「ああ、そう言えば」
めぐり先輩の手をベッドの上に押さえつけたまま、何とはなしに話しかける。めぐり先輩は頬を朱に染めたまま、微かに首を傾げた。
「……この状態だと、めぐり先輩がいくら恥ずかしがっても顔を隠せませんね」
「……~~~~っ!? んはぁぁぁぁぁん!」
めぐり先輩が瞬間的に耳まで真っ赤になったと同時に、引いていた腰を一気に突き出し、肉襞の最奥を抉る。予想通りどころか予想以上に湿り気とぬめり気を帯びた膣内は、淫靡に締め付けるばかりで抵抗はしてこなかった。
「あっ、あっ、これっ、だめっ、ひきがや、くん……っ」
目に涙を溜めためぐり先輩が、襲い来る快感の波に恐怖を感じたのか、唇を戦慄かせながら頭を振る。自分の口の端がにやりと歪むのを感じながら、ゆっくり腰を引く。
「あぁぁああぁぁ……」
おとがいを上げて獣めいた声を漏らすめぐり先輩。嗜虐心を煽るばかりのその姿態を、もっと味わいたいという欲求に駆られる。
もう一度、一気に奥まで突く。そしてゆっくり引く。
奥まで突く。ゆっくり引く。
奥まで突く。ゆっくり引く。
「ひぃんっ! はひっ、はひぃん……ひぁぁぁ……ひゃぅぅっ! あう、あひぁ、へはぁぁぁ……っ」
めぐり先輩の声が、どんどんとろとろに蕩けていく。普段のほんわかとした癒し系のめぐり先輩が顔を引っ込めて、今は牝としての本能をむき出しにしためぐり先輩が俺の蹂躙に喘いでいる。
今度は少し、肉槍を上向きにして突き上げた。
「んひぃぃんっ!? やっ、さっきまでとなんかちがっ……へぁぁぁぁ……」
快感の種類が変わったのか、めぐり先輩は敏感に反応して肉襞を心地良く締め付けてくる。肉棒を抜いていく時の脱力した声は何とも可愛らしく、またすぐに突き立てたい欲求を煽ってくる。
今度は、奥まで突いてゆっくり引いた直後、間髪入れずにもう一度奥まで突く。それも一度目よりも少し速く。
「はぁぁんっ! んふぁぁひぐぅっ!?」
今さっきまでのリズムで身体が慣れていたであろう所に、新たな快感が叩き込まれてめぐり先輩が派手に乱れる。
奥まで力強く突き入れて、ゆっくり引いて、間髪入れずに奥まで入れて今度は素早く引いて三度目の突き上げを行う。
「ひぃんっ! はひぃんひぐっ!? んふぅんはぁぁぁっ!?」
ぐじゅじゅぶと結合部からいやらしい音が響き、汗と愛液とカウパーが混じった淫猥な匂いが二人を包み込む。
徐々に不規則になる抽送と、明らかに増大している快感にめぐり先輩は付いて行けてないようで、俺の手を不安げに握り返してくる。
「ひっ、ひぃんっ、ひきがやくんっ、はぁんっ! もっ、もう、ひっく、えぐ……んはぁぁっ!? ……ひっく、ひっく、わけ、わかんないよぉぉ……っ」
「……っ」
泣きべそをかきながら、子どものように声を漏らすめぐり先輩が心底愛おしくなって、めちゃくちゃにしてしまいたくなって。嗜虐心が庇護欲をほんの少しばかり上回る。
「……めぐり先輩。先に言っておきます。ごめんなさい」
「……え……? それってどういう……あぁぁああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!? だめだめだめだめだめだめだめぇぇ……っ!」
今まで押さえ込んでいた欲求を解き放ち、獣のように腰を振る。めぐり先輩は泣きじゃくりながら顔を振り拒絶しようとするが、結合部から大量に溢れ出す愛液の量が、めぐり先輩の挙動とは裏腹の激しい愉悦を示している。
腰を突き入れる度に肉襞が食いちぎらんばかりに締め付けてきて、牝としての本性を晒して牡の性を搾り取ろうとする。腰を引くと逃がすかと言わんばかりに身体の奥へと強烈な収縮をしてきて、尿道にたまらぬ肉悦が込み上げる。
「やだ、やだやだやだぁ……っ、なんでこんな気持ち、良いのぉ……っ?」
めぐり先輩は泣きじゃくりながら、俺にすがりつくような視線を送る。覆いかぶさるようにして身体を重ねて口付けをすると、めぐり先輩は何も言わずとも舌を挿し入れてきた。
「んちゅっ、ちゅぷりゅっ、ひゃぷぁっ、んふゃぁぁぁ……っ」
「……っ」
めぐり先輩は、気付いているのだろうか。今自分が、どれだけ淫らに蕩けた表情をしているのかを。絡んでくる舌は濃厚な牝の味がして、俺の舌と口内粘膜を貪ってくる。唾液を流し込むと、こくこくと美味しそうに飲み込んでもっともっととせがんでくる。あまりに淫靡な姿に肉竿が反応すると、めぐり先輩はうっとりと目を細めて肉襞でぴくんぴくんと反応した。
唇を離し、二人の間に伸びた唾液の糸をめぐり先輩が呑み込んだのを確認して、敢えて問い掛ける。
「……なんで気持ち良いかって聞きましたよね」
「……っ? う、うん……」
「めぐり先輩がエロいからに決まってます」
「~~~~っ!? はぁぁぁぁんっ!」
めぐり先輩が目を見開いた瞬間、手を強く握り込んで強烈に腰を打ち付ける。ぎちぎちと締め付ける膣肉の愉悦に射精欲が込み上げてくるのを必死で耐えながら、再び激しい抽送を始める。
「ひぃんっ! んはぁぁっ! ち、ちがう、ちがうの、わたしそんな、えっちなんかじゃ、ひぁぁぁんっ!」
