陽乃さんの中をかき回して、度重なる絶頂で息も絶え絶えになっている身体を貫いて、完全に自分のものにする。
――そう思って、陽乃さんの内ももに手をかけたのだけど。
「……ん?」
――足が、開かない。
「……陽乃さ……陽乃。あの、足……」
ここからは俺が一方的に……と勢いづいた矢先だったので、心に動揺が走る。おかげで、敬称を付けて呼びそうになるわ、言葉が尻すぼみになるわで散々だ。
陽乃さんはどういうつもりなんだ……と思いつつ陽乃さんを見やると。
「……んべーっ」
腕をおでこに乗せた状態でちらりと瞳を覗かせ、さっきとは打って変わっていたずらっぽい表情を浮かべて、言葉通り舌を出している。ずるりと長く伸びる分、いたずらっ子のように舌を出しただけでも艶っぽく映って、一瞬陶然としてしまった。
……ここに来て、まだ抵抗するか……。まあ、この人の場合は、こういう一筋縄ではいかないやりとりを楽しんでるんだろうけども。
きっちり合わせた膝の間に手を差し込んで開けようとするが、そもそも手が間に入らない。くたくたの筈なのに、まだこんな力が残ってるのか、この人……。
口をへの字に曲げて抗議する。
「往生際が悪いですよ」
しかし陽乃さんは、
「女の子の一番大事な所なんだから、自力で辿り着いてみなさーい」
「うぐ……」
くすくすと笑って、自分の腕で再び目を隠した。腹立つけど心底可愛いと思ってしまう俺はもう手遅れなんだろうか。
しかし、目を覆うということは……俺の行動を見る気が無いのか。ということは、手段は問わないらしい。……好き放題やって良いということか。
横になっている陽乃さんのお腹のすぐ隣に移動する。ベッドが軋むと、陽乃さんがぴくっと反応した。ぴっちり合わせた膝の上に右手を乗せ、左手を豊満な乳房に伸ばし、口を――陽乃さんの、可愛らしいへそに伸ばす。
「後悔しないでくださいね」
「ふふ、一体何をしてくれるのか……んはぁぁぁぁんっ!?」
乳房の形をぐにょりと変え、へそに舌を挿入した瞬間、陽乃さんの身体が弓なりに反り返った。
「ひっ、ひぁぁんっ! お、おへそ責めるなんて、比企谷くんったらマニアッ……ク……あっ、うそ、それやばっ、はぁぁぁぁぁぁ……っ!」
陽乃さんの身体の力が抜けるのを見計らって、膝と膝の間に手を差し入れた。手刀を仕掛けるように入り込んでいくと、むっちりした太ももに挟み込まれて動けなくなる。
「ほーら、ちゃんと力入れてないと、どんどん俺の手が陽乃の大事な所に近付いて行きますよ……んむっ」
「あっ、んふぁっ、も、もうっ、おへそなんて、慣れてないから、はぁぁぁぁ……んあぁっ、胸、そんな、搾ったら、ひぃんっ!」
四本の指で乳鞠を揉みしだきながら、人差し指でぐにぐにと桃色の乳首を押し込む。陽乃さんの艶美な肢体が、まるで押しボタンに反応する機械のように、人差し指の動きに合わせてびくびくと跳ね上がる。へそに舌を押し込めば、陽乃さんの身体が悩ましくよじれる。へそは気持ち良さよりもくすぐったさが勝っているようで足の力が抜けやすく、乳房を責められる快楽と相俟って陽乃さんの抵抗する気力を削り取っていく。艶めかしい足の間を右手がゆっくりと侵入していき、両足の根本に近付いてきた。
「陽乃……すごく熱くて湿ってますよ」
まだ右手が最深部まで到達していないと言うのに、溢れ出す発情の熱気を感じ取って驚いた。俺の言葉を聞いて、腕の下から覗かせる瞳にはまるで拒絶感が無くて。
