※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 ――……早く、せんぱいとエッチしたいです――

「…………」

 並んで片付けを手伝いながら、ついさっき一色が言った言葉をぼんやりと、けれど鮮明に反芻する。あまりに破壊力の高いその言葉は、心臓に、腹の奥に、下腹部に、深い熱と疼きを与えた。

「先輩、洗うのはこれでお終いです、ありがとうございます。……先輩?」

「ん、あ、ああ、そうか。どういたしまして」

 ひょこっと横から顔を覗かせる一色にびっくりして、意識が現在に引き戻された。うーん、今までならあざといと思ったであろう仕草なのになあ……今はなんかもう死ぬ程可愛いとしか思えないなあ……どうしよう……。

「……えいっ」

「んっ?」

 ぼへっとしている俺の顔をじーっと見ていたかと思うと、俺の胸にぼすんと突っ込んできた。

「えへへー」

「…………」

 特に何をする訳でもなく、おでこを胸板にこすりこすり。甘えたかったのだろうか。うん、死んじゃう。無言で頭をくしゃくしゃと撫でていると、不意に上を向いて目が合った。

「んっ」

「えっ」

 え、目を閉じた。え、なに、唐突に? 俺からキス的なのを要求してらっしゃるの? え?

「んっ」

「う……」

 瞑目したままで圧力が掛かる。

 何この恥ずかしイベント。避ける方法は何か無いか――

「んっ」

「うぐぐ…………んっ」

 無理だった。

 軽く唇を重ねると、一色が俺の上唇をはむはむと咥える。続けて下唇も咥えると、舌をちろりと絡める。懐っこく愛情確認をするその動きがたまらなく愛おしい。

 一色の行為をなぞるようにお返して、しばらく互いの唇を味わう。……これ、街中で軽いキスでも要求されようもんなら、なんだかんだで夢中になって、最終的に衆人環視の下での口付けになりそうで怖い。ドラマタイトルは「あざと姫君とDHA」で良いかな。遠回しすぎて訳分からんな。

 ……しかし、本当にそうなりそうで怖い。

 どれだけ、理性を保とうと気合を入れてキスに臨んでも、一色の唇は俺の覚悟なんて容易く蕩かしてしまう。

 やがて唇が離れると、一色がはっとした表情をした。

「はう! ちょっと先輩、早く歯磨きに行かないとですよ! あんな優しい顔つきでキスされちゃったら甘えたくなっちゃうからつい先輩の唇を味わっちゃったじゃないですか! それになんですかこの抱きしめ心地、抱きしめる度に腕前が上がってますよ! 全くもうなんなんですかこれからもどうぞよろしくお願いします」

「……………………お、おう」

 こ、こいつ……もはや恥ずかしげもなく……。

 胸板に顔をうずめて「ん~……♪」と気持ち良さそうにおでこをこすってくるのは……ちょっと精神的にダメージが……幸せすぎて死にそう。俺の胸板そんなに気に入ったの? 一色にとって俺の胸板はモルディブかなんかなの?

「ほれ、行くぞ」

「あう」

 頭をぽんぽんと撫でると、ようやく俺から離脱した……と思いきや、俺の袖をちょこんと摘まんでいる。

「さ、行きましょ?」

「あ、ああ……」

 …………。

 なんだろう、一瞬も油断させてくれない……心臓に悪いなあ……。

 

       ×  ×  ×

 

 やっとのことで歯磨きタイム。

 まあこれはさらりと終わるイベントだろう、お互い口と片手が塞がってるんだし――と思っていたのだが。

 ……油断していた。

 ――現在の状況説明。

「う……うぐ……カシュカシュカシュカシュ……」

「ふうっ、んっ、ふあっ……カシュカシュカシュカシュ……」

 ――歯磨きは、している。しているけど。

 一色は俺の前に立ち、少し左にずれた場所に居る。

 ――剥き出しになった俺の肉棒を握りながら。

 ――さ、歯を磨きましょう!

 ついさっき、一色はそう言いながらまず俺のチャックを開けた。頭おかしい。そしてそのままパンツに手を掛けて、ぶるんと剥き出しにしてしまった。ちなみに俺はあまりの突然の奇行にそれを茫然と見ていて、ツッコむ前に歯磨き粉を付けた歯ブラシを手渡された為に何も言えなかった。笑うがいい、笑うがいいさ!

