※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(18)

1.

「えっく、ひっく、もう、やめれ、やめれくらはい……やっ、イっ、また、イっ、イっ、イクぅぅぅぅ……ひぁぁっ!」

「も、もう、おしおきはおわりれいいれひょう(おしおきは終わりでいいでしょう)? も、感じすぎて、おかひく、……んぐぅぅぅっ!」

「やらぁ……もうこれいりょうイカさらいれえ……あぁぁぁ……っ」

 一色はもうまともに言葉を口にすることも出来ず、ただただ懇願することしか出来なくなっている。

着衣の上で、という状態は崩さなかったけれど。

 俺は一色が最初に果ててからも、一向に責めはやめることは無かった。

 指を全力で動かす愛撫ならば手首が疲れてやめるということもあるのだろうが、俺がやっているのはゆっくり大きく一色の胸と秘部を揉みしだくという単純で負担の少ない行為だったため、俺の欲求が続く限り一色を弄り続けることが出来た。

 正直俺の股間はもうずっと張りっ放しなのだけど、今は一色を一方的に弄るこの状態が楽しいから良しとする。

 俺の腕の中で細い肢体を悩ましくくねらせながら、一色は蕩けきった声を上げ、その口は何か伝えようとしているのかそうでないのかも定かではないような緩慢な動きをしている。

「またイクのか?」

 一色の絶頂に達する予兆が掴めてきた為、彼女の震えが再び達しそうであることを示していると思い、彼女の耳元で囁く。

「あ、えぁっ、も、もう、や、せんぱい、わたし、もう……」

 一色が潤んだ目で見つめて来て、たまらない恍惚感に包まれる。

「そうか。ほら、イケっ、イケっ、イクんだ……っ!」

 語気を強め、指の動きを速めると、一色は目をむいて身体の動きを大きくした。 

「ひぐぅぅぅぅ……っ! あ、らめらめらめらめ、これ以上、あぁぁっ、ひぐぅっ! あふぁっ、あくぅっ……イっ、イっ、イクっ、イクっ、イクっ、あぁっ、あっ、あっ、……――――っ」

 もはや、達する時に声を上げる体力すら尽きた一色の身体が、再びびくんびくんと震えた。

 

2.

「あ……うぁ……」

 もはや何度目かも分からない絶頂の後、ようやく一色から手を放した。

 くてっ、と俺に寄りかかってきたので、俺は両腕を一色の胸に回し抱きかかえる。

 既に体力の限界を迎えているように見える一色が、力無い視線を俺に向ける。

 いつものあざとい笑顔を作ろうとしているようだが、余裕が無い為かそれが妙にぎこちなく、そのたどたどしさがまた抱きしめたくなる程に可愛らしい。抱きしめてんだけどね。

「……はっ、はっ、へ、へんぱい、へんたいれすね……」

 え、なに、「変態、先輩ですね」? 「近頃噂になってたあの変態って先輩のことだったんですね! 納得!」みたいな?

 や、まあ。言いたいことは分かってんだけどね。

 一色から顔は見えないから、罵られないだろうと思ってにやりと笑う。

「そうだぞ。今頃気付いたか?」

「今笑ってると思いますけど、多分キモいです」

「…………」

 …………。

 お前は複眼の持ち主か。

 や、見えてないから「多分」って付けたのか。

 ていうか「多分キモいです」って罵り方、斬新すぎない? 

 呂律が回るようになってきたのか、一色は「それにしても思ってた以上でした」と呟くと、たははと笑った。

「先輩、鬼畜すぎます……わたし、意識飛びかけたんですよ?」

「でも、意識飛びかけるくらい気持ち良かったってことだろ?」

「あう……」

 俺からのカウンターに、顔を赤くする一色。うーん、撫でたい。

 撫でた。躊躇ゼロだった。

 なでなで。

「はうぅ……」

 頭をくしゃくしゃと撫でられ、一色が困ったように声を上げる。ちょっと可愛すぎてどうしたら良いか分かんない。

 取り敢えず、引き続き撫でる。

 なでなで。

「…………」

 しかし、ここからどうしたものか。

 一度休憩を挟んだ形になっているけれど、この後どうしよう。

 一色の体力を考慮したらもっと休んだ方が良いのかな……でも正直今すぐにでも押し倒したいな……。

 ぼんやりと葛藤しながらも一色の頭を撫でていると、一色がこそばゆそうにしながら、ちらりとこちらを向いた。

「先輩」

 なでなで。

「んー?」

 なでなで。

「わたし、疲れました」

 なでな――。

「ん」

 撫でる手を、ぴたりと止めた。

 え、なに、熟年離婚? 色々おかしいなこれ。

 俺の戸惑いを気にもせず、一色は部屋のクローゼットを指差した。

「あそこから、わたしの替えのブラとショーツを持ってきてください。あ、あと上着とスカートも」

 ほーん? 全身?