「こっ、こらっ、お姉さんをからかっちゃ、いけないぞぉ……っ?」
扇情的な瞳に益々気持ちが昂ぶって、へそを責めていた口を、陽乃さんのもう片方の乳房に移す。ぴんと張り詰めた乳首をぱくりと咥え込んだ、その瞬間、
「ひっ……はぁぁぁぁっ! ゆび、ゆびが、ひきがやくんのゆび、あそこに当たって……あぁぁぁぁぁ……っ!」
二つの乳頭を責められて激しく反応したのか、陽乃さんの足が一瞬だけぱっくりと開いた。すかさず手を滑り込ませると、ぬちょりとした感覚と共に、中指の腹が熱い蜜に浸った。
「すご……ぐっしょぐしょですよ、ここ」
乳房を嬲る手と口を離して、右手でゆっくりと淫蜜に溢れたクレバスを撫で上げる。陽乃さんの足が抗を試みて未だに締め付けてくるが、俺の手の動きは止まらない。肉感的な内ももに力無く押さえ付けられた程度では、もはやどうしようもない。
「あっ、あっ、あっ……」
陽乃さんの口数が徐々に減り、指の動きに合わせてびくびくと身体を戦慄かせる。こちらを探るように見ている瞳には、不安と興奮が入り混じっている。
焦らすような指遣いでなぞっていくと、淫裂からは愛液が止まることなく溢れてくる。指先の感覚に神経を集中させて、肉裂の中の窪みを見付けると――ぬぷん、と音を立てて中指を挿し込んだ。
「んはぁぁっ!」
陽乃さんの両腕が跳ね上がり、両手でぎゅっと俺の腕を掴んだ。熱くぬめった肉壺と、不安げに俺にすがる腕の温かさのギャップに心臓が高鳴る。
「ゆっくり、動かしますからね」
安心させるように囁いて、中指をずにゅりと第二関節まで侵入させる。探るように膣内を抉り始めると、漂う牝の香りがぐっと濃密になった。
「ひっ、はひっ、はぁぁっ、はぁぁぁぁ……っ」
俺の腕をぐいぐい引っ張って抱き寄せるため、俺の顔は必然的に陽乃さんの上気した顔に近付く。目の前で潤んだ瞳と見つめ合いながら、ゆっくり指を動かす。ずちゅぐちゅといやらしい水音が聞こえる度に、艶やかな瞳の中の炎が揺れて、肉悦の波に瑞々しい唇が戦慄く。すらりと伸びた足は徐々に開かれ、俺の手を受け入れていく。
「あぁっ……これ、すごいね、比企谷くん。ひんっ……これ、まだ手加減してるでしょ? それなのに、もう……頭、おかしくなりそ……はぁんっ!」
強めに肉襞をえぐると、陽乃さんの湿った吐息が鼻腔を擽った。徐々に表情から余裕が消えて行って、色っぽくもどこか子供のようなあどけない表情を見せる陽乃さんに胸が高鳴る。
「この後、手の動きをどんどん激しくして、空いた手と口で陽乃の胸をめちゃくちゃにしようと思ってます。いいですね?」
淡々と述べると、陽乃さんの目が動揺で見開かれる。
「あ……はは……。それ、わざわざ宣言する必要ある? ほんと比企谷くんは鬼畜なんだから……」
陽乃さんは引きつった笑みを浮かべながらも、腕をするりと俺の背中に回して抱き寄せて、唇を求めてきた。
「んむふぅ……んむっ、んちゅっ、ひぇふっ、んずちゅるる……はふぁっ、ひぃんっ、んんん……んんんん……っ」
弱り切っていても、ずるりと伸びた長い舌は執拗に俺の口の中をかき回してくる。陽乃さんをめちゃくちゃにしたいという嗜虐心と、包み込むように快感に浸らせたいという庇護欲が、口の中同様に攪拌されてあやふやになっていく。
「んむ……っ?」
右腕が俺の背中を離れたと思ったら、下向きに隆起している肉棒に指を絡みつかせた。白魚のような指がざわざわと蠢く度に、にちゃにちゃとカウパーが音を立てる。互いの官能から湧き上がる分泌液が、ベッドの上の空間を濃密に編み込んで行く。