 ――そんな訳で。

 俺は今、自分の肉棒をしごかれながら、空いた左手を一色の背中に回し、そのまま更に伸ばして左胸を揉んでいた。

 俺への攻撃を緩めさせようと胸の突起を摘み上げてきゅむきゅむと触ってやると、「ひゃうんっ!」と可愛い声を上げて一色が――俺の肉棒を掴む手に力を入れて、雁首を先走りの汁でぬめった手でぐちゅりと握ってくるので、なんかもうすごい泥仕合になっている。

「はふっ、あっ、くひっ、んんっ、んんん……っ」

「…………カシュカシュカシュカシュ」

 ……や、歯ぁ磨いてくれませんかね……この泥仕合終わらないんですよ……。腰をがくつかせながら、心の中でツッコむ。だって喋れないんだもん。

 結局、標準時間3分とされている歯磨きに15分かかって何とか終了した。

 お互い絶頂までは行かなかったもののだいぶぎりぎりで、うがいが終わった後は二人してふらついた状態で、台所でコップ1杯の水を飲んだ。

 ……この後、どうなるんでしょう……。

 

       ×  ×  ×

 

「さ……行きま、しょう、か……」

 水を飲み終えた一色が振り返ると、その表情は明らかに期待と緊張に染まっていて、固いものになっていた。

「……そうだな、行こう」

 言って一色の肩を抱くと、彼女はびくっと震えて俺をちらりと見た。

 時計を見ると、まだ21時を回ったばかりだった。

 夜は、長い。

 

       ×  ×  ×

 

 ばたん、と一色の部屋のドアが閉まる。

 部屋の中で、肩を抱いたまま一色を見ると、俯いていて表情が見えない。

 ぞくりと期待感が背筋を駆け抜けるのを感じながら、俺はドアをロックする部分を探した。

 ――かちゃり。

 ロックをした瞬間、一色の身体がびくっと跳ねた。

「あ、え……せ、せんぱい? どうして……?」

 不安の炎が瞳の中に揺らめく一色を見つめる。彼女には今俺の瞳がどんな風に映っているのだろうか。

「……なんとなく、だよ」

 言って、肩を抱く力を強める。

「……っ」

 一色は無言でぶるりと震えた。

「ベッド、上がるか」

 一色の背を押して招くと、こくりと頷いて従った。

 

 ぽすんと2人分の体重でベッドが沈み、すぐに跳ねかえって元の位置に戻ってくる。

 俺は胡坐で、一色は女の子座り。

 向かい合って、俺は一色を見る。一色は俯いている。

 ――少し、緊張をほぐすか。

「一色……んっ」

「……んっ……んむっ!?」

 肩を掴んで優しく唇を重ねて、僅かに舌を入れた瞬間――一色の目が見開いた。

 キスに弱いのはもう十二分に知ってるけど……それにしても、この反応は……?

 不思議に思いながら舌を一色の口内に侵入させて動き始めると、更に反応が顕著になった。

「んんっ!? んっ、んくっ、んんん……っ、ふっ、くふうっ、んちゅるっ、ふうっ、んんん……あううう……うううう……っ」

「…………っ」

 だ、大丈夫か?

 一色は俺の肩を掴み返していて、その手もずっと震えている。

 ……もしかして、更にキスに弱くなってる? なんで? 最後まで行くって思って興奮してるからか?

 疑問は晴れないけれど、取り敢えず一色の緊張そのものは解れたようなので、唇を離す。

「んはぁ……っ」

「……っ」

 上気しきった一色の顔はだらしなく口元が緩んでいて、舌がてろりと出たその先から伸びた糸が、俺の舌先と繋がっていた。

 ……完っ全にスイッチが入ってらっしゃる。

「せん……ぱい……」

 一色が俺の上着の裾を掴み、くいくいと引っ張っている。脱げってことか?

 俺ももう辛抱ならない状況だったので、胡坐のままで、一色の要望に応えて上着をがばっと脱ぐ。

「ふわ……」

 一色が両手を頬に当てて、目を見開いて俺の上半身を見つめる。

「結構がっしり……わ、うわ、わわ……」

「こらこら」

 胸板をぺたぺた触るのは恥ずかしいからやめて!

