関わらず、さっきまでの余韻なのか、ずっと断続的に震えて、その度に甘い声を漏らしている。

 …………。

 んー。

 もう、これくらいで十分だろう。

「一色、そろそろ――」

 帰ろう、送るから、と言いかけたその時。

「……先輩」

 彼女の声が、俺の言葉を遮った。

「どうした?」

「お仕置き……」

 ……?

「ん? お仕置きならもう……」

「終わり……ですか?」

 上目遣いで、口の周りに付いた唾液を艶めかしく舐め取りながら、息混じりの声で囁く。

「え……」

「お仕置き……もう、終わり……ですか? 終わっちゃうんですか……?」

 言って、袖をぎゅっと摘まんできた瞬間。

 弾けるように、一色を力任せに抱きしめた。

 

3.

「一色……! んんっ……」

「ひぃんっ!? あっ、ひぁっ、あぅぅっ、そんな、とこっ、ひぁぁぁ……っ!」

 抱き締めて、どこでも良いから貪りたくなり、彼女の首筋に吸い付いた。

 好き放題に舌でつつき、下から上へ舐め上げ、吸い上げる。

 刺激を加える度に、一色の身体が俺の腕の中で激しく跳ねた。

 でも、これでも。

 これでも、きっと。

 足りない。

 俺も。

 一色も。

 力をもっと込めれば簡単に壊れてしまいそうな彼女の背中に回していた両手で、ゆっくりと彼女のコートのボタンを開けて中をまさぐり、行き当たったスカートを遠慮無しに捲り上げる。

「あっ……!? やっ……!」

 何が起ころうとしているのかにやっと気付いた彼女が抵抗の言葉を上げたが、何ら遠慮することなく、彼女の尻をショーツ越しに掴んだ。

 小指から順に握り込むようにして、スレンダーな割に意外と肉感のある尻に指を食い込ませると、

「ひぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 天を仰いで、長い長い嬌声を上げた。

 それでも構わず、何度も尻を揉みしだいて、時折ショーツを少しばかり捲って、直接触る。

 その度に、上唇と下唇の間に糸を引いた彼女の口が大きく大きく開いて、可愛らしい喘ぎ声を漏らした。

 しばらくはそうして楽しんでいたが、やがてそれでも物足りなくなった。もっとこいつが可愛くなるところをみたい。

 そう思って、右手を太腿伝いに動かして、中指と薬指を秘部の上にそっと置いた。

「ひっ……!」

 それに気付いた彼女が、怯えと期待の入り混じったような声を上げる。

「一色……行くぞ……」

 言って、指をショーツ越しに秘部へと食い込ませようとした瞬間。

「んんんっ……!」

 彼女が目を閉じて、俺の唇を奪ってきた。

 彼女が俺の唇を奪ったのと、俺が彼女の秘部へショーツ越しに指を食い込ませたのはほぼ同時で。

 その瞬間。

「――――――――――――――っ!」

 彼女はまるで火花が散っているかのようにばちばちと瞬きをして、俺の口内に直接、悲鳴じみた喘ぎ声を送り込んで来た。

 まるで脳内に直接喘ぎ声を叩き込まれたような感覚に陥る。

 やがて、彼女の目から急に光が失われ、身体がふっと重みを増した。

 

4.

「……あれ……」

「おう、起きたか」

 あの後、失神してしまった一色をすぐ近くのベンチまで運び、コートで包んで休ませていた。

「……あぅ……わたし……」

 さっきまでのことを思い出したのか、顔を真っ赤にして俺のコートで顔の下半分を覆った。

「や、その、なんだ、俺も、……やりすぎたわ……わりぃ」

 頬をぽりぽりと掻きながら謝り、隣を見ると、彼女は俯いていた。

「お、おい、一色、どうした……?」

「先輩……」

 彼女が顔を上げた。

 ……うわぁ……悪そうな笑顔だぁ……。

 絶対ろくなこと言わなそう。

 でも、なんだろう。

 たまに見るこの顔だけれど、今回は何て言うか、いくらか色が混じっている。

 んん、なんか余計に怖い……!

 そんなことを思っていると。

 ふわっ、と。

 彼女が俺に横から抱き付き、耳にくっついてしまうくらいの距離に唇を寄せた。

「先輩……」

「う……うおぉぉぉ……!?」

 近い近い近いいい匂い息遣いエロいくすぐったい!

