互いに元の体勢――俺は胡坐、一色は女の子座りに戻る。
一色の震える手が、ニットセーターのボタンを外し始めた。暖かそうな生地の中から、熱を帯びた膨らみが徐々に顔を出す。ボタンを外す動きはわざとかと思うくらいに緩慢で、どうにも焦れったい。
あと1つ外せば突起が顔を出す……という所で、一色が手を止めて、ついとこちらを見た。
「……見たいですか?」
「…………」
ほーん? ここに来てそのいたずらっぽい笑顔ですと? ほーん? 可愛いけど、めっちゃ可愛いけど! 腹立つなぁ!
俺がぐぬぬと唸っている間も、一色はほれほれーとボタンを外して開いた部分をぱたぱたとさせ、見えそうで見えない状態で焦らしてくる。これ一歩間違えたらお金取れるサービスになりそうで怖い。誰にも見せないけど。
……しかし、そろそろ我慢の限界だ。
「ほーれほれ、見たいで」
「よし、もう脱がすぞ」
「わきゃー!?」
あまりの焦れったさに、思わず押し倒した。食い気味で。
細い肩を掴んでどさっと後ろに倒すと、ぎしっとベッドが軋む音がした。
一色を真上から見つめると、今さっきの無邪気な表情から一変して、頬を赤らめた色っぽい表情を浮かべている。
「……脱がせて、くれるんですか?」
一色が、腕をベッドに投げやった状態で、甘えた声で囁く。
「……ああ、脱がしてやるよ」
言うと、一色が泣きそうな声で、嬉しそうに「はい」と答えた。
× × ×
仰向けになった一色に馬乗りになって、ボタンに手を伸ばす。手を伸ばした瞬間一色はびくっとしたが、やがてゆっくりと目を逸らして、そのまま目を閉じた。
ボタンを1つ、2つと外す――と、ぴんと張り詰めた突起が顔を出す。
「……っ」
一度見ている。見ている筈なのに。
こんな、傍から見れば無理矢理しているようにしか見えない体勢というせいもあるのだろうか、やけに興奮する。
このまますぐ下も脱がそうと思ったが――思いながら、手は自然と双丘に伸びていた。
ふわりと手のひらで柔肉を包み込むと、一色の身体がぴくんと跳ねて息遣いが荒くなる。
「あふあ……んっ……ふふ、なんですかーもう。脱がせてくれるんじゃないんですか?」
頬を紅潮させながらも、包容力のある笑顔で優しい言葉をかけられてどきんとする。
「あ、や、すまん。つい」
率直に言いながら、もみもみ。
「んっ……ふうっ、くふぅっ……」
一色はうっとりした顔で、足をくねらせている。
しばらく揉んだところで、よし、軽くキスして下を脱がそう……と口を近付けて、唇を重ねた瞬間。
「んふううう……っ!?」
「……っ!?」
一色が目を見開いて、身体をびくつかせた。さっきも敏感になっていたけれど、なんだろう、今のは更に……?
好奇心が湧いて、乳房を優しく揉むのは変えないまま、口内に舌を侵入させる。。
「んんんん……っ! んっ、ふうっ、んっく、うううう……っ!」
胸を触る手の動きよりも、口内の舌の動き1つ1つに敏感に反応して、くぐもった喘ぎ声を漏らす。シーツを掴んで身体を震わせる様は、本気で感じていることを俺に知らせた。
……これは、もしかしたら……。
更なる好奇心が湧き出す。仮説の検証の為に唇を離して身体も馬乗りに戻ると、すっかり蕩けきった表情の一色が、潤んだ目で俺を見上げた。
「せ、せんぱい、わたしさっきからおかしいです。いくらなんでも、キスでこんな……わたし、わたし……」
泣きそうな声で言う一色の頬に手を添える。
「気持ち良くなる分には構わねぇと思うぞ。だいじょうぶだ、可愛いから」
「か、かわ……っ!?」
ふっと微笑んで本心を告げたら、思いの外効果的だった。なんだよこいつもうこの先ずっと可愛い可愛い言ってやろうか。
慌てふためく一色のセーターを脱がせて、更に顔が赤くなるのを楽しむ。
そして、さて、と腰を上げて、一色の足の方へ移動する。
「……じゃ、下も脱がすぞ?」
聞くと、一色は静かに頷いた。
× × ×
さあ、下を脱がせる――の前に、一つ確認しておきたいことがある。
一色は、ショーツを履いているのだろうか?
晩御飯前に胸をチラ見せして、上は下着を着けていない事を把握していたけど……下がどうなっているかは確認出来ていなかった。料理中の卑猥な攻撃の時も、触れたのは太腿までだったから確認出来なかった。俺どんだけ確認したいんだよ。
なので、まずはそのチェックを――と、スカートを裾を指で摘まんで捲ろうとしたら、一色の声が聞こえた。
「な、なんか……せんぱい、すごい変態さんみたいですね……」
「……うるせぇよ……」
や、まあ、うん。
全裸で美少女のスカートを捲ろうとしてんだもんね。相当だよね、うん! 雪原の青もびっくりだ!
