「わ、わ、わ、す……ごい……っ」
興奮で上ずった声を上げて、めぐり先輩が顔を傾けてゆっくりとその綺麗な顔を下腹部に近付けてくる。手をそろりと伸ばして、指が布越しに肉棒に触れる。
「すご、い、熱……い、よぉ……っ」
唇をふるふると震わせて、めぐり先輩が泣きそうな声を上げる。その声とは対照的に顔は微かな笑みを浮かべていて、妖艶なギャップに心臓がどくんと跳ねる。
「うおっ……!?」
めぐり先輩が突然、反り返った肉棒の裏筋をきゅむっと握り締めた為に思わず声が出た。
「硬い……こんなに熱くて、あ、すご、太……い……」
「~~~~!?」
うっとりとした表情で事細かに解説されて、あまりの混乱と興奮で頭が爆発しそうになる。
「ちょ、ちょっと、先輩、今自分が何言ってるか分かって――」
「あ、先っぽ……濡れてる?」
「え……」
死にてえ。
下に目をやると、パンツの一部――肉棒の先端が、あまりに分かりやすく濡れていた。
何これ。今の状況を冷静に考えれば考える程恥ずかしくなってくるんだけど。
ああもうどうしよう、いっそ何も考えない方が良いのか、無我の境地にこの場で達すれば良いのか、いやでもそれ難易度高すぎるだろ――などと考えていると。
「ひゃん……っ!」
「うぇっ?」
めぐり先輩が可愛らしい声を上げて驚いた。見ると、めぐり先輩の指とパンツとの間に――うっすらと糸が引いていた。めぐり先輩は口にもう片方の手を当てて、目を見開いて見つめている。
「比企谷くん……これって、何? どうしてこんな風になるの……?」
鬼の追撃、再び。
「え、えーと、これは、その……っ!?」
どう答えたら良いものやらと心底困っていると、めぐり先輩が糸を引いていた方の手で亀頭をくにりと握って、口に当てていた方の手で竿の下の方と玉を触ってきた。そのまま指をさわさわと動かすと、焦れったくもたまらない快感が下腹部から全身にじんわりと広がる。
「ね、どうして……っ?」
「……っ」
とろんとした目で首を傾げながら、顔を肉棒に近付けて微かに鼻をすんすんと鳴らし、熱っぽい上目遣いで問うてくる。
ちょ、ちょっと待って、頭が追いつかない……っ!
え、何、これが言葉責めってやつ? しかも天然物? え、え、え?
答えに詰まっていると。
「んー……もうっ、早く答えてっ?」
「え……うおっ!?」
めぐり先輩がパンツのゴム部分に指を引っ掛けて――ぐんと引き下ろした。
× × ×
ぶるんっ。
パンツを下ろした瞬間、一度下に向きを変えた肉棒が再び重力に逆らって反り立ち、めぐり先輩の目の前に姿を現した。
「わ、わ、わ……っ」
めぐり先輩が両手を口に当てて驚いている。その瞳には微かな恥じらいも浮かんでいるが、それ以上の興奮と好奇心が滲んでいる。……どうやら、今の衝撃で質問のことは忘れてくれたらしい。良かった良かった……のか?
「お、男の人、って……こんなに、なるんだ……わ、わ、わ……っ」
「う……っ!」
めぐり先輩の手が肉棒にそっと添えられて、呻き声が漏れる。肉棒は冬の外気に何ら負けることなく、湯気が立ちそうな程の熱を帯びている。そしてめぐり先輩の手に愛でられて悦ぶかのようにひくひくと震えている。本当に今目の前で起きていることは現実なのかと疑いたくなった。
「おつゆ……ここから出てるんだね……」
「くぉっ……」
めぐり先輩が鈴口に人差し指を当ててぴとぴとと音を立てる。その度にぴくぴくと反応してしまい、鈴口と指との間に伸びている糸の粘度が増していく。
「せ、先輩……っ」
「ん……なぁに?」
左手人差し指と親指で輪を作り、それで雁首をきゅっと締め付けて、右手の指で亀頭を撫でて焦らすような刺激を与え続けながら、めぐり先輩が目を細めて首を傾げた。本当に言っていいものかと迷いながらも、ごくりと喉を鳴らして要求を告げる。
「舐めて……くれますか?」
× × ×
言った瞬間、めぐり先輩の目が見開いて、肉棒で遊ぶ指の動きが止まった。
「舐めて……ほしいの?」
「はい」
「……わたしに?」
「はい」
「わたしで……良いの?」
「願ってもないです」
ここまで言ったところでめぐり先輩が「ん……」と吐息混じりの声を漏らしながら俯いて、こくりと喉を鳴らした。そして顔を上げると、にっこり目を細める。
