※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 胡座をかいた俺の目の前に座る陽乃さん。

 目はずっと閉じているためにその表情は見て取れないが、頬に添えられた彼女の手がしっとりと湿っていて、顔にかかる甘ったるい吐息もどこか荒く、発情しているということが手に取るように伝わる。

 陽乃さんが身体をぶるりと震わせて、おどけたように軽く笑った。

 

「そっか、わたし、裸になるんだね……」

「……そうです。他の人に気付かれないように脱いでくださいね」

 

 2人が話しているのは、あくまで妄想の話。

 けれど今は、陽乃さんがその妄想で俺が話す事をなぞってそのままやってくれる、そんな流れになっている。

 俺の言葉を聞いて、陽乃さんが身体の密着度を高めた。たわわな乳房が押し付けられて、心地良い圧迫感の波が押し寄せる。

 そしてそのまま、唇を重ねてきた。

 しゅるりと伸びてきた発情している舌を、特に抵抗することもなく受け入れる。

 

「んふぅ……ちゅるっ、ちゅろろ、れろ、れる、れる、くちゅる……っ」

 

 目を閉じている為か、嗅覚も嗅覚も触覚も敏感になっている気がする。

 陽乃さんが甘ったるい牝の匂いを漂わせながら、いやらしい音を立てて長い舌で口内を舐り回してくることによる快感が、さっきまでよりも格段に大きく感じる。

 俺の頬を押さえての念入りな口付けを終える……かと思いきや、俺の舌を吸って引っ張り出し、舌の腹同士をぺたりと擦り合わせた。

 

「ぇう……ふぁふぅ……んふぅぅ……」

「……っ」

 

 上唇が接触した状態で、広い面積を使って舌で交わり合う。

 ――濃厚にも程がある粘膜同士の接触に、どこまでが俺の口で、どこからが陽乃さんの口なのか分からなくなる。

 そんな感覚に襲われた。

 

「……んふぁぁぁ……っ」

 

 舌でのまぐわいに満足したのか、うっとりした声を垂れ流しながら陽乃さんが口を離す。

 そのまま俺の胸に顔をうずめると、きゅっと抱きしめられた。急にしおらしくなられても戸惑ってしまうんだけど……。

 これはどうしたものかと思っていると、少し子供っぽい声がした。

 

「……今からちょっと音がするけど、気にしないでね? 音が聞こえたとしても……何も……起きてないから」

「……っ、……わかりました。別に何も起きないなら気にしませんよ」

「……ふふ、ありがと」

 

 言って、軽く触れるような口付けをしたかと思うと、陽乃さんの身体がふっと離れた。

 

       ×  ×  ×

 

 陽乃さんの身体が俺から完全に離れたのが感覚で分かったが、どうやら気配からしてすぐ目の前にいるようだった。

 恐らく……俺の目の前に立っているんだろう。

 今陽乃さんはひょっとしたら目を開けているかもしれないが、正直今はどっちでも良い。

 

「……んっ……」

 

 悩ましげな声がしたかと思うと、微かな衣擦れの音が聞こえる。

 

 しゅる……ぱさっ。しゅるる……ぱさっ。

 

 2回分の衣擦れの音がして、目の前から漂う香りが微かに甘ったるさを増す。

 鼓動が跳ね上がるのを感じていると、不意に陽乃さんが身体を近付ける気配がした。

 

「ふふ……さっきも言ったように、何もしてないからね?」

「……わかってますって。雪ノ下さんは今何もしていな――」

 

 言葉が止まった。

 陽乃さんの手が再び俺の手を掴んで、気付けば10本の指がしっとりと湿った、熱く柔らかい肉の中に埋まっていた。

 陽乃さんが小さく「ぁん……っ」と声を漏らしたのを聞いて、今自分の身に何が起きたのかに気付く。

 

「ちょ、ちょっと……っ!?」

 

 不意に手指を包んだ吸い付いて離れないようなたまらない感触に、何も言葉が思いつかぬまま声を上げようとしたが、それさえ待たずに陽乃さんは極上の柔肉から俺の手を離した。

 

「はいはーい、わたしは何もしてなーい、何もしてなーい」

「…………」

 

 ……すげぇ腹立つ。

 何らかの抗議(肉体的と言うか言論的と言うか身体的と言うか肉体的と言うか)を企てていると、再び陽乃さんの気配が離れた。いたぶって後は放置するというクールな対応である。

 

「……んっ……」

 

 もう一度聞こえた悩ましげな声に息を呑む。

 ……きっと、今、陽乃さんがしているのは……。

 どうしようもない程に期待を高まらせていると、再び衣擦れの音がした。

 

 しゅる……ぱさっ。…………びしょっ。

 

「……え?」

 

 今、何か一つだけ音が変じゃなかったか?

 まさか今の音は……と思っていると、気配が再び近付いて来た。

 

「……うお……っ?」

 

 ――それと同時に、鼻腔を埋め尽くす程の濃厚で甘酸っぱい匂いが広がる。

 細い糸のようなものが鼻先をくすぐって、何かが文字通り目と鼻の先にあることを知らせてくる。

 ……これって……。

 頭上から震える声が降りてきた。

 

「……わたし、何もしてないからね?」

 

 まるで嘘をつくのが下手な子供のような、たどたどしい口調。

 

「……そう、ですか」

 

 手短に答えて、深く息を吸う。

 途端に、身体の中の空間という空間が媚薬の如き濃厚な牝の匂いに満たされて、頭がくらくらとした。

 ふーっ、と。

 息を吸った勢いそのままに、優しく長めに、目の前の空間に息を吐き出す。

 

「ひぐぅぅ……っ!?」

「んむぉっ?」

 

 何があるのかが分からない空間に息を吹きかけると、途端に口に生暖かい液体を纏った何かがぶつかった。

 すぐに離れたものの、入れ違いで両耳に陽乃さんの手が伸びた。

 陽乃さんの手は、ふるふると戦慄いている。

 

「……ど、どうしたの? 比企谷くん? 急にそんな深く呼吸しちゃって。緊張してるのかな?」

「……そうですね、そうかもしれません」

 

 白々しい会話をして、もう一度目の前の空間に息を吹きかける。

 

「んくはぁぁぁぁぁ……っ」

 

 甘ったるい声を漏らして、陽乃さんの手が切なげに俺の耳をさわさわと撫でた。

 ほんの僅かに顔を前に出すと、鼻先にしょりしょりとした感覚がした。

 

「……ぁ……」

 

 陽乃さんの儚げな声が嗜虐心をそそる。

 もう少し近付けると、唇に熱く湿ったものが当たった。

 ごくりと喉を鳴らして、陽乃さんの身体の後ろに手を回すと――くんっと引き寄せて、目の前の陽乃さんの淫裂にぐちゅりと口を付けた。

 

「んひぃぁぁああぁぁぁああぁぁぁ……っ!?」

 

 突然の責めに動揺したのか、陽乃さんが声を抑えることもせずに激しく喘いで、腰をぶるぶると震わせた。

 目を閉じているためどこがどうなっているかは分からないので、闇雲に舐めまわす。

 

「んひぃっ、んぐっ、あぐぅっ、うっ、ひぁぁっ、あっ、そこはっ……んあぁぁぁっ!」

 

 陽乃さんの反応を伺いながら、探り当てた割れ目を舌先で丁寧になぞり、小さな豆を唇で咥え、淫液が溢れ出している小さな穴に舌を尖らせてねじこむ。

 むせ返る程濃厚な匂いと甘酸っぱい味に包まれながら、ぐちゅぐちゅと中を掻き回すと、陽乃さんの下半身ががくがくとだらしなく前後に震えた。

 

「うくぅぅぅぅ……んひぁっ! あふぁっ! うぁぁぁぁぁ……っ」

 

 舌の愛撫による快楽は陽乃さんの想定を越えていたのか、必死に腰を動かして俺の舌から逃れようとする。

 しかし陽乃さんの尻を揉みしだきながらしっかり拘束している為、ほとんど動くことは叶わないでいる。

 口を離して、目は閉じたまま顔だけ上を向ける。

 

「雪ノ下さん、どうしたんですか? そんな声出してたら他の人にバレちゃいますよ?」

 

 今更にも程がある脳内デートの設定を口にすると、目の前でとすんと言う軽い音がした。

そして背中に再び長い脚が絡みつき、耳元に口を寄せられる。

 子供が甘えたような幼い声で、陽乃さんが囁く。

 

「なんでも……ないよ? ……ちょっと、ね」

 

 声の震えを抑えながら、陽乃さんが必死で、言い訳にさえなっていない言葉を紡ぐ。

 一糸纏わぬ状態になった陽乃さんは姿が見えなくても強烈で、柔らかな肉の感触と濃厚な牝の匂いが支配欲を強烈に駆り立てる。

 陽乃さんがもう一度耳元で囁いた。

 

「……なんでも、ないよ?」

 

 明らかに期待を込めた声音でそう言うと、艶かしく絡んだ脚にきゅっと力が込められた。

 

 

 

 続く。




 ☆☆祝・UA180万突破☆☆
 いつもありがとうございます。引き続き書いて行きますのでどうぞよろしくお願いします。

 はるのんでした。遂に20話か……。

 副物語を読んで声を上げて笑ってます。

 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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