早朝に運動する人が行き交う場所からほんの少ししか離れていない休憩所で、めぐり先輩と立ったまま抱き合う。めぐり先輩の色香を纏った瞳は、本当に俺の知っているめぐり先輩なのかと疑ってしまう程扇情的で、恐ろしい程心がざわめく。制服よりもジャージの方が、抱き合った時の密着度が上がって興奮するんだな……などと要らぬ事も考えてしまった。
「比企谷……くん……」
「……っ」
めぐり先輩が俺の胸に顔をうずめて、俺を抱きしめる手で背中を撫で回しながら徐々に下ろしていく。手のひら全体で撫でる時もあれば、指1本だけでつつっと撫でることもあり、一挙動ごとに心臓の鼓動が高鳴る。めぐり先輩のさらさらの髪を撫でながら首に舌を這わせると、「んふぁっ……」と吐息混じりの色めいた声が漏れた。
「うぐっ……」
めぐり先輩の手が、俺の腰まで辿り着き……尻に手が届いた。さわさわと尻をまさぐられてくすぐったさと心地良さに包まれていると、その手がゆっくりと身体の前面に回されてきた。期待と興奮が頭を駆け巡る内に、やがて細い指が隆起した肉棒にズボン越しで触れた。
「ふあぁっ……、こ、こんなに、こんなに硬いの……っ?」
「…………っ」
めぐり先輩が俺の胸から顔を離し、顔を真っ赤にしながら両手で俺の肉棒をまさぐる。上目遣いでいやらしい質問をされて心臓が爆発しそうになるのを感じながら、めぐり先輩の両耳を髪と一緒にさらさらと撫で回す。
「あっ、んぁっ、ふっ、くふぅっ……ひ、比企谷くん、どうして、……こんなに、硬くなってるの……っ?」
「っ!?」
うわ、うわ、うわ。
卑猥だし、答えづらいし、卑猥だし。何この質問?
めぐり先輩は俺をからかっているのか本心から言っているのか判断のつきかねる表情をしながら、唇を震わせてうっとりとした表情で首を傾げて俺を見つめている。こ、これは、真面目に答えるべきなのか……?
数瞬考えたが、めぐり先輩が俺の返事を待っているであろうことに気付いて、
「……先輩とこんな風にくっついて、先輩の柔らかい感触を味わって、先輩の色っぽい声を聞いてるから……こんなになってるんですよ」
と答えると。
「――――っ」
瞳を揺らしためぐり先輩が、頬を朱に染めてこきゅっと喉を鳴らした。
「……そ、そうなん、だ……は、恥ずかしい、けど、嬉しい……かも……っ」
言って、めぐり先輩が不意に俺の首に両手を回してくんと引き寄せてきて――ちゅっ、と軽く口付けをする。驚いていると今度は俺の首に吸い付いてきて、ちゅぴちゅぴといやらしい音を立てながら再び肉棒を撫で始めた。その手つきも今さっきより明らかに積極的になっていて、一体何が起きているのかと思考が追いつかなくなる。
「うっ……んぐっ……」
首を舐めまわすめぐり先輩のざらついた舌の感触と、股間を撫で回す細い指の感触が同時に押し寄せて、腰ががくがくと震える。
「あっ、んぅっ、ちゅぴっ、ちゅぷ、ちゅるる……ぷはっ。……ふふっ」
めぐり先輩が首から唇を離すと、どきっとする程艶っぽく笑った。耳元に口を寄せてきたかと思うと、ふーっと吐息を吹きかけてきて、
「えへへ……さっきの、お返しだよ」
言って顔を離し、いたずらっぽく笑う。色香と無邪気さを混ぜ込んだ不思議な笑みに、心臓が止まるのではないかと思う程の衝撃を受ける。
いや、え、あれ?
だってめぐり先輩、図書館の時は目をぐるぐる回して……あれ、あれ、あれ……?
