一行で分かる前回のあらすじ!
陽乃さんの足on俺の股間!
言うんじゃなかった。テンション上げても虚しさしかない。
「そう言えば、比企谷くんはさ――」
陽乃さんが他愛も無い話をコーヒー片手に続けている。続けているけれど……俺は、まともに受け答えする余裕が無い。
股間を的確に捉えた陽乃さんの足が、指を生き物のようにくねくねと動かして刺激してくる。亀頭を集中的に弄ったかと思うと、ぐいと向きを変え、裏返った肉棒の裏筋を、足の裏を肉棒に向けることで5本の指全てで掴んでくる。
「ちょ、ゆ、雪ノ下さん、何……を……っ」
テーブルの縁を掴んで、ぶるぶると震えながら何とか質問するが、陽乃さんはくすっと笑って真っ直ぐに見据えてくる。
「えー? 何のこと? ……よっ」
なんでこの期に及んでとぼけて……って、
「うえっ!?」
一瞬、自分の身に起きたことが信じられなかった。
陽乃さんはパンストを身に付けた足で、器用に俺のジーンズのチャックを親指と人差し指で挟むと、ジーッとあっさり下ろしてしまった。
「…………っ」
事態の異常さに、声を上げることさえ出来ない。
陽乃さんはそんな俺の動揺を楽しむようにくすっと笑うと、ずいっと前のめりになった。たわわな胸がテーブルに乗ってどきんとするが、その手前に腕が乗せられてあえなく見えなくなってしまった。残念! ……や、そうじゃなくて。
なんで前のめりに――? そう思った、その瞬間。
俺の股間に触れる陽乃さんの足が、2本になった。片足は俺の靴を踏みつけ床に縫い付けるように固定し、もう片足で俺の内腿を開く。
チャックが開いた隙間から、室内の暖気が僅かに流れ込んだ。
「……なに、を……っ」
何の感情を抱いているのか自分でも掴めないままに、か細い声を上げた。
こんな、両足を押さえ付けられた状態じゃあ何も出来ないし、それに――
「……今、期待したでしょ? 両足でされるかも、って」
「……っ!」
微かに頭を過ぎった予感を見透かされて、カッと顔が熱くなる。
陽乃さんは妖艶に微笑んで、内腿を押さえている足をもぞもぞと動かして、中心に近付いていく。
「比企谷くん、どう? 気持ち良い?」
目を細めて穏やかに微笑む表情の裏側が、これでもかと言う程に嗜虐心に満ちているのが手に取るように分かる。
足は内腿の上を焦れったく移動して、決して股間には触れてこない。――チャックを開けられてから、まだ中心部に触れられていない。これではチャックを開けた意味が……って、おい、俺! 何を期待してんだっての! おい!
――なんて、油断すべきではなかった。
陽乃さんが、靴を踏みつけていた足を放したかと思うと、テーブルの上に乗せていた腕を浮かせて、テーブルの縁を両手で掴んだ。まるで足を自由に扱う為のような体勢を取って――
「えいっ」
「うああ……っ!?」
陽乃さんの足が突如として両足共に俊敏に動き、ジーンズの中の逸物をチャックから外へ引きずり出した。パンツに包まれているとはいえ、こんなファミレスの中で自分の性器を外気に晒すという行為は背徳感にまみれている。
「それでは……ほっ」
陽乃さんのお気楽な掛け声と共に、10本の細い足の指が肉棒に襲い掛かってきた。
どちらも足の裏を肉棒に向けて挟み込まれ、片方の足は亀頭を中心に、もう片方の足は玉を中心に責めてきて、交互に竿にやってきてはぐにぐにとまさぐってくる。
「~~~~~~~~っ」
未知の快感に、震えが止まらない。
自分から見えるのは、陽乃さんのにこやかな笑顔だけ。この状況を理解するのは、全て触覚からだ。他の感覚に頼れない分、この感覚に神経が集中してしまって敏感になる。
――俺は今、陽乃さんに足で……え、え、ウソだろ? なんで……ああ、だめだ、気持ち良さが頭に靄をかけてしまって、明瞭な思考が出来なくなっている。
「突っ伏して力入れてても良いことないよ? 背もたれに背中預けてゆっくりしなよ」
「…………」
陽乃さんの指示に、全く何の思考を巡らせることなく従う。
力無くもたれかかると、身体の感覚が尚更に股間に集中するのがわかった。
陽乃さんは気持ち良くしすぎることもなく、絶妙な力加減で刺激を続けていて、一種のマッサージのようにも思えるような上手さだった。
――これ、いつまで続くんだろう?
