※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(2)

「ふーっ、ふーっ、ふー……っ」

 真冬の宵闇に包まれた公園に、荒い息遣いが静かに響く。

 小町は俺のコートの中に腕を滑り込ませ、手を背中に回して抱き付いていた。

 小町自身もコートの前面をはだけている為、互いの制服が触れ合っている形になる。

 そんな衣服を介しての接触ですら小町にはもどかしいのか、ぐりぐりと必死で自分の身体を押し付けてくるため、慎ましい胸の柔らかな感触が伝わってきた。

「小町……」

 俺は小町の名を呼ぶと、頭をそっと撫でる。

 そして、その手をゆっくりと小町の耳にスライドさせ、こしょこしょとくすぐってやる。

「あっ……ふあっ、お兄ちゃん、お兄ちゃん……ふうぅっ……」

 まるで飢え死に寸前まで追い込まれた獣が、食料を目の前にして首輪で拘束されているかのような、酷く荒々しい息遣い。

 その口はかたかたと震えている。

 寒さでこうなっているのではないことは分かっていた。現に、小町の顔は上気して、今にもじっとりと汗ばみそうだったからだ。

「…………」

 ……や、それにしても。

「小町……なんでお前、そんなに……」

 発情してんの? と。

 流石に、そんなどストレートなことは聞けなかった。

 しかしそれでも、小町には俺の意図が伝わったようで、俺の胸にうずめていた顔をゆっくりと上げた。

「わ、わかんない……わかんないよぉ……学校でもお兄ちゃんのことばっか考えてて、それでも何とか勉強に集中してたんだけど……帰り道はまたお兄ちゃんのことで頭が埋まっちゃって、だめ、もう帰ったらすぐにお兄ちゃんと……とか考えてたらお兄ちゃんに急に会ったから……うぅ……うぅ……」

「……そうか」

 …………。

 大人な対応をしたものの。

 取り敢えず、心の中でちょっとばかし叫びたい。

 それでは皆さん、御唱和ください。

 ……うおわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 ふう。

 武井壮もびっくりの獣じみた咆哮だった(心の中で)。

 え、なに、なに、小町ちゃん、え、え、え?

 なに、四六時中俺のことを考えてて? それでも何とか勉強はしないといけないから頑張ってて? 何とか我慢してたのに不意に俺と会って、え、家まで我慢出来なくなったとか、そういう、え、マジで?

 あ、これあかんやつや。

 下手したら、ここで最後までやっちゃうんじゃなかろうか。

 絶対やばいって、それは。

 誰かに見られるのも勿論だし、何より、そんなことして――。

「小町、気持ちは嬉しいけど、その、なんだ、こんな場所でそんなことしたら流石に、な?」

 指示代名詞のオンパレードな言葉を使って、なんとか宥めようとする。

 しかし俺の妹はこんな状況下でもある程度冷静さを保っていたようで、

「うん、分かってる……だから、その、手短に、風邪引かない程度のことだけさせて?」

 潤んだ目で、微かに微笑んで、小首を傾げてのおねだり。

「……っ」

 これが家なら、もうひん剥いていたところだ。ひん剥いちゃうのかよ。

 そもそもその家にだって、あと15分も歩けば辿り着くというのに。

 それでも、それさえ我慢出来ない程に。

 小町は、高ぶっていたのだろう。

 まるで、発情期の猫のように。

 わかったよ、と冷静な対応をして、頭をぽんぽんと撫でよう、キスをねちっこくして、それで一旦落ち着いたら万々歳だ――そう思って、

「……わかったよ――っ!?」

 心に描いた言葉を口にしかけた瞬間。

 小町は、俺の唇に飛びついた。

「んむっ、あむっ、んちゅるっ、ちゅるるるっ、じゅるっ、あむっ、んんっ、んっ、んっ、はむっ、じゅるるるるるっ、じゅるるるるるる……っ」

「……~~~っ! ~~~っ!? ~~~っ!」

 獣。

 その一言に尽きるような、そんな貪りつき方だった。

 頭の位置は俺より低い為、そこまで優位に立たれることはないと高を括っていた自分が恥ずかしい。

 小町は俺の首に腕を回しぐいと引き寄せると、慌てている俺の口内に舌をねじ込み、すぐさま歯列の裏や口蓋、口の内膜中をその柔らかい舌で蹂躙し、息つく間も無く続けざまに俺の舌に吸い付き、いやらしくじゅるじゅると水音を立てた。