気を取り直して、ぺらり。
「…………」
履いていた。
履いていなかったらいなかったで物凄く興奮していたし、履いていたら履いていたで……脱がす喜びがあるしな。まあそこはどちらでも良しとしよう。
一色をちらりと見る。
「…………っ」
腕を交差させて口元を覆い、ふるふると震えている。やはり恥ずかしいのだろうか。
「……じゃあ、脱がすぞ」
言って、一色の太腿に手を添えると、一色がびくっと震えながらも頷いた。
まずはスカートを……と思い、スカートのホックを探してぱちんと外す。
「…………」
……わぁ……。
ショーツ1枚のみの姿になった一色に見惚れる。待ち受けにしてぇなぁ……。
続いて、ショーツに手を掛けると、下腹部周辺が一際熱と湿り気を帯びていることに気付く。
ごくり、と喉が鳴った。
そして、期待感に包まれながらずるりとショーツを少しばかり下げると、薄い叢が見えて、そことショーツとの間にぬめった糸が光っていることに気付いた。
「一色……これ……」
無粋にも程があると思いつつも、ついつい尋ねながら視線を向けると、一色は手で顔全体を覆っていやいやと首を振っていた。なんだよもうこの子可愛すぎて死んじゃう。
そのままショーツを膝まで下ろして身体の位置を一旦変え、足からショーツを抜き取る。その間も一色は顔を手で覆っていたが、腰を浮かせる等の協力はきちんとしていた。律儀なヤツめ……。
一色が一糸纏わぬ姿になったところで、彼女の手を掴んで顔から外した。
「はう……」
隠す物が無くなって真っ赤な顔を覗かせる一色は、たまらない程愛らしい。
「お前の身体を全部見たいんだ。良いか?」
「……は、はい……」
伝えると、一色は観念して腕を頭の横に投げ出した。
× × ×
「……………………」
「せ、せんぱい……?」
何も言わない俺に対して、一色が心配する声を上げた。
「あ、わりい。見惚れてた」
「はう……」
本当にそうとしか言いようがなかったので、しょうがない。
一色の身体を上から下まで見つめると、思わずため息が出る程美しかった。
亜麻色のセミロングの髪、愛くるしい顔立ち、潤んだ瞳、紅潮した頬、細い首や肩、思っていたよりも存在を主張していて色っぽい乳房、美しいくびれ、形の良い小ぶりな尻、そして、既に湿っていてこの後の行為に対してどうしようもない程に期待感を与えてくれる、叢の奥の秘部。
……本当に、こんな子と、俺は……。
改めてそう感じた。喜びに身震いした。
一色の顔を見る。
一色も、まだ目立った愛撫を受けておらずとも、これからの行為に胸を昂ぶらせているのだろう。その視線はとても甘ったるくて熱っぽい。
――さて、ここで先程の仮説の検証に行きたいと思う。
陰部に手を触れることはせず、一色の頬に手を伸ばす。
「ふあ……」
一色がとろんとした目で迎え入れてくれる。そのまま唇を重ねようとして――。
――彼女の後頭部と背中に手を回して、身体の前面を一気に密着させて、唇に吸い付いた。
「んんんんんっ!?」
突然の力強い拘束に一色が目をしばたたかせる。舌を侵入させると、先程ショーツ1枚で口付けした時よりも、更に激しく身体が跳ねた。
予想通り、期待通り、と言える。
恐らく一色は、このベッドに上がってからは、「いよいよ自分たちは本番に及ぶんだ」という意識から心と体を昂ぶらせて敏感になっていた。その影響は身体全体に現れているのだろうが、特に敏感で、もはや性感帯とさえ言える唇にその影響が顕著に現れているようだ。そしてその快感も、上着を脱いだことによる興奮で更に高まり、スカートとショーツも脱いで全裸になった今は最高潮に達しているようだ。先程の感じ方を見るに、今なら、互いの素肌を密着させている今なら……一色は、キスで達するんじゃないだろうか? 一色の反応を見て、その可能性は十分に有り得ると考えた。
「んぐっ、んちゅるっ、ちゅぶっ、じゅるるるる……ごくっ、ごくっ、ぷはっ、あうっ、んふうっ、うう、んん、ちゅる、ぢゅるっ、れちゅ、じゅるるる……じゅるるるるる……ごく、ごく、ごく、ごく……あう、あうう……」
まだ繋がっていないものの、正に「交尾」と呼べるくらいに、本能的に身体を貪る。一色の口蓋や内頬を舐め回し、歯列の裏を舐り、舌を吸い、唾液を流し込んで飲み込ませる……そのどれもを、激しく音を立てながら行う。
口そのものへの刺激以外でも、抱きしめる力を痛いくらいに強くすると、その分だけ一色の反応も良くなる。まるで乱暴にされるのを望んでいるかのようだ。
唇を離して、一色の名を呼びながら身体を起こし、胡坐をかいたその上に座らせて、足は俺の背中に絡ませた。彼女のへそに肉棒の裏筋が当たった状態で、強く強く抱きしめながらキス――もはや口淫と呼べる行為を続ける。