 仰け反って逃げようとするが、彼女の腕が俺の肩をしっかりロックしていて逃げることが出来ない。

 彼女を見ると、目を細めてにぃっと微笑む。

 その表情が、どうしようも無い程に色っぽい。

 どきどきするなんて言葉を通り越して、心臓が爆発しそうだった。

「せーんぱい……」

 再び、耳に息を吹きかけるかのように、息が多量に混じった声で呼んでくる。

「な、なんだよ……?」

 声が震えて情けないとは思いつつ、それでもなんとか返事をする。

「わたし……先輩にお仕置きされちゃいました……んんっ……」

「ちょっ、はぁっ!? おまっ、こらっ……!」

 息をあらん限り耳に送り込んだ直後に、今度は耳の穴に舌を入れてきた。

 いやらしい水音が耳朶を打つ。

「こっ、こらっ、やめっ……!」

 抵抗はするものの、くすぐったさと快感とで、ろくに身動きが取れない。

 本当にそうなのかは、自分でも分からないけれど。

 彼女は尚も責めを止めない。

「先輩……んちゅっ……わたし……れるっ、んちゅるっ、先輩に、んんっ……お仕置き、されちゃい、ましたぁ……っ……」

「~~~~~~っ! ちょぉぉっと待てぇぇぇぇ!」

 本当に洒落にならないと思い、必死で彼女の腕を振りほどき、ベンチから立ち上がって離れて、右手を前に突き出して制止のポーズをとった。

 ……なに! なんなのこのイベント!?

 こんなエロい事実報告あんの!? この報告、要る!?

 知ってるよ! お前にお仕置きしたのなんて! ここ当事者しか居ねえじゃん!

 興奮で俺を殺す気か!

 右手を前に翳したまま、全力で彼女にツッコんだ。……心の中で。

「ありゃりゃ……逃げられちゃった」

 人差し指を唇に当て、むーと唇を尖らせる。

「いやいやいやいや……なんだよ今の?」

「えー?」

 聞くと、彼女は頬に人差し指を当てて、斜め上を向いた。

 数秒経つと、

「んー、先輩に一方的にお仕置きされたのがなんか悔しかったので、反撃してみました!」

 舌を出して、まさかのテヘペロ。

 …………。

 こんのクソ後輩がぁ……!

 どう料理してやろうかと、ゴールキーパーよろしく両手を上げながらにじり寄っていると、彼女はそんな俺をまるで気にも留めず、手をぽんと叩いた。

「あ、そうだ。先輩ってー、明日暇じゃないですかー?」

 …………。

 ……正真正銘の、ガン無視&話題の自由旅行。

 そして俺の予定の無さをずけずけと指摘。

 ん、まあ。

 俺がけだものみたいな表情で一色に迫ってるっていう光景は、ぶっちぎりでアウトだったからいいんだけどね!

 すっかり毒気を抜かれて、腕を下ろす。

「……いや、まあ、暇っちゃあ暇だけど……」

 言うと、一色が右手をぐっと握って上げた。

「じゃあ、デートに行きましょー!」

「お、おおお? お、おう」

 めっちゃ「お」を乱発してしまった。

「先輩には断る権利なんてありませーん」

 びしっと俺を指差して、きゃるんっと笑った。こいつ……。

「あ、いや、まあそれは良いんだが、どこ行くかとかいつ決めるんだ? 今から? それとも明日その場でか?」

「それはですねー……」

 ふっふっふと溜め気味に笑う。さっさと言えよ……。

 何を言うのかと見守っていると、一度目を閉じて、俺の目を見てにぱっと笑った。

「後で、先輩がわたしに電話してください」

 ……んん?

「え、いや、なんで?」

 聞くと、人差し指を立ててちっちっちっと左右へ動かした。いちいち表現豊かだなぁこいつ……。

「ふっふっふ。電話で話すからこそ分かることがあるんですよ」

「あ、そうですか……」

「わたしの連絡先に電話番号もちゃんと入れてますから。よろしくお願いしますね! じゃ、帰りましょー」

「あ、おい……」

 一色は元気に立ち上がると、俺の腕を掴んでずるずる引っ張って行く。

 俺が自分の自転車を見付けると、そこからそのまま彼女を家まで送る流れになった。まあ、初めから送るつもりではいたけど。

 …………んー。

 こいつの自由さには割と、いや、かなり参ってるんだけど。

 割と心地良いと思ってしまう俺がいる……いや、やっぱ認めない。

 

 

 

 続く。




いろはす2連投でした。この話はすぐ書きたかったもので。
いろはす編の次話はのんびりと行きます。
いろはすのエロss及び同人を見たことがないので、完全に自分のイメージだけで書いております。まあ、中途半端に見てもしょうがないとは思うのですが!

明日はいろはす以外の3人のうち……どうするかはまだ決めてません。
今日やっと頼んでいた官能小説×3が届いたので、上手い具合に触発されたら小町orガハマさんを書こうと思います。

感想ありがとうございます。例によって返信は遅れますが、感想自体は逐一読ませて頂いております。

うおぉぉ……UAがじわじわ伸びているぅぅぅ……! テンション上がります。ありがとうございます!!!

明日の仕事中ははるのんとめぐりん編のイメージをしてみようかなと思います。ルミルミもかな。


それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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