1.
「くっそ……」
自分にしか聞こえない声で、ぼそっと呟く。
昼休みに平塚先生と話してから迎えた5限。
いつもならお昼時と言うことでばりばり眠気を催す時間だ。まして数学が5限の時などもはや200%寝てる。むしろ数学なら何限にあっても寝てる。ちなみに今受けてる授業は数学です。
しかし、今は。
全く眠くない。
し、まったく集中も出来ない。
いきり立つ股間を机の下でそっと撫でて、小さくため息を吐いた。
2.
遡ること、ほんの20分程前。
「もうじき昼休みも終わるな。それじゃあ比企谷、また放課後にな」
「はい、先せ……いぃっ!?」
応接室を離れようとした時、突然先生が抱き付いてきた。
後ろから絡まるように抱き付き、左手で俺の身体を拘束して、右手であっと言う間に俺のズボンのベルトを外して、パンツの中に手を突っ込む。
いきり立った竿に手を添え、結構な量が滲み出ていた我慢汁を潤滑油に、にちゃにちゃといやらしい音を立てながらしごき上げる。
抱き付いてからここまでかかった時間は、わずか5~6秒だった。
俺は声を上げる間も無く、情けなく腰を引いて屈みこんだ。
「ちょ、ちょっと……先生……!」
震える声で抵抗すると、耳にたっぷりと息を吹きかけられ、べろりと舌をねじ込まれた。
「んふぅっ、はっ、比企谷……放課後、んちゅるるっ、たっぷり、んはぁっ、……気持ち良くしてやるからな? れろっ、んんっ、……楽しみにしてなさい?」
言って、先生は再び俺の耳に舌をねじ込んでくる。
「わ、分かりました、分かりましたから……!」
何とか力を振り絞って先生を引き離す。
「あん……ふふ、じゃあ、戻りたまえ」
口ではしっかりとした先生然としたことを言いながら、今さっきまで俺の竿を好き放題弄っていた右手の指を、いやらしく目を細めながられろっと舐めた。
「……はい」
この場で押し倒したくなる衝動を必死で堪えながら、応接室を後にした。
3.
「くっそ……」
そして冒頭に戻る。
もう、頭がこの後のことでいっぱいだった。
先生に色々してもらいたい。
先生をめちゃくちゃにしたい。
先生とどろどろになるまでしたい。
男子高校生の性欲を刺激するには、先生の魅力は十二分すぎる。
ぼんやりと黒板を眺めていても、いつも以上に内容が入ってこない。難なら先生の抑揚の無い平坦な日本語が英語に聞こえるまである。やっぱそれはない。
……寝るか。
腕を枕に突っ伏して、完全に寝る体勢を作った。
……思いっきり淫夢を見て、10分後に起きてしまった……。飛び起きるのは反射で避けることが出来たのが救い。
結局その後、6限でも全く同じ流れが繰り返された。
4.
ようやく迎えた放課後。
後ろを見やると、既に由比ヶ浜は所用で帰ったようだ。いつも挨拶はしてくるので、割と急ぎだったんだなあとぼんやり考えつつ、鞄を持って足早に教室を出た。
特別棟に入り、一際冷えるこの空間にぶるりと震えながら、職員用トイレへと向かう。
……何だこの状況……。
自分が今置かれている状況を考えて、思わず心の中でツッコんでしまった。
口では独り言で寒い寒いと言いながらも股間はずっと盛り上がったままだ。流石にこれには自分でも引く。どんだけ期待してんだよ俺。
気持ちは急くが、走ってしまうのもがっついてるようでかっこ悪い。いやもう既に十分かっこ悪いんだけど。
廊下に響く自分の足音を聞きながら、精一杯いつも通りの速さで歩いた。
「ここか……」
職員用トイレに着くと、先生がまだ居ないことに気付く。
んー。
少し、急ぎすぎたかもしれない。直行だったしな。
手持無沙汰にしながらトイレの前をうろうろしていると、不意に男子トイレのドアが開いた。
「うおっ……」
思わず驚きの声を上げてしまう。
そうか、普通に利用する先生も居るんだよな。怪しまれるかもしれない。何て答えよう――? などと考えていると。
「おお、比企谷。待っていたぞ」
「……へ?」
ドアを開けて男子トイレから出てきたのは、平塚先生だった。
4.
「いやあ、万が一にでも男子トイレに誰か居ないかどうか、確認しようと思っていてね」
先生が腰に手を当てあははと笑う。お、男らしい……。
しかしタイトスカートを履いているため、いつもの男らしい仕草もどこか違う味わいがある。
「や、先生が見なくても……って言うか、なんで男子トイレなんですか?」
言うと、先生は目を細めて柔らかく微笑んだ。
「……少しでも早く、君としたくてな……。それに、男子トイレでやりたいこともあるんだ」
「……っ!」
舌なめずりをする先生を見て、ごくりと息を呑んで、首から上がぶるっと震えた。
「さ、来たまえ」
にこりと笑って、先生が俺の腕を引く。
「ああ、先に言っておくが」
中に入る直前、先生は流し目を送りながら、
「ここに入ったら、もう私のことは静さんと呼んでくれ――」
そう言って浮かべた笑みは、とても綺麗で、とても可愛らしかった。
腕を引っ張られながらも廊下に誰もいないのを確認して、俺は先生と共に男子トイレの中へと入った。
5.
「んむっ、んちゅっ、んんんんっ、じゅるるっ、れろっ、あむっ、んぶっ、れろっ、れるっ、はふあっ、んんんん……っ!」
トイレに入った瞬間、先生はドアに俺を押し付けるようにして俺の唇を奪ってきた。
まるで、1ヶ月間禁欲していたかのような、突然で、強引で、強欲で、淫猥な責め。
目をしばたたきながら、彼女のあまりの強引さと色気に打ちのめされて、両手でかりかりとドアを引っ掻いていた。
やがて、彼女は俺の唇をしっかり咥えたまま、両手で俺のズボンのベルトを外し、ズボンとパンツを少しばかり下ろして、あっと言う間にいきり立った竿を露出させた。
彼女はこれを見て何か言った訳ではないが、明らかに嬉しそうに目を細めた。
顔は上気していて、もう完全に発情してしまっている――。
――以前、彼女の部屋で何度目かの行為に及んだ時、バックで彼女の腕を掴みながら突きまくったところ、彼女が悲鳴の様な喘ぎ声を嬉しそうに上げて、失禁する程の絶頂に達した時があった。
どれ、散々彼女を味わったし、そろそろ休憩を――なんていう風に思っていると。
「比企谷ぁ……えぐっ、もっ、もっと、してくれ……っ!」
「え、ちょ、静さ……うわっ!?」
彼女は腰が痙攣しているのも厭わず、同じ体位のまま今度は彼女が俺の腕を引っ張って何度も強制的に俺を先生の中に突き入れさせ、絶頂しっぱなしのような状態にも関わらず、腰を器用に上下左右に動かし、回して、ぐちゅぐちゅと音を立てながら俺の竿からその後もたっぷりと精を搾り取った。
あの時は確か、既に先生の中に2回出していたにも関わらず、スイッチの入った先生によって、同じバックのままもう3回、抜かずに射精させられたんだった。
翌日の股間の痛さたるや。や、当日の時点でも結構痛かった。
――そんな時のことを思い出していた。と言っても、精々1週間程度前という極めて最近の話なのだけど。
まあ、変に過去に遡りすぎるより、こういう最近の記憶の方が頼りにしやすいな――そんな風に思った。
ちなみに。
この回想をしている間も、ずっと俺は舌を舐られ、歯茎を舐られ、口内中の粘膜という粘膜を舐られながら、竿は彼女の手で好き放題にしごかれていた。
腰をがくがくと震わせていると、不意に彼女が手を離した。
「ぷはっ……ふふ、すごいな比企谷。がっちがちのびんびんだ……」
「……うぁっ……」
俺の耳元に顔を寄せてわざわざ淫語を言ったことにより、俺の竿は更にがちがちになった。
それを見て、彼女がくすりと笑う。
「ふふ……じゃあ、こっちに来てくれるか?」
腰に手を添えられ、俺はよたよたと歩き始めた。
ちなみにこの間も先生は俺の竿をしごいている。どんだけ好きなんだよ……。
6.
「えっ、ここですか?」
俺が先生に連れて来られた先は、見慣れた小便器の前だった。先生は横に立っている。
あまりに見慣れた光景に、竿がしおしおと萎んでしまう。
「こらこら、何を元気を無くしている。……君は、今まで数えきれない程の回数、この便器で小便をしてきたのだろうが……まだ、精液を撒き散らしたことは無いだろう?」
どくん、と。
彼女が耳元で囁く言葉に、心臓が跳ね上がった。
言葉一つで、言いようの無い興奮により竿がむくむくと大きくなる。
「や、静さん、そりゃそうで」
言い切る間も無く。
彼女は俺の後ろに回り込むと、再び勃起した竿をぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながらしごき始めた。
「うあっ!? うっ、くぅっ、やめっ、静さっ、そんないきなり、あっ、ぐあっ……」
自分の身体を支えることもろくに出来ず、背後の彼女の腰に手を添えて必死で耐える。
だが、こんな刺激を受けてしまっていては、すぐに崩壊するのが目に見えている。
手でしごくという行為は、男がもっとも慣れた、言わばイクと言う目的に特化した動きだ。
全く慣れていない女性にされるのならまだしも、彼女とは既に何度も交わっていて、俺自身と並ぶとは言わないまでも相当俺のツボを心得ている。
このままでは、数分と持たずに果ててしまう――。
そんな俺の心配も露知らず、彼女は俺の首筋にしゃぶりつき、その後俺の肩にあごを乗せてそのまま唾液を口の中にぐむぐむと溜めて、れろっと竿に垂らしてきた。
そして、よりどろどろになった竿を右手の指でウェーブしながらしごき上げ、左手は玉を心地良く揉みしだく。
「ほら、どうだ比企谷、気持ち良いか、気持ち良いだろう? いっぱい出して良いんだぞ? 何時間も溜めた小便の様に、たくさんたくさん吐き出してしまえ。遠慮は要らないぞ? ほら、ほら、ほら……」
「あっ、かはっ、うぐぅぅ……っ!」
彼女は耳に唇を付けて、鼓膜に直接いやらしい言葉を送り込み、更に耳たぶを咥えたり耳の穴に舌をねじ込んだりと、耳が溶けそうになるほどに蹂躙する。
こんな情けない体勢で。
こんな、まだ小さい男の子が母親におしっこの手伝いをしてもらっているかのような、情けなさ極まるこの体勢で。
もう間もなく、俺は、イク。
何の抵抗も出来ないまま、子どもの元になる精子を、精液を、この小便器に、ぶちまける。
大きな波が来る予感に、声を震わせながら彼女に話しかける。
「静、さん、イキます、もうダメだ、出る、出る、出る……っ!」
「出るのか? いいぞ。いっぱい出してくれ。ほら、ほら、ほら……っ!」
言うと、俺の竿をしごくスピードを一気に上げる。
ぐちゅぐちゅぐちゅと言う水音が更に大きくなり、俺はもはや声を上げることすら出来ず口をぱくぱくする。
「あっ、えぁっ、で、る――――――っ」
大きな大きな波に、一瞬身体を仰け反らせて竿を前に突き出し、射精の瞬間の刺激に少しでも耐えやすいように、次の瞬間身体を屈ませた。
出る――――そう思ったその時。
彼女が、静さんが、自分の腰をくんと前に突き出して、屈めた俺の身体を無理やり伸ばし、竿を再び前に突き出させた。
「あっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――っ!」
快感に何ら備えることが出来ない体勢にされた上で、更にしごく速さを上げられ、視界が白くなるのを感じながら、マグマの奔流が身体の内側を通るのを感じた。
どぶっ、ごぶごぶっ、どびゅるっ、びゅるるるっ、びゅるるっ、びゅるっ、びゅるるっ……。
信じられない程の量の射精をしているにも関わらず、先生はしごく手を、玉を揉む手を、一切止めない。
「あっ、うぁっ、あっ、あーっ、あっ、あっ、あっ……」
結局、俺が力尽きて声を上げるのを止めるまで、彼女は敏感になった俺の竿を、亀頭を、ひたすらにしごき上げ続けた。
7.
「…………」
鬼だ。
この人は、鬼だ。
立ったまま膝をがくがくと震わせ、背中に密着した先生にジト目を向ける。
彼女は一度は手を止めていたが、俺がまた回復して来たと見るや、今度はゆっくりゆっくりと、マッサージをするようににちゃにちゃとしごき始めた。
正直これくらいだと適度に気持ち良くてなんならずっとやってもらいたいまであるんだけど、流石に今はもう、疲れた……八幡、疲れたよ……。
「さて」
俺のジト目も意に介さず、彼女はうきうきとした声音で話し出した。
「君は今、私に思い切り、それはもう思い切りイカされたな?」
「……ええ、そりゃもうばっちりと。気絶するかと思いました」
目の前の小便器は、べっとりと精液で汚れている。早く流させて……。
「そうかそうか。じゃあ、次はどうしたい?」
彼女からの純粋な問いかけに、うーんと唸る。
「……お返しに、静さんをめちゃくちゃにしたいです」
言って、彼女の口に指を入れると、愛おしそうに舐め回された。
「んんっ、んむっ……ふふ、そうか。じゃあ……たくさん、してくれ」
彼女は飛びきり甘えるような声音で囁くと、小便器のスイッチを押して俺の精液を流した。
「さ、行こう……」
ひどく淫猥な笑みを浮かべて、彼女は俺を個室に引っ張って行った。
続く。
突然の平塚先生。
あれ、気付いたら5000字行ってた……。最近はどんなに多くても4500字くらいにしてたし自然となってたんですが。これも平塚先生の魔力か……。
手こきって極めたら相当濃厚なプレイだよなって思って書いたらこうなりました。如何でしたでしょうか。もっと頑張ります。
めぐりん・いろはす共に構想・妄想が進みました。このテイストならば行けそうです。やっとだーーー。もうしばしお待ち下さいませ(^^)
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!