にこにこと微笑みながら、テーブルの下で淫猥な行為を続ける陽乃さんの顔を見たとき、ふと彼女が口を開いた。
「じゃ、そろそろ……出しちゃおっか」
「え……」
――不意に、頭の中の靄が晴れた。
× × ×
「え、だ、出すってどういう……」
がばっと前のめりになって、陽乃さんに聞く。
「えー? 言った通りだよ……ほいっ」
「ちょ、ちょっと……っ!?」
陽乃さんが掛け声と共に足を動かすと、更に激しい動きでパンツ越しに愛撫してくる。
「あぐ……あああ……っ」
突然強まった刺激に悶絶する。今の今までの刺激ならば耐えることは出来ていたが、この状態では……我慢しても、遅かれ早かれ達してしまう。
陽乃さんを押さえようにも、陽乃さんは後傾しながらテーブルの縁を掴んでいてその身体に手が届かない。通路に離脱しようとすると、片足で靴を痛いくらいに踏みつけて固定し、見せしめと言わんばかりに亀頭を指の腹で殊更激しくぐしゅぐしゅと刺激する。
「ちょっ……陽乃、さん……やばっ、これ、ほんとに……っ」
泣きそうになりながら訴えかけると、陽乃さんが目をぱちくりとさせた後に、片手を離してちょいちょいと手招きした。
「手、出して。両手ね」
「え……?」
何が何だか分からないながらも、両手をそろりと伸ばす。
すると、手首をがしっと掴まれた。
「……これで、ほんとに逃げられないね」
「……っ!」
俺の反応を見るか見ないかのうちに――陽乃さんは俺の手をぎりぎりとひっぱり、テーブルに腹筋がめり込むくらいの力で押さえ付けてきて、足の動きを更に激しくする。パンツに先走りの汁が染み込んでいくのが分かり、危機的状況を益々実感する。
「あっ、あがっ、うぐあ……っ」
呻き声を上げる俺を見て、陽乃さんが心底楽しそうに笑う。
「あはっ……比企谷くんは本当に可愛いねぇ……もーっとイジメたくなっちゃう」
その声の底冷えする響きにぞっとした。
足の動きは既に、両足で挟み込んでごしゅごしゅとしごき上げる動きになっていた。いよいよ仕留めにかかってきている。このままでは、本当にあと数十秒と持たずに出してしまう。
どうしたら――と考えてふと通路に視線を向けると、先程の女性店員がちょうど通りかかった。
「あ、お姉さん、すいませーん」
その人に陽乃さんがフランクに声を掛けて、何事かと思う。
「はいはーい、何でしょうか?」
ぱたぱたとこちらへやってきたお姉さんに対して、陽乃さんがにこりと微笑む。
「すみません、おしぼりを……5本程持ってきてもらっていいですか? ちょっと使いたいので……」
「かしこまりましたー。……お二人さん、本当に仲が良いですね♪」
お姉さんが口に手を当ててむふふと笑う。確かに、傍から見れば俺たちはファミレスでわざわざ手を繋ぐバカップルに見えるだろう。このお姉さん本当に良い人だなぁ。でも気付いて! テーブルの下が大惨事だよ! 何か落としてテーブルの下に屈んでみて! お願いだから!
「そうなんですよー、わたしたちお互いにベタ惚れでぇ~」
「まあまあ♪」
「~~……っ」
何この会話。足こきしながらする会話じゃなくね? 俺超ぷるぷるしてるんだけど。ちなみにもう既に、一瞬でも油断したらぶちまけちゃう状態です。
その後も軽く雑談を続けていたが、俺の意識は股間に集中していて話を聞くどころではなかった。しかし嘘を言っているのだけは分かる。なんだよお互い一目惚れって。
「それじゃ、持ってきますねー♪」
お姉さんが離脱すると、陽乃さんはゆっくりとこちらに顔を向ける。
「……出した後は、ちゃんと拭かないとね?」
「……っ」
愕然とした。
え、なに、この人、本当に俺をイカセようとしてて、その後片付けの用意までしてんの?
唖然としている間も俺の股間は蹂躙され続け、いよいよ限界が迫ってくる。
「お待たせしました~♪」
お姉さんが素早くおしぼりを持ってきて「ではでは、ごゆっくり~♪」と笑顔で言って去る間も、足の動きは止まらない。
「さ、じゃあ、最後はどうする?」
「え? 最後って……」
「パンツの中に出しちゃうか、それともパンツも脱がせて、このテーブルの下に直接出しちゃうか。どっちも中々興奮するよねぇ。さ、君はどっちが良い?」
信じられない事を言って、両足で竿をぎゅっと締め付ける。
……あ、この人、本当にイカセようとしてる。まだどこかで、冗談なんじゃないかと思っていたけど……本気みたいだ。
今までの抵抗はなるべく良識に沿っていたものだけど、もう手段は選んでいられない。
「さ、どっちに――」
「雪ノ下さんっ、もう流石に――っ!」
陽乃さんの言葉を遮って、彼女の足の膝の裏辺りをがしっと掴む。セクハラにしかならないだろうが、このまま本当に店の中でぶちまけるよりはマシと判断した。
これならばなんとか――と思い、反応を見ようとすると。
「――え?」
自分の目を疑った。
続く。
書いていたら長くなったので、二夜連続はるのんにします。
はるのんは一旦場面の区切りがつくので、明後日以降はちょっと間を空けようと思います。
ガハマさんといろはすが完全に本番シーンでかぶっていて、どう進めたものかと迷っていたんですが……最初は先に始めたガハマさんを優先的に進めようと考えてみたものの、書きたいアフターが溜まっていることもあり、やはりいろはすを先に進めることにしました。心持ち程度の比重ではありますが、いろはす多めで行きます、多分。それも気分次第ですが。
今日、
「GJ部③」
「クドリャフカの順番」
「新妹魔王の契約者Ⅷ」
を読み終えました(新妹魔王は0時30分に読み終わりました)。前2作の空気感が好きで、新妹はもう……長谷川先生が……もう……!!
……一昨日がこの作品の5ヶ月記念日だった……半年記念日の時は忘れない!もはや日々夢中になりすぎていて、気付きませんでした。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!