「あむっ、じゅるっ、じゅるるるるる……っ、ぷはっ、んむっ、れちゅっ、れろれろ……」

 舌を吸われている間の視界はばちばちと明滅していたのだが、小町が息継ぎの為に口を離した瞬間不意に明滅が止んだ。

 しかし視野が正常な状態に戻った瞬間に、目の前に居た小町の顔に視線が集中して、うっとりとして上気した艶めかしい小町の顔に心臓が止まりそうになった。

 そんな高揚も束の間、またすぐに唇を奪われ、再び世界が明滅する。

「あむっ、んっ、んっ、……んっ」

 ふと。

 小町の左手が、俺の右足の太腿の辺りをつんつんと触ってきた。

 なんだよ更に新たなプレイを掘り下げるつもりかよ、全く優秀にも程があるな俺の妹は、さあさあどんなプレイを要求するつもりだい……などと馬鹿なことを考えたのだが、どうやら違うようだ。

 その視線と手の動きから察するに、どうやら俺の右足を動かせと指示しているらしい。

 それにしても、どこに――? と思っていると、すぐにその目的が分かった。

「…………っ」

 その光景と、小町が望んでいる事に息を呑んだ。

 小町がゆっくりと足を広げ、その間に俺の右足を入れようとしていたのだ。

 キスは少し穏やかになり、早く足を入れるよう促してくる。

 それでも、これは……。

 躊躇していると、小町は焦れったく思ったのか、唇を離した。

「……ぷはっ、お兄ちゃん、もう……早く、早くして……っ」

 切実な声で俺に懇願すると、再び俺の唇を奪う。

 足を広げたまま、下腹部を扇情的な動きでゆっくり前後に動かして、俺に右足を差し込んでくるよう促す様は、この世のものとは思えない程にいやらしかった。

 やがて俺は観念すると、そろり、と右足を小町の両足の間、下腹部に自分の太腿を押し当てるように滑り込ませた。

 そして、小町が腰の位置をやや下げ、更に俺に密着して、俺の太腿がショーツと思われる柔らかくて熱っぽい何かに触れた瞬間。

「~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」

 小町は足をぱたんと閉じ、俺の右足を綺麗に挟み込んだまま目をしばたたかせ、全身を小刻みに震わせた。

 ほんの少し触れただけでも、こんなに反応してしまうというのに。

「あうっ、あぇっ、かはっ、ふーっ、ふーっ、お兄ちゃん……お兄ちゃん、お兄ちゃん……っ」

 こんなに、まるで身体がどうかしてしまったかのように喘ぎに喘いで、自分から下腹部をこすり付けて腰をがくがくと震わせている。

 ……発情した猫って、こんな感じなのかなあ。

 そんな呑気なことを考えでもしていないと、目の前にいるこの愛しい子をどうにかしてしまいそうだった。

「――って、おい、小町!?」

 心の声、中断。

 小町はいつの間にか、俺の太腿に自分の下腹部をこすり当てるように、腰をひくひくと動かしていた。

「あっ、かひっ、ひぐぅっ、お兄ちゃん、やっ、やんっ、動かしちゃ、だめ、だめ、ひっく、ひぃん……っ」

「……っ」

 いや。

 いやいや。

 いやいやいやいや。

 動かしてるのお前じゃん!

 俺が慌てるのを意にも介さず、小町は尚も動き続ける。

 俺の太腿が徐々に熱を帯びて行く。摩擦どうこうではないのは分かりきっていた。

 明らかに、湿っているからだ。

「うぐぅ……お兄ちゃん、お兄ちゃん、小町のあそこ、変だよ、切ないよ、やだよ、やだよ、やだよぉ……っ」

「小町……」

 目に涙を浮かべながら、必死で腰を動かしている。

 小町は、あまりにも身体が欲求を溜め込みすぎて、どうしようもなくなっている。

 それが分かって、居てもたってもいられなくなった。

「……分かった。小町、もうちょっとの辛抱だぞ……」

「へ……? ひあぁっ!?」

 一度、盛大にイカせてやれば、きっと楽になる。

 そう判断して、俺は小町のスカートの中に手を入れて、両手でショーツ越しに尻を鷲掴みにした。

 そして小町にこすり付けている右足のつま先を上げ、それと同時に小町の腰の位置も下げて、下腹部との密着度を更に高める。

「え、ひんっ、お兄ちゃん、これ、なに……」

「大丈夫、大丈夫。……行くぞ」

 不安がる小町に優しく語りかけて、尻を掴んでいる手に一気に力を込めて動かす。

 小町の腰を俺が能動的に前後に動かして、小町の下腹部を俺の太腿に強制的に強くこすり付けた。

 ――と。

「ひあぁぁっ!? えっ、なにっ!? んあぁっ! お、お兄ちゃ、ひんっ! こ、これ、だめ、こんなの、しらなっ、小町、知らないよぉ……」

 たまりかねて、小町が嬌声を上げて俺にしがみついてきた。

 だが、しがみついたら余計に密着してしまう。

 それはつまり――。

「ひぐぅぅぅ……っ! あぎっ、うぅっ、うぐぅぅ、ひっ、や、やら、これ、おかひくらるぅ……っ!」

 秘部への刺激が高まり、小町の反応が更に増すことになる。

「でも、お前がしてほしいって言ったことだぞ?」

 意地悪な言葉を掛けると、小町は力無い動作で顔を上げる。

「こんなに……してほしいなん、ひぐっ、て……言ってな……うぐっ、い、よぉ……っ!」

「そうだな、どれくらいしてほしいなんて言ってなかったな。じゃあそこは俺のさじ加減次第な訳だ」

 にやりと悪い笑みを浮かべると、小町が恨めしそうな視線を送ってくる。

「うう……お兄ちゃんの変態、鬼畜、鬼いちゃん……!」

「…………」

 お前は無表情キャラ不安定童女か。

 しかし、こんなことを言われても止まりはしない。

「そうだな、お兄ちゃんは変態だ。……だから、やめない」

「……っ!」

 小町の耳元で囁いて、目を見開くのを見た瞬間、背筋がぞくぞくとした。

「よし、じゃ、そろそろ……」

 言って、手の動き及び小町の腰の動きを更に速める。

「んあぁぁぁぁ!? だ、だめ、そんな早くしたら、だめ、出ちゃう、出ちゃう、イク、イク、イク……っ!」

「イケ、イケ、イケ……っ!」

 小町とおでこを合わせて、目を見開いて促すと、

「……あっ、あぁっ、あぁぁぁぁぁ~~~~~~っ!」

 伸ばす言葉も途中で途絶えて、小町は目をしばたたかせ、俺の太腿に温かい液体をぶちまけた。

 

       ×  ×  ×

 

「…………」

 ちょっとどうしたら良いのか分からなかったため、同じ体勢を維持している。流石につま先立ちはやめたけど。

「…………」

「お……?」 

 小町の足の間にねじ込んだ俺の足も元に戻すようにと、俺の太腿をつつくことで意思表示をしてきたのでするりと戻した。うーん、なんかこのつんつんする仕草も何気に可愛いんだよなぁ……後で撫でる回数を増やそう。

「ふーっ、ふーっ、ふー……っ、……ふっ、ふっ、……ふぃー……っ、……はう」

 呼吸を落ち着けて、やがて温泉に入ったかのような気の抜けた声を出したかと思うと、俺の胸に再び顔をうずめた。忙しいやつめ……。

 うーん。

 右足の太腿、びしょびしょだなあ。

 匂いはちゃんと消さないとな……こんな匂い、少しでも残ってたらそれだけで勃ってしまうし。

「……もう、大丈夫そうか?」

 言って、小町の頭をくしゃくしゃと撫でる。あー、そのうち一緒にお風呂入ろうとか言ってみっかなあ。ぶん殴られそうだけど。

「……ん、ありがと。……気持ち良かった……えへへ」

「……っ」

 にへっと、目を細めながら、無邪気さと艶やかさが同居した不思議な笑みを浮かべられたものだから。

「ん……っ?」

 ちょっとばかし勢いで、軽くキスをした。

「はぷ……っ、……あはは、お兄ちゃんもしたくなったんだ?」

「バカ言うな、俺は小町とだったら年中したいと思ってるぞ」

 ごく自然と言ったつもりだったのだけど。

 この言葉に対して、小町は頬を朱に染めて、無邪気にはにかんだ。

「あ、そ、そっか……えへへ……嬉しい……な。小町も……お兄ちゃんと、……いっぱいしたい」

「…………」

 …………。

 えげつないカウンターがきた。

「と、とにかく、もう大丈夫なんだな? それじゃ、一旦ベンチに座るか」

「う、うん……?」

 気恥ずかしさで妙に慌てながら言ったため、小町に不思議がられた。

 

       ×  ×  ×

 

 ベンチに並んで座ると、小町はだいぶ疲れた様子で、俺に肩を寄せていた。

 その肩を抱いて、小町の髪に自分の頬をくっつけてすりすりとしていると、小町が「あう……」と可愛らしい声を上げた。何この子、超持ち帰る。

 実際、そろそろ帰らないと、またすぐ身体が冷えてしまうだろう。

 この甘えんぼ時間を終えるのは惜しいけれど、それはまた家で――などと考えていると。

「お兄ちゃん」

 不意に、小町から呼ばれた。

「どうした」

 言いながらも、小町の髪にすりすりする。すりすり。

 すりすり。

「あう……お兄ちゃん、それ気に入りすぎ……。……あの、ね、お兄ちゃん、その……」

「どうし……っ!?」

 突然背後から殴られて、頭の中で火花が散った。

 とか言えそうな台詞だった。

 実際はというと、小町が急に俺の股間に手をやっていた。

「あ、えーと……小町ちゃん? 一体何を……」

「……舐めたい」

 どくん、と心臓が跳ねる。

 小町は既に口を半開きにして、目がとろんとしている。もしかしてベンチに座ってからもずっと考えていたのだろうか。そういや心なしか呼吸が荒かったような……。

「そうか、じゃあリンゴ飴でいいか」

「どこまで買いに行く気なのさ……」

 しょうもないボケを投じてみたのだけれど、ちゃんと受け止めてくれた。お兄ちゃん嬉しいです。

 小町のつむじを見て、その辺りをこしょこしょと撫でる。

「はう……な、なに? はうぅ……」

「ん、なんでもない。可愛いなーと思っただけだ」

「あうぅ……」

 小町の困った声も、たまらなく可愛い。

「……舐めたら、流石に家帰るぞ? 体調崩させたりしたくないからな」

 言って、小町の耳に手を回して顔をこちらに向けさせ、軽くキスをする。

「ん……っ、……えへへ、ありがと。じゃあ――」

 小町がどういう体勢でしようかという相談をする前に、俺は立ちあがって小町の手を引き、手近な壁に背を付けた。

 ひんやりした壁も、コートと制服を纏っている今なら何ともないようだ。身体は小町のおかげで火照りっぱなしだし。

「……ここで、いいか?」

 聞くと、小町はにへっと笑って、すとんとしゃがんだ。

 そして俺の股間をさわさわと撫でて、俺を見上げて目を細める。

「……ん。……いただきます」

 艶っぽく笑うと、小町はゆっくりとチャックに手を掛けた。

 

 

 

 続く。




小町でした。小町のリミッターの外れっぷり。

明日は久しぶりに、本番に差し掛かっているヒロインの更新をしたいと思います(^^)

アクセスが最近またちょっと伸びてきました。本当に嬉しいです、ありがとうございます!!

この作品は最初は完全にノリで始めたんですが、ここ最近は明確に決めていることがあります。「ノリで思い付いたシーンも、懇切丁寧に、濃厚濃密に書く」というものです。
毎日投稿をすることで、常に本番兼練習という感覚なので、思い描いている展開の前にふと思い付いたアイディアがあったら、それで1~2話書くくらいしっかりと書くようにしています。
なので、破綻とまでは行かないものの、1人のヒロインのエピソードを続けて見るとちょこちょこ違和感のある所は出てくるかと思いますが、その辺はご了承くださいませ!その分、何気なく足した1シーンをきっちり書きます。
「展開おせえよー本番はー!?」と思う方も居るかと思い、説明してみました。まだまだ未熟者ですが、宜しくお願いします。


それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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