「や、ちょっと難易度高すぎて何言ってるのか分かんない」

 この命令、えぐくない? 色々と。

「先輩のせいでわたし今まともに立てないんですよ? だからわたしの代わりに持ってきてください。このままだと汗で気持ち悪いし風邪引くかもです」

「む……確かにそうだけど……でもなあ……」

 渋る俺を見て、一色がにやりと笑う。

「……後で先輩が見たいと思うものを取ってきて良いんですよ?」

 はーん!? 何その魅力的な提案!?

「……や、それは流石に……」

 内心「喜んで☆」とか言っちゃいそうになるのを必死で堪えながら、何とか渋った。

「……はあ、しょうがないですね。じゃあ、目を瞑って適当に取ってきてください」

「おお、ナイス妥協案。それで行くわ」

 もしかしたら、このまま最後まで……などと考えてもいたのだけれど。

 現実はそう簡単には行かないらしい。

 ていうか、一色は見た目には分からないけど、相当疲れてるはずだしな……。

 ついさっきまでは一人で考えていたけれど、一色とのやりとりから鑑みるに、今はやめておいた方が良いのだろう。

 残念に思う気持ちやら滾る気持ちやら色々なものを頭の中でごちゃごちゃさせながら、一色から聞いたクローゼットの下着が入った棚をしゅるりと開ける。

 すぐ目を閉じたかったのだけど、如何せんすぐ閉じるとブラとショーツの位置が分からないので、最初だけうっすらと目を開けることにする。しょうがないよね、うん!

「……うお……」

 ピンクとかうっすら紫とか大人びた黒とか色んな色が見えるー! フリル付きとかあるんだ! へーー! すげーー!

「……先輩、すっごい見てませんか?」

「ごめんなさい」

 振り返るまでもなく、一色が極めて冷たいジト目を向けているのを感じて、謝罪しながら瞬時に目を閉じた。

 ……クローゼットの下着ゾーン、ちょっと目を開ける程度のつもりが、気付いたらガン見してました☆

 

3.

「じゃ、わたしこの場で着替えるので、先輩はそこで後ろ向いて正座して今までの行いを後悔しててください」

「ちょっと、後半おかしくない?」

 お前はどこの氷の女王だっつの。

 まあ、部屋を追い出されないのはなんか嬉しいような、むしろ恥ずかしいような。

 取り敢えず、指示通り後ろを向いて正座することにした。

 今までの行い……んー、材木座をゴミ扱いしたのは問題ないだろ? 由比ヶ浜のおバカイジりは呼吸も同然だし、戸部の扱いは心の中でこそひどいけど実際は雪ノ下の方がよっぽどひどいし……うん、雪ノ下は反省すべきだな。よし、今度注意しよう。絶対無理だけど。

「んっ……」

 悩ましい息混じりの声と、衣擦れの音がする。

 あ、え、なんだろうこれ、すんごい恥ずかしい。

 なんだかんだで一色の下着姿すら見た事ないから、すんげえどきどきするんですけど……!?

「見ますか?」

「はひゃいっ!?」

 突然耳元でした声に、心臓が跳ね上がる。

 俺の動揺を笑うように、一色が意地悪な猫撫で声で囁いてくる。

「今、まだ下着姿なんですよぉ……見ます?」

「あ、え、や、まあ、その、一色さんが良いと言うんでしたら、後学のためにも何て言うか、その……」

 全力で慌てていると、くすっと笑う声がした。

「……はあ、もう、そんなに慌てちゃって……かわい、いや、キモいですよ?」

「や、今、可愛いって言いかけたよね? なんで罵倒に切り替えたの?」

 俺のツッコミ(目を閉じたまま)をスルーして、再び一色は着替えを始めた。も、弄ばれた……!

