※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(24)

 ――ご褒美に、お姉さんが比企谷くんの服を脱がせてあげよう――

 

 陽乃さんは蠱惑的な声で囁いて立ち上がり、目線で俺を促した。

 部屋の壁に追い立てられていた為、背中の圧迫感も相俟って妙な緊張が走る。

 立ち上がると、陽乃さんが俺の腰に手を添えた。

 そして俺の足と足の間に自分の足を差し込んで、にこりと微笑む。

 

「さ、比企谷くん。まずは上からだね」

「え、あ、はい……っ!?」

 

 陽乃さんが、上着のボタンを外しにかかる。

 驚いて、上ずった声を上げてしまった。

 ただ普通に外しているだけなのに。

 ましてや今、陽乃さんは一糸纏わぬ生まれたままの姿だというのに。

 

「~♪」

 

 ――鼻唄混じりにボタンを外す光景が、あまりにも絵になっている。

 心臓がばくばく言うのを感じながら見守っていると、陽乃さんはすぐにボタンを外し終えた。

 上着を外側に開いて、中に来ているTシャツを何故か上にくるくると巻いていく。なんか聴音機を当てられる時に似ていて、いやな予感がした。

 そして上着の肩の辺りに手を添えて、するりと脱がす――かと思いきや。

 

「……?」

 

 脱げる寸前のところで、脱がす動きがぴたりと止まった。

 今、俺の腕は両方とも後ろにぴんと伸びた状態になっている。

 陽乃さんはどう力を込めているのか、俺は手首を押さえられてまるで動くことが叶わない。

 陽乃さんは何故か俯いていて、その表情を窺うことが出来ない。

 

「……は、陽乃……?」

 

 まだ名前で呼ぶのは抵抗しか無いのだけど、取り敢えず呼んでみる。

 ゆらりと陽乃さんの顔が上がる。

 先程までのにこやかな表情はどこへ行ったのか、その瞳は蛇のような鋭い光を湛えていて。

 瞬間的に、今の自分が被捕食者であることを自覚する。

 

「脱がせるって言ってもさ」

 

 陽乃さんが呟く。

 空間に広がっていくはずの声が、湿り気を帯びて俺の身体に巻き付いてくる。

 俺を捉える声の糸は、温もりが抜け落ちている気がした。

 

「……途中で何もしない訳じゃないよ?」

 

 陽乃さんが首を傾げて、微かに口の端を吊り上げる。

 ……ちょっと待て、何だその微笑みは。

 心臓が尋常でない程締め付けられるのに、その中でも確かな興奮を覚える。

 陽乃さんが顔を近付けてくる。けれど俺の顔に近付いてくる訳ではなく――

 

「……っ」

 

 ここで、陽乃さんの意図に気付く。

 が、気付いたからと言って、何かが出来る訳ではない。

 ほんの数瞬後、陽乃さんの瑞々しい唇が、俺の乳首に吸い付いた。

 

「……ちゅっ」

「っっ~~……」

 

 快感の電流が走る。

 反射的に、反応してはいけないと思い声を出すのを堪える。

 そんな中、陽乃さんはゆっくりと唇を押し当てると、

 

「ちゅっ、ちゅぴっ、れろれるっ、んちゅるっ、ちゅるるる、ちゅぴゅっ、ちゅぱっ、れろれろ……んちゅるるる……っ」

 

 一切の容赦なく、紅い粘膜で責め立ててきた。

 予想を超えた悦楽の波に、我慢が利かなくなる。

 

「うぐぅぅぅ……っ!」

 

 呻き声を上げてもがく俺を、陽乃さんは上目遣いで覗き見る。

 まるで、俺の反応の一挙動さえ見逃すまいとしているかのように。

 黒曜石の如く光を放つ瞳が、心を捉えて離さない。

 陽乃さんの手が動き、俺の両手首をくっつけた。

 それを片手で拘束すると、空いた手でジーンズのベルトをゆるめ、するりと下ろしてしまう。

 残されたパンツの中に、陽乃さんの右手がするりと滑り込む。

 ぞわりとした感覚が背筋を駆け抜ける。

 既に暴発寸前にまで勃起した肉棒に指を絡めると、パンツの中でゆっくりしごきだした。

 

「うぐぁぁぁ……っ!」

 

 乳首への刺激に加えて、直接的を肉棒を愛撫され悶絶する。

 足首にジーンズが引っかかった情けない格好で、腰を子鹿のようにがくがくと震わせる。

 陽乃さんは尚も俺の顔を覗き込んでいる。

 扇情的な瞳を見ているだけで、肉槍の硬度が増してゆく。

 不意に、陽乃さんが口を離した。陽乃さんの口と乳首の間に、細い欲望の糸が伝う。

 

「パンツの中で出すのと、お姉さんのお腹に出しちゃうの、どっちが良い?」

「…………」

 

 この人、性格悪すぎるだろう。

 どっちにしろ、言うの超恥ずかしいじゃん。

 けれど、もう限界だ。

 パンツの中に出すのは、被害の拡散は防げるものの……如何せん、不快になるのは避けられない。

 もう一つの選択肢が「カーペットに出す」なんていうものだったら、流石にもっと考えたのだけど。

 迷うと、それだけ言うのが恥ずかしくなる。かと言って答えなかった何をされるか分からない。本当に怖い。

 なので。

 

「……お腹で」

 

 早めに答えることにした。

 陽乃さんは予想外の早さだったのか、きょとんとした顔をした。

 しかし、陽乃さんは手を緩めてくれない。

 

「誰の?」

「うぐ……っ」

 

 この体勢では頭を掻くことも出来ないなと思いながら。

 

「……陽乃の、お腹で」

 

 答えると、陽乃さんがにやりと目を細めた。

 

「……ん、素直でよろしい。比企谷くんが思ったより素直だったから、お姉さん奮発しちゃおうかな」

 

 至極楽しそうに言うと、陽乃さんは俺を引っ張って数歩下がり、膝立ちになった。

 そして――その豊満かつ弾力性に富んだ乳房を、両側から掴んだかと思うと――一息に肉棒を飲み込んだ。

 ぴんと張り詰めた肉槍が、柔乳の谷間に垂直の向きで突き刺さる。

 

「うおっ!?」

 

 突如肉茎を包んだ柔らかな感触に、びくりと跳ねる。

 極上の乳圧に加えて、じっとりと滲んだ汗のぬめりがたまらない。

 陶然としていると、陽乃さんが俺に顔を向けて、でろりと舌を出した。

 性の象徴のような長い舌に息を呑む。

 

「ん……っ」

 

 紅い粘膜が口の中を行き来する度に、液体が溜まっていく。敢えて緩慢にしているのであろう動作は、目が離せなくなる程劣情を煽るものだった。

 でろりと溜まった唾液が重力に負けると、ゆっくりと蜘蛛の糸のように伸びて、柔肉の谷間を潤していく。

 極上の光景に目が釘付けになる中、陽乃さんが自ら乳肉をこねくり回し、唾液を肉棒にまで浸透させる。

 

「……比企谷くん、良いよ」

「え……」

「予行演習ってことで、ね? いっぱい、好きなように突いて」

 

 陽乃さんの誘惑の言葉。

 何か考える前に。

 身体が動いた。

 

 陽乃さんの双丘の先端部分を両手で挟み込んで、めいっぱい腰を引いて打ち付ける。

 唾液と汗と先走りとが潤滑油になり、獣欲を妨げることなく最奥まで一瞬で到達する。

 俺の下腹と陽乃さんの柔乳がぶつかり合い、ぐぱんっと卑猥な音が打ち鳴らされる。

 陽乃さんがおとがいを上げ、喜悦の表情を浮かべた。

 

「あはぁっ! こっ、これ、すごい、ひぁんっ! えっち、だね……ひぃぃんっ!」

 

 陽乃さんの乳頭を竿の根本に擦り付けながら抽送をしている為、俺だけでなく陽乃さんも疑似性交の虜になる。

 乳房は、二足歩行になった人類が尻同様のセックスアピールをする為に発達したもの。

 どこかで聞いた、そんな言葉を思い出す。

 だから、この行為も至極自然に思える。

 

 陽乃さんの顔を見る。

 敏感な身体の中でも一際感じやすい場所を自ら蹂躙させ、頬を桜色に染め、眉を八の字に寄せて喘ぎ続けている。

 扇情的すぎる顔は、見ているだけで達してしまいそうだ。

 

 何度も腰を引いては打ち付ける。

 陽乃さんは目が虚ろになりながらも、手に込める力加減を絶妙に変えていて、腰を打ち付ける度に微妙に違う快感が身を包む。

 すぐに出してはもったいない気がして腰を止めると、左右で互い違いに扱き上げてきて、止まることを許してくれない。

 

 陽乃さんが俺を見上げる。

 くぱぁっと、口を開けた。

 口内粘膜が見えて、陽乃さんの身体の内側を知ったような背徳感が湧き出る。

 腰を屈めて、口の中に唾液を溜めて、陽乃さんの口に垂らす。

 陽乃さんはそれを受け止めて、口の中でしばらく味わうと、こくりと飲み込んだ。

 満足気な表情を見て、腰の動きを加速させる。

 

「んぐぅぅ……比企谷、くん、これ、やばっ、気持ちいっ……ひぃぃん! ひぃぃぃんっ!」

 

 陽乃さんの口がだらしなく開き、快感に溺れているのだと淫らな表情が伝えてくる。

 下半身がざわめいて、射精衝動が込み上げてくる。

 

「うぐ……も、もう、出る、出る、出る……っ!」

「あはっ、出るんだ? いっぱい出しちゃうんだ? 出して、出して、出して……っ!」

 

 陽乃さんが興奮で声を上ずらせる。

 陽乃さん自身もびくびくと戦慄いている。

 抽送を繰り返す中、陽乃さんが射精を促そうと力を込めて、互い違いに乳房を擦り合わせる。

 乳房を介して、陽乃さんの手でしごかれているような感覚に陥ると、陰嚢がきゅんと持ち上がり、輸精管を疼痛が突き抜けた。

 

「い……っ、もう、出る、陽乃、出る、出る、出る……っ!」

「出して、比企谷くん、いっぱい出して……っ!」

 

 身体の奥底からマグマの奔流が湧き上がり、尿道を固体のような粘度の灼熱が伝う。

 

 ――びゅぶっ、ぶびゅるっ、びゅるるるっ、びゅくっ、びゅくびゅくっ、どぶどぶどぶ……っ。

 

「あっ、熱っ、熱いぃ……っっ」

 

 陽乃さんが陶然とした表情で、全身を歓喜で震わせながら双丘の奥底にマグマを受け入れる。

 受けきれなくなった白濁が、谷間からぼたぼたと下へ零れ落ちる。

 凄まじい濃度のようで、谷間からゼラチンの糸が長く伸びて、床の近くまで来た所でようやく切れた。

 

「いっぱい出したねぇ……っ」

 

 陽乃さんが流石に驚いたという口調で話す。恥ずかしいような嬉しいような。

 陽乃さん自身も達したようで、息を荒げる様子が何とも色っぽい。

 

「これ、毎日してあげよっか?」

「え、マジっすか」

「ただし、最低でも二回はさせてくれないとダメっていう条件ね」

「二回だと足りないな……」

「え」

「何でもないです」

「比企谷くん」

「何でしょう」

「けだもの」

「平仮名で書かれた……」

 

 けものより、けだものの方がダメージがあるのは何でだろう。日本語って不思議。

 ティッシュとウエットティッシュで胸を綺麗に拭きとると、陽乃さんは「そう言えば」と言ってあっと言う間に俺の服を脱がせた。

 さっきまでのは何だったんだ……。

 

 陽乃さんが俺の手を取る。

 不意に気付いた。

 初めて、お互い一糸纏わぬ姿になっていることに。

 

「比企谷くん」

「はい」

「もう一回言うよ」

「はい」

「しよっか」

「はい」

 

 短く三回答えると、互いにくすりと笑い合う。

 俺と陽乃さんは、ベッドに向かう。

 狭い部屋だから、それはたかだか数歩程度の出来事なのだけど。

 時間がやけにゆっくりに感じられて、幸せが身体の奥底から湧き上がった。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 はるのんでした。もっとエロくもっとエロく……!

 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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