「……ぷはっ。……良いよ、比企谷くん。わたしの胸、いっぱい責めて。わたしもこのけだものみたいなおちんちん、手でしてあげるから」
「……っ、は、はい……っ」
舌をてろりと晒しながら、艶っぽく微笑む陽乃さんの表情にごくりと息を呑んで。
口と左手を一直線に弾力ある乳鞠の頂に向かわせ、淫裂と合わせて三点を同時に責める。
「……あぁぁぁああああぁぁぁぁぁあああぁぁっ!」
陽乃さんが絹を裂くような悲鳴を上げて、しなやかな背中を蛇のようにしならせた。肉竿を掴む手がぎちっと力強く握り込んできて悶絶するが、負けずに責めを続ける。
淫裂に潜り込ませた中指は食いちぎらんばかりに締め付けられ、どぷどぷと淫裂から溢れ出したお湯のような熱さの愛液が、陽乃さんの中をかき回した分だけ手のひらに注がれる。
「はっ、へぁっ、はひっ、かはっ、はひぁあぁぁぁ……っ」
呼吸が快感に追い付けないのか、普段の凛とした振る舞いからは想像も付かない程気の抜けた声を上げて、陽乃さんの身体が幾度と無く波打つ。連続で絶頂に達している中でも、肉棒を痛めることなくゆっくりしごく動きは、ほとんど無意識でやっているように思えた。
「ひき、がや、くん……ひきがやくん、ひきがやくん……っ」
力無く俺の名を呼ぶ陽乃さんの身体は、冬だというのに噴き出すように汗をかいている。汗と愛液でぐしょぐしょになったシーツは、既に事を終えたかのようだった。
今の時点でこんなことになっているのなら、本番は一体どうなるんだ……? 考えただけで、ぶるりと身体が震えた。
「あぁっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁぁ……っ!」
何度目か分からない絶頂を迎えた時、陽乃さんの全身から一気に力が抜けた。肉槍をしごく手がぱたんと落ちて、足は開かれたままYの字に伸びる。超が付く程敏感な体質の人が、発情した状態で限界まで愛撫されるとこうなるのか――と分かって、恐怖と興奮がないまぜになって頭の中を巡った。
「……」
ゆっくりと身体をずらし、陽乃さんの足を開く。身体をひくつかせるだけで、陽乃さんの反応はない。
「う……お……っ」
目の前で眺めて、言葉を失う。
肉付きの良い恥丘が惜しげもなく晒され、花弁は度重なる絶頂でじゅくじゅくと濡れそぼっている。恥毛は淫液と汗で肌に貼り付いていて、目の前の肢体の生々しさが増す。奥に見える膣口が物欲しそうにひくついていて、穴の大きさはつい先程まで中指を挿入していたとは思えない程に小さい。鼻腔を直撃する甘酸っぱい牝の匂いが、陽乃さんを嬲り続けた快楽の波の大きさを知らせてくれる。
無言のまま、膝立ちで身体を寄せる。
限界まで欲情した肉棒に手を添えて。
真っ赤に膨れ上がった亀頭を、弱々しくひくつく牝穴の入口に宛がった。
続く。
お久しぶりのはるのんでした。はるのんも終盤です。
はるのんを書き終えると本編が由比ヶ浜マとルミルミだけになるので、今月中を目途にサキサキor折本編をスタートさせようかなと思います。サキサキはそうでもないですが、折本は良い感じでさばさば感を出したいので他のヒロインとは違う感じになるかもです。ちなみに折本を書いたらヒロインとして11人目です。こんな書いてるのか……。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!