 待つことしばし。

「さて、と……はい、目を開けて良いですよー」

 言われて振り向くと、一色はすっかり着替えていた。

 身体のラインがよく見えるセーターに、やや短いスカート。

 ……うん、シンプルでなんか、良い。

 一応、俺は目を閉じながら下着が上下揃っているかを一色に見せながら確認して、上着とスカートは1つ1つ取り出して検討してもらった。俺はただひたすら一色に服と下着を見せる係になっていた。

 なので一色が今着用しているセーターとスカートは一度見たものではあるんだけど、……本人が着ているのを見るのは……また格別だなあ……。

 なんかね、なんか、良いんだ、すごく。

 にやつくのを抑えていると、軽蔑した目でじっと見られた。あれ、バレた? おっかしいなあ……。

「えーっと、この辺は今軽く拭いて、消臭スプレーをかけて……はあ、カーペットは後で洗濯しなくちゃなあ……」

 一色は何やらぶつぶつ呟きながら、ぱたぱたとせわしなく動き回っている。

「あ、一色、何か手伝えることあるか?」

 問い掛けると、一色はくるりと軽やかに振り返った。

「すぐ終わるので大丈夫ですよー。……先輩は……その、手を、洗っておいてもらえますか? 洗面所は廊下の角にあるので……」

「お、おう……そうだよな、わ、分かった……」

 一色の恥ずかしそうにしている顔に釣られて、俺まで恥ずかしくなった。死にそう。

 一色の部屋を出て廊下を歩きながら、ついさっきまで彼女の身体を弄り抜いていた自分の手の平を見つめる。

 あの時の一色のあまりに艶めかしい姿態と声は、しばらく忘れそうにないな、と思った。「しばらく」と思ったのは、きっとそれ以上のものをこれから見聞きするだろうから、という予感よりも確信に近いものがあったからだ。

 ……やべえ、何かもうどきどきが止まんねえ。

 などと思っていたら。

「んぐぁ」

 喉の奥で変な音が鳴った。

 半ばにやけてぼんやりと歩いていたら、つま先を廊下の床でぐきりとやってしまった。

 別に怪我をする程のものではなかったのだが、しばらく悶絶した。

 くうう……。

 

4.

「それじゃ、この後どうする?」

 コーヒーなども含めて一通り片付けを終え、やっと落ち着いて再び座ったところで一色に尋ねた。

 すると、一色はきゃるんと笑って、さも自分の中では決まりきったことのように答えた。

「寝ましょう」

「え」

「寝ましょう」

「え」

 まるで全く同じ腕の振りで行われた卓球のラリーのようなやりとりに、一色が呆れ気味にため息を吐く。

「……さっきも言ったと思いますけど、おしおきが激し過ぎたので疲れちゃいました。ちょっと寝不足ですし。だから、添い寝してください。夕ご飯までも時間がかなりありますし」

「……マジで?」

「大マジです」

 …………。

 この子、ぱねえ。色々と。

「……あの、俺に抵抗する権利は……」

「え? ないですよ?」

 何で小首を傾げながらそんなひどいこと言えるのん? 可愛いからって許されることと許されないことがある!

「……分かったよ」

 許しちゃった。

「よーっし、じゃ、早速寝ましょう!」

 一色はこれから寝るとは思えないようなハイテンションで右手を上げた。

 ……なんだこの流れ?

 まあ、繰り返し言うけど、一色も実際かなり疲れたろうしな。特に最後。……俺じゃん、犯人。

 一色に怪しまれないように、見えないようにしながら、寝やすいようにベルトを外した。

 結局見られて「けだものー!」とか言われた。本当に襲うならそんな面倒なことしないと思うんですけど……。

 

 

 

 続く。




いろはす編、怒涛の4連投でした。3ヶ月前に書いていた怪談噺以来、こんなに1つのエピソードを連投したことは無かったようです。なんだか懐かしくなりました。
いろはす編、まだまだ続きます。書きたい場面があるが故の焦らしでございます。

延期になった11巻の発売も目の前と言うことで、どきどきしています。うおお。

昨日の後書きで募集した小説の情報も、あちらこちらから頂いております。ありがとうございます!引き続き情報の方をお待ちしております!

明日以降は誰の話を投稿するかは決めていません。いろはすでうおおっと突っ走ったので、一旦欲求が落ち着きましたwまたのんびりと行きたいと思います。

感想の返信が滞っておりますーー申し訳ありません!少しずつ返信致しますので!
新たなご感想もがしがしお待ちしております!!

今日からまた1週間、頑張りましょう(^^)!


それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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