「あぐっ、れろっ、ちゅぴっ、じゅる、ちゅぱっ、あっ、あう、ひっく、えぐ、せ、せんぱい、んっく、じゅるるる……ごくっ、んはっ、も、や、やら、おかひくなる、おかひくなる……んぶっ、じゅるるる……」
一色の腕は完全に力を無くして、だらりとぶら下がっている。目は虚ろで、身体はずっと痙攣していて快楽の波が大きくなっていることが分かる。
あと一押し――と思い、抱きしめる力を殊更強め、舌に吸い付いて思い切り啜る。
「んふぅううううう……あぅうううう……ひっ、ひっ、あうっ、あっ、あっ、あっ……っ!?」
一色の身体が、びくんと跳ねた。とどめに、舌に吸い付きながらその舌の裏をねっとりと舐め上げる。
「~~~~~~~んくぅううううううう…………っ!」
反射的に口を離すと、一色は激しく痙攣して天井を仰ぎ、腕の中でくたりと力を失って寄りかかってきた。まるで背骨が無くなったかのようにくにゃりと脱力している。
……一色……本当に、キスでイったんだ……。
その事実に、背中がぞくぞくとした。
さてここからどうしようかと考えていると、一色の目に少しばかり光が戻った。
「せんぱい……わたし、キスで……?」
「ああ、イったな」
「…………」
俺の返答に対して、一瞬目を見開いて頬を赤らめたものの、その直後ににへっと笑った。無邪気さと艶っぽさを孕んだその笑顔を見て、下腹部に血液が流れるのを感じた。
――と。
一色の腕が、俺の首に絡まる。腕と足の両方が俺の身体に絡まっていて、交わっていないのが不思議なくらいだ。
「せんぱい……わたし、もうちょっとだけせんぱいを受け入れる準備がしたいです。だから……もっと、してください。……おしおきと思って、めちゃくちゃにしてください」
「…………っ」
さっきの行為だって、あれだけ強制的に及んだものなら、おしおきと思われてもなんら差支えないのに(俺はおしおきどうこうをすっかり忘れていたが)。この期に及んで、おしおきを持ち出して更に激しくするのを要求するだと……こいつ、どんだけ……。
ふっと息を吐いて、一色の髪を撫でる。絶頂に至るまでに汗をたくさんかいたのだろう、亜麻色の髪はしっとりと濡れていた。
「……わかった。おしおきしてやるよ。……覚悟しろよ?」
言って、力強く抱きしめる。
「は、はい……いっぱい、してください……」
耳元で、甘えて、震えて、潤んだ声で懇願される。
その声に、どうしようもない程心がざわついた。
続く。
いろはすがどんどん開発されていく……。
感想を見ていると、サイゼに行く際に影響が出ている方がちらほら出ているようで何よりですwww予想外の反応www
はるのん回の時は感想がいつもの2~3倍になります。はるのんぱねぇ。
ちなみにはるのんの話についてですが、どのヒロインも何かしらのきっかけで八幡と……という流れになっています。そのきっかけの一つにゆきのんの敏感体質というのを設定した訳ですが、はるのんはキャラが謎に包まれすぎているため普通のきっかけだけではパンチが弱いなと悩んでいました。それで、最近になってから、せっかく姉妹なんだし、更に協力な敏感体質にしちゃえと考えつきました。この要素一つで話がすんごい広がりそうです。
……メタネタの時は姉妹丼も夢じゃない……。連載開始当初からリクエストがあった展開なんですが、強力なパンチ力を伴った話を書けそうです。まあこれはかなり先の話になりますが!
アクセスが高騰しているんですが、以前一度上がって落ちてから長いこと上がらなかったので、なんだか不思議な気分です。やってることは変わってないので何が理由なのだろうかーと考えてみたり。
毎日3000~5000字の文章を読みに8000人以上の方が来てくれるなんて……と、似たようなことをよく書いていますが、何度でも思います。PVで見ると40000を越える日もあって、「え、良いの?」と思う事もしばしばです。
自分の妄想を文章にしているだけで(特に微エロとエロの部分)、「この場面を書いたらウケるかな?」などと考えたことがなく、且つ「流石にこれは書くのは抑えておこう」ということもなく、ほぼほぼ性癖間違えた趣味がそのまま出ています。それがこれだけ多くの方に受け入れてもらえるとは……うおおおお、本当に嬉しいです。
この作品は毎日が本番兼練習なので、色々と表現を試しています。なので例えば今連載中のエピソードをまとめて読むと烈火の炎の絵ばりに変化があるかもしれません。その辺も含めて成長過程と捉えて頂ければと思います。烈火の炎の絵は本当にもう。1巻と16巻と33巻(最終巻)の表紙を見比べるだけでもマジかってなります。なんだこの余談。
生まれて初めて自分で蚊取り線香を買って、使い始めた翌日にめっちゃ涼しくなりました。どうしよう、めっちゃ残ってる。
そんな感じです。
それでは、また明日もここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!