「…………」

「こらこら」

 乳首を見つめないで! 絶対なんかする気だろ!

「……下も脱ぐぞ」

 一色の興味をずらそうとして言うと、

「あ、下は……わたしが。えいっ」

「えっ」

 一色が茶目っ気のある表情で俺の肩をとーんと押すと、抵抗することも出来ずにぽてんと仰向けに倒れた。

「えーと……」

 2度目とあってか、幾分手際よくチャックをちー……と下ろす。

 そして顔を出したボクサーパンツごと、んしょんしょと可愛い掛け声を上げながら引き下げる。ずるりずるり。

 やがて。

 ――ぶるん、と肉棒が顔を出すと、ついさっきも見ていた……というか触って咥えていたというのに、一色の目が爛々と輝く。

「ふああ……すごい、大きいよお……」

「…………」

 うっとりとした顔がエロすぎて、見ただけで更に勃っちゃった。

 ていうか、この状況はあかん。俺が仰向けで寝っ転がっていて、一色が乗っかっている。攻め込まれる前にこの無防備な状態を打破せねば!

 素早く起き上がって、一色の肩を掴む。

「一色も脱いでくれるか。全部」

「……あ……う……」

 一色の目が泳ぎ、ちらりちらりとこちらを見る。

 脱ぐ前から、衣服の下にこもっている媚薬じみた女の匂いが微かに香っていて、頭がくらくらする。

「……わかり、ました……」

 こくりと頷くと、ニットセーターのボタンにゆっくり手をかけた。

 

 

 

 続く。




☆☆☆☆☆祝・100万UA突破☆☆☆☆☆
皆さん、本当にありがとうございます!!!PV(1話見るごとにカウントされる数字)はなんと450万程に。なんということでしょう!!!
今日の昼に100万に到達したのを確認して小さな声で「……来た」と呟きましたww
連載開始から5ヶ月弱で大台に乗ったのは、ひとえに皆さんのお陰です。本当にありがとうございます、本当にありがとうございます、本当にありがとうございます!!!大事な事なので3回言いました!!!
数ヶ月前の後書きで「今、目標を自分の中でひっそりと決めました」的な事を書いたんですが(もはや発見が困難)、その時思い描いていたのは「100万UA突破及び1日1万UA」という数字でした。残念ながら1日当たりのUA数は最近また持ち直してきたものの、1万にはまだまだ及びません。しかし前者を達成出来て本当に嬉しいです。うおおおおお。
この目標を考えた当初は「その頃には毎日更新はしなくなってるだろうな」等と考えていたと思うんですが、そんなのは夢幻でしたwwwまだまだ続きます、毎日更新!
これからもどうぞ、この作品をよろしくお願い致します(^^)!

閑話休題。

いろはすでした。話題が切り替わりきってないですが、記念すべき今日はゆきのんorいろはすかなーと思い、以前の何かの節目(もはや記憶していない)ではゆきのんだったので、今回はいろはすにしました。いろはす編、pixivに転載しようとしたら1作で10万字越えるな……まあ良いか。
これから迎える本番シーンが楽しみで、アフターも楽しみで、ああもう、ああもう。どうしてこんなにエロ可愛くなったんだ!キス好き設定から凄まじい膨らみを見せてくれています。現在進行形で。ありがとういろはす。

ちなみにはるのんの2話目を投稿した日、1日のお気に入り新規登録数が30に達しました。確認すると5月以来の快挙。毎日更新の分、お気に入り数が増えるのもゆーったりだったんですが……はるのん恐るべし。ちなみにはるのんの妄想(ほぼほぼエロ)がどんどん膨らんでおります。やばいことになりそうなのでどうぞご期待ください!
取り敢えず、皆さんがサイゼに行く度にはるのんの淫行を思い出してもらえるように頑張ります(やばい宣言)!!w

ハーメルンでの俺ガイル小説についてですが、3月に書き始めた時はまだ110件程で、少し経った時に「すごい、いつの間にか190件以上になってる!」等と後書きで書いていたのに……気が付けば350件以上。凄いですね。R-18はこの作品が最初だったようですが、こちらはまだ12件。皆さん、エロで切磋琢磨しましょうぜえええええ。という、エロの塊が送る心の叫びでした。

涼しくてテンションMAXですよ……へへへへへ……。

それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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