「どこが違うんですか? こんなにさっきからよがって、めぐり先輩の中、ぐっしょぐしょですよ? これでエロくないなんて、どの口が言うんですか?」
「やぁぁぁ……言わないでぇぇ……ひっく、ちがうの、ちがうのぉぉ……っ」
めぐり先輩が話す時だけ僅かに抽送のペースを落とす。泣きじゃくって子どものような舌ったらずの喋り方をしているにも関わらず、その表情はどんどん艶っぽく淫猥になっていき、肉襞の締め付けはぐんぐん増していく。そのギャップがたまらなくなり、もっといじめたくなる。
「ちがう? ちがうってどこがですか? 認めちゃいましょうよ。めぐり先輩はエロいんですよ。ほら、ほら、ほら」
浅く速く突き立て、深くゆっくり突き入れ、めぐり先輩の膣と思考をかき乱す。
「はひぃぃ……も、や、やら、いじめらいれぇ……あ、あれ、や、やらっ、くるっ、なにか……っ!?」
呂律も回らなくなり始めためぐり先輩の顔が、不意に強張る。きゅんきゅんと締め付けてくる肉襞のざわめきが、めぐり先輩の限界を知らせてきた。
「ああ、もうイキたいんですね。俺より先にイっちゃうとかどれだけエロいんですか。でもまあ良いでしょう。一回イってすっきりしちゃいましょう」
意地悪に煽り続けて、腰の動きをより一層苛烈なものにする。
「ひぃぃんっ! やっ、やぁっ、だめ、こんなの、すっきりできるわけないからぁっ、それどころかもっと……ひぁぁぁぁっ!?」
肉と肉が乾いた音を立ててぶつかり合い、膣口からは泉のごとく淫液が湧き出ている。口から涎がこぼれてしまいそうな快感に、頭の中が白んできた。でも、俺はまだだ。まずは目の前のめぐり先輩の頭の中を、真っ白にしてやる。
「ほら、イってください。ほら、ほら、ほら」
絶頂寸前の痙攣を始めためぐり先輩を煽る。この後何回も一方的にイカせてやるんだ……なんて考えていると。
「……え?」
めぐり先輩の両足が、俺の腰に絡み付いてきた。今までベッドの上に投げ出されていただけなのに、一体どうしたのだろうか。
「……めぐり先輩?」
不安げに尋ねると、めぐり先輩が泣きべそをかきながら俺を見つめる。
「ひっく……や、なのぉ……わたしだけでイクなんて……ひきがやくんも一緒じゃなきゃ、やだぁ……っ」
「~~~~~~~~っ」
あぁ、これはもう、むりだ。
「分かりました。じゃあ、一緒にイきましょう」
「うん、一緒に、ね?」
甘える声は、心の底から嬉しそうで。
身体を重ねて、互いの首に腕を回し、抱きしめ合う。そして腰をめいっぱい打ち付けて、再び抽送を始める。
「んひぃんっ! すごい、すごいよぉぉ……ひきがやくん、ひきがやくぅん……っ」
腕も足も俺の身体に絡ませて、耳元で甘ったるい声でささやくめぐり先輩。
「めぐり先輩、めぐり先輩、めぐり先輩……っ!」
俺ももう、めぐり先輩の羞恥を煽る余裕なんてどこにもなかった。本当は今すぐにでも射精したいが、この天国のような幸せと快感を一秒でも長く味わっていたい。けれど、もう下半身の決壊は目の前だ。
「ひきがやくん、ひきがやくん、ひきがやくん……っ!」
「めぐり先輩、めぐり先輩、めぐり先輩……っ!」
互いの名を何度も何度も呼び続けて。
びくん、と。
二人の身体が痙攣した、次の瞬間。
「あ……あぁぁぁぁあぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁ!」
めぐり先輩の全身が激しく痙攣して、狂おしい程の収縮が肉竿を包み込む。頭が真っ白になって、身体の奥底から快感の奔流が込み上げてくる。
――どびゅどぶっ、ごびゅるっ、ぶびゅるるる、びゅぶぶぶぶ、どぶぶぶぶ……。
「あっ、あぁっ、すごっ、なか、あつっ、あつい、あついよぉ、あぁぁぁぁぁ……」
めぐり先輩が恍惚とした表情で射精を受け入れる。凄まじい量の精子はめぐり先輩の子宮と膣内をあっと言う間に満たして、結合部からごぶごぶと溢れ出してくる。めぐり先輩の絶頂の余韻による締め付けで、尿道から一滴残らず精が絞り出された。
「はぁうぅぅ……ひきがやくん、ひきがやくん……」
めぐり先輩が満足そうに微笑んで、俺の名を愛おしそうに呼んでくれる。
「めぐり先輩……」
俺もめぐり先輩の名を呼んで。
二人、唇を重ねた。
続く。
<1月30日分の更新について>
風邪を引いたっぽいのでお休みします。
更新のお休みは1ヶ月ぶり、体調不良でのお休みは8月に熱中症になった時以来です。
毎日1万人近い方々に読んで頂いているので、すごく申し訳無いとは思いつつ、書くならちゃんと書きたいという思いが勝りました。それでも書きたかったなぁ……。
熱は無かったんですが頭がくらっくらしてます。ゆっくりします。明日仕事だからちゃんと寝ねば。皆さんもお気を付けくださいませー!
めぐりんでした。次回で最終回です。感慨深いなぁ……。
ビブリア古書堂面白いっすわ……。
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!