「……わかった」
「……っ! ありがとうございま……っ」
お礼の言葉が止まってしまった。
てっきり、俺がお礼を言うのを聞いて、そこから逡巡しながらもゆっくり舌を伸ばして……くらいのじっくりとした展開になるかと思っていたのに。
めぐり先輩は――両手で竿を掴み固定して、口を縦に大きく開けて舌をべろりと垂らし、その淫らな顔をゆっくり近付けてきた。
「……っ」
あまりの事態に、思考も言葉も溶けて消えていく。
めぐり先輩の口に、俺の肉棒が、食べられる。
そんな、確かな予感がした。
「んふぁっ……」
めぐり先輩の熱い吐息が反り返った肉棒の裏筋に当たると、竿がめぐり先輩の手の中でびくりと跳ねた。めぐり先輩はよほど夢中になっているのか、俺の反応を意にも介さず顔を近付けて――やがて、ざらりとした舌の感触が亀頭の裏に着地した。
「お……ぁ……っ」
たまらず両手でめぐり先輩の頭を掴むと、口を開けたままめぐり先輩が「んふぁぁ……っ」と甘い声を漏らし、更に熱い吐息で肉棒全体を包んだ。
まずい、まずい、まずい。
あまりに気持ち良すぎて、あまりに興奮しすぎて、このままではめぐり先輩に何をしてしまうか分からない。引き返すなら今だ、と思った瞬間。
「れろっ……あむっ」
「んぐっ!?」
めぐり先輩はあろうことか、舌を引っ込めるのと同時に唇をOの字に開いて、亀頭をぐぷりと咥え込んだ。
「んっ、んぐっ……おごっ、ぅんっ、ぅんぐっ……」
どうしたら良いのか分からないのだろうか、目に微かに涙を浮かべながら上目遣いで俺を見て、そのまま掘り進むように口を左右にゆっくり揺らしながら奥まで咥え込んでいく。
「おっ、んぐぅっ、んおぉっ、おぅっ、んむぅぅぅ……っ」
「あっ、それ、やば、やばい……です……っ」
歯が当たらないようにきちんと唇をすぼめているめぐり先輩に驚きながら快感に悶えるが、このままではめぐり先輩がどんどん苦しくなっていくのは目に見えている。
「先輩……っ!」
「んふぅっ……?」
めぐり先輩の頭をゆっくりぐいっと引っ張って、ここまでの快感とこれから訪れていたであろう更なる快感に名残惜しみながらも別れを告げて、肉棒から口を引き抜いた。でろりと垂れた先輩の舌と肉棒の間に何本もの太さの違う糸が引かれ、めぐり先輩の口の中で起きていた淫猥な出来事を思って劣情で背筋が焼ける。
「んはぁっ……はぁ、はぁ、はぁ……。……ごめんね? 気持ち良く、なかった?」
眉根を寄せて寂しそうに尋ねるめぐり先輩の瞳に撃ち抜かれながら、ぶんぶんと猛烈な勢いで首を振る。
「ぜんぜん。ぜんぜん。めっちゃ気持ち良かったです。だけど……あれだと、めぐり先輩がどんどん苦しくなっちゃいますから。……だから、徐々に慣れていきましょう」
今後いつか喉奥まで咥えてもらいたいという期待を込めて、「あれはやらない方が良い」という言い方は避けた。
「……うん」
俺の提案にめぐり先輩がこくりと頷くと、再び竿を両手で押さえて、鈴口にちゅっとキスをした。たったそれだけの行為でも再び鈴口からぷっくりとカウパーが浮かんで、それをめぐり先輩がちゅるりと吸い取って、にっこり微笑みながら首を傾げる。
「じゃあ……比企谷くんがしてほしいことを言って? わたし、頑張るから」
「……は、はい……っ」
ああ、もう。
正直。
お嫁さんに欲しい。
それも、今すぐ。
めぐり先輩の健気さに内心悶え転がりつつも、何とか平静を保って返事が出来た。
めぐり先輩の頭をくしゃりと撫でると、気持ち良さそうに目を細めた。
「それじゃ、まずは俺がベンチに座ります。そこでしてください」
「……ん、わかった」
めぐり先輩が頬を朱に染めて、こくりと頷く。
めぐり先輩の頭を撫でながら、早速何をしてもらおうかと夢を膨らませながら、めぐり先輩の可愛らしい顔を見つめて頬を緩めた。
続く。
めぐりんでした。29話目で初めてヒロインが八幡のものを見るというこの長丁場。どうぞお楽しみください(^^)!
平日ラストも頑張りましょう。休日出勤がある方は……僕もなんで(白目)、頑張りましょう。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!