一色の足を挟むように膝立ちして、彼女の様子をまじまじと見る。
一色は腕で胸を隠し、足をもじもじとくねらせながら、頬を赤らめてこちらをちらちらと見ている。うん、超可愛い。や、そうじゃなくて。
――おしおき、か……。
何回分かのおしおきがたまってることだし、なるべく恥ずかしいやつを……恥ずかしいやつ……とびきり恥ずかしいやつを……あ。
閃いた。
口から邪悪な笑みがこぼれるのを必死で抑えながら、一色の足先へ移動する。
「一色。……足を開けるんだ」
「……っ」
一色がこきゅっと喉を鳴らす音が聞こえた。
おしおきを望んではいても、羞恥心のキャパを越えた要求だったのだろう、その顔が見る間に真っ赤に染まる。
要求の言葉を続けて紡ぐことはせず、その代りに太腿をさわさわと撫でて圧をかける。すべすべの肌の上で手を滑らせると、一色の身体が可愛らしくぴくんと跳ねた。
「あ……や……そ、そんな……」
躊躇する一色を見て、足を撫でる手を2本に増やす。足先からふくらはぎ、内腿へと、緩慢な動きでしゅるしゅると手のひらを滑らせる。時折尻まで手を伸ばしてきゅっと力を込めると、ひあっとか細い声で鳴いた。
「…………」
何も言わず、ただじっと見つめながら……一色の足を嬲る。
足はぴたりと閉じているが、それでも何度も撫で続けていると、徐々に足の根本から甘酸っぱい匂いが立ちこめてきた。
「……なんだ、気持ち良いのか?」
反応が一際大きい太腿と尻を重点的に撫でながら、やっと口を開く。
「あう……ひっ、ひんっ、やあぁ……っ」
顔を真っ赤にしながら、首をいやいやと振る。
――もっとねちっこくいじめてやろうと思い、一色の首に手を回して、ひょいと上体を起こす。
「ひゃう……っ?」
突然の事態に目を見開いて驚き、きょとんとしている一色の耳元に口を寄せる。軽い呼吸で息がかかっただけでも、ぶるりと全身がわなないた。
「おしおきしてほしいって言ったのは、お前だろ……? ……足を、開けるんだ」
「……っ!」
一色が息を呑む音を聞きながら、口を彼女の唇に滑らせ、そっと重ねる。そして片手を首に、もう片手をベッドに伸ばして、ゆっくりと押し倒していく。
「んっふぅ……ちゅぷっ、ちゅるっ、んはぁっ、んんっ、んんんん……っ! ……んふぅっ? ……んっく、ふぅっ、んふぁっ、ちゅぴっ、ちゅぽ、ちゅぱ、ちゅりゅ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……んはぁっ」
さっきの絶頂で殊更敏感になっている一色の唇を、なるべく達する直前まで追い詰めてはそこで止め、また寸前まで追い詰めては止め、と繰り返す。一色がより強い快楽を欲して、下腹部をぐしょぐしょに濡らしながら火照るまで追い詰めて……3度絶頂寸前まで追いやったところで、唇を離した。髪をくしゃりと撫でながら、おでこ同士をこつんとぶつけて囁く。
「ほぅら……ちゃんと言う通りにしないと、ずっと寸止めのままだぞ?」
「……え……」
「ああ、しょうがない、すげえ不本意だけど、今からでも帰るか。出直しだな。電車はまだあるし、今から着替えれば大丈夫だろ。さて……」
こんなのは口だけで、実際は全く行動に移っていないのだけど。
しかしそれでも今の一色には効果抜群だったようで。
「あ、や、やぁっ、せんぱい、帰っちゃ、やだ……お願い、します……、足、開きますからぁっ……」
潤んだ目で見つめて、抱きしめてきた。
「……うそだよ。お前の反応が見たかっただけだって。ごめんな。俺だって絶対帰りたくねぇよ」
内心一色の懇願にのたうち回りながら、ふっと笑って真意を告げる。
俺の言葉を聞いて、一色は安堵の表情を浮かべ、別の感情が起因して涙ぐむ。俺の胸に顔をうずめて、おでこをくしくしとこすり付けながら、猫撫で声を出した。
「あうう……せんぱいの、オオカミ少年~……」
「…………」
一色の頭をぽんぽんと撫でながら、考える。
……俺、そんなにうそつきまくってたっけ? 言葉のチョイスおかしくない?
× × ×
「じゃ、どうぞ」
「あうっ……」
再び足先に移動して、今度は胡坐で御開帳の様を拝見することにする。なんか凄い神聖なものを拝むみたいな言い方になった。まあ、実際神聖なものと言ってもなんら差支えないと思うが。
一色はしばらくもじもじした後(今回は俺は何も言わない且つ全く触らないでいた。それはそれで物足りなそうにしていたから、ほんとこいつどんだけМなんだよと思った)、やがて意を決した顔で、腕は胸を隠したまま、ゆっくりと足を広げ始めた。
ゆっくり開いていく足の真ん中が徐々に見えてきて――。
「おお……」
思わず、感嘆の声を上げた。
姿を現した初々しい秘部の中に、綺麗な桃色をした一対の花弁が見える。かすかにひくつく様を見ているだけでも息を呑んだが、それと同時に、酔ってしまいそうな程の新鮮で馥郁な芳香が鼻腔に甘ったるく染みわたる。
「あ……う……」
一色は両手で顔をすっぽりカバー。顔は見えないけれど、耳が真っ赤なのでもはや見るまでもないだろう。なんだよこの子可愛すぎだろもう。
――でも、これで満足する訳もない。本当のおしおきはここからだ。
「一色……ちょっと、もっとよく見たいんだ。手で広げてくれるか? 見えやすいように」
一色の身体の動きが、綺麗にぴたりと止まった。
手を横にずらして片目だけを覗かせながら、ぽそり。
「……そ、それ、本気で言ってますか?」
一色の問いに、至極真剣な表情で頷く。
「ああ、本気。超本気だぞ」
「……それ、断ったら……どうなりま」
「さあて、帰る準備を――」
「やぁっ!」
「むおっ!?」
さっきと同じで台詞だけだったのだけど……一色は俺の言葉にびくんと反応して、猛スピードで上体を起こして俺に抱き付いて来た。俺の顔in一色の胸。
「や、やです、せんぱい、帰っちゃやです。今夜はせんぱいと居たいんです。帰っちゃやだぁ……っ」
俺を柔らかな胸で包んだまま、一色がいやいやと首を振る。その動きに合わせて俺の首もゆらゆら。……あかん、死んでまう。ほんの数日前から今にかけての短い時間で、どんだけデレてんだこの子は……。
柔肉から顔を脱出させ、一色を見る。若干見上げるような形になって、なんか本当に一色の子どもみたいな気分になってすげぇ恥ずかしい。
「……まぁた釣られやがって。うそだよ、全く。ごめんな? ていうかお前、可愛すぎだろ。なんだよ今の駄々っ子感は」
「あう……」
ぷしゅうと湯気が漏れた。
……うーん、本当に悶え死んでしまいそうだ……。
「……開いて見せてくれるな?」
抱き締めながら聞くと、
「……はい」
一色は掠れた声で頷いて、俺の首にちゅっと口付けをした。
続く。
少し短めに切りました。
35話て。もうしばらく続きます。いろはす編は書き終えてすぐアフターを書き始めてしまいそうで怖いです。先に書いた意味が無くなるw大学編とか社会人編とかのアイディアをちょこちょこ書き留めたりしてます、マジで。まあそれは書いたとしても遠い先のことになりますが。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!