※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 胡座をかいた俺に、一糸纏わぬ陽乃さんの艶めかしい素肌が甘えるように絡みつく。

 うなじをさわさわと撫でて、腰に回した足はきゅっと締められ、度重なる愛撫によってぐしょぐしょに濡れた淫部がジーンズ越しに肉棒と触れ合う。

 陽乃さんは穏やかな笑みを浮かべながら、肉付きの良い大陰唇をジーンズのチャックにくにくにと擦りつけてくる。

 その様は、いやらしい中にも不思議と安心感を覚えるものだった。

 

「……しよっか」

 

 陽乃さんがもう一度、耳元で囁く。

 たった四文字の言葉が耳朶から脳内に染み渡り、極上の甘露のごとく思考をとろけさせる。

 

 陽乃さんの言葉の意味を、目の前の陽乃さんの艶姿に惑わされることのないよう必死で集中して考える。

 陽乃さんが言ってることの意味なんて、ここまで来たら一つだろう。

 陽乃さんのぐしょぐしょに濡れた淫部に、俺のぎちぎちに反り返った肉棒を突き立てて、お互いが狂うまで腰を振る。

 

 それだけのこと。

 

 きっと、細かいテクニックなんて要らない。互いが互いにやりたいようにやれば、それが相手の快感にも繋がる。

 獣のように腰を突き立てて、ぷるぷるの唇に吸い付き、発情した乳肉を手で嬲る。

 

 簡単なことだ。

 

 きっと、夢中になって、気が付けば全身精液漬けになった陽乃さんが出来上がっているだろう。

 そして、その姿態を見てまた興奮して、陽乃さんが気絶しても腰を振り続けるだろう。

 そんな未来が、他のどんな事よりも明らかに見えている。

 初めてという事による不安なんて、まるで意味を成さない。

 

 ……でも、それでも。

 

「……雪ノ下さん、あの」

「陽乃」

 

 陽乃さんの人差し指が唇にぴとっと当てられて言葉を止められた。

 この場面でついでのように唇の中に指を割り入れようとするのは何でなんでしょうか。

 

「……?」

 

 なんで陽乃さんは自身の名を呼んだのかと首を傾げると(陽乃さんの指も一緒に傾いたので中々シュールな絵だ)、陽乃さんがくすりと微笑んだ。

 

「比企谷くん。わたしたち、もうここまで色んなことしてるんだよ? ……そろそろ、名前で呼んでくれても良いんじゃない?」

 

 陽乃さんがお姉さんのような優しい口調で言って、指をすっと離す。

 穏やかな瞳を見て、ああ、この人も姉をやっているんだなあ、だいぶひねくれた姉だけど……なんて、場違いなことを考えた。

 

 ……それにしても。

「えぇ……」

 なんかもうそんなの今更じゃん、恥ずかしいじゃんという意味を込めて、全力で不満げな声を漏らす。

 すると、陽乃さんの目からすぅっと温もりが消えた。あ、やべ、超怖い。

 

「ここまで……しておいて……?」

「……っ」

 

 やっべやっべ超怖い。言葉数が少ない方がこの人は怖いんじゃなかろうか。

 瞳孔が猫みたいになってるよ。雪ノ下が食いつきそうだなっていや今はそれはいいだろ超怖い!

 

「あ、えーっと、そのですね、ここで急にそんなことをしても、何と言うか小っ恥ずかしいというか……」

 

 目を泳がせながらあわあわと答えると、陽乃さんの目にすぅっと光が戻り(人体って不思議)、怖すぎる表情から一転してきょとんとした顔をした。

 そしてふっと微笑むと、身体を一気に密着させて、甘えるようにおでこをくっつけた。

 

「……もう。だからぁ……わたしたち、もう、それよりずっと恥ずかしいことしてるでしょ……?」

「……~~~~っ」

 

 想定を遥かに上回る、とろっとろのおねだり攻撃を浴びせられる。

 ギャップが激しすぎて心臓に悪いですあと超可愛い。

 唇が触れ合う寸前の所でふーっと息を吹きかけられるのが何ともこそばゆくて心地良い。

 

「……名前で呼んでもらいながら比企谷くんにいっぱい突かれたら、何回気絶しても足りないくらい気持ち良いんだろうなぁ……」

「……~~~~っ」

 

 あかん。

 死ぬ。

 おでこをくっつけてるから、全く逃げ場が無い。

 さりげなく腰を前後に動かして、くちゅくちゅ音を立てながら「ん……っ」なんて甘く鳴くのをやめてほしい。

 かっこ悪すぎるけど、ジーンズの中で爆ぜるとか十分有り得るぞ。

 

 ――と、ここで、さっき陽乃さんに言いかけたことを思い出す。

 

「……あの、本当に俺で良いんですか?」

 

 聞くと、陽乃さんは微かに驚いたように目を見開いた。

 目線を斜めに巡らせて、んーと唸って考える素振りを見せていたかと思うと、俺にふわりと口付けをして微笑んだ。わーなにこの人―死なせる気満々ですやーん。

 

「……さぁね」

「や、さぁねと言われても……」

「比企谷くんは、じゃあここでわたしが『比企谷くんのこと、好きになっちゃったの! 愛してるの! 抱いて!』なんて言ったら……信じる?」

「信じる信じないどころか吐くかもです」

「きみ、急に失礼な時あるよね……」

「うぐ……すいません」

「ま、そういうとこも可愛いんだけどね」

 

 そう言ってくすくすと笑う陽乃さんは、本当に純朴な愛らしさがある。

 こんな笑顔を傍でずっと見ていられるというのは、中々良いのではなんていう風に思った。

 ……もうちょっとからかいのスリルを減らして貰えると嬉しいんだけど。

 

 だからね、と陽乃さんが続ける。

 

「今、わたしは比企谷くんとしたい。比企谷くんもしたいなら……いっぱいしようよ。それで、明日以降も、お互い合意の上でならいつでもしよう」

「……っ」

「……あと、どこでもしよう」

「ちょっと待ってください」

「あはは、冗談じゃないって」

「なんだ……って冗談じゃないんですか」

 

 ノリツッコミをすると、陽乃さんがけらけらと笑った。

 腹が立ったけど何か仕掛けようもないので、背中をきゅっと抱きしめると、笑いながらも「あん……っ」と甘い声を上げて、ぽすんと俺に体重を預けた。引き続き死にそう。

 

「あー面白い……。……比企谷くん、普通わたしのこんな格好を見て、冷静にこんな会話出来る人なんていないよ」

「そうですかね」

「そうだよ。すぐ犯しちゃうよ」

「直接的な言葉を使わないでください」

「比企谷くん、さっきいやらしい言葉ばんばん使ってたよね」

「…………」

 

 ぐうの音も出ねぇ。

 うぐぐと唸っていると、陽乃さんが優しく目を細めた。

 

「……明日以降も、したい時があれば……くらいの言い方をしたけどね」

 

 多分、比企谷くんも想像ついてると思うけど――と言って、陽乃さんが俺をきゅっと抱きしめる。

 

「……比企谷くんと一度でもしたら、多分、お互い狂っちゃうくらいハマると思うんだ……」

「……っ」

 

 言葉に混じった微かな艶に、心臓がどくんと跳ねる。

 

「それって、要するに……」

 

 言葉にしながら考える。

 陽乃さんは今、俺としたい。明日以降もしたい時があれば……とは言いつつも、でもお互いに一度したら確実にハマると言っていて……?

 ああもう、こんな安易な言い回しさえ、今は思考が纏まらない。

 俺がぐるぐる考え込んでいる様子を見て、陽乃さんが俺の頭をくしゃりと撫でた。

 

「色々喋ってみたけどね、今わたしが比企谷くんにしてもらいたいのは、『陽乃と交尾したい』って言ってもらうことだよ」

「ぶほぁっ!?」

 

 噴き出した。

 直前の仕草との落差がえぐいなおい。

 まとめ方おかしくない? おかしいよね?

 今度は俺が名前を呼ぶまで逃がすつもりが無いのか、陽乃さんは目を細め、獲物をロックオンした表情で見つめてくる。

 

「比企谷くんがわたしとしたいと思ってくれるなら、名前で呼んで? そしたら……わたしの身体、めちゃくちゃにしていいよ。でも、呼んでくれないなら……残念だけど、ベッドの上でこの格好のまま寝転がって散々誘惑しておいて、何もしないで帰るからね」

「……っ」

 

 選択肢もえぐい。

 あー、もう、もう!

 頭をがしがし掻くと、陽乃さんが更にハードルを上げてくる。

 

「言葉は何でも良いけど、それと一緒に何か刺激的なことをしてくれた方がお姉さん燃え上がるな~」

「…………」

 

 ……なんか、腹立ってきた。

 でも、こういう煽り方をされた方が名前で呼ぶ気になるんだから不思議なもんだ。

 ……うん、俺、この人に順調に調教されてるな。調教って言っちゃったよ。

 

「お……っ?」

 

 陽乃さんをしっかり抱きしめて、俺が上になるようにゆっくり倒れこむと、陽乃さんが期待を滲ませた声を漏らした。

 ぽすんと音を立ててカーペットの上で身体が重なると、陽乃さんがわくわくした表情を浮かべて――俺の顔を見た瞬間、急に身体を強ばらせた。

 俺の表情はきっと、ほんの数秒前までとはまるで違っていただろう。

 陽乃さんの身体を、ぎちぎちに抱きしめる。

 

「あおぉぉぉぉ……っ、くひぃぃぃん……っ」

 

 ぎりぎりと締め付けると、俺の腕の中で陽乃さんが苦しそうに、でもそれでいてどこか嬉しそうにじたばたともがく。

 今度は俺からおでこをくっつけて、獲物を見つめる目で陽乃さんの瞳を覗き込む。

 

「陽乃のいやらしく濡れたここに、俺のをめいっぱいねじ込みます。陽乃の腰が抜けようが、失禁しようが、気絶しようが、泣いて許しを乞おうが、絶対やめません。……いいですね」

 

 一段低い声でそう告げて、隆起した陰茎をぐりぐりと淫裂に押し付ける。

 

「くはぁぁぁ……っ!」

 

 陽乃さんの全身が、不意にぶるぶると震えたかと思うと――漏らしたのかと見紛う程の大量の淫液がジーンズを汚した。

 くてっと脱力しながら、陽乃さんがにっこりと微笑む。しゅるりと俺の首に腕を回すと、愛情いっぱいに目を細めた。

 

「……うん。……いっぱい、してください……っ」

 

 言って、口の中から長い舌をぬるりと差し出した。

 それを口の中に迎え入れて、卑猥な口付けを交わす。

 

「んむふぅぅ……んふぅっ、へぅっ、んはぁぁぁぁ……っ」

 

 キスをしながら、既に挿入しているのかと錯覚する程の甘く欲情した声に陶然とする。

 舌を官能的に絡め合って、陽乃さんがもう一度激しく痙攣するまでこの行為は続いた。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 お久しぶりのはるのんでした。ここからラストにかけて如何にとろっとろの濃密さを出せるかが勝負です。

<クリスマスネタ>
 クリスマス用にメタネタハーレムを考えてるんですが(現在の各ヒロインとの関係を全て蓄積した状態です。ゆきのんとはもうがっつりしてて、めぐりんとは本番直前までと言った具体に)、エロ込みでヒロインももりもり出すとどうやっても1話では書けなそうです。
 なので何話かに分けて書こうと思います。クリスマスが終わった後1~2話はみ出したら笑ってくださいw

 家の周りが軽く吹雪いてたんですが、まだ積もるには至らないレベルです。北海道や青森とかはどうなってるんでしょうか……。

 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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