先輩の慣れどころか成長どころか進化かよと思う程の変化に戸惑っていると、俺の混乱を汲み取ったのかめぐり先輩が優しく微笑んだ。
「えへへ、何だか……だんだん慣れてきたみたい。……んっ」
「うぐ……っ!?」
再び首に吸い付いてきて、今度は舌先でつついたり舐ったりと口の中の動きまで激しくなる。ズボン越しとは言え、左手が玉をくにゅくにゅと揉んで、右手が反り返った竿の裏筋を波立つ動きで撫で回してくると、気が狂ってしまいそうだった。
「せ、先輩……っ」
「んふぅ……っ?」
ズボン越しに触られるのが我慢出来なくなり、先輩の右手を掴んでズボンの中に導く。
「……ぷはっ。わ、わわっ、すご、さっきよりも硬さが分かるよぉ……っ」
口を離して、パンツ越しに肉棒に触れて、めぐり先輩が目を見開いて興奮した声を上げる。右手でしばらくくにくにと触ると、左手をズボンの中に滑り込ませようとして、ぴたりと止まった。
「んー……ジャージだとちょっと……」
めぐり先輩がぽそりと呟いて、俺をちらりと見る。ああ、確かに、ジャージのズボンの中に片手を滑り込ませるだけでもそれなりに大変なのに、両手を滑り込ませるなんていうのは……かなり面倒だろう。
「……じゃあ、先輩が下ろしてください」
試しに言ってみると、めぐり先輩が一瞬目をむいて驚いたが、やがてこくりと頷いた。
× × ×
「……しゃがんでいい?」
「え? あ、はい」
めぐり先輩の意図がよく分からぬまま了承すると、めぐり先輩がすっとしゃがみこんだ。何で体勢を変えたんだ……? と思ったけれど、すぐにその視線の熱っぽさに気付いて、彼女の心づもりが分かった。
「……そんなに、近くで見たいんですか?」
「っ!? あ、そ、そんな、こと、は……っ」
ストレートに言うと、めぐり先輩が顔を真っ赤にして目を泳がせた。めぐり先輩の不自然な首の動きに合わせて、ポニーテールもゆらゆらと揺れる。どんどんエロくなっていくのに、こういうピュアな可愛さもそのまま残してるとか……何だろう、この人は俺を悶え死にさせたいのだろうか。
「そ、そういうのはいいからっ! ほら、じゃあ、下げ、る、よ……?」
「あ、は、はい、お願いします」
なんだろう、ズボンを下げるだけ、言ったらパンツを見せるだけなんだけど、こうもめぐり先輩に恥ずかしがられると、俺だけ恥ずかしくなってくる。まあ、単純に異性の下着姿を見るのが恥ずかしいのかもしれない。
スイッチが入ったと思われるめぐり先輩でも、ここに来てまた恥ずかしくなったのか、図書館の時のように目をぐるぐるとさせる。あ、これあかんやつか……? と思ったが、前回と違って今回は恥ずかしさを興奮が上回ったのか、ズボンに指を引っ掛けて、ゆっくりと下げていった。
めぐり先輩が手を俺の太腿の中程まで下ろしてボクサーパンツが姿を現すと、冷えた外気に下半身が晒されてぶるりと身震いした。案の定思い切り隆起した布を見て、ここまで興奮していたのかと自分自身に驚く。
「ふわぁ……っ」
めぐり先輩が可愛らしい声を上げて、あわあわ言いながら手で目を覆った。ああもう撫で回したい。
「…………」
あ、ちらっと指の隙間から覗いた。こんにちは。
「…………」
あ、段々手を下げていく。よし、もうちょっとだ!
「…………」
手を完全に下げた。
「…………」
俺の腰に手を添えて、じーっと見てる。あれ、何か俺が恥ずかしくなってきた……。
めぐり先輩が、こきゅっと喉を鳴らした。
「す……ごい……っ」
その瞳にはもう恥ずかしがっている気配は無く、確かな好奇心と興奮を宿していた。
続く。
遅れましたが、
☆☆☆祝・感想2000件突破☆☆☆
大台も大台でございます。まさかのこの感想件数。本当にありがとうございます!!!
プライベートで忙しくなっているために最近返信が中々出来ず、、今滞っている返信が出来そうになくて本当に申し訳無いのですが……感想・評価時のコメント共に逐一読んで元気を頂いています。これからもどんどん書き込んでくださるとテンションが上がりますので、宜しくお願いします!全てに返信は出来ないかもしれなくて申し訳無いのですが!
<今回>
めぐりんでした。
エロの中にもピュアな可愛らしさを……と思って書いています。他のヒロインにもそういう成分はありましたが、めぐりんは彼女たちとはまた別の可愛らしさを出したいなーと。
あと、何気にめぐりん編も書き始めてから4ヶ月以上経っていることに気付きました。まだまだ続きます。よろしくお願いします。
<今週のジャンプ>
暗殺教室:悶えて死にそうになりました。げぼぁっ。
ニセコイ:あー……。ネタバレにもなるのでこの一言だけにしておきます。
火曜日も